tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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一方通行の恋…<つかつく>  9.




<司side>


俺が、『赤札』を撤回した事で、あいつは、“学園が平和に成った。”と、喜んで居ると、類から、聞いた。


あれから、俺は、毎日の様に、非常階段を訪れていた。



そんなある日、見たくねぇものを目撃してしまった。



それは、類とあいつが、楽しそうに非常階段で、話ししている姿だった。


「あの男、やっと、『赤札』を撤回してくれて、良かったよ。」
「そんなに嬉しいの?」
「そりゃそうよ。
 学園を去って行く生徒を見送る事が…。
 何も出来なかった私は、辛かったもの…。」
「優しいんだね、つくしちゃんは…?」
「へっ??」


あいつは、驚愕で、声が裏がっているんじゃねぇかという声で、類を見詰めていた。


あいつは、類が好きなのか…?


類とは、大分前から、親しそうじゃねぇか…?


類とあいつが居る踊り場から下の階段の陰から見ていて、俺は、居た堪れなかった。



そんな時、類からの話しを聞いて居たあいつは、喜んで居る様な、辛そうな声で、話ししている声が聞こえて来た。


「知ってる…つくしちゃん?
 もう直ぐ、静が帰国して帰って来る事…?」
「えっ、そうなんだ?
 帰って来るんだ‼
 やっと、会えるね、類?
 静お姉様が居なくて、寂しかった?」
「まあ、そうだね。
 寂しかったよ。」
「私も、寂しかったかな?
 そうか、帰って来るんだ‼」


何だ、あいつのあのテンション…?


静が、帰って来る事も、『空元気』って処か?


其れより、あいつと静の関係って、何なんだ?


あいつ、『静お姉様』って、言ってたよな…?



<つくしside>


私は、静お姉様が、帰って来てくれる事は、凄く嬉しかった。


だが、微妙に寂しさもあった。


類は、静お姉様が好き…。


静お姉様も、(多分だけど…)類が好き…。


私は、何方も好き…。



だけど、3人で居ると、私は、いつも疎外感を感じていた。


類と静お姉様は、端から見て居ても、お似合いの二人だし…。
羨ましく成る位、幸せオーラみたいなものが出ている。


類は、また、静お姉様に向かうのだろう?


私は、もう、3人で会う事も、類とだけで会う事も、此れからは、避けようと心に固く誓っていた。



そして、静お姉様が、フランスから帰国する日がやって来た。


私は、空港には行って居たが、F4とは、別の所から、静お姉様が出て来る事を待って居た。



そんな時、静お姉様が、ロビーに出て来た。


いの一番に、類が静お姉様に気付き、静お姉様の傍に向かった。


その光景を見て、私は、少し、涙が出て来た。


静お姉様が、類に話ししている声が聞こえた。


「類、つくしは…?」
「どっかには居るんじゃないの?」
「そう何だ…??
 類、何か有ったの?
 “今日帰るから。”って、つくしには、連絡して於いたんだけど…?」
「まあ、色々、有ったって言えば、そうかもね?」


類は、何故か、あの男の方を向いて言って居た。


「司、つくしを苛めたの?」
「する訳ねぇだろ(好きな女に…)?」


あいつは、微妙なテンションで言い返して居る様だった。


「其れより、あの女と、かなり親しそうじゃねぇのか?」


静お姉様は、当然とばかりに、あいつに言って居た。


「私とつくしは、身内だから…ね。
 知らなかったの、司?」
「………」


あいつは、何も返答して来なかった様子だった。



静お姉様と私の関係は、あいつは、知らない様子だった。

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