tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司と つくしと進【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編



【『つくしと進姉弟【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編』の続き】


つくしの弟で在る 進の話し振りに寄って、司からの矛先は、つくしに向いてしまったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の婚約者で在る つくしに、更に、訊き始めるのだった。


「牧野…。
 進と何の話しをしてたんだよ?
 俺に、言って視ろよ‼」と…。
「………」


だが、此の時のつくしには、そう訊いて来た司に対して、何も、答えられなかったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしの口は、閉じたままだったのだ。



其処で、進は、司の口振りから、気に成る事が有ったので、司に、訊き始めるのだった。


「あのぉ~、義兄さん…。
 俺から、少し、訊いても良いですか?」と…。


だが、此の時の司の顔付きは、進に寄って、話(し)の腰を折られた様なモノだったのだ。
なので、此の時の司の顔付きは、不機嫌…其のモノだったのだ。


しかし、進は、自身の婚約者で在る つくしの弟なのだ。
だからだったのだろう。
“しゃあねぇな。”と、思い乍らも、進に了承するのだった。


「ああ、何だよ、進…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の進は、自身の義兄で在る 司からの了承の意を得られた事で、臆する事無く…訊き始めるのだった。


「義兄さんと姉ちゃんって…。
 婚約者ですよね?」と…。


其処で、自身に臆する事無く、そう訊いて来た自身の義弟で在る 進に対して、不機嫌な顔付きは、其のままで、進に返答するのだった。


「ああ、そうだが…。
 なぁ~、進…。
 俺に、何が、訊きてぇんだよ‼」と…。


だからだったのだろう。
其れでも、此の時の進は、そんな司に対して、臆する事無く、更に、訊き始めるのだった。


「はい。
 義兄さんと姉ちゃんが、婚約者だと言うの成らば…。
 一応、今の義兄さんと姉ちゃんも、過去と変わり無く、恋人…何ですよね?
 義兄さんと姉ちゃんは、高等部の頃から恋愛して居た訳ですから…。
 其れなのに…。
 全く、甘い所が無い。
 というか?
 義兄さんと姉ちゃんの二人の中には、一切、甘さを感じない。
 其れは、きっと、義兄さんは、姉ちゃんを呼ぶ時に、今でも、『牧野』って、呼んでるか
 ら…だと思います。
 其れに、姉ちゃんも、さっき、俺と喋って居た時も、義兄さんの事を、苗字で呼んで居た
 んです。
 其れが、原因だと、俺は、思うんですよね?
 実は、リビングで、義兄さんと姉ちゃんの二人を見た時の俺は、思って居たんですけど…
 ね。
 “義兄さんと姉ちゃんとの二人の間は、良い感じじゃん‼”と…。
 だからこそ…。
 其処で、義兄さんと姉ちゃんに、訊きたいんですけど…。
 如何して、未だに、義兄さんと姉ちゃんは、苗字で、呼び合ってるんですか?」と…。
「………」
「………」


其処で、司とつくしは、一斉に、口を閉ざしてしまったのだ。
特に、司は、更に、絶句して居たのだ。


何故なら…。
此の時の進が、司とつくしに訊いて来た事は、正しく、今の司が、気にして居た事だったのだ。
其の事を、年下で在る 進に、此の時の司は、指摘されてしまったのだ。
当然、此の時の司が、絶句しても仕方無かったと言えたのだ。


其れでも、此の時の司は、密かに、思って居たのだ。


“確かに、進の言う通りだよな。
 俺は、『牧野に嫌われたくねぇ。』と、言う思いが先行しちまって、如何しても、高等部
 のガキの頃の俺の様な強気の態度で、牧野に、向かう事が出来なかった。
 だからこそ…。
 牧野に対しても、「お前は、俺の『婚約者』だ‼」と、強要出来ても、『恋人』の様な振
 る舞いが、俺には、出来て居なかったのかも知れねぇ。”と…。
 


だが、一方の此の時のつくしは、暫く、黙って居たのだが…。
司にとっては、聞きたくない言葉を、其の後のつくしから、話しされてしまったのだ。


「“如何して…。”と、訊かれても…。
 今の私には、理由は、分からない。
 だって、今の私には、高等部当時の過去の記憶が無いんだもん。
 今の私の記憶の中では、其の当時には、既に、『道明寺』って、呼んで居たという記憶が
 在るというだけ…。」と…。



其処で、進は、自身の姉で在る つくしに、強気に出て居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の進は、先ず、そんな風に、言って来た自身の姉で在る つくしに、訊き始めたのだ。


「だったら…。
 姉ちゃんは、此れからも、義兄さんの事を、苗字で、呼ぶつもり?」と…。
「………」


だからだったのだ。
此の時のつくしは、また、黙ってしまったのだ。


其処で、進は、自身の姉で在る つくしに、強気に出て居たという訳…だったのだ。


「だから…さ。
 さっきも、俺は、姉ちゃんに訊いたでしょ‼
 過去の姉ちゃんが、如何とかじゃ無くて、今の姉ちゃんが、如何思って居るのか?
 という事でしょ‼
 違うかな?
 義兄さんは、俺が見る限りだと…。
 過去も、今も、変わらず、姉ちゃんの事を、好きで居てくれてるよ。
 後(あと)は、今の姉ちゃん自身が、此れからを、如何して行くのか?
 考えるべきでしょ?
 唯の『婚約者』として、道明寺邸で、暮らして行くのか?
 其れとも、今の姉ちゃんの気持ちに気が付いて、義兄さんの恋人として、此れからも、道
 明寺邸で、暮らして行くのか?
 姉ちゃんの気持ち次第では、義兄さんと姉ちゃんの二人の此れからの将来が、掛かってる
 んだよ。
 一生、義兄さんと姉ちゃんの二人は、此のままという訳にはいかない筈でしょ。
 何れは、義兄さんと姉ちゃんは、結婚するつもり何でしょ?」と…。



其処で、司は、進に、怒りの籠ったかの様な声のトーンで、訊き始めるのだった。


「進…。
 お前は、一体、何の話しをしてんだよ。
 何れ、俺と牧野が結婚する事は、既に、決まってんだよ。
 両家の親の間でも、既に、決まった話し…何だよ。
 進…。
 一体、何の話しをしてたのか?
 言って視ろよ‼」と…。


其処で、進は、自身の義兄で在る 司に向かって伝えたのでは無く、自身の姉で在る つくしの方を向いて、話しし始めるのだった。


「ほら、姉ちゃん…‼
 義兄さんが、誤解してるでしょ。
 姉ちゃんの口から、ちゃんと良いなよ。
 じゃ無いと…。
 義兄さんと姉ちゃんは、『恋人』じゃ無くて、唯の『婚約者』のままで、結婚する事に成
 ってしまうよ。」と…。


此の時の進は、自身の姉で在る つくしに対して、半ば、強要するかの様に、『唯の』の語気を強めて、話しして居たのだ。



其処で、司は、此の時の進が、つくしに言って居る話しの意図を、何と無くでは有ったのだが、分かった様な気がして居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしと進姉弟の会話を、唯、じーっと、静観して観て居たのだ。



其処に、漸く、口を開いたのは、つくしだったのだ。


「今でも、過去の自分自身が、何処まで、『道明寺』の事を好きだったのか?
 分かっては居ないの。
 桜子から聞いた話しの内容で、過去の私は、“『道明寺』の事が、本当に、好きだったん
 だ。”と、認識する位しか出来無かったから…。
 でも、さっき、進と話しして居て、私の中に在る記憶と、私の心の中に在る不確かな想い
 が、漸く、合致した様に感じたの。
 きっと、今の私は、過去とか関係無く、『道明寺』の事が、好き…何だと思う。」と…。



そんな風に、恥ずかしがり乍らも、話し終えたつくしの腕を握って、つくしを、自身の方へ引き寄せた此の時の司は、つくしの身体を抱き締め乍ら、言って除けて居たのだ。


「つくし…。
 有難う‼
 漸く、“好きだ‼”と、言ってくれたんだな。
 サンキュな!
 だから…よ。
 進が言う様に、俺は、今から、お前の事を、『つくし』と、呼ぶ。
 だから…な。
 お前も、俺の事を、『司』と、呼んでくれ‼
 良いよな、つくし…?」と…。


其処で、司から抱き締められたままだったつくしは、其の状態のままで、頷いたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の義弟で在る 進には、聞こえない様に、つくしの耳元に、言って除けるのだった。


「此れからは、道明寺邸で、一緒に、『Sweet life』を過ごそうな‼
 良いよな、つくし…?」と…。


此の時点に於いてのつくしの顔付きは、既に、真っ赤だったのだ。
実は、此の時のつくしの顔付きが、既に、真っ赤で在ろう事は、司には、お見通しだったのだ。


何故なら…。
高等部当時のつくしは、こういうシーンに成れば、直ぐに、真っ赤に成って居た事は言うまでも無かったから…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
司は、そんな可愛らしいつくしの顔を見たくて、自身からつくしを離そうとして居たのだが…恥ずかしさの余り、此の時のつくしは、司の身体から、離れ様とし無かったのだ。


だからだったのだろう。
そんなつくしを、此の時の司は、可愛くて仕方無かったのだ。



そんな司とつくしの二人の様子を見て居た進は、呆れて居たのだ。


“今の義兄さんと姉ちゃんは、まるで、付き合いたての『恋人』の様だね。
 見てられないよ。”と…。



そして、進が、そう思って居た所に、『天の助け』かの様に、リビングから声が聞こえて来たのだ。


「つくし…。
 夕食の用意をするから、手伝ってくれる?」と…。


そして、つくしは、漸く、司から離れて、「は~い。」と、返事をし乍ら、リビングの方に向かうのだった。
 


だからだったのだ。
進も、自身の自室に向かおうと、司に声を掛けて居たのだ。


「義兄さん…。
 俺も、一旦、自室に戻りますね。」と…。


其処で、司は、進に、声を掛けたのだ。


「進…。
 今から、少し、話し出来ねぇか?
 つくしの弟としてでは無く、俺は、お前と、男と男として、話しがしてぇ。
 如何だ、進…?」と…。


だからだったのだ。
進も、司からの要望に、応える形で、了承したのだ。
“俺も、まだ、義兄さんに、訊きたい事が有ったし…。”と、思い乍ら…。


「はい、大丈夫です。」と…。


そして、司と進だけの男と男としての会話が、始まったのだった。




fin

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