Fall in Love…<あき桜> 5.
<あきらside>
F3&T3と会った後、俺は、親父に相談を入れた。
「親父、相談に乗ってもらいてぇ事が有ってよ。
構わねぇか?」
「まあ、話しの内容にも寄るだろうが…な?
まあ、言ってみなさい‼」
俺は、意を決して話し出した。
「俺の高校の頃からの仲間に、ちょっと、厄介事が有ってよ。」
「厄介事…?
お前の幼馴染の事か?
あいつ等(親父連合)からは何も聞いて居ないが…?」
そうなのだ。
俺等 F4が、幼馴染で親友の様に、F4の父親達も幼馴染で親友なのだ。
「否、あいつ等(F3)じゃなくてよ。
その~、女なんだ‼」
「はぁ~??
あきら、お前、何時(いつ)、付き合い出したんだ?」
「否、付き合ってはねぇ。
まあ、それは、何だな‼」
「はぁ~??」
親父は、驚愕していた。
俺は、取り敢えず、今、『桜子が置かれている立場』、『旦那とされている相手の男の企業の経営状況』等を親父に話しして聞かせた。
親父は、尚も驚愕していた。
「其れで、私に何をして欲しいんだ?」
「あいつ等、F3と大河原グループの滋には、協力要請はしてある。
だが、それだけでは太刀打ち出来る相手では無さそうだから、“念には念を…。”と、
思ってよ‼」
「了解した。
お前の幼馴染の父親達にも、話しを繋いで於こう‼」
「有難な、宜しく頼むわ‼」
あきらは、かなり強固な援護を受ける事に成った。
対処方法としては、美作商事だけではなく、道明寺HD・花沢物産・大河原グループに、それぞれのグループ会社、全てが、桜子の相手とされる旦那のIT企業から、撤退を強いたので有った。
慌てた旦那の会社は、それぞれの会社に直談判を始めて来た。
しかしながら、今回の撤退は、会長 または、社長命令で有る故、誰も、覆す事は儘ならない状況にしたのだった。
桜子の旦那とされているIT企業の会社から、F3&滋の企業(グループ会社を含む)で、賄賂を受け取ったとされる、それぞれの役員 もしくは それ相当の役職者も一括して、解雇処分とした。
また、政財界への対応は、西門家に託した。
政財界に顔が効く西門家は、脱税・その他、代議員へのお礼等の賄賂を含め、桜子の旦那とされている男の悪事を伝えて、刑事訴訟にまで発展した。
此れで、ゲームセット…。
桜子の旦那とされている男は、御用と成った。
唯、桜子にとっては、騙された結婚と成る。
何とか出来ねぇかと、弁護士に相談したりもした。
其処で、離婚は勿論乍ら、2回目の籍の件も白紙撤回を求めて、民事裁判に持って行った。
そして、時間は要したが、全てがクリアに成った桜子は、俺等の前に現れた。
以前のオーラはまだ、蘇っては居ねぇが…。
取り敢えず、桜子は、『×1』という形で収まった。
俺も、『×1』出しな。
<このような場合のケースが、本当に有ったとするならば、“離婚裁判は、勝訴で有ろ
う。”との事だったのですが、“離籍の件は、難しいかも知れない。”との事でした。
“一度は、了承して、籍に入れたのだから…。”と、言うのが理由との事でした。
が、桜子が不憫で、この様に勝手に話しを結び付けています。
ご了承願います。>
<また、短めで、申し訳御座いません。>