tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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いい肉の日【会いたい】…<つかつく>  番外編




11月29日…いい肉の日
(因みに、11月29日は語呂合わせで、其の他にも、『いい服の日』も有るそうです。)



<此の二次小説『いい肉の日【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、11月29日の語呂
 合わせで制定された『いい肉の日』に合わせたお話しに成ります。
 お話しの時期がコロコロと、変わりますが、了承の程、宜しくお願い致します。>


<此の二次小説『いい肉の日【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、一部の文面の中
 に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 また、現代に於いては、相応しくない様な言葉も入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』と、同じ年の11月29日のお話
 し】


ひなが道明寺家の戸籍に入った同じ年の11月29日…。
其の日の道明寺家のディナーは、『すき焼き』…だったのだ。


実は、ダイニングルームに入って来たひなは、ダイニングテーブルの上にセッティングされて居る『すき焼き』を観て、思わず、言ってしまったのだ。


「今日は、『すき焼き』だったんだね。」と…。


其処で、司 と 進 と ひなのディナーの介添えをして居たタマは、そんなひなに説明し始めるのだった。


「今日は、11月29日…だろ。
 11月29日は語呂合わせで、『いい肉の日』と、制定されて居るんだよ。
 だから、道明寺家の11月29日では、大概、『すき焼き』 or 『焼肉』…何だよ。」と…。


其処で、ひなは、「そうだったんですね。」と、『すき焼き』を食し乍らも、タマにそう言って居たのだが、道明寺家の御曹司として育った筈の司には、そんな覚えが無かったのだ。
だからこそ、此の時の司には、言えた言葉だったのだろう。


「はぁ~??
 そんな約束事かの様に、道明寺家の11月29日は、毎年、『すき焼き』 or 『焼肉』…だ
 ったか?」と、タマに訊くかの様に…。


だからだったのだろう。
此の時のタマは、そんな事を言って来る司に対して、呆れるかの様に、返答するのだった。
勿論、溜息を吐き(つき)乍ら…。


「はぁ~
 NYに渡米して居た頃の坊っちゃん成らば、露知らず(つゆしらず)、此処(世田谷の道
 明寺邸)に居た頃の事を、坊っちゃんは、何も覚えてないんださね。
 道明寺家の11月29日は、坊っちゃんが幼い頃から、毎年の様に、『すき焼き』 or 『焼
 肉』だったさね。
 毎年の様に、幼子の坊っちゃんは、喜んでお出でだったんだけど…ね。」と…。


だが、司自身、全くと言って良い程、覚えて居なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、「はぁ~??」と、しか、言い様が無かったのだった。


だからだったのかも知れない。
タマだけでは無く、司の弟と成った 進 と 司の愛娘で在る ひなは、呆れるしか無かったのだった。



そして、其の後のひなが『すき焼き』を堪能すればする程、勿論、道明寺家が用意した牛肉故、其の『すき焼き』に使用されて居るお肉は、上質な最高級品の牛肉で在る事は間違い無いのだが、其の柔らかさにも、ひな自身、驚愕して居たのだ。


“お肉は柔らかいし、口の中で、直ぐ、溶けるよ。
 ううん、違うよね。
 此れは、『口の中で、直ぐ、蕩けて無く成る』の方が合ってるよ。
 美味し過ぎて、頬っぺ(ほっぺ)が落ちそうぅ~だよ。”と…。


勿論、此の時のひなは、そんな風に思い乍らも、自身の頬を左手で押さえ乍ら、思って居たのだった。



実は、そんな風に、ひなが美味しそうに『すき焼き』を食して居る所を観て居た者が居たのだった。


其れは、ひなの父親で在る 司 と 道明寺家の使用人頭で在る タマ と つくしの事を知って居る道明寺家の料理長…だったのだ。


司は、そんな自身の愛娘で在る ひなを観て居て、思って居たのだった。


“つくしも、今のひなみてぇに、美味しそうに食ってたな。
 こんなひなを見てたら、つくしの事を思い出しちまうな。”と…。


そして、タマも、また、そんなひなを観て居て、思って居たのだった。


“ひなお嬢様は、こんな所迄、つくしにそっくりなのかい。”と…。


そして、つくしの事を知って居る道明寺家の料理長に至っては、陰から、自身が味付けした『すき焼き』を美味しそうに食して居るひなを見て、つくしの事を思い出し乍ら、思って居たのだった。


“つくし様にも、ひなお嬢様とご一緒に、此の『すき焼き』を食して頂きたかった。”と…。



そして、ひなの叔父で在る 進は、自身の姪っ子で在る ひなに声を掛けて居たのだった。


「此の『すき焼き』の肉って…凄く柔らかいな。
 口の中で、直ぐに、蕩けちまうわ。」と…。


其処で、ひなも、自身の叔父で在る 進に頷き乍ら、返答するのだった。


「うん、今、私も、そう思って居た所…。
 牧野家には、勿論、無かったお肉だよね。」と…。



だからだったのかも知れない。
自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなのそんな二人の会話を、こっそり、聞いて居た司は、(自身の弟と成った)進 と (自身の娘で在る)ひなに訊き始めるのだった。


「牧野家では、『すき焼き』の肉と言えば、どんな肉…だったんだ?」と…。


だからだったのだ。
司の弟と成った 進が、二人の代表かの様に、司に返答するのだった。


「『すき焼き』だろうと、『焼肉』だろうと、こう言うお肉は、牧野家の食卓には上った
 (のぼった)事は無かったです。
 と、言う寄りも、『すき焼き』だろうと、『焼肉』だろうと、牧野家の食卓では、一年に
 一度、食卓に上る(のぼる)か、如何か…だった様に思いますけど…。(*)」と…。


其処で、司の愛娘で在る ひなも、自身の叔父で在る 進の後を付け加えるかの様に、先ずは、(自身の叔父で在る)進の方を向いて訊き始めるのだった。


「進叔父さんが言って居る『一年に一度』って、私の誕生日の事だと思うんだけど、其れ
 で、間違い無いよね?」と…。


だからだったのだ。
此の時の進は、自身の姪っ子で在る ひなに頷いたのだ。


其処で、そんな自身の叔父で在る 進の様子を見たひなは、更に、自身の父親で在る 司 と 道明寺家の使用人頭で在る タマに話しし始めるのだった。


「実は、牧野家では、毎年、私の誕生日にだけ、『すき焼き』でお祝いしてくれて居たんで
 す。
 私は、3月3日のお雛祭りの日の生まれなので、其れ成りに、お雛祭りのお祝いも兼ねて、
 牧野家では、毎年、私の誕生日にだけ、『すき焼き』でお祝いしてくれて居たんです。
 と、言うのも、私が小学1年生だった頃に、友達から聞いた話しをママに話しした事が有
 ったんです。
 “「〇〇(ひなの同級生の名前)のおうちでは、〇〇(ひなの同級生の名前)のおたんじ
  ょうび(お誕生日)に、『すきやき(焼き)』でおいわい(祝い)してもらうんだ
  よ。」って、言ってたの。”って…。
 だから、“ひなも『すきやき(焼き)』を食べて視たい‼”って、其の当時の私は、ママに、
 我が儘を言ってしまったんです。
 だから…何でしょうね。
 私が小学1年生だった年の私の誕生日から、『すき焼き』でお祝いしてくれる様に成った
 んです。
 其の当時の私自身、悪気は無かったとは言え、其の当時の牧野家の家計が苦しかった事
 を知りもし無いで…。
 って、言うのか?
 薄々は、分かって居たんです。
 “もしかして、うちは、貧乏なのかも…。”って…。
 なのに、私は、ママを困らせる様な事を言ってしまったんです。
 其れでも、ママ自身は、贅沢一つし無いで、私の為に、私の誕生日には、『すき焼き』で
 お祝いしてくれたんです。
 其の後、ママが亡く成った後も、私の誕生日には、お祖母ちゃんが『すき焼き』を作って
 お祝いしてくれて居たんです。
 勿論、お肉は、『牛肉』ですけど、『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』だったんですけ
 ど…ね。
 其の時に、表示されて居るお安いお肉を購入して居たんです。
 お祖母ちゃんがそう言ってました。」と…。



其処で、司にとっては、此れ迄の人生の中で聞いた事の無い『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』と、言う肉が如何言う『肉』で在るのか?
訊いて視たく成って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなの何方かと言うのでは無く、二人に訊いて居たのだ。
勿論、此の時の司は、牧野家の事をバカにして居るのでは無く、唯、素直な気持ちのまま、訊いて居たのだった。


「『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』と、言う肉は、如何言う『肉』…何だ⁉」と…。


だが、自身の此の質問に返答して来たのは、道明寺家の使用人頭で在る タマ…だったのだ。


「坊っちゃん、良いですか?
 『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』とは、手頃なお値段で買えるお肉の事です。
 庶民なら、誰でも召し上がるお肉の事ですよ。
 勿論、手頃なお値段で買えるお肉だとは言え、『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』に
 は、牛肉も、豚肉も有り、料理次第では、美味しく召し上がる事が出来るんですよ。」と…。


其処で、司は、更に、訊き始めるのだった。


「そんなに美味しいのか?
 其の『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』とやらは…。」と…。


だからだったのだろう。
ひなは、自身の父親で在る 司のそんな話しを聞いて、呆れるかの様に、クスクスと、笑い乍ら返答するのだった。


「パパは、タマさんのお話しを、ちゃんと、聞いてた(笑)⁉
 タマさんが言ったのは、“『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』自体に…。”と、言うのじ
 ゃ無くて、“『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』を使用した料理次第では…。”と、言う
 意味なの。
 『細切れ肉』は、不特定の肉の部位を寄せ集めて出来た端材の事を言うの。
 で、『切り落とし肉』は、(基本的に)特定の部位の肉の切れ端を集めて出来た肉の事を
 言うの。
 だから、『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』自体は美味しいという寄り、料理次第で
 は美味しく戴けるの。
 其れに、『細切れ肉』は、細かく切られて居るだけで、厚みもバラバラだったりするし、
 部位に寄っては、堅かったりするの。
 庶民では、ポピュラーなお肉だけど、パパなら、食べ慣れて居ないでしょうし、美味しく
 感じないかも…よ。」と…。


其処で、此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに訊き始めるのだった。


「と言う事は、そんな肉を、牧野家では、『すき焼き』の肉として、食ってたのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、そんな風に、悲しそうに自身を見詰めて来る自身の父親で在る 司に言って除けるのだった。


「うん、そう言う事…。
 でも、其れが、牧野家では普通の事だったし、変に思わなかった。
 其れに、『細切れ肉』 や 『切り落とし肉』で食べた『すき焼き』は、凄く美味しかっ
 たよ。
 だから、其の当時の私は、嫌々、食べてた訳じゃ無かったし、牧野家の家族 皆で食べる
 『すき焼き』は、返って、嬉しかったんだよ。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなからのそんな話しを聞いて居て、牧野家の『すき焼き』を食べて視たく成ったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「なぁ~、ひな…。
 其の牧野家の『すき焼き』…何だが、ひなは、作れるのか?」と…。


其処で、此の時のひなは、話しし乍らも、自身の父親で在る 司に首を振るのだった。


「実は、お祖母ちゃん と ママが、こんなに早く亡く成るだ何て、思っても視なかったか
 ら、教えて貰わずに居たの。
 『すき焼き』作りには大切な(『すき焼き』の)『割り下』って、言うのかな?
 だし汁に醤油 や みりん、お酒、砂糖等の調味料を入れて、味付けして作った煮汁の
 事…何だけど…。
 実は、其の牧野家の秘伝の『割り下』の作り方を、お祖母ちゃん と ママから教わらな
 い内に、お祖母ちゃん と ママが亡く成ってしまったの。
 というのか?
 お祖母ちゃん や ママが作って居る所は観た事が有るんだけど、其の味付けの為のそれ
 ぞれの分量自体を教わって居なかったの。
 今思えば、お祖母ちゃん と ママが、まだ、元気な内に、『割り下』の作り方を教わっ
 て居れば良かったよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、“もう、つくしの『すき焼き』は食べられないのか?”と、残念に思い乍らも、自身の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「そうか、残念だな。」と…。



だが、其の後のひなは、密かに、タマに相談を持ち掛けて居たのだった。



fin



<(*)今回の場合、文面上、『牧野家の食卓には上った(のぼった)事は無かった』と、
    致しました。
    ですが、此の文面の本来の意味で云えば、『食卓に上る(のぼる)』では無く、
    『膳に上る(のぼる)』にした方が良かったのかも知れません。
    ですが、話し言葉として、今回は、『食卓に上る(のぼる)』の方を使用致しまし
    た。
    もしも、本来の意味とは間違って居たとしても、「此処は、『二次小説の世界』」
    と、スルーして頂けましたら、幸いです。
    了承の程、宜しくお願い致します。>

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