bad love…<つかつく> 28.
つくしは、進から、滋が何か勘付いている事を聞いて居た。
滋は、つくしと話ししようと思って居た。
「ねぇ、つくし、正直に応えて‼」
「何を?」
「つくし、私の何をチェックしているの?」
「お姉様のチェック?
してないよ?」
「本当に、そうなの?
じゃあ、この前の会食…。
つくしがダメなら、私の第2秘書でも、言い訳でしょ?
何故、進だったの?」
「パパが決めた事よ⁉」
「パパと、何を企んでるの?」
「何も企んで居ないわよ⁉」
「じゃあ、この前は、何故、進だったの?
つくしが道明寺司と、会う為でしょ?
パパが了承でもした?」
「お姉様‼」
「私に遠慮する事無く、道明寺司に会いに行けば良いでしょ?
何故、私に遠慮してるの?」
「………」
つくしは、言葉に詰まった。
「つくしが私に掛かりっ切りだから、道明寺司から、クレームでも来た?
だから、パパからの了承が出たの?」
「そうじゃ無いって…‼」
つくしは如何言えば良いか迷っていた。
其処に、滋とつくしの父親で在る大河原社長が、滋の執務室に遣って来た。
実は、進から、話しを聞いて、つくしが滋に追及されていると思って居たからだった。
案の定であった。
大河原社長は、滋の執務室の扉の外から、滋とつくしの会話を聞いて居た。
「滋、もう良しなさい‼」
「「パパっ‼」」
「つくしには、私から、頼んだんだ。」
「如何して⁉」
「滋の暴走を止める為に決まっているだろ?」
「はぁ~、何の暴走??」
「滋が、花沢物産の御子息を好きに成った時点で、暴走しない様に、未然に防ぐ為だ
ろ‼」
滋は、つくしの方を振り向き、睨み付ける様につくしに言って除けた。
「ちょっと、つくしっ‼
パパに言ったの?」
「つくしを責めるのは、止めなさい‼
滋の様子を見て、滋に誰か好きに成った男性が出来たと認識したから、パパからつくし
を追及したんだ。」
「パパっ‼」
パパは、尚も滋に諭した。
「滋、考えなさい。
滋はその気はなく共、今の時代は、好きな男性を追い掛け暴走すれば、『ストーカー』
と、認識される時代だ。
『ストーカー』は、犯罪なんだ‼
分かるよな、滋‼」
「………うっ‼」
滋は、言葉に詰まった。
「大河原の娘にそんな事はさせられないんだよ。」
「だからって、つくしを操る何て…。」
「『操る』とは、人聞き悪いだろ。
つくしにしか、この役は、出来んだろ。
つくしだから、頼めたんだ‼」
「姉妹だから、当たり前でしょ。
大河原の為でも在るのよ‼」
「滋、そろそろ、大人に成りなさい‼」
「………」
滋は、言葉も無かった。