tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  11.



其の後も何の収穫も無いまま…。
英徳大学の夏期休暇の終了を迎えた其の後のF3&桜子が、英徳大学に行って視て、分かった事が有ったのだ。


何故なら…。
あのつくしの友達(?)で在る 青池和也が、『牧野つくし』に関する情報を入手して来たから…だったのだ。


其の報告を、青池和也から聞いた此の時のF3&桜子は、同時に、お互い、それぞれの顔を見合わせ乍らも、予期して居た事だっただけに、それぞれ、思って居たのだ。


“やっぱり…ね。”
“だろうと思ってたわ。”
“牧野は、一体、何を考えてんだ?”
“先輩は、休学届を提出したままで、今は、何処に居らっしゃるのかしら?”と…。



だが、そう思い乍らも、あきらは、青池和也に、訊き始めるのだった。


「和也…。
 お前は、俺等でも知らねぇ事を、何で、知ってんだ?」と…。


だからだったのだろう。
当然とでも言いた気に、青池和也は、F3&桜子に、飄々と、言って除けるのだった。


「えっ??
 だって…さ。
 さっき、教授同士で話しして居る所に、偶然、遭遇してしまって、聞いてしまったんだよ
 ね。
 “理事長から報告を受けたんですが…。
  あの牧野つくしから、休学届が出て居るそうですよ。
  此れ迄の牧野つくしは、高等部当時から、長期休暇に入れば、毎年、図書館に籠って、
  勉強して居た様なのですが…。
  今年の夏期休暇は、入って直ぐに、「道明寺社長の呼び出しに寄り、牧野つくしは、
  NYに渡米して居る。」と、私は、理事長から伺って居たので…。
  夏期休暇が終わろうとして居た未だに、英徳(大学)に姿を現さない牧野は、てっき
  り、まだ、NYに居るものだと思って居たんですが…ね。
  まさかの休学届が出て居るとは思っても視ませんでしたよ。
  牧野つくしは、如何したでしょうかね?”って、話しして居たんだよ。
  勿論、僕は、陰に隠れて、教授同士のそんな話しを聞いて居たんだけど…ね。」と…。


其処で、此の時に、F3&桜子は、思って居たのだ。


“和也(青池さん)は、何時も何時も、偶然と言い乍らも、そう言う所に、良く、遭遇する
 よな(よね・しますね)。”と…。


云わば…。
此の時のF3&桜子は、そんな『青池和也』の事を呆れて居るかの様だったのだ。



だが、此の時のF3&桜子は、そう思い乍らも、そんな青池和也の事を感謝するかの様に、それぞれ、話しし始めるのだった。
勿論、忠告をする事も、忘れて居なかったのだが…。


何故なら…。
実は、F3&桜子は、『青池和也』という男が、お喋り好きだと言う事を、知って居るから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のF3&桜子は、青池和也に、本当の事を伝える気等、毛頭無かったのだ。


なので、此の時のF3&桜子は、『青池和也』という男に、忠告をする事を忘れて居なかったという訳…だったのだ。


其処で、先ずは、類が、口火を切るかの様に、青池和也に、言って除けるのだった。


「牧野の事は、俺等では、良く分からないんだよ。
 だから…ね。
 俺等に教えてくれた事は、嬉しいんだけど…。
 無闇に、其の話しを、言わない方が良いと思うよ。」と…。


そして、総二郎も、言って居る言葉は違っても、類と同じ様な話しを、青池和也に、言って除けるのだった。


「和也…。
 俺等に、其の事を、教えてくれてサンキュな!
 けど…な。
 類の言う通り、俺等以外には、此の話しは、済んじゃねぇぞ。
 分かったな、和也‼」と…。


そして、あきらも、また、類と総二郎と同じ様な話しを、青池和也に、言って除けるのだった。


「和也…。
 俺等に、其の事を教えてくれた事は、有り難ぇんだけど…な。
 そんな話しを聞いた此の英徳(学園)の奴等は、司と牧野の事を、変に勘繰ると思うだよ
 な。
 例えば、司と牧野は、別れてねぇのに、“別れたんじゃねぇ(無い)の?”とか…。
 有りもしねぇ事を、噂する可能性だって、否定出来ねぇだろ⁉
 だから…よ。
 もし、そんな話しが、英徳学園内で、噂に成って視ろ…よ。
 司が、黙ってねぇと思うぞ‼
 そう成れば、和也は、間違い無く、司に遣られるぞ‼」と…。


実は、そんな風に、青池和也に、言い乍らも、此の時のあきらの顔付きは、“怒った司は、怖ぇぞ‼”と、言った風情を顔に張り付かせ乍ら、青池和也に、言って除けて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の青池和也は、シュンとし乍らも、F3に、返答の言葉を、伝えるのだった。


「分かってるよ。
 此れ以上は、誰にも言わないよ。」と…。


其処で、桜子は、更に、青池和也に、言って除けるのだった。


云わば…。
此の時の桜子は、『青池和也』が、傷付くだろう事を分かって居乍らも、そんな風に、言って除けて居たのだった。


「青池さんがお分かりの様でしたら、宜しいんですのよ。
 ですが、青池さんは、男性の方にしては、お喋り好きですよね⁉
 先輩と私が、一緒に、お話しして居たら、必ず、“何の話しをしてるの?”と、言った顔付
 きで、勝手に、仲間に加わって居らっしゃいますよね。
 だからこそ…。
 F3の皆さんは、青池さんの事が心配で、青池さんに忠告為さって居るんですわ。
 ですから…。
 F3の皆さんとのお約束は、必ず、守って下さいね。」と…。
「………」


其処で、真顔で、桜子から、そんな風に、言われた此の時の青池和也は、完全に、シュンと成って居たのだ。
言葉が、何も出て来ない程に…。


だからだったのだろう。
此の場に一緒に居たF3は、そんな桜子の真顔の顔付きを観た事で、それぞれ、同じ事を思って居たのだった。


“例え、司と牧野の為だと言っても…。
 こんな時の桜子(三条)の真顔の顔付きは、怖ぇよな(怖いよね)。”と…。



そして、此の話しの件も、あきらは、司に報告するのだった。
勿論のリモートで…。


だが、実は、其の休学届の件に関して、既に、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からも、つくしの専属として、司がつくしに就けて居るSPの責任者からも、同じ様な話しを聞いて居たのだ。


「つくしさん(牧野様)が、英徳学園の理事長に休学届を提出した様(で、御座います。)
 よ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、あきらに言えた言葉だったのだ。


「ああ、其の事なぁ…。
 もう既に、俺は、ババアからも、つくしに就けて居るSPの責任者からも、其の話しは、
 聞いてんだわ。
 俺が、あいつに気を取られて居る間に、俺がつくしに就けて居るSPの責任者に、ババア
 が指示を出してくれて居たみてぇで、既に、つくしに就けて居るSPの責任者は、俺から
 の指示が無くても、色々と、調べて居た様だわ。
 けど…よ。
 あいつが、何を考えて、そうしたのか?
 俺には、全く、意味が分かんねぇんだわ。」と、頭を抱えるかの様に…。


其処で、あきらは、司に、提案するのだった。


「だったら…よ。
 牧野に就けて居るSPの責任者に、調べさせたんだろうな?
 司…。
 お前の事だから…よ。
 牧野の携帯に、『GPS』とか搭載させて有ったんじゃねぇの?
 もし、電源が切れて居ても、或る程度は、割り出せんだろ?
 後、『位置情報システム』とかなら、牧野の現在地が、割り出せんじゃねぇのかよ?」と…。


だからだったのだ。
司も、其の事に気が付いて居たので、既に、つくしに就けて居るSPの責任者に確認して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、更に、あきらに言えた言葉だったのだ。


「ああ、もう既に、つくしに就けて居るSPの責任者には、確認済みだ‼
 けど…な。
 如何やら、既に、『GPS』も、『位置情報システム』も、勝手に、解除されてる形跡が有
 るらしいわ。
 だから…な。
 つくしの居所は、分からず仕舞いだ。
 多分、牧野が、勝手に、解除したんだと思うけど…な。」と…。



其処で、お手上げ状態の此の時の司とあきらは、同じ様な事を思って居たのだ。


“つくし(牧野)は、こうし様と、思えば、ぜってぇに、実行する(よな)。
 事前に、計画を立てて動いて居たとしか思えねぇ(な)‼
 一体、つくし(牧野)の身に、何が有ったというの(だろう)か?”と…。


云わば…。
此の時の司とあきらからして視れば…。
つくしの行動の意味も、意図も、さっぱり、分からなかったのだ。


だからこそ…。
此の時の司とあきらは、リモートで話しし乍らも、困惑するしか無かったのだ。



勿論、司と話しし終えた後のあきらは、F3&T3のグループLINEの『ビデオ通話』にて、F2&T3に、司と交わした此の件の話しを話しして聞かせて居たのだ。


だからこそ…。
あきらだけじゃ無く、F2&T3の誰もが、司とあきら同様に、つくしの行動の意味も、意図も、さっぱり、分からず、困惑するしか無かったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての司の心の中では、良からぬ事しか考えられなかったのだ。
勿論、此の時の司の頭の中では、分かって居たのだ。


“そんな事は、ぜってぇ、ねぇに決まってる‼
 つくしが、俺を置いて、経った一人で、変な行動に出る筈がねぇ‼”と…。


だが、此の時の司にとっては、つくしに関する情報が乏しいと言う事…。
そして、つくしの弟で在る 進に残して行ったという置き手紙の文面の内容…。
そして、そんなつくしの勝手な行動の全てが、司を、怯えさせて居たのだ。


“まさか…⁉”と、司に思わせる程に…。



そして、此の時のF3&T3も、司同様に、“まさか…⁉”と、思って居た事は、事実だったのだ。



<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  11.』の一部の文
 面の中に、不快に思われるやも知れない表現が入って折ります事を、お詫び申し上げま
 す。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  10.



【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  9.』のエピローグ
 <進と会った後のF3&T3>】


F3&T3は、つくしと進が住んで居る筈のアパートに、大急ぎで、向かって居たのだ。


そして、進と会った後のF3&T3は、進から或る話しをされると共に…。
F3&T3は、つくしが、テーブルの上に置いて行ったという置き手紙を、進から見せられて居たのだ。
勿論、此方(F3&T3)から進に、見せる様に、頼んで居たのだが…。



実は、F3&T3が、つくしと進が住んで居る筈のアパートに着いた時の進は、(つくしと進が住んで居るアパートの部屋が、2Fだった為に)階段を下りて居た最中だったのだ。


其処で、階段を下りて居た進を見付けた優紀は、真っ先に、進の傍に駆け寄り、進に声を掛けて居たのだった。


「進君っ!」と…。


其の優紀の声に反応した進は、優紀に返答するのだった。


「優紀さん…⁉
 如何したんですか?
 今、優紀さん家(ち)に、行こうとして居た所だったんです。
 まだ、バイトで、僕が、帰って居ない間に、如何も、姉ちゃんは、NYから帰って居た
 筈…何ですが…。
 アパート(の部屋)のテーブルの上に、置き手紙を置いて、其のまま、出て行ってしまっ
 た様で、姉ちゃんの姿が、何処にも無いです。
 其れに、何時も、姉ちゃんが、大学に行く際に使用して居る鞄は無かったんですが、其の
 鞄の中から、勉強道具は置いて行った様で、机の上に置いて在りました。
 だから、“姉ちゃんの身に、何か、有ったのか?”と、思って…。
 其れに、幾ら、待っても、其の後、姉ちゃんは、全く、帰って来ないんです。
 しかも、携帯の電源を切って居るのか?
 全く、繋がらないし…。
 だから、優紀さんなら、“何か、姉ちゃんから、聞いて居ないかなぁ~。”と、思って…。
 優紀さん…。
 姉ちゃんから、何か、聞いて無いですか?」と…。


其処で、優紀は、困った様な顔付きに成り、眉を下げた状態のままで、進に返答するのだった。


「進君…ごめんなさい。
 私達も、つくしの事で、此処(つくしと進が住んで居る筈のアパート)に来たの。
 美作さんの下に、道明寺さんから連絡が入って来て…。
 つくしは、如何も、誰にも何も言わず、NYの道明寺邸を出て行ったらしいの。
 で、日本へ帰国している筈の其れ以降のつくしの足取りが、全く、掴めて居ないみたい
 で…。
 そうか…。
 進君でも分からないのかぁ~。」と、残念そうに…。


其処で、あきらは、進に、声を掛けるのだった。


「進…。
 取り敢えず、部屋に入ろうぜ‼
 此処(つくしと進が住んで居る筈のアパート前の道端)じゃあ、何だろ?
 誰に、聞かれてるか?
 分かんねぇから…よ。」と…。


だからだったのだ。
F3&T3、そして、進の一同は、つくしと進が住んで居るアパートの部屋に入ったのだった。



実は、此のつくしと進が住んで居る筈のアパートに、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻は、一緒には住んで居ないのだ。


と言うのも…。
つくしが、大学2年生の時に、教授に提出した論文が、其の年に行われた『学生国際フォーラム』にて、発表されるや否や、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻は、道明寺HDの物件で在る 東京郊外のマンションの管理人の仕事を任されて居たのだ。


だからだったのだ。
其のマンションの一室が、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻の住処でも在ったのだ。


だからだったのだろう。
つくしと進姉弟の通学に、時間が掛かる東京郊外に住む寄りも、東京23区内に住む方が良いという事から、つくしと進姉弟は、自分達の二人だけで、此のアパートに住み続けて居たのだ。


実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、東京23区内に在る つくしと進姉弟が住む為のマンション(セキュリティ対策されて居る)も、用意されて居たのだが…つくしが、拒絶して居たのだ。


だからだったのだ。
そんなつくしの事を心配して居た司は、つくし専属SPに、つくしへの警護強化を、更に、指示して居た程…だったのだ。



そして、F3&T3と一緒に、(つくしと自身が住んで居るアパートの)部屋に入った進は、更に、あきらから、声を掛けられて居たのだ。


「進は、俺等と会うのは、初めてだよな?」と…。


だが、進は、あっさりと、F3&T3に話しし始めるのだった。


「いいえ。
 優紀さんは、中学の頃からの姉ちゃんの幼馴染で親友だから…。
 僕が、小学生の頃から知って居ますが…。 
 類さんは、(此のアパートにて、牧野家の家族4人で住んで居た当時から)うちに、良
 く、遊びに来てくれて居たので…以前から知ってますよ。
 後の皆さんの事は、姉ちゃんとの話しの中で、良く聞いて居たので、知って居ますけ
 ど…。」と…。


其処で、総二郎とあきらは、同じ事を、思って居たのだ。


“進が、類の事を、『花沢さん』呼びでは無く、『類さん』呼びをして居ると言う事は、進
 も、類とは、かなり親しい関係で有ると言う事だろうな。
 道理で、司が、類の事を、警戒する筈だよな。”と…。



其処で、場の雰囲気が悪く成って居る事を、察知したのか?
桜子が、進に声を掛けるのだった。


「進さん…。
 初めまして!
 私は、先輩…。
 進さんのお姉様の後輩で、三条桜子と申します。
 宜しくお願いします。」と…。


だからだったのだろう。
滋が、桜子の後を追う様に、進に、自己紹介を始めたのだ。


「私は、つくしの一つ年上で、親友の大河原滋って、言うの。
 宜しくね!」と…。


そして、あきらが、総二郎の方に、右手の親指を向け乍ら、総二郎を紹介しつつ、自分自身の自己紹介も始めたのだ。


「俺等は、類同様、司の幼馴染で親友のF4のメンバーで、こいつは、西門総二郎で、俺は、
 美作あきらだ。」と…。


そして、総二郎とあきら同時に、進に、声を掛けるのだった。


「「宜しくな!」」と…。


だからだったのだろう。
進は、F2&滋&桜子に、返答するのだった。


「宜しくお願い致します。」と…。



其処迄、挨拶し終えたF3&T3は、本題に移ろうとするのだった。
此処では、類が、話しの主導権を握るかの如く、進に、声を掛け様として居たのだ。


「進…。
 其処で何だけど…。
 其の牧野が置いて出て行ったという置き手紙を、俺等にも見せてくれる?」と…。


だからだったのだ。
進は、F3&T3の前に、つくしが置いて出て行ったという置き手紙を置いて、見せるのだった。


【其のつくしが置いて出て行った置き手紙とは…。


 『進へ
  進、今回の私の行動を許して下さい。
  もう、此処には、帰って来られないと思うけど…。
  私は、大丈夫だから…。
  探さないで…ね。
  其れと、パパとママには、此の事は、言わないで…ね。
  此の事を、パパとママが知ったら、きっと、後悔すると思うから…。
  宜しくお願い…ね。
                          つくしより』…だったのだ。】



そんな置き手紙を、自身の姉から置いて出て行かれた進にとって、戸惑う事は当然で…。
信じられない気持ちに成る事も、また、当然だと言えたのだ。


また、つくしが置いて出て行った置き手紙を見た此の時のF3&T3は、当の本人で在る つくしが、自身の両親に、自身の置かれて居る状況を話しして居ない事を、知ったのだ。



だからだったのだろう。
其処で、此の時のあきらは、そんな進の様子を見て居た事で、F2&T3にも話しした司から聞いたつくしの話しの事を、進にも、話しして聞かせて居たのだ。


其処で、そんな話しをあきらから聞いた此の時の進は、驚愕するのだった。



実は、もし、進が、此の場(つくしと進が住んで居る筈のアパート)に、まだ、居る間に、F3&T3が間に合って居なかったら、進は、或る所に向かう筈だったのだ。
勿論、優紀の話しを聞いてから、判断するつもりで居たの事は、事実だったのだが…。


だからだったのだろう。
此の時の進は、ちらっと、呟く様に、言って除けるのだった。


「優紀さんの話しを聞いてから、警察に、捜索願を出そうとして居たんだけど…。
 姉ちゃんの事は、道明寺さんと皆さんに、お任せしても、良いという事だよね。」と…。


だからだったのだ。
そんな進の独り言と言うべき、呟きに、反応した此の時の類は、進に言って除けるのだった。


「うん、大丈夫だよ。
 司は、牧野の事に成ると、『牧野センサー』が働く様だから…さ。
 実は、司は…さ。
 牧野の危機を感じると…。
 危機能力を発揮させるんだよ。
 だから…さ。
 司に、全てを任せても、大丈夫だよ!」と…。


だが、そんな類の言い分を聞いて居たあきらは、思って居たのだ。


“今の司は、間違い無く、浮かれてたんだろうな。
 牧野に対する今の司の其の『牧野センサー』は、間違い無く、作動不能状態だろ?
 そんな司に任せても、大丈夫…何だろうか?”と、心配するかの如く…。



そして、其の後のあきらは、そんな風に、思い乍らも、司に、報告するのだった。
勿論のリモートにて…。


其れは、F3&T3が、進から見せて貰ったつくしが置いて出て行ったという置き手紙の事について…。
そして、つくしが、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻に、自身の置かれて居る状況に関して、連絡して居ない事について…。
其の全ての事に関して、あきらは、司に、報告するのだった。



実は、此の時のあきらは、進に、願い出て居たのだ。
其れは、司の為に、つくしが置いて出て行ったという置き手紙の画像を撮る事だったのだ。
勿論、其の事を、あきらが、進に願い出た理由は、司のPCに、送付して遣る為だったのだ。


進の為に、つくしが置いて出て行ったという其の置き手紙の画像を観た此の時の司は、其のつくしが書いたで在ろう文面を読んで、驚愕するのだった。


何故なら…。
其のつくしが置いて出て行ったという置き手紙の文面には…。
『もう、此処には、帰って来られないと思うけど…。
 私は、大丈夫だから…。
 探さないで…ね。』と、書いて在ったのだ。


其れに、『此処には、帰って来られない』と、言う事は、『つくしと進が住んで居るアパートの部屋』には、帰って来られないという意味に成るのだ。


其れだけじゃ無いのだ。
其のつくしが置いて出て行ったという置き手紙の文面には…。
『パパとママには、此の事は、言わないで…ね。
 此の事を、パパとママが知ったら、きっと、後悔すると思うから…。』と、書いて在るのだ。


此の時の司には、其の意味の意図が、全く、分からず、悩むしか無かったのだ。
寧ろ、此の時の司にとって、つくしが伝えたい文面の意味が、全く、理解出来て居なかったのだ。


そして、あきらが、既に、認識して居た通り、司の『牧野センサー』は、全く、作動して居ない事を、露呈して居た様なモノだったのだ。



そして、其の後も何の収穫も無いまま…。
英徳大学の夏期休暇の終了を迎えた其の後のF3&桜子が、英徳大学に行って視て、分かった事が有ったのだ。


何故なら…。
あのつくしの友達(?)で在る 青池和也が、F3&桜子に、報告して来たから…だったのだ。


「大変大変…。
 つくしちゃんが、理事長に、休学届を提出したらしいよ。
 ねぇ~、ねぇ~。
 まだ、つくしちゃんは、NYなの?
 皆は、つくしちゃんから、何か聞いてる?
 道明寺は…此の事、知ってるの?」と…。


其処で、F3&桜子は、同時に、お互い、それぞれの顔を、見合わせて居たのだ。

打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  9.



【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  6.』のエピローグ
 <司の其の後>】


此の時の司は、自身の姉で在る 椿から話しを聞いた事で、思って居たのだ。


“もし、姉ちゃんが、俺に言って来た言葉の意味が正解だったとしたら…。
 俺自身が後悔する前に、俺は、あいつを探し出さねぇと、やべぇよな。
 あいつは、何を考えてんだ⁉
 本当に、あいつは、逃げ足の速ぇ女だぜ‼”と…。


だからだったのだ。
自身の姉で在る 椿から、そんな話しを聞いた此の時の司は、其の後、或る人物に、連絡を入れる事にしたのだった。



司が、其の連絡を入れた相手とは…。
そうなのだ。
『あきら』…だったのだ。


実は、此の時点に於いて、英徳大学の夏季休暇は、実際には、まだ、終了して折らず…。
英徳大学の後期課程が、まだ、始まって居る訳では無かったのだ。


だからだったのだ。
あきらを含めたF3&桜子…。
そして、英徳大学以外の他大学に通って居る滋と優紀も、“牧野(つくし・先輩)は、まだ、NYに滞在して居るのだろう。”と、思って居た位だったのだ。


だからだったのかも知れない。
つくしの事で、司から連絡(リモートにて)が入って来た時のあきらは、司からの話しを聞いて、驚愕だったのだ。


何故なら…。
司からの話し振りでは、緊迫して居る様な感じだったのだから…。


「あきら…。
 そっちは、今、朝だよな?
 朝早くに、申し訳ねぇ。
 実は、牧野が、俺に黙ったままで、日本へ帰国しやがった。
 だから…よ。
 つくしの様子を観に行ってくれねぇか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらにとっては、『??』が、あきらの頭の中で、充満して居たのだ。


何故なら…。
此の時のあきらは、考え倦ねて(あぐねて)居たから…だったのだ。


“喧嘩したとかで、もし、本当に、牧野が、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来た
 としても、司と牧野は、本来、恋人同士…何だ。
 司が、牧野に連絡を取れば、良いだけの話しだろ?
 其れを、態々、司は、俺に、「つくし(牧野)の様子を観に行ってくれねぇか?」と、言
 う位ぇだから…よ。
 あいつ等の間には、何か、有ったって事だよな。
 けど…よ。
 もっと、分かんねぇのは、今、司は、牧野の事を、名前呼びしてたよな⁉
 だったら…。
 そう言う事だよな⁉
 と言う事は…。
 何で、牧野は、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来たんだ⁉”と…。


其処で、そう思って居たあきらは、司に訊き始めるのだった。


「なぁ~、司…。
 今、司は、牧野の事を、名前呼びしてたよな⁉
 って事は、そう言う意味だろ?
 違ぇのか?
 なのに、何で、牧野は、司に黙ったままで、日本に帰国して帰って来たんだよ⁉
 俺には、其の意味が、全く、分かんねぇんだけど…な。」と…。


其処で、司は、あきらの言って来た意味を理解した上で、あきらに話しして居たのだ。


其れは、つくしが、NYに滞在中の間の司とつくしとの事…。
そして、司からつくしにプロポーズしたにも関わらず、司は、つくしから断られた事…。
そして、司の姉で在る 椿が、司に話しして来た時の椿のつくしに関する見解についての話しの事…。


司から、其れ等、全てに関しての話しについて聞いて居たあきらは、絶句して、暫くの間、司に言う言葉を失う程…だったのだ。


だからだったのだ。
そんな風に、絶句して居るあきらの様子を見て居た司は、思って居たのだ。


“普通は、そう成るよな。
 けど…な。
 あいつは、そう言う女…何だよな。
 一度、こうと決めたら…。
 梃でも動かねぇ‼
 其れが、俺の愛した『牧野つくし』という女…何だよ。”と…。


其処で、漸く、我に返ったあきらは、司に、声を掛けるのだった。


「と言う事は、司と牧野は、漸く、そう言う関係に成ったって話だよな‼
 って事は、牧野が、何を、如何言って来たとしても、今の司は、今迄と、全く、変わる事
 無く、牧野を追い掛けるんだよな?
 だったら…。
 俺は、お前に協力して遣るよ‼
 あいつ等も、きっと、協力してくれると、思うぞ‼」と…。


だからだったのだ。
司は、あきらに、言って除けるのだった。


「俺が、あいつ以外ぇの女じゃ無理な事は、あきらなら、分かってると思ってたけど…よ‼
 お前から聞かれる迄も無く、今の俺も、あいつを諦める訳ねぇだろ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司からの決意表明の様な言葉を聞いた事で、頷き乍ら、司に、返答するのだった。


「其れでこそ、司だ‼
 だから…よ。
 俺から、あいつ等に、協力を頼んで遣るよ‼」と…。


なので、司は、あきらに、縋る思いで、返答するのだった。


「宜しく頼むわ。」と…。


なので、あきらは、司に頷くのだった。


其処で、司とあきらのリモートは、終了したのだ。


そして、其の後のあきらは、早速、F2&T3のグループLINEに、連絡を入れるのだった。



【F3&T3の会話】


あきらから、LINEにて、連絡が入って来たF2&T3は、美作邸に集合して居たのだった。
其処で、F2&T3は、あきらから、例の司の話しを聞かされて居たのだ。


だからだったのだろう。
総二郎が、急に、言って除けたのだ。


「やっと…かよ。
 司と牧野の野郎、やっと、そう成ったんかよ。
 遅ぇ位ぇだろ⁉
 と言う事は、牧野は、やっと、『鉄のパンツ』から卒業したんだな。」と…。


此の時の総二郎は、しみじみと、話しして居たのだ。
其れは、まるで、司とつくしの二人の過去を懐古して居るかの様に…。


そして、総二郎の言い分に、此の時の類とあきらは、頷いて居たのだ。
だが、滋は、ニヤッと、笑って居たのだ。
意味深に…。


そして、此の時の優紀は、顔を真っ赤にさせ乍ら、俯いて居たのだ。
そして、此の時の桜子は、苦笑いだったのだ。



そして、そんな話しをして居た時に、桜子は、あきらから、訊かれて居たのだ。


「桜子…。
 牧野から、何か連絡が有ったり、何か聞いてねぇか?
 特に、(英徳大学での)後期からの講義に関してとか…。
 牧野から、何か、連絡が入って来たと言う様な事はねぇか?」と…。


其処で、あきらから名指しされた此の時の桜子は、首を左右に振り乍ら、あきらに返答するのだった。


「いいえ、何も、有りません。
 先輩は、私の事を忘れて居らっしゃるんじゃ無いかと、悲しく思う位に…。
 先輩からの連絡は、何も、有りません。
 てっきり、先輩は、NYで、久し振りの道明寺さんと楽しんで居らっしゃるものだと、思
 って居た位でしたわ。」と…。


だからだったのだ。
そんな風に、桜子から話しを聞いた此の時のあきらは、優紀の方を向いて、優紀に、訊き始めるのだった。


「じゃあ、優紀ちゃんは…?」と…。


其処で、優紀も、桜子と同じ様に、首を左右に振り乍ら、話しし始めるのだった。


「私も、桜子さんと同じで、つくしからの連絡は有りません。
 “NYから帰って来る時は、連絡してよ‼”と、私からつくしに言って置いたので、こっち
 (日本)に帰って来たら、つくしから私に、連絡してくれるものと思って居ました。
 だから…。
 私も、“まだ、つくしは、NYに滞在して居るんだろう。”と、思って居たんです。
 其れに、実は、一昨日に、3人で会って居た時に、そんな話しを、滋さんと桜子さんと
 も、話しして居た所だったんです。」と…。


だからだったのだろう。
滋も、優紀に同意するかの様に、F3に、言って除けるのだった。


「そう何だよ。
 もう直ぐしたら、後期も始まるじゃん!
 なのに…。
 “つくしは、自棄(やけ)に、長く行ってるよね。”って、T3で、話ししてた所だったんだ
 よ。
 “司が、つくしを引き留めてるんじゃ無いの。”とも、言って居た位だったんだよ。 
 其れが、まさかのつくしが行方不明に成ってる何て…。
 つくしは、何回、行方不明に成ったら、気が済むんだろうね。」と…。


此の時の滋は、そんなつくしに対して、少し、怒り気味に言って居たのだ。


勿論、滋とて、つくしの事を、本気で怒って居る訳では無い。
だが、つくしの事が心配過ぎて、取り残された感が有り過ぎて、不貞腐れて居るというのか?
逃げ足の速いつくしの事を、呆れて居るというのか?


そんな逃げ足の速いつくしに、如何すれば良いのか?
此の時の滋は、要は、考え倦ねて(あぐねて)居ただけ…だったのだ。
 


其処で、類は、毎度乍ら、美作邸のリビングのソファの上で、寝転んで居た自身の身体を起こして、F2&T3に、言って除けるのだった。


「また、牧野は、鬼ごっこを始めたの⁉
 逃げるのが上手いんだよね、牧野は…。
 ほんと、牧野の逃げ足の速さでは、右に出る者は居ないんじゃ無いの?」と…。


其処で、総二郎とあきら…。
そして、T3の誰もが、類からの話しに、頷いて魅せて居たのだった。


其処で、再び、類が話しし始めたのだ。
今度は、提案するかの様に…。


「ねぇ~。
 進は、牧野が、勝手に、日本に帰って居る事…。
 知ってんのかな?
 もしかしたら、まだ、其の事を、進は、知らないんじゃ無いのかな…?
 と言う事は、牧野は、何処に行ったんだろう⁉」と…。


其処で、F2&T3は、顔を見合わせたのだ。


そうなのだ。
其の事に関して、此処に居る類以外のF2&T3の誰もが、気が付いて居なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、F2&T3の全員の顔を見回すかの様に観乍ら、言い始めるのだった。


「だったら…。
 今から、牧野のアパートに、行って視るか?」と…。


だからだったのだろう。
あきらからの提案に、F2&T3の誰からも、反対する者は居なかったのだ。


という訳で、一斉に、F3&T3は、ソファから立ち上がり、美作邸を後にして居たのだ。
そして、F3&T3は、つくしと進が住んで居る筈のアパートに、大急ぎで、向かうのだった。



そして、其処で、F3&T3の誰もが予期して居なかった事を、此の時のF3&T3は、進の口から、聞かされる事に成るのだった。


所謂、此の時の進の口からは、つくしが、テーブルの上に置いて行ったという置き手紙について、F3&T3に話しし始めるのだった。
そして、其のつくしの置き手紙を、進から見せられて居たF3&T3だったのだ。



そして、其の後のあきらは、此の話しに関して、司にも、報告するのだった。



<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  9.』の一部の文
 面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>