tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編⑪




<優紀side>


総二郎さんと私は、結婚を許され、正式な婚約期間に入った。



私のマナー等のレッスン 及び お茶・着付け・華道のお稽古が有るという事で…。
私は、西門邸に住まいを移す様に、家元より打診が有った。


その事で、総二郎さんと私は、西門邸に住まいを移す事に成った。


そして、家元より、私の部屋も、ご用意頂いて居ると伺って居たのだが…。
蓋を開けてみれば、私は、総二郎さんの自室で、同室に成って居た。


勿論、此の事は、“私の両親には言えない。”と、思って居た。


勿論、家元夫人からも、言われていた。


「総二郎には、呆れているのよ。
 優紀さんを独占したい気持ちは、分かるんだけど…。
 優紀さん…。
 この事は、優紀さんのご両親には、まだ、内密にして於いてね。」
「はい、承知しました。」


私は、心の中で、思って居た。


“勿論です共…。”と…。



其れから、其の婚約期間は、2年を有していた。


其の2年の婚約期間の間に、私は、マナー等のレッスン 及び お茶・着付け・華道のお稽古を全うして居た。


お免除を取得する為…。
必死に成って、お稽古に取り組んで居た。


また、その間も、次期家元夫人として、家元夫人より教えを請うて、何とか、家元夫人にお褒めを頂ける様に成って来ていた。


そして、やっとの事で、西門流の重鎮の方々に、私は、認めて頂く事が出来たのだった。


ほんと、長い様で、短い日々だった。



<総二郎side>


俺と優紀は、両家から結婚の許しを得た事で…。
俺は、最後の『記憶の上書き』をすべく、優紀に、伝え様として居た。


俺が、最後に、優紀との『記憶の上書き』をしたいと思った場所は…。
俺と優紀が高校の時に、俺は、優紀に、“仲間で居よう‼”って言った場所…。


“あの時、優紀は、どんな思いで、あのビルを探し当てたのだろう?”と、考えて居た。


“毎朝5時に、どんな思いで、色々なビルを登って居たんだろうか?”と、思えば、あんな言葉、言える筈等無かった。


今なら、分かる事だった。


だが、其れなのに、あの頃の俺は、あの言葉を言えたんだよな。


その時の優紀の気持ちを知ってか知らずか?


あの後、俺は、優紀の『初めて』を貰った。


例え、あの時、優紀が、司から、後押しされて居た事を知って居たとしても…。
其れでも、やっぱり、俺は、優紀を傷付けて居たと思う。


だから、また、あのビルに一緒に登って、今度は、俺が、優紀を抱き締めて遣りたいと思って居た。


俺は、優紀に声を掛けた。


「なぁ~、優紀。
 あのビルに登らねぇか?」
「あのビル…?」


俺は、忘れて居る優紀に、驚愕しながらも…。
俺は、優紀が首を捻って、考え込んで居る姿を凝視して見ていた。


其の首を捻って居る優紀の姿は、俺のツボ、何だよ。


“何で、今、優紀は、其の姿を、俺に見せ様とするかなぁ~?”と、俺は、理性と闘って居た。


そんな優紀の姿を魅せられた俺は…。
普段の俺なら、間違い無く、此処で、優紀を押し倒して居る。


けど…。
今日は、真剣な話しがしたい。


砕けた感じで話せる話しじゃねぇと、俺は、俺の持っている有りっ丈の理性を総動員させていた。


そして、俺は、優紀に、例のビルの事を伝えた。


優紀は、かなり、驚愕していた。


目をパチクリして、大きく瞼を広げていた。


「あのビルに登って、何をするの?」


優紀は、不安そうに、俺に訊いて来た。


「ああ。
 あそこから、また、俺と優紀の二人の絆を深めてぇと思ったんだよ。
 俺は、あのビルのお陰で、“優紀が俺の『ファンタジスタ』だ‼”と、認識出来たんだ
 よ。
 俺にとって、優紀は、『革命を起こしてくれた女(ひと)』…。
 あの頃の俺にとっても、優紀は、『大事な存在』だった。
 なぁ、優紀…。
 あの頃の優紀は、ショートヘアだったよな。
 何故、あの頃、髪の毛を切ったんだ?」
「………。
 へっ??」


現在の優紀は、高校生の頃の似合って居たセミロングヘアだ。
俺は、優紀の顔立ちには、こっち(セミロングヘア)の方が好きだった。


で、優紀と言えば、素っ頓狂な顔をして、俺を見て来た。
だから、優紀の声は、上擦っていた。


優紀は、唯、俺の話しを聴く為に、俺の顔をじーっと、見て居るだけだった。
だから、俺は、優紀に訊いてしまった。
禁断のあの言葉を…。
俺がずーっと、気にしてた事を…。


「もしかして、あの頃、俺に振られたから…?」
「如何だったかなぁ~?
 前の事過ぎて、忘れてしまいました。
 でも、あの頃、つくしにも訊かれて居た事は思い出しました。
 で、私、つくしに言って居たんです。
 “バッサリやりたくなっちゃってさ。
  あたし、恋をしようと思う。
  今度は、超幸せなやつ。”って…。
 其れが、総二郎さんと、こう成るとは思いませんでしたけど…?」


俺は、優紀に、尚、訊いて居た。


「で、今の優紀は、幸せなのか?」
「はい、とっても(笑)‼」


ニコっと、笑いながら言った優紀の顔を、俺は見て居て、堪らず、理性が弾けてしまった。


俺は、心の中で、“優紀が、悪ぃんだからな‼”と、悪態を突いて居た。
俺は、そう思いながら、臨戦態勢の状態で、優紀を押し倒してしまった。


まあ、優紀は、素直に俺の成すがまま、受け入れる事が出来んだよ。


だから、可愛いんだけど…な。



<一部の文面に、神尾葉子先生の漫画の『花より男子』の『花男』メンバーのセリフを勝
 手に拝借させて頂いて折ります。
 勝手致しております事をお詫び申し上げます。
 関係者各位 様、お詫び申し上げます。>

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