やっぱり、私は…<総優> 8.
<総二郎side>
俺達 F3は、大晦日パーティーの後、類とあきらと共に、スウィートに帰り、それぞれの部屋に入って、各々、部屋で、寛ぐ事に成った。
しかし、俺は、大晦日パーティーの時、優紀ちゃんの事が気に成りながらも、喋る事も出来ず居た事で、悶々としたまま、夜を明かしていた。
結局、一睡も出来ず、今も、ベッドから、起き上がれず、何もする気にも成れなかった。
“元旦早々、此れで良いのか?”と、思いながらも、何をすれば良いのか?…。
分からねぇで居た俺は、結局、ベッドで、横に成って居た。
其処に、あきらが、声を掛けて来た。
「総二郎、司から、おせちがルームサービスで、届けられた。
食べるか?」
「類は…?」
「類も、リビングルームに居る。
如何する?」
「分かった。
行くわ。」
「了解‼」
そして、俺は、リビングルームで、類とあきらと一緒に、おせちを食べていた。
男3人、肩寄せあって食べるおせちって…。
男だけで過ごす元旦は、俺に取っちゃあ、初めての事じゃねぇか?
何か、味気ねぇよな…⁉
そんな時、あきらが、口火を切った。
「なあ、T3を呼ぶか?」
「呼んで如何するの?」
「総二郎と優紀ちゃんを、“お近付きに…。”に、して遣るのも良いんじゃねぇのか?」
俺は、逃げ腰に成って居た。
「今は、良いわ…⁉」
「如何したよ、総二郎⁉」
「滋ん家(ち)のPJから大晦日パーティーの事も有るからなのか…⁉
何か、優紀ちゃんに自信が持てねぇんだよな…今の俺。」
「総二郎が珍しいね⁉」
「はぁ~??
そうも成るだろ⁉
一応、今までの俺は、女に振られる事も無ければ、靡かれねぇ事も無かった。
それが、元『プレイボーイ』だってだけで…。
“何もかも信用出来ねぇ‼”みてぇな事、言われてみろよ…⁉
男として、自信失くだろ⁉
しかも、言われた相手は、自分自身が恋して止まねぇ女だぞ‼
はぁ~⤵。」
「仕方ないでしょ。
『身から出た錆』でしょ?」
「………」
あきらは、この話しの締めに入った。
「此処で、ごちゃごちゃ言ってても仕方ねぇよな。
まあ、取り敢えず、パーティーの時間まで、各々、部屋で過ごそうや…なっ‼」
って、事で、俺等 F3は、それぞれ、各部屋で過ごす事に成った。
<優紀side>
私達 T3のお部屋は、F3のお隣のスウィートのお部屋をご用意下さったとの事…。
1フロアーに2部屋しかないそうだ。
お部屋は、各、3人、それぞれ、個室があり、広過ぎて面食らって居た…。
そしたら、滋さんが、“此の広さは、スウィートでは、小さい方だ。”と、教えてくれた。
朝起きて見れば、滋さんから、今日のスケジュールを発表された。
「今日はね、今から、つくしが、用意してくれたおせちを食べて、パーティーの準備をす
るわよ‼
取り敢えず、夕方からのパーティーだから、今日は、お昼前には、準備を始めるわ
よ‼」
「やけに、滋さん、張り切ってますわね?」
「当り前でしょ⁉
今日は、ニッシーを、苛める日、何だから…‼」
私は、滋さんの言葉にギョッとした。
でも、それでも、西門さんが私を求めてくれるなら、西門さんの気持ちは、本物…⁉
何だと思おうと、私は、思っていた。
それにしても、滋さんは、何を企んで居るのだろうか?
私は、詳しくは聞けて居ない。
何か、怖い気もして来た。
そして、お昼頃に成り、滋さんに呼ばれて、滋さんと桜子さんと私は、『エステ、ネイル、ヘアメイク、ドレスフィッテング』と、準備を進めて居た。
そして、丁度、パーティーの時間近くに成り、廊下を出た所で、西門さん達 F3と出くわしてしまった。
余りに突然だった為、西門さんも私も眼と眼が合ったまま、動けずに居た…様だった。
後で、思った。
やっぱり、西門さんは、タキシード姿が良く似合うと…。