tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お見合いパーティー…<つかつく>  短編②





実は、あきらは知り合いから頼まれた時点で桜子に相談して居たのだ。


其処で、あきらからそんな話しを聞いた此の時の桜子はあきらの協力者に成る事を了承すると共に、あきらに伝えるのだった。


「そんな楽しい事が有るんでしたら、是非共、私に協力させて下さい。
 で、私にも楽しませて下さい。
 ですから、先輩の事は私にお任せ下さい。
 と言う訳で、美作さんは道明寺さんの事を宜しくお願い致しますね。」と…。



だからだったのだ。
此の時のあきら と 桜子は、此の『お見合いパーティー』の場に司 と つくしを誘い出す事に成功し、二人を出席させて居たのだった。


所謂、知らず知らずの内に、まんまとでも言うべきか?
其の真実を知る由も無い此の時の司 と つくしは、あきら と 桜子の作戦に乗っかる形で『お見合いパーティー』の場に出向き、数年後に再会してしまったという訳…だったのだ。



其処で、此の『お見合いパーティー』の場に出席した司は、一瞬、つくしを見ただけなのに訳も分からない状況と成り、つくしの事を気にし始めるのだった。


勿論、そんな状況の司を確認した此の時の類は、態と、つくしに声を掛け、更に、つくしの傍に居ようとするのだった。


「ま~きの…久々だね。」と、言い乍ら…。


だからだったのだろう。
何時(いつ)も通りに類から気安く声を掛けられた此の時のつくしは、「うん!」と、類に返答し乍らも、楽しそうに其の後の類との会話を楽しんで居たのだった。



勿論、一瞬でつくしの事が気に成り始めた此の時の司は、そんな類 と つくしが許せず、態と、類に訊き始めるのだった。


「此の女は、『類の女』なのか?」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に司から聞かれた類だけでは無く、つくし迄もが、同時に司に返答するのだった。


「う~ん、違うよ。
 そうだったら良いだけど…ね。
 牧野は、俺の『ソウルメイト』だから…。」


「あんたって、何時(いつ)迄経っても、バカなの⁉
 前にも言ってたと思うんだけど…。
 私は、『類の女』じゃ無いから…。」と…。



其処迄、類 と つくしからのそれぞれのそんな話しを聞いて居た司は、一瞬にして、思い出すのだった。


“あの女は、俺があの港で暴漢に襲われた後、入院して居た時に良く俺の見舞いに来て居た
 あの『庶民の女』だったよな。”と…。


だが、此の時の司は、そんな風につくしの事を思い出したにも関わらず、つくしが類の傍に居る事自体にイライラして居るだけで、実は、英徳高校時代に入院して居た頃の様なつくしを見るだけでイライラして居る様には、誰もが見えなかったのだ。


何故なら…。
此の時の司は、唯、類だけを睨み付けて居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな司の様子を見て居た此の時の類は、密かに、思うのだった。


“凄い進歩じゃ無い⁉”と…。



其処で、そんな司の様子を総二郎 と あきらに目配せして居た此の時の類は、自身の心の中で思って居たのだった。


“どっちでも良いから、早く司に声を掛けてよ!
 俺を睨む司の目付きを見た牧野が居辛そうじゃん!”と…。


だからだったのかも知れない。
そんな類からの目配せに気が付いた総二郎が司に声を掛けるのだった。


「何に司君はイライラしてるのかな?」と…。


其処で、司は、総二郎から声を掛けられた事で、漸く、総二郎の横に居る優紀に気が付いたのだった。


「はぁ~??
 イライラしてねぇっつーの!
 で、総二郎の横に居る女は、一体、誰…何だ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“また、其処からかよ⁉”と…。


だが其れでも、此の時の総二郎は、“例え、司が牧野の記憶を失くして居たとしても、此れからの事も有るから…。”と、言う思いと共に司に説明し始めるのだった。


「俺の横に居るのは俺の女で、『優紀』っつーんだわ。
 牧野の中坊からの幼馴染で親友…何だよ。
 此れから、優紀も仲間として宜しく頼むな。」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
そんな風に総二郎から優紀の事を紹介された此の時の司は、実は、驚愕で声が出ない程…だったのだ。



其処で、そんな様子の司を確認した総二郎は、溜息を吐き(つき)乍らも、司に訊き始めるのだった。


「はぁ~
 司君は、俺に何か言いたそうにしてんな⁉
 言いてぇ事が有んだったら、言って視ろよ‼」と…。


だからだったのだろう。
其処は司…だったのだ。
“だったら、遠慮無く…。”と、でも言いた気に、此の時の司は、総二郎に訊き始めるのだった。


「否…な。
 今迄の俺が知ってる総二郎…だったら、こう言う女を相手にして来なかったよな?
 けど…よ。
 総二郎の中で如何言う心境の変化が有ったのかは知らねぇけど、今、総二郎が連れてる其
 の女が総二郎の女っつーなら、“総二郎の嗜向が変わったんだろうなぁ~。”って、思った
 だけだ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“司がそう言って来るだろう。”と、既に、認識して居た事から、更に、態と、溜息を吐き(つき)乍ら、司に言って除けるのだった。


「はぁ~
 あの…な。
 遊びの女だって言うのなら、司が知ってる様な女で良いけど…よ。
 俺にとって、優紀との恋愛は本気…何だわ。
 だからこそ、結婚を視野に入れて付き合ってる。
 云わば、世間で言う【結婚を前提に付き合う】って、ヤツだ。」と…。


其処で、此の時の司は、あきらに訊き始めるのだった。


「あきら…さっき、俺はお前に訊いたよな。
 “此のパーティーは何のパーティーだ⁉”って…。
 で、あきらは言ったよな?
 “『お)見合いパーティー』の場だ。”と…。
 で、あきらからのそんな返答の言葉を聞いて、俺は帰ろうとした。
 だが、俺はあきらから止められた。
 だからこそ、今、誰共付き合って居ねぇ独り身の俺は此処に居る。
 けど…よ。
 変じゃねぇか?
 『(お)見合いパーティー』の場だっつー位ぇだから…よ。
 普通は誰共付き合って居ねぇ独り身が出席するんじゃねぇの?
 付き合ってる相手が居んのに出席して良いのか?」と…。


だからだったのだ。
司から名指しされた苦笑い状態の此の時のあきらは、先ずは、総二郎に頼んで置いた話し…だっただけに、そんな司への返答の言葉に苦慮する位…だったのだ。


だが其れでも、此の時のあきらは、そんな司に対して返答し無い訳にもいかず、密かに、“はぁ~。”と、溜息を吐き(つき)乍らも、言い訳がましく司に返答するのだった。


「あの…な。
 此のパーティーに、“F4&T4で出席して欲しい。”って、俺が知り合いから頼まれて、先ず
 は、優紀ちゃんと出席する様に総二郎にも頼んで置いた話し…何だわ。
 だからこそ、恋人同士で在る 総二郎 と 優紀ちゃんも出席してるって訳だ。」と…。
「………」


実は、こう言う話は、良く有る話故…。
此の時の司は、そんな風に自身に言って来たあきらに対して、反論の言葉も出て来なかったのだ。


だからだったのだ。
其れ以上、何も言えない司が其処に居たのだった。



其処で、此の時の司は、先程、総二郎の言った『牧野』と言う名前を聞いた事で、更に、思い出すのだった。


“そうだ、思い出したぞ!
 あの女の名前は、『牧野』と言う名前…だった。”と…。


だが、此の時の司は、そう思った瞬間につくしの事の全てを思い出したのだった。


しかも、“今迄は、何だったのだろうか?”と、司自身が思いたく成る位に、其れは呆気無く思い出されたのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司は、唯、じーっと、つくしの顏を見詰めたまま、つくしの名を呼ぶのだった。


「牧野…。」と、唯、一言…。


だからだったのだ。
其の場に居合わせたF3&T4は、そんな風に甘くつくしの名を呼んだ司の事を、唯、じーっと、見詰めたまま、当の本人で在る 司に、それぞれ、一斉に訊き始めるのだった。


「今、牧野の事、思い出したの?」


「司…今、何て言った?
 誰の名前を呼んだんだ⁉」


「司…?」


「司…今、つくしの事を思い出したんだよね?」


「道明寺さん…つくしの事が分かるんですか?」


「道明寺さん…先輩の事…本当に思い出されたんですよね?
 本当に良かったですわ。」と…。


其処で、名指しされた当の本人で在る 司は、未だ、唯、じーっと、つくしの顏を見詰めたまま、F3&T3からのそんな質問の話しを纏めるかの様に引っ括めて返答するのだった。


「ああ、今、思い出した。
 牧野の事の全てを…。」と…。



そして、更に、此の時の司は、甘くつくしの目を見詰めたまま、不安気に謝り始めるのだった。


「牧野…今迄、何年もお前だけの事を忘れてて、悪かった。
 ごめんな。
 こんな俺の事…許してくれねぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、遅れ馳せ乍らも自身の事を思い出してくれたそんな司の事が嬉しかったにも関わらず、返って憎まれ口を叩くのだった。


「もう、遅過ぎるよ!
 本当は、此のパーティーに出席して、良い男を探そうと思って、張り切って居たのに…。
 あんたのせいで、もう、見付けられなく成ったじゃん‼
 如何してくれんのよ!」と、悪態を吐く(つく)かの如く…。


だからだったのだ。
そんなつくしからの悪態の言葉を聞いた此の時の司は、つくしに懇願し始めるのだった。


「なぁ~、牧野…。
 こんな俺じゃあ、駄目か?
 なぁ~、俺にして置けって…。
 此れからは、今迄出来無かった分を大切するから…よ。
 なっ、牧野…俺で良いだろ?」と…。


勿論、此の時の司にとってすれば、つくしへのそんな言葉は、プロポーズも兼ねて居る様なモノ…だったのだ。



だからだったのだろう。
そんな司の意図を察知した此の時の総二郎は、“はぁ~。”と、溜息を吐き(つき)乍ら、密かに、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“と言う事は、司も俺に言えた義理じゃねぇだろ‼”と…。


だが其れでも、総二郎以外のF2&T3は、そんな司の事を優しい瞳(め)で見て居たのだった。



唯、此の時のつくしは、態と、溜息を吐き(つき)乍ら、そんな司の事を呆れた様な目付きと共に言って除けるのだった。


「はぁ~
 ほんと、俺様…何だから…。
 俺様…暴君…横暴…。」と、更に、悪態を吐く(つく)かの如く…。


だが其れでも、此の時の司は、不安気に謝るだけ…だったのだ。


「“悪かった。”って、言ってるだろ‼
 もう、お前の事は、一生、忘れねぇから、こんな俺を許してくれ‼」と…。



実は、此の時の司は、つくしの優しさに付け込んで、泣き付くかの如く、謝り始めるのだった。


元々、『牧野つくし』と言う女性は、『人たらし』で嫌と言えない性格なのだ。


だからだったのだろう。
そんな風に『人たらし』で嫌と言えないつくしの本質を知って居る司だからこそ、つくしの優しさに付け込んで縋る様に謝り始めたのかも知れない。


勿論、其の後のつくしは、そんな司に折れるかの如く、許してしまうのだった。


「じゃあ、今回だけだから…ね。
 もう、此れからは無いから…ね。」と、念押しし乍らも…。


と言う訳で、其の後の司 と つくしは、無事に『元サヤ』に戻ったという訳…だったのだ。



PS.


“と言う事は、今回の此の『お)見合いパーティー』は、成功で良いんだよな
 (ね)⁉”と、密かに、思うあきら と 桜子…だった事は言う迄も無かったのだった。



fin



〈此の二次小説『お見合いパーティー…<つかつく>  短編②』に出て来る『人集め』に 
 ついての文章ですが、此れは私共の見解で有って、全ての『パーティー』がそうだと言う 
 訳では在りません。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

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