やっぱり、私は…<総優> 4.
<総二郎side>
俺の言葉に優紀は、一瞬、驚愕した様な、眼差しを俺に向けてくれたんだけど…な。
そうは言っても、俺が優紀の耳元で話した言葉の後の、優紀の言葉は、俺にとって、強烈過ぎた。
否、ショック過ぎた。
俺は、如何すりゃあ、良いんだ⁉
「西門さん、もう、良いですか?
滋さんと桜子さんのご一緒のお席に戻りますね⁉」
俺は、そう言って、席に戻ろうとして居る優紀を、唯、見詰めたままで居た。
「………」
俺は、何も応えられずに居た。
<優紀side>
西門さんは、何も応えてくれなかったので、私は、滋さんと桜子さんの居るテーブル席に移動した。
滋さんが、心配そうに、私に声を掛けてくれた。
「優紀、こっちに来て大丈夫なの?」
「はい、多分ですけど…⁉
西門さん、何も、返事くれなかったんですけど…ね⁉」
「優紀さん、西門さんに何を仰ったんですか?」
「“此方に戻る。”と、だけ…。」
「其れだけですか?」
私は、言い難そうにしながらも、話ししていた。
「………実は…?」
私は、桜子さんから、話しする様に促されていた。
「西門さんは、優紀さんに何を仰ったんですか?」
「西門さんから、告白されてしまって…。」
「「………へぇ??」」
滋さんも、桜子さんも、声が上擦ってる…。
そんなに、吃驚する事、何だぁ~?
しかし、私は、尚も、話しを続けた。
「でも、私は、今までの西門さんを考えた時、如何しても信用出来ないって言うか?
私は、高校生だった頃、西門さんから、拒絶される言葉を言われていたんです。
『俺は、優紀ちゃんの事を、仲間以上には思えねぇ‼
俺より、もっと、幸せにしてくれる奴を選んだ方が良いよ‼
俺は、良い男だけど、良い奴じゃねぇから…。』って…。
其れなのに、如何して、『あの時から、ずーっと、変わらず…好きだ‼』と、言えるの
だろうか?と、疑ってしまったんです。
『俺、優紀ちゃんの事、好きだから…。』と、言ってくれた西門さんの気持ちさえも、
私は、疑いたくなったんです。
やはり、“昔も今も変わらず、『プレイボーイ』は、健在なのだろうか?”と、如何して
も、疑ってしまうんです。
だから、私は、あの日以来、極力、F4&T4の集まりには、参加しない様にしてきたん
です。
今のこの話しを、西門さんに伝えました。」
滋さんも、桜子さんも、驚愕して居る様子だった。
だから、私は、話しを続けた。
「だから、西門さんには、伝えて有ります。
“此の旅行中の間、西門さんを拝見してからの返事で良いですか?”と…。」
滋さんも桜子さんも、我が事の様に、私を思ってくれて居る事が、ひしひしと感じられて、私は、嬉しかった。
「で、ニッシーは、如何、返事したの?」
「返事は、“ああ、分かった。”としか、貰って居ません。」
「そうとしか言える訳無いか…?
自業自得だもんね。」
「ほんと、西門さん、何、遣ってらっしゃったんでしょうね?
ご自身の気持ちを偽るだ何て…⁉」
「今頃、“ふざけんな‼”って、事だよ‼」
「そうですね?」
この話しは、取り敢えず、此処で終わった。
でも、滋さんと桜子さんは、顔を見合わせて、何か、合図し合って居る様に感じるんですが…⁉
“私の気のせいかも…⁉”と、思って居た時に…。
滋さんから、話しを変えて来た。
<少し、短めで、申し訳ありません。
お詫びします。>