一方通行の恋…<つかつく> 3.
<つくしside>
私は、放課後、いつものカフェで、滋さんと桜子にも、今週の土曜日のパーティーに出席しなければならなく成った訳を話ししていた。
滋さんからは、愚痴っぽく言われてしまった。
「結局、そう言う事に成るんじゃない⁉
じゃあ、素直に行くって、腹を括れば良かったでしょ?
無駄な抵抗する方が、ストレスに成るだけ…。
無駄無駄…‼」
桜子まで、同調し始めた。
「まあ、そう言う事ですね⁉
だったら、私も行きますよ‼
だから、優紀さんも出席ですから…ね⁉」
優紀は、驚愕で、顔が引き攣っていた。
「えっ??
私は、良いよ⁉」
「“T3だけ…。”って、世のジュニア達に、がっかりされますよ⁉」
私は、桜子の言って居る意味が分からず、質問していた。
「えっ、何で、T3だけだと、がっかりされるのよ?」
「えっ、先輩…⁉
其れこそ、吃驚ですよ⁉」
滋さんは、ドヤ顔で、私に説明してくれた。
「つくし、知らないの?
今や、T4の人気は、4等分に別れるって言われて居るのよ‼」
「そうなの?」
桜子から、呆れられるって…。
「ほんと、先輩って、そう言う事には疎いですよね?
そんな先輩が、何故、4人の中で1番人気なんでしょうね?
意味が分かりませんわ⁉」
滋さんは、確認して来た。
「じゃあさあ、2番人気は…⁉」
桜子は、間髪入れずに、応えていた。
「優紀さんっ‼」
滋さんは、次こそは、滋さんの名前が出て来ると思って居る様子だった。
「えっ??
じゃあ、3番手は…⁉」
「申し訳ありません。
私です。」
滋さんは、信じられないって顔で、桜子を見ていた。
「じゃあ、私は、4番手って事…⁉
何で、私が4番手なのよ?」
桜子は、滋さんが、そう言うとでも思って居たのだろう?
桜子は、携帯の『Twitter』を滋さんに見せて、言って除けていた。
「ね、言ったでしょ?」
「………」
滋さんは、かなり、ショックだったのか、俯いて、頭を抱えたまま、微動だにせずに居た。
桜子は、そんな滋さんには構わず、『Twitter』を私と優紀に見せながら、私と優紀の人気理由のコメントを読んで聞かせてくれた。
「先輩の人気の理由は…。
第1位が、『笑顔が可愛い‼』だそうです。
第2位が、『あの大きい瞳に吸い込まそうな程、色気の有る瞳(め)』だそうです
よ‼」
「………」
私は、照れてしまい、顔を真っ赤にしていた様で、応えられずに居た。
桜子は、続けて、優紀の人気理由も、読んでいた。
「優紀さんの人気の理由は…。
第1位が、『お淑やかなのに、芯のしっかりして居そうな瞳(め)』だそうです。
第2位は、『見た目に反して、中から湧き出して来そうな艶っぽい色気』だそうです
よ‼」
優紀は、桜子の読んでくれたコメントを聞いて、間髪入れずに言って除けていた。
「私には、色気は無いよ‼
無い無い。」
「でも、理由がそうだから…‼
男性の瞳(め)から優紀さんを見れば、色気が有るって事ですよね⁉」
滋さんは、顔を上げ出して、桜子に聞いて居た。
「じゃあさあ、桜子の理由は…⁉」
「私ですか?
一応、お伝えする成れば…ですが。
此処に記載されているコメントに寄るとですね…⁉
第1位が、『ミステリアス』
第2位は、『色気たっぷりな瞳(め)と唇』と、言う事です。」
滋さんは、苦言を呈していた。
「桜子の1位の『ミステリアス』は、頷けるわよ。
でも、瞳(め)は兎も角、唇は…?」
桜子は、滋さんの言葉に被せる様に、間髪入れずに言って居た。
「滋さん、其処までで、良いですか?」
「桜子が、言い出したんでしょ?」
と、滋さんは、不貞腐れていたけれど…。
私と優紀は、顔を見合わせながら、苦笑い気味で有った。