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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  36.





【『Once again~再び~  32.』の〈PS.〉のエピローグ】


〈総優〉


あきらから話しを聞いた総二郎は、(西門)邸に戻った後…。
自身の妻と成った 優紀に例の件を訊き始めたのだった。


「なぁ~、優紀に訊きてぇ話が有んだけど…よ。
 訊いても良いか?」と、口火を切るかの如く…。


だからこそ、此の時の優紀は、自身にそんな風に訊いて来た自身の夫で在る 総二郎に返答したのだった。


「はい、良いですよ。
 其れで、私に訊きたい話って、何でしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、思い切って優紀に訊き始めるのだった。


「ああ、実は、さっき、あきらから聞いたんだが…。
 本当は、真紀の誕生日は、俺の誕生日の『12月3日』じゃ無かったらしいな?
 あきらは、桜子から聞いたらしいが…。」と…。



其処で、何故、桜子があきらに『真紀』の時の出産について喋ったのか?
実は、優紀自身、桜子の喋った意図が見えた様で、クスッと笑って居たのだった。


だが、実は、此の時の優紀は、クスッと笑っただけでは無く、自身の顔を下に向け乍ら独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“きっと、桜子さんは、私が総二郎さんを心配させたくないと言う理由を知って居たからこ
 そ、(真紀の出産について)私が総二郎さんに話しし無いだろうと踏んだのかも知れな
 い。
 だからこそ、桜子さんは美作さんにお話ししたのだろう。”と…。



だが、優紀がクスッと笑った姿を見た此の時の総二郎は、あきらから、「心配無い。」と、言う話しを聞いて居たにも関わらず、何故か不安に成り、優紀を急かす様に、其の後の話しを訊き始めるかの如く、優紀が笑った理由を訊くのだった。


「何で、優紀は、今、何で笑ったんだ?」と…。


だからだったのだろう。
漸く、自身の笑いが治まって平常心に戻った優紀は、総二郎に自身が笑った理由を話しし始めるのだった。


「そうでしたか?
 今、私が笑って居たのは、笑ったと言う寄りも、“桜子さんらしいなぁ~。”って、思って
 しまったからこそ、笑ってしまっただけ何です。
 実は、私は総二郎さんに心配を掛けたくなくて、真紀の出産については言わない様にして
 居たんです。
 其れに、真紀のお誕生日が総二郎さんと同じ『12月3日』だと知って、総二郎さんが喜ん
 で下さって居たので、“真紀の出産については言わないで良かった。”って、思って居た
 位…だったんです。
 だから、まさか、桜子さんが美作さんにお話しして居るとは思わなかったんですけ
 ど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての総二郎は、其の先の話しが知りたくて、更に、確認するかの如く、優紀を急かす様に訊き始めるのだった。


「で、真紀は心配なかったんだよな?」と…。


其処で、優紀は、総二郎に心配 や 不安を掛けない様に、にこやかな笑顔と共に話しし始めるのだった。


「はい、真紀は心配なく産まれて来てくれました。
 実は、私は、妊娠36週の時に破水してしまって…。
 産科に連絡をすると、“直ぐに来て下さい。”って、言われてしまって不安でしか無くて、
 産科に着いた時には私の顔が不安そうだったのか?
 “良く在る事だから、心配は要らない。”って、助産師さんからそう仰って頂けて、ホッと
 して居た事を、今、思い出しました。
 妊娠36週は妊娠10ヶ月と同等なので、胎児の体重が2500gを超えて居たら、何の問題も無
 いそうです。
 真紀が産まれて来てくれた時の体重は2507gでしたから大丈夫だったんです。
 でも、其の時の私は、真紀が総二郎さんのお誕生日の『12月3日』に産まれて来てくれた
 事が嬉しかった筈なのに、産まれて来てくれたばかりの真紀から責められて居る様な気が
 して居たんです。
 “パパに言わなくても良いの?”って…。
 勿論、総二郎さんのお誕生日は、其の当時の私自身、全く知らなかったのですが、次の日
 につくしから聞いて知ったんです。
 総二郎さんのお誕生日は、真紀と同じお誕生日の『12月3日』だと言う事を…。
 今では、其の当時の頃の事を懐かしく思いますけど…ね。」と…。
「………」


実は、此の時の優紀は、総二郎に自身達の娘で在る 真紀の母子手帳を見せ乍ら、話しして居たのだった。



だからだったのだろう。
最初はにこやかだった筈の優紀から、段々、真顔でそんな風に言われてしまえば、「総二郎さんが傍に居なくても大丈夫でしたよ!」と、言われてしまった様で、此の時の総二郎は、何も言えずに下を向いたまま、自然と涙を流して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
自身の夫で在る 総二郎のそんな姿を見てしまった優紀は、只々、オロオロするだけで、実は、如何したら良いのか?
全く分からず、優紀もまた、何も言い出せず、下を向いたまま…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そんな優紀を見て、思わず、優紀の身体を自身の方へ引き寄せて抱き締めたのだった。
そして、此の時の総二郎は、そんな優紀を抱き締め乍らも、先ずは、お礼の言葉を口にするのだった。


「そう言う事だったんだな。
 サンキューな、優紀!
 でも…よ。
 結局、俺は、何の役にも立って無かっただろうけど…な。
 其れでも、真紀の父親として、俺は、やっぱり産まれて来たばかりの真紀を抱っこして遣
 りたかった。
 今では、もう、叶う事はねぇけど…な。」と…。


実は、此の時の総二郎は、段々と、悪態を吐く(つく)様な嫌みっぽい顔付きで、自身の思いを優紀に伝えて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、そんな風に総二郎から言われてしまった事で、優紀自身、自身の顔を上げる事が出来ず、結局、総二郎の顔を見る事も出来ず、総二郎の肩に自身の顔を埋め乍ら詫びの言葉を告げるのだった。


「総二郎さん、ごめんなさい。」と…。



だが、此の時の総二郎は、自身にそう謝って来た優紀に懇願と言う事べき話を話しし始めるのだった。


「優紀がこんな俺に悪く思ってんなら、可哀想な俺の為に、もう一人、子供を産んでくれね
 ぇか?
 良いよな、優紀…?」と…。


勿論、此の時の総二郎の顔付きは、既に、何時(いつ)ものクールな顔付きに成って居たのだが…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、未だに、総二郎の肩に自身の顔を埋めて居た事も有り、総二郎が何時(いつ)ものクールな顔付きに戻って居る事さえも知らないままに返答してしまうのだった。


「はい、分かりました。
 真紀も一人っ子のままなのは可哀想ですし…。
 でも、総二郎さん、本当に、勝手してしまってごめんなさい。」と、再度、謝り乍ら…。


勿論の事、そんな風に塩らしく返答して来る優紀に対して、此の時の総二郎の顔付きは、既に、『したり顔』に変わって居たのだった。



だが、其れでも、此の時点に於いての総二郎は、其の当時の優紀の決断に感謝して居たのだった。


何故なら…。
現在の自分自身の幸せは、其の当時の優紀の決断が正しかった事を意味するのだから…。


だからこそ、此の時点に於いての総二郎は、自分自身がもっと幸せに成る為にも、自身の妻と成った 優紀には、また、自身 と 優紀の二人との間に授かった子供を産んで欲しかったのかも知れない。



実の事を言うと、そんな幸せな知らせは、直ぐ其処に遣って来るのだった。



PS.


だが、もしも、此の場に桜子が居た成らば、そんな総二郎の(其れはまるで、優紀の事を責めて居るかの様な)態度 と 顔の表情を見て、きっと、言って来た事だろう。


「西門さんには呆れてものも言えないですわ」と、嫌みったらしく…。



〈此の二次小説『Once again~再び~  36.』は、元々、『Once again~再び~  
 37.』と合わせて綴って折りました。
 ですが、綴っていく内に、かなり長く成る事が予想出来たので、此の後に投稿する予定の
 『Once again~再び~  37.』と二話に分けて投稿する事に致しました。
 其の為に、『Once again~再び~  36.』は、かなり短く成りましたが、了承の程、宜
 しくお願い致します。〉

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