カナダ旅行…(もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編))前編
【道明寺つくし 編 <つかつく>・<総優>・<あき桜>・<類静>】
司達F4は、久々に、メープルのラウンジのVIPルームで、酒を酌み交わしていた。
総二郎がしみじみ言い出した。
「俺等も、もう直ぐしたら、40だぞ。
良いおっさんだな…。」
司が頷きながら、答えていた。
「まあな。
ガキも居んだ、仕方ねぇわな。」
あきらが鬱陶しそうに言い出した。
「それよか、もう直ぐ、夏休みだろ。
今年も、“何処か、連れて行け‼”って、言われると思うと、うんざりするぜ。」
総二郎が苦笑いしながら言った。
「司の所は大変だな。
ガキ、4人だろ。
俺等の所の倍だもんな。」
司もうんざり気味に答えた。
「ああ、まあな⤵。」
男4人一斉に溜息が出た。
「「「「はぁ~⤵。」」」」
司が思わず、口走ってしまった。
「今年の夏はめちゃくちゃ暑いし、夏スキーも良いな?」
いの一番、あきらが賛同した。
「おお、それ良いな‼」
類が思い出した様に、言い出した。
「司ん家(ち)、カナダに別荘会ったよね。
高校の時、行ったよね‼
俺等F4&T3&静の思い出の地。」
あきらが揶揄すれば、司も尽かさず、揶揄する。
「まだ、つくしちゃんが、『牧野』時代のかぁ?」
「確か、三条の『黒』時代のか?」
総二郎が二人の間に入る。
「おいおい、止めとけよ。」
類は、何処吹く風…。
「あの当時は、つくしがまさか、『俺の妹』だとは思ってもいない頃だったし
ね…。」
「………」
あきらが雰囲気を変える為、総二郎に聞き出した。
「あの頃か?
総二郎が優紀ちゃんの『初めて』を貰ったって言うのは…?」
「否、あの後…。
かなり後だったと思うぞ。」
司と類が首を捻って、司が総二郎に聞いた。
「ちょい待て、総二郎‼
お前ら、高校の時には、もう既にそう言う関係だったのか?」
「ああ、知らなかったのか?」
「司はつくしちゃんを追い掛け廻してたから、総二郎の事は眼中にも無かったんだろ?」
「類も他人には興味無しだったし。」
そう言われてしまえば、元もこうもない。
あきらが切り出した。
「なあ、行ってみたくねぇか?
久々に、カナダ…?
冬と夏との違いはあるけどよ、司の別荘辺りだと、夏でも雪、残ってんだろ?」
司は躊躇しながらも答えていた。
「残ってるだろうけど…よ⤵。
行く…か?」
「類は如何する?」
「皆が行くなら良いよ。
勿論、家族連れだよね?」
「「「当然だろ‼」」」
満場一致で、今年の家族旅行は、F4プレゼンツ『カナダ旅行』に決まった。
勿論、T3&静には内緒って事で…。