もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編・健)<つかつく> 番外編後編
【道明寺つくし 編】
西田が執務室に入って来た。
「支社長、類様がつくし様の執務室にお見えに成っていらっしゃるようですが、宜しかっ
たでしょうか?」
西田は、つくしの秘書から、類とつくし兄妹の唯事ではない執務室での様子の連絡を受けていた。
「良いよ、類が来る理由は分かっているし…。」
「何かお有り何ですか?」
「まあなぁ…⤵。
厄介事を姉貴がつくしに持って来たらしいんだわ⤵。
多分、帰りにこっちにも寄ると思うから、来たら言ってくれ。」
「賜わりました。」
西田は両家の事では有るので、首を突っ込みはしないが、厄介事が有れば、取り敢えず、会長・社長にも伝えないといけないのではないかと、考えていた。
「類様がお見えに成りました。」
「通せ‼」
「賜りました。」
司から類に歩み寄って、司から類に謝りを入れて来た。
「『健』の事で、姉貴とつくしが申し訳ない。」
「否。
つくしにはかなり言って於いたから…。
つくしのフォローを頼むよ‼」
「了解‼」
「それと、健の気持ちも有るから、母親の静に任せる様につくしには言って有る。
姉ちゃんにもそう言って於いて…。」
「了解‼
ほんと、済まない⤵。」
司は平謝りで有る。
「ほんと、姉ちゃんには参るわ⤵。」
「だよな。
姉貴には俺からも言って於くよ‼」
「ああ、頼むね‼」
男達の話しは、終わった。
司は、姉で有る椿に慌ててTELを入れた。
「姉ちゃん、『健』の事、聞いたよ⤵。
勝手な事しないでくれるかな?」
「何が勝手な事よ‼
姪っ子が可愛く無いの?」
「そう言う意味じゃないだろ?
花沢家では困惑してんだよ⤵。」
「………」
椿は、困惑の言葉に驚愕していた。
「今後は、つくしには言わないでくれ。
“健の気持ちも有るから、今後は母親の静に任せるから、そのつもりで居てくれ。”と、
類からも言われてるから、姉ちゃんもそのつもりで居てくれよ。」
「………」
椿は何も言えないで居た。
その後、その一連の件を西田から伝えられた道明寺会長は椿を呼び出した。
椿の暴走癖を父親で有る道明寺保からも、椿はこっ酷く叱られたので有った。
椿は、“お父様まで、何故、知っているのよぅ~。”
と、後で嘆いていたそうである。