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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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カナダ旅行~GW~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番外編 ①




5月5日…こどもの日(2023年度のGW…4月29日~5月7日)


5月9日…告白の日(5<コ>9<ク>と読む語呂合わせから設定されたそうです。)


8月7日…花火人の日(一般社団法人日本花火人協会が制定との事<花火文化の発展と振興、社会教育の推進が目的で制定されたそうです。>)



<此の二次小説『カナダ旅行~GW~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番
 外編 ①』は、諸事情に寄り、此の時期に『GW』のお話しと成って折ります事をお詫び
 申し上げます。
 詳細に付きましては、『休み中~ご挨拶~』<カテゴリー;私の一言集>をご覧下さいま
 せ。>



<此の二次小説『カナダ旅行~GW~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番
 外編 ①』は、『取り戻したい…<総優>』の『スピンオフ』の様な『其の後』のお話し
 と成って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『取り戻したい…<総優>  13.』の其の後】


F4&T3&静のそれぞれの夫婦の間に誕生した息子達で在る『F4Jr.』が英徳学園 幼稚舎に揃って入舎した或る年の4月半ばの頃の事…。
F4のスケジュールが合ったと言う事で、久々に、F4だけで集まったのだ。


其処で、此の日のF4の話題に上がったのは、【『GW』を家族で如何過ごすか?】という話…だったのだ。


当然、今では、父親と成ったF4達…。
此の日の話題の内容は、子供達の事…だったのだ。


此処で、先ず、口火を切ったのがあきら…だったのだ。


「お前等家(ち)は、『GW』を如何過ごす予定、何だ?」と…。


其処で、総二郎は、渋い顔付きに成り、言って除けるのだった。


「そう何だよな!
 優一郎(総二郎 と 優紀の息子)から言われたんだよ。
 “おとうさん(お父さん)、『GW』にどこ(何処)かつれて(連れて)いって(行っ
  て)ね!”って…。
 何処から聞いて来たのか?
 GWにはこどもの日も有んだろ。
 だから…よ。
 当然の様に、言いやがる。
 俺にとって、其れがプレッシャーに成ってんだよな!」と…。


そして、類も、また、顔を顰め乍ら話しし始めるのだった。


「俺も、健(類と静の息子)に訊かれたよ。
 “ねぇ、パパ…。
 『こどもの日』はどこ(何処)につれて(連れて)いって(行って)くれるの?”っ
 て…。」と…。


だからだったのだろう。
司がニヤリとした顔付きに成り、言い始めるのだった。


「そう何だよな。
 うちも翼(司 と つくしの息子)が煩ぇんだよ。
 其処で…だ。
 カナダに居かねぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
そんなニヤリ顔の司の顔付きを見たF3は、司に向かって叫ぶのだった。


「「「カナダ…⁉」」」


其処で、類は、更に、司に訊き始めるのだった。


「カナダって、俺等が英徳高校の頃に正月旅行を兼ねて行ったあの司ん家(ち)の別荘の事
 だよね⁉」と…。


だからだったのだ。
司は、更に、ニヤッと笑い乍ら、言って除けるのだった。


「ああ、そうだよ。
 俺等F4 と T3 と 静にとって、カナダのうちの別荘には良い思い出がねぇだろ?
 其れに、あれ以来、うちのカナダの別荘には誰も行ってねぇんだわ。
 だから…よ。
 良い思い出作りっつー訳じゃねぇが、あの頃と同様に、『スキー』とかしねぇか?」と…。


其処で、あきらは、ニヤリと笑い乍ら、司の方を向き、司の後を引き受けるかの様に訊き始めるのだった。


「所謂、『サマースキー』っつー訳か?
 カナダに行くのも、久し振りだし…な。
 GWカナダ旅行も良いんじゃねぇの!
 うちのやすし(あきら と 桜子の息子)も喜びそうだし…な。」と…。


という訳で、此の年の『GW』のF4の家族旅行は、『カナダ旅行』と、言う事と成ったのだった。



実は、あの頃の『カナダ旅行』に関して云えば、司 と つくしにとって、良い思い出が無いのだ。
だからこそ、司がF3に『カナダ旅行』を提案したのだ。


其の理由(わけ)とは…。
司も後から知ったのだが、あの当時の司の『決死の告白』をつくしは聞いて居なかったらしい。


実は、あの当時の司は、「ヒュルルルル、ドォン」と、打ち上げ花火が打ち上がっている最中に、決死の想いでつくしに告白の言葉を告げて居たのだ。


「好きだって言ってんだよっ。」と…。


其れに、司自身も、其の当時の自身の『決死の告白』がつくしに届いて居らず、まさか、打ち上げ花火に寄って掻き消されているとは思っても視なかったのだ。


実は、其の当時のつくしの心の中に居たのは、つくしの初恋の相手で在った『類』が居たのだ。


だからだったのだろう。
此の当時の司は、そんなつくしに焦って居たのかも知れない。


今でこそ、夫婦と成り、息子が授かった司 と つくし…。
鈍感 つくしを好きに成った英徳高校時代からの司は、つくしの事では、常に、ドキドキしたり、モヤモヤしたり、イライラしたりの連続…だったのだ。


勿論、英徳高校時代の司には、『カナダ旅行』だけでは無く、つくしとの良い思い出が有った訳では無いのだ。
司がNYへの修行から日本に帰国する迄の間、やはり、司にはつくしとの良い思い出が無いまま、つくしとの時が過ぎて来たのだ。


だからだったのだ。
季節は違うが、“あの頃の再現をしてぇ‼”と、考えて居た司…だったのだ。



しかも、あの当時のつくしにとっては、其れだけでは無かったのだ。
嫉妬の余り、英徳高校時代のつくしに陰湿な虐めを繰り返して居たリリーズの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子に寄って、嘘を付かれた(騙された)つくしは、吹雪の中、優紀を探す為に外に飛び出したのだ。


其の後、司がつくしを見付け出したお陰で、つくし自身、大事に至らなかったのだ。
だからこそ、あの山小屋での一夜の出来事は、現在の司 と つくしにとって云えば、今では良い思い出の一つに変換されて居たのだが…。


だが、リリーズの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子に対していう成れば、其の当時のつくしにとっての『カナダ旅行』は、つくし自身、悔しい思いの連続…だったのだ。
だからこそ、つくしは類に協力を頼む事にしたのだ。


「其の事、何だけどさ。
 協力して欲しいの。」と、言い乍ら…。


だからこそ、リリーズの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子を『ぎゃふん』と、言わせる事は出来たのだ。


云わば…。
総二郎が【真冬の怪談話】を話しする事に寄って、リリーズの3人を怖がらせる事は出来たのだ。
勿論、真冬の寒い中、外で待機して居たあきらも被害者の一人だった事は言うまでも無かったのだが…。


だが、偶然、其処に現れたのが、静…だったのだ。
実は、つくしが類に協力を頼んだ事に寄り、静にも被害が及んで居たのだ。


【其の当時の静に被害が及んだ事とは、如何言う出来事(被害)…だったのか?


 実は、リリーズの3人の前で総二郎が【真冬の怪談話】を話しした後に、外に待機して居
 たあきらが其のリリーズの3人を脅かす役目を担って居たのだ。
 其処に、玄関の方から聞こえる足音に気が付いた司…。
 だからこそ、そんなあきらの演出を褒め称えた類…。


 だが、外に居る筈のあきらの存在に気が付いたつくしが、「(其の足音は)ゆ…っ、幽
 霊⁉」と、言い出し事で、司が、「バカ、居るかよ。」と、言いつつも、「飛び掛かって
 取っつかまえようぜ!」と、言う総二郎の言葉に、司は、「行くぜ!」と、総二郎と共
 に、「1・2・3‼ うおおりゃああっ」と、言い乍ら、玄関から入って来た『静』を取っつ
 かまえてしまったのだ。


 言う成れば、此の時の司 と 総二郎は、『静』を不審者だと思い込み、「此の野郎、勝
 手に人の家、忍び込みやがってっ…生かしちゃ、置けねぇっ!」と、何も知らない『静』
 を司が取っつかまえてしまったという訳…だったのだ。
 だからだったのだ。
 司が取っつかまえてしまった事に寄り、失神してしまった静は、其のまま倒れ込み、其の
 後も眠りに就いたまま…だったのだ。


 其の結果、頭を打って居た静は、目覚めた後に、「痛…っ」と、言い乍らも、頭を押さえ
 て居た事は言うまでも無かったのだった。
 だが、静は、そんな司を許し、何時(いつ)もの優しい静…だった事も、また、言うまで
 も無い。】



実は、其の時のF4&静の輪(部屋)の中に、つくしは入る事が許されて居たのだが、つくしと同様に、英徳高校の生徒で在り、英徳学園では静の後輩でも在る筈の桜子 と リリーズの浅井百合子 と 鮎原えりか と 山野美奈子は其の輪(部屋)の中に入れてもらる事が出来なかったのだ。


勿論、其の当時の事に関して云えば、桜子にとって、其の事自体、良い思い出とは言えなかったのだ。


何故なら…。
今では、F4&T3&静からも仲間として認識されて居る桜子では在ったのだが、其の当時の桜子は、英徳高校の生徒で在る F4&つくしからも、まだ仲間として認識されて居なかったのだ。


実は、其の当時の桜子にとって、此の『カナダ旅行』は、まだ、少し『黒歴史時代』と言える時期…だったのだ。


だが、結果的には、其の事に寄り、現在の桜子にとっては、『黒歴史時代』と言う寄りも、『汚点』と言うべき時期だと云えたのだ。


其れだけに、現在の桜子にとって、道明寺家のカナダの別荘には良い思い出が無かったのだ。


だからという訳では無いのだが、現在の桜子にとって、道明寺家のカナダの別荘について、“良い思い出に変換したい‼”と、言う思いが有った事は確か…だったのだ。



そして、また、其の当時の優紀にとっても、其の当時の『カナダ旅行』に寄って、英徳(高校)の中でのつくしの置かれている状況を知った事で、不安に駆られて居た事は事実…だったのだ。


だが、司と知り合った現在のつくしの幸せそうな姿を見る事で、“つくしが幸せで良かった。”と、優紀自身、思える様に成って居たのだ。


だからこそ、現在の優紀の思いは、道明寺家のカナダの別荘について、桜子同様に、“良い思い出に変換したい‼”と、言う思いが何処かに有った事は事実…だったのだ。



そして、総二郎 と あきらにとって、現在ではそれぞれの配偶者で在る 優紀 と 桜子との思い出の無い道明寺家のカナダの別荘について、“良い思い出を作りてぇ‼”と、考えて居た事も、また、事実…だったのだ。



<此の二次小説『カナダ旅行~GW~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  番
 外編 ①』の文面の中に、神尾葉子先生の漫画『花より男子』の中に出て来る『シーン』
 や『花男メンバー』のセリフが入って折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し記載致して折ります事をお詫び申し上げ
 ます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。>


<また、此の二次小説『カナダ旅行~GW~【取り戻したい…<総優>】…<F4&T3&静>  
 番外編 ①』の文面の中に、現在に於いては相応しくない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

菖蒲湯【合コン婚活party】…<総優>  番外編




5月5日…端午の節句(別名;菖蒲の節句とも呼ばれている。)
<元々は、中国では『厄除け』 や『魔除け』をする日と認識されて居た様です。
 5月に菖蒲の薬草を使い、漢方として利用したり、お酒として飲んだりする風習が在った
 そうです。>…インターネットを調べて記載致して折ります。



【『よい風呂の日~類 と 総二郎 と あきら~【合コン婚活party】…<総優>  番外
 編』の<PS.>の続き】


滋は、あきらから連絡を受けた事で、或る事を思い出すのだった。
其れは、何時(いつ)の頃の事だったのだろうか?


或る年のGWが近付いて居た4月半ばの頃の事…。
滋はつくしと話しして居た事が有ったのだ。


【「ねぇ、つくし…。
  今年のGWは如何するの?
  今では司も日本に帰国して帰って居る事だし…。
  其れに、つくしの傍には、常に、司も居る訳だし…。
  やっぱり、今年のつくしのGWも司と一緒だよね。」


 「う~ん、多分、そう成るとは思うんだけど…。
  今、分かってる事は、5月5日の私は、確実に、道明寺邸に居ると思うよ。
  でも、滋さんは、何でそんな事を私に訊いて来るの?」と…。


 其処で、滋は、つくしに言って除けるのだった。


 「“もしも、司のGWが忙しくて、つくしが独りぼっちに成るんだったら、折角のGWだ
   し、T4で一緒に遊ばないかなぁ~。”って、思っただけだよ。
  でも、何で、5月5日だけが道明寺邸って、分かってるの?」と…。


 だからだったのだ。
 此の時のつくしは、『菖蒲湯』について滋に話しし始めるのだった。


 「『5月5日』って言えば、『こどもの日』でしょ!
  でも、『5月5日』って言えば、『こどもの日』だけじゃ無く、『端午の節句』って言う
  し、『端午の節句』は別名で『菖蒲の節句』とも呼ばれているらしいの。
  実は、【香りの良い物が邪気を払う】と、言われて居るらしくて、『5月5日』に菖蒲を
  入れた『菖蒲湯』に入ると、『厄払い』に成るそうなの。
  実は、タマさんから聞いたタマさんの受け売り何だけど…ね。
  だから、5月5日の私は、タマさんからのお誘いを受けて道明寺邸って決まってるの。」
 と…。】


だからだったのだ。
あきらからの話しを聞いた時の滋は、つくしから聞いた其の話を思い出した事で、大河原家の温泉付き別荘の管理人の女性に連絡を入れるのだった。


「5月5日に『菖蒲湯』に入る事は出来無いかなぁ~?
 何時(いつ)ものメンバーで、そっちに行くから用意してくれる?」と…。



実は、大河原家の温泉付き別荘の管理人の女性には思う処が在ったのだ。


“あの日以来、滋お嬢様は、此方にお越し下さらなく成ったわ。
 寂しい事だわ。”と…。


其の『あの日以来』とは、そうなのだった。
高等部当時の司 と 類 と 滋 と つくしが行った日以来の事…だったのだ。
そして、其の日以来、久々に滋が連れて行ったのは優紀 と 桜子だけ…だったのだ。
後で、総二郎 と あきらが合流したのだが…。


云わば…。
『あの日以来』、あの大河原家の温泉付き別荘に滋が現れたのは何年振りかの事…だったのだ。


だからだったのだろう。
大河原家の一人娘で在る 滋からそんな話しを聞いた此の時の大河原家の温泉付き別荘の管理人の女性は、嬉しくて堪らなかったのだ。


だからこそ、此の時の大河原家の温泉付き別荘の管理人の女性は、『菖蒲湯』について知って居た事も有り、大河原家の一人娘で在る 滋に言えた言葉…だったのだ。


「滋お嬢様には、先日、何年振りかに此方にお越し頂き、嬉しゅう御座いましたが…。
 5月5日にも、また、此方にお越し下さるのですね。
 其れは其れは嬉しゅう御座います。
 其れでは、5月5日に『菖蒲湯』をご準備してお待ちして居りますね。」と…。


だからだったのだろう。
大河原家の温泉付き別荘の管理人の女性から了承が得られた滋は、つくしから聞いて居た『5月5日』の『菖蒲湯』について、あきらに話しした後…。
「(温泉付き)別荘の管理人に話しして置いたから、5月5日に行こう!」と、報告するのだった。



そして、滋からそんな話しを聞いた此の時のあきらは、『F3&T3』のグループLINEにて、LINEメッセージを入れるのだった。


『滋から連絡が有った。
 5月5日に、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行く事に成った。
 5月5日に『菖蒲湯』に入ると、『厄払い』に成って良いらしい。』と…。


だからだったのだ。
『F3&T3』のグループLINEにて、LINEメッセージを入れたあきら と 当事者で在る 滋以外のF2&T2は、勿論の事、皆、了承のLINEメッセージを入れるのだった。


『『了解‼』』
『『了解しました。』』と…。


だが、実は、こんな風に、LINEメッセージを入れて居たF2&T2…だったのだが…。
誰もが或る事を考え乍らも、LINEメッセージを入れて居たのだった。


“例え、誰からのブーイングが有ったとしても、滋(さん)の事(ですわ)だ(よね)‼
 有無を言わさず、連れて行くん(でしょうね)だろうな(ね)。”と…。



そして、LINEメッセージを入れた後の優紀は、『5月5日』の『菖蒲湯』について、自身の祖母から聞いた時の話を思い出して居たのだった。


“確か、そんな話…。
 子供の頃にお祖母ちゃんから聞いた事が有った様な気がするなぁ~。
 滋さんは、此の話を、きっと、知って居たんだろうなぁ~。”と…。


【実は、此の時点に於いての優紀は知らなかったのだ。
 滋が知って居たのでは無く、『5月5日』の『菖蒲湯』について、滋はつくしから話し 
 を聞いて知った事を…。】


そして、そんな風に思って居た其の後の優紀は、自身の祖母から聞いて知って居た『菖蒲湯』について、総二郎にも話しして聞かせて居たのだった。



実の事を言うと、何故、総二郎が4月26日の語呂合わせで在る【よい風呂の日】を利用して迄、大河原家の温泉付き別荘に拘ったのかと言うと…。
勿論、大河原家の温泉付き別荘は、総二郎にとって、良い思い出では無かった事は事実…だったのだ。


だが、其れ寄りも、【桜子の企み】を覆す為だと云えたのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、実は、そんな桜子には言って置きたかったのだ。


「今の俺の中には優紀しか居ねぇ‼
 だから、優紀の事は心配すんな!」と、勿論、言わずに居たのだが…。


何故、此の時の総二郎が言わずに居たのかと言うと…。
此の時の総二郎の心の中には、そんな風に言う代わりに、自身と優紀との仲を、“桜子に見せびらかしてぇ‼”と、言う欲求が在った事も、また、確かな事…だったのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、桜子に言わずに置いたのだった。


何故なら…。
『エイプリルフール』の4月1日から4月2日に掛けての優紀は、滋 と 桜子から奪われた形と成って居た為に、其の後の優紀と二人切りに成る迄の此の日の総二郎は、一切、優紀の傍に居る事も儘ならない状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
自身と優紀との間に入って邪魔をしたがる桜子に、せめて、4月26日の語呂合わせで在る【よい風呂の日】を利用して迄、自身と優紀との仲を、“桜子に見せびらかしてぇ‼”と、此の時の総二郎は考えて居たという訳…だったのだ。


なので、大河原家の温泉付き別荘に行く事が出来るので在れば…。
此の時の総二郎にとってすれば、其れが例え、4月26日の語呂合わせで在る【よい風呂の日】で無かったとしても、5月5日の『菖蒲湯』の日に成ったとしても、全く問題の無い話と云えたのだった。


言う成れば、自身と優紀との仲を桜子に見せびらかしさえ出来れば、其の日が何時(いつ)で在ろうと、此の時の総二郎にとって、其れは如何でも良かったのだ。



そして、当然の事乍ら…。
5月5日の『菖蒲湯』の日の総二郎は優紀にべったり…だったのだ。


しかも、「今日の総二郎さんは如何したんですか?」と、そんな風に当事者で在る 優紀が総二郎に訊く位にべったりだと云えたのだ。


其れに、そんな総二郎を傍から見て居た桜子がうざく成る位に、また、そんな総二郎の事を誰もが、“異常だ‼”と、思う位に、此の日の総二郎は優紀にべったりだと云えたのだ。


しかも、此の日の総二郎は、優紀との仲をアピールする為に、常に、優紀の手や肩や髪の毛等の何処かを触ったり、触れて居たりする程…だったのだ。


云わば…。
『司』…化したかの様な総二郎…だったのだ。



勿論、優紀自身、そんな総二郎の事が嫌では無く、反対に嬉しいのだ。
だが、つくし同様、他人(ひと)前でイチャイチャする事が苦手な優紀にとって、此の日の異常な位の総二郎からのスキンシップ振りに動揺が隠せない程…だったのだ。
だからこそ、此の日の優紀は、そんな総二郎に訊いたのだ。


「今日の総二郎さんは如何したんですか?」と…。


だが、此の日の総二郎は、優紀からのそんな質問に返答するでも無く、そんな優紀にお構い無しに離れる事も無く、更に、べったり…だったのだ。



勿論、此の日は、『菖蒲湯』仕様と成って居た大河原家の別荘の温泉に入る時の総二郎は、優紀と一緒に入ろうとするのだった。


しかも、そんな総二郎の行動を誰も止める事は無かったのだ。


何故なら…。
『司』…化してしまった総二郎を止める事が出来無い事を、F2&T2は認識して居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、仕方無く、総二郎の言い成りに成るかの如く、総二郎と一緒に大河原家の別荘の『菖蒲湯』に入るのだった。



だからだったのかも知れない。
其の後の桜子は、此の日を境に、総二郎に何かを仕掛ける事も無く成ったのだった。


言う成れば、総二郎の作戦勝ちと云えたのだった。



PS.


此の時の類 と あきらは、それぞれ、同じ様な事を密かに思うのだった。


“やっぱ、総二郎は、まるで、『司』じゃん!”と…。


実は、類 と あきらだけでは無く、滋 と 桜子も、また、類 と あきら同様に、『司=総二郎』と認識して居たのだった。



fin



<此の二次小説『菖蒲湯【合コン婚活party】…<総優>  番外編』は、短めにて、終了し
 て折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

よい風呂の日~類 と 総二郎 と あきら~【合コン婚活party】…<総優>  番外編




4月26日…よい風呂の日



【『其の後【合コン婚活party】…<総優>  番外編』の続き】


総二郎は、優紀に提案するかの様に言って除けて居たのだった。


「俺にとっても、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘は、良い思い出がねぇんだわ。
 一層の事…。
 また、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行くか?」と…。


実は、此の時の総二郎には閃いた事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんな風に、優紀に話ししたのだった。



其処で、其の後の総二郎は、優紀が滋 と 桜子から呼び出された事で女子会と成った日を利用して、あきらを呼び出して或る提案話をするのだった。


だが、其処には、あきらから呼び出しを受けて居た類もまたあきらと一緒に居たのだった。
其れでも、此の時の総二郎は、其の場に類が居たとしても、お構い無しで、優紀からの例の話を話しし始めるのだった。


「優紀から聞いたんだけど…よ。
 『4月26日』って、日付の語呂合わせで【よい風呂の日】らしいぞ!
 だから…よ。
 滋に言って、また、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行かねぇか?」と…。


其処で、そんな総二郎から提案話を聞いた事で怪訝な顔付きに成ったあきらは、“其の理由(わけ)を聞きてぇ‼”とでも言いた気に、総二郎に訊き始めるのだった。


「日付の語呂合わせを利用して迄、何で、総二郎は、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行
 きてぇんだよ?
 其れに、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘には、例の『エイプリルフール』の時に行った
 ばっかだろ⁉
 何か理由でも在んのか?」と…。


其処で、総二郎は、あきらに其の理由(わけ)を言い始めるのだった。


「滋にとって、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘には良い思い出がねぇんだろ?
 俺にとっても、今回の桜子の企みに寄って、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘には良い思
 い出がねぇんだわ。
 だから…よ。
 良い思い出に変換する為にも、また、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行く事は良い話
 だと思わねぇか?」と…。



だからだったのかも知れない。
総二郎 と あきらの話しを、唯、黙ったまま聞いて居た類は、総二郎 と あきらの話しに割って入るかの如く、話しし始めるのだった。


「其れって、もしかし無くても、あの大河原家の温泉付き別荘の話…?
 だとしたら、大河原にとって、あの別荘には良い思い出が無いのは当然なのかも…ね。」と…。


実は、此の時の類は、自分自身に声が掛からなかった事を不服とでも言いた気に、不機嫌な顔付きのまま、総二郎 と あきらに言って除けるのだった。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、類からの話しを聞き乍らもお互いの顔を見合わせた後に、一斉に、類の顔を見詰めるのだった。
そして、そんな類を見詰めたまま、此の時のあきらは、其れでも、類に訊き始めるのだった。


「類…お前は、何で、其の事を知ってんだよ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、“当然でしょ‼”とでも言いた気に、飄々と、言って除けるのだった。


「あぁ~、其れは…ね。
 其の時に其の場に居たから…。」と…。


其処で、総二郎は、類から聞いた言葉を繰り返すかの如く、類に訊くのだった。


「其の時に其の場に居たから…?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、飄々と、更に、言い始めるのだった。


「総二郎 と あきらも、大雑把(おおまか)な話は、大河原から聞いてるとは思うんだけ
 ど…。
 大河原にとって、自分家(ち)のあの温泉付き別荘に良い思い出が無いと言うのなら…。
 其れは、きっと、俺等が(英徳)高校の頃の話でしょ!
 当然、司 と 牧野にとっても、あの大河原家の温泉付き別荘には良い思い出が無いと思
 うよ。
 でも、俺にとっては良い思い出と言えば、良い思い出に成るとは思うんだけど…ね。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、また、お互いの顔を見合わせて居たのだった。



其処で、此の時の総二郎は、疑問に思った事を類に訊くのだった。


「なぁ~、類君…。
 “俺にとっては良い思い出と言えば、良い思い出に成るとは思うんだけど…ね。”って、如
 何いう意味だよ?」と…。


だが、此の時の類は、例え、幼馴染で親友で在る 総二郎からそんな風に訊かれたとしても、クスッと、笑っただけで何も言わずに居たのだった。


だからだったのだ。
諦めた此の時の総二郎 と あきらは、其れ以上、類には訊かずに置いたのだった。



実は、此の時の類は、「あの時の俺は、牧野と手を繋いだまま、布団に横に成って居たんだけど…ね。」と、言う言葉は言わずに置いたのだ。


何故なら…。
此の時の類は、更に、思って居た事が有ったから…だったのだ。


“此の事は、牧野が司に話さない限り、司は知らない話だろうから…。”と…。


だからこそ、此の時の類は、例え、幼馴染で親友で在る 総二郎 と あきら…だったとしても、“言わない方が賢明だろう。”と、考えて居たのだった。



勿論、そんな風に笑って済ませて置いた此の時の類にとっては、当然の事乍ら、大河原家の温泉付き別荘に行く事自体、苦に成って居ない事は確かな話…だったのだ。
其処で、類は、更に、総二郎 と あきらに訊くのだった。


「で、お前等は、何時(いつ)、あの大河原家の温泉付き別荘に行って来たの?
 そんな話し、俺は聞いて無いけど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、そんな風に訊いて来た類に呆れたかの様に言って除けるのだった。


「行って来たのは4月2日…だよ。
 其の頃の類は、丁度、出張中だっただろ。
 だからこそ、類を誘えなかっただけだ!
 実は、滋 と 優紀ちゃん と 桜子が『エイプリルフール』を利用して、滋ん家(ち)
 の(温泉付き)別荘に行ってたんだわ。
 まぁ~、其れも、桜子の企みから端を発してんだけど…な。」と…。


だが、此の時の類は、唯、黙ったまま、総二郎の話しを聞いて居た時から、【桜子の企み】という言葉が気に成って仕方無かったのだ。
だからこそ、此の時の類には訊く事が出来た言葉…だったのだ。


「ねぇ、さっきから、総二郎 と あきらは、【桜子の企み】って言ってるけど…さ。
 三条は、どんな企みを企ててたの?」と、興味津々かの様に…。


其処で、既に、桜子から話しを聞いて居た事で、【桜子の企み】について知って居たあきらが桜子から聞いた例の『エイプリルフール』の話を類に話しし始めるのだった。


そんな話しを黙ったまま聞いて居た類は、思わず、総二郎の方を向いて笑い始めるのだった。


勿論、そんな類の様子を見て居た総二郎は、“チェッ!”と、舌打ちをし乍らも、類には苦笑い…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
漸く、冷静さを取り戻した類は、あきらの顔を見詰め乍らも、総二郎に向かって話しを切り出すのだった。


「成程…ね。
 あきらが言って居た話の意味を納得したよ。
 此れじゃあ、総二郎は司の事が言えないね。
 F4に猛獣が二人居たんだから…さ。」と…。


其処で、総二郎は、あきらを睨み付け乍らも、類 と あきらに言って除けるのだった。


「はぁ~、あきらは類に何を言ったんだよ⁉
 俺は、『猛獣』…じゃねぇっつーんだよ‼
 司と一緒にすんじゃねぇよ!」と…。


だが、其処は、類…。
更に、飄々と、総二郎に言って除けるのだった。


「総二郎は、司と一緒じゃん!
 もし、司が、例え、総二郎と同じ状況だったとしても、司は、きっと、総二郎と同じ様な
 行動を起こす筈だよ。
 “つくし(牧野)が見付からねぇ(ない)。”とか何とか言って来て…さ。
 きっと、そんな司は、俺等 F3を振り回すだけでしょ!
 あきらの言う通り、偶々、其の頃の俺は出張中だった訳だし…。
 其れに、元々、松岡の事は牧野を通してしか知らないから、松岡とは其処迄親しい訳じゃ
 無いし…。
 だから、総二郎だったら、きっと、俺には言って来ないとは思うけど…ね。」と…。
「………」


実は、総二郎自身、類から其処迄言われてしまった事で、其れ以上、言う言葉を失う程…だったのだ。



其処で、あきらは、其の場の雰囲気を変える為に、総二郎に話しを切り出すのだった。


「で、総二郎…。
 其の日付の語呂合わせが何々だよ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、また、話しを繰り返すかの如く、話しし始めるのだった。


「だから…よ。
 『4月26日』が日付の語呂合わせで【よい風呂の日】らしいんだわ。
 で、俺の思い出を良いモノにする為にも、また、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行か
 ねぇか?
 其処で…だ。
 あきらから滋に言って置いてくれねぇか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、そんな総二郎からの言い分に呆れて物も言えない状況と成って居たのだった。
勿論、“はぁ~”と、溜息を吐き(つき)乍ら…。
そして、其れでも、其の後(あと)のあきらは、総二郎に返答するのだった。


「分かったよ。」と…。




PS.


そして、其の後のあきらは、総二郎との約束と言う事も有り、滋に連絡を入れるのだった。


「総二郎が、また、滋ん家(ち)の(温泉付き)別荘に行きてぇらしいぞ!」と…。


其処で、此の時の滋は、あきらからのそんな話し振りを聞いて居て、「う~ん?」と、考えた後、返答の言葉を口にするのだった。


「そうだ!
 私に良い考えが有るから…。
 また、連絡をするよ。」と…。


という訳で、滋からの返答の言葉は、其の後、あきらから総二郎に伝わるのだった。



fin