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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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楓の思い と 椿の言い分【会いたい】…<つかつく>  番外編




【『真実【会いたい】…<つかつく>  番外編②』のエピローグ 
 <西田の其の後の行動>】


現在は、司の弟と成った 進の秘書をして居る西田だが、元々は、司の秘書をして居たのだ。


其の西田は、或る行動に出たのだ。


其れは、司より、更に、以前に、西田の上司で在り、嘗て、第1秘書をして居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、今回の件を報告する事…だったのだ。



其の報告とは…。
司が呼び出して居たつくしの主治医だったドクターから聞いた話しの件…だったのだ。


だからだったのだろう。
司が呼び出して居たつくしの主治医だったドクターの其の話しを西田から聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、驚愕するのだった。


何故なら…。
全ては、司本人が原因だと云えたから…だったのだ。



実は、自身の息子で在る 司が英徳学園 高等部当時の(司の母親で在る 道明寺HD 社長)道明寺楓は、自社(道明寺HD)の事業展開の事ばかりに目を向けて居た為に、自身の息子で在る 司が、どんな行動を起こそうが、全く、興味を示して来なかったのだ。


だからだったのだろう。
自身の娘で在る 椿 と 自身の息子で在る 司の幼少期当時の(司の母親で在る 道明寺HD 社長)道明寺楓は、(自身の娘で在る)椿と(自身の息子で在る)司姉弟を、道明寺家の使用人頭で在る タマに預けて迄、自身の夫で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に就いて、NYに渡米した程…だったのだ。


云わば…。
椿と司姉弟の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其れ以降も、全く、子育てに目を向けて居ないネグレクト状態だと云えたのだ。


云う成れば…。
其の当時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしと知り合う迄の英徳学園 中等部から高等部当時の司が起こして来た事件に関して、全て、お金で解決して来たのだ。


そんな状況だったのだから…。
つくしと知り合う迄の英徳学園 中等部から高等部当時の司は、世間で言う所の『腫れ物に触る』様な状況だと云えたのだ。



だからだったのだ。
司は、『英徳学園の王様』と言われる様な存在に成って行ったのだ。


そして、其処に現れたのが、後に、『英徳学園のジャンヌ・ダルク』と、言われた『牧野つくし』…だったのだ。


だが、そんな英徳学園の救世主だった『牧野つくし』を排除し様としたのが、其の当時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。



勿論、『牧野つくし』を好きに成る前の司は、自身に歯向かって来た『牧野つくし』に『赤札』を貼った事は言うまでも無かったのだ。


そんな司が、過去に、『牧野つくし』に貼った『赤札』のせいで、苦しんで居ると言うのだ。


云わば…。
『牧野つくし』に貼った『赤札』の後(あと)の司は、『牧野つくし』の事を好きに成り、そして、司とつくしは、恋に落ちた。
そして、結果、つくしは、妊娠して、娘のひなを出産した。


と言う事は、英徳学園 高等部当時の司が『牧野つくし』に『赤札』を貼っただけでは無く、司は、其の上、つくしを妊娠させ、出産迄させて居たと言う事と成るのだ。


其の結果、『牧野つくし』は、28歳という若さで、早死にする結果と成ったのだ。


だからだったのだ。
結果的に、“自分自身のせいだ‼”と、司自身、苦しむ事と成って居たのだ。



だからだったのだろう。
そんな話しを西田から聞いた時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司の事を考えれば、居た堪れない思いで、一杯…だったのだ。


“私(わたくし)が、もっと早く、司とつくしさんの事を認めてさえ居れば…。
 若しくは、司がつくしさんの記憶を失って居たとしても、私(わたくし)がつくしさんの
 居場所を探してさえ居れば…。
 そうして居れば、こうは成って居なかったのかも知れない。
 と言う事は…。
 本(もと)を正さば、私(わたくし)のせいかも知れないわね。”と…。


だからだったのだ。
そんな話しを西田から聞いた後(あと)の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、後悔の日々…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の様子を見る様に、西田に指示を出して居たのだ。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の娘で在る 椿が、NYの道明寺邸に来た際に、西田から聞いた此の話しを、自身の娘で在る 椿に伝えて置くのだった。


其処で、椿は、今迄、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言えなかった話しを口にするのだった。


「今に成って、司が苦しむ羽目に成ったのも、本(もと)を正さば、お母様の責任じゃ有り
 ませんか?
 もっと早く、つくしちゃんを認めて下さって居れば…きっと、こんな事には成らなかった
 と、思います。
 実は、つくしちゃんの納骨を済ませた後(あと)、タマさんも、司の事を、凄く、心配し
 てました。
 “つくしを失った後の司坊っちゃんは、此れから、如何さるんですかね?”と、言って…。
 其れに、亡く成る前のタマさんも、司の事を、凄く、心配してくれて居ました。
 “司坊っちゃんのお傍には、つくしが居ないと、駄目だと思うんですが…ね。
  如何して、こんな事に成ったんでしょうかね?”と、言って…。
 此れからの司の事を、そんな風に、心配し乍らも、其の後直ぐ、タマさんも息を引き取っ
 たんです。
 今の司の事を思えば…。
 司とつくしちゃんが高等部当時に、二人のお付き合いを許して上げるべきだったと思いま
 す。
 其の当時のお母様は、司に仰って居ましたよね?
 “愛だの恋だの…そんなモノに、現を抜かして居ないで、将来の道明寺HDの事だけを考え
  なさい。”って…。
 でも、其の当時のつくしちゃんが司に齎して(もたらして)くれた事は、凄く、大きな物
 でした。
 “其の事に、お母様が、もっと早く、気が付いて下さって居れば…。”と、私は、後悔ばか
 りして居ます。
 今では、“もっと早くから、私が、お母様につくしちゃんの良さを伝えて置けば良かっ
 た。”とも、後悔して居ます。」と…。



そして、実は、此の椿の言い分は、椿と司姉弟の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の思いでも有ったのだ。


と言う事は…。
椿と司姉弟の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 椿母子(おやこ)にとって、其れは、同じ思いで在り、同じ後悔に苛まれて居たという訳…だったのだ。



だが、此の時の椿と司姉弟の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の娘で在る 椿に、何も言わなかったのだ。
反論の言葉さえも…。


だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の思いを知ったのだ。


“きっと、お母様も、其の当時の事を後悔して居るんだわ。
 お母様が、私に反論の言葉さえ言って来ないという事が証拠だわ。”と…。


だからだったのだろう。
此の時の椿は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、其れ以上、自分自身の言い分を話しし無かったのだ。


だからだったのだ。
其の場は、暫くの間、静まり返って居たのだった。



fin



<此の二次小説『楓の思い と 椿の言い分【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、
 かなり短めにて、終了して折ります。
 『番外編』の為、了承の程、宜しくお願い致します。>

真実【会いたい】…<つかつく>  番外編②





<此の二次小説『真実【会いたい】…<つかつく>  番外編②』は、一部、不快に思われ
 るやも知れない言葉が出て来ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司は、再び、つくしの主治医だったドクターを、東京メープルの会議室に呼び出したのだ。


そして、つくしの主治医だったドクターを呼び出した司は、約束通り、つくしの主治医だったドクターから、全てを話しして貰うつもりだったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの主治医だったドクターに訊き始めたのだ。


「約束通り、今日、話しして貰おうか?
 其の前に、あんたに信じて貰う為に、此れを見せて置こう。」と…。


実は、此の時の司は、或る物を、つくしの主治医だったドクターに差し出したのだ。



【其の或る物とは…。
 実は、司が、前回、つくしの主治医だったドクターと別れた後に、西田に頼んで、用意さ
 せた物…だったのだ。


 「西田…悪ぃが、俺とつくしの戸籍謄本を用意してもらえるか?」と…。


 だからこそ…。
 前回の司は、“次回…。”と、つくしの主治医だったドクターに伝えて居たのだ。】



だからこそ…。
此の時の司は、或る物を、つくしの主治医だったドクターに差し出し乍ら、話しし始めるのだった。


「此れは、俺とつくしの戸籍謄本だ。
 此れで、俺とつくしが夫婦だと、信じて貰えるか?」と…。


だからだったのだ。
信じるしか無かった此の時のつくしの主治医だったドクターは、司に断りを入れてから、司に訊くかの様に、話しし始めるのだった。


「分かりました。
 其れでは、お話しします。
 ですが、牧野さんと約束して居た事なので、此処で、今から話す事を、牧野さんのご両親 
 と 弟さんにはご内密にして貰えますか?」と…。


だからだったのだ。
司は、つくしの主治医だったドクターと約束するのだった。


「ああ、分かった。
 約束する。
 だが、つくしの両親は、既に、他界して居る。
 だから、弟の進には、ぜってぇ、言わねぇよ。」と…。



だからだったのだ。
つくしの主治医だったドクターは、司から了承が得られたので、漸く、司に、本題の話しを話しし始めるのだった。


「実は、牧野さんは、既に、ご自身の死期をご存知の様でした。
 ですから、先ず、“私の命は、どれ位、持ちますか?”と、訊かれましたので、隠す事無
 く、“恐らく、1ケ月かと…。”と、お伝えしました。
 実は、運ばれて来た時の牧野さんの意識は回復して居なかったのですが…。
 検査後に、意識を回復され、私に言って来られました。
 “私は、自分自身の事は、自分自身で、良く、知って居ます。
  今の私が、如何言う状態なのか?
  分かって居るつもりです。
  ですから、私には隠さず、仰って下さい。
  其の代わり、私の両親と弟には、私の事を話しし無いで下さい。
  お願いします。”と…。
 なので、私は、牧野さんと、約束しました。
 “伝えない。”と…。
 ですから、ご本人には、包み隠さず、全てをお話ししました。
 実は、此の当時の牧野さんの身体は、既に、手の施し様が無かったんです。
 牧野さんの内臓は、過去に、損傷して居た形跡が有りました。
 そして、其の損傷して居た傷口から炎症を起こし、“度々、出血して居たのでは無い
 か?”と、思われる状況でした。
 牧野さんに、其の事を伺うと、度々、吐血して居た様です。
 “眩暈も酷く、立ち眩みも有った。”と、仰って居ました。
 もっと早く、手術をして居れば、状況が変わったのでは無いかと思われます。
 もしかすると、お子さんを妊娠・出産された事も、要因に成ったのかも知れません
 が…。」と…。



だからだったのだ。
つくしの主治医だったドクターから、そんな話しを聞いた此の時の司は、もう既に、何も喋る事が出来ない状況…だったのだ。


何故なら…。
つくしがこう成ったのは、『赤札』が原因…だったからなのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、其の事に気が付いた事で、何も喋る事が出来ない代わりに、司の心の中では苦しくて、張り裂けそうに成って居たのだ。


“其れって、全て、俺の責任じゃねぇか?
 要は、俺が、つくしに赤札を貼ったせいじゃねぇか?
 で、つくしを妊娠させ、出産させた事が、更に、原因だったと言うのなら…。
 尚、全てが、俺の責任じゃねぇか?
 其れって、自分で、自分の首を絞めた様なもんじゃねぇか?”と、自身の頭を俯かせ乍ら…。



だからだったのだろう。
司の同行者として、司と一緒に此の場に居た西田が、司の代わりに、つくしの主治医だったドクターに伝えるのだった。


「言い難いお話しをお聞かせ下さり、有難う御座いました。
 また、お伺いする事も有るかも知れませんが、其の時は、宜しくお願い致します。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの主治医だったドクターは、西田に返答するのだった。


「承知致しました。」と…。



だが、此の時の司は、つくしの主治医だったドクターを呼び止めて、更に、つくしの主治医だったドクターに訊き始めるのだった。


「お前は、つくしに惚れたのか?」と…。


だからだったのだろう。
其の場を後にし様として居たつくしの主治医だったドクターは、自身の足を止めて、また、司の方に振り向き、話しし始めるのだった。


「牧野さんに、“惚れたのか?”と、訊かれれば、間違い無く、私は、即答します。
 “惚れたという寄りも、私は、牧野さんを尊敬して居た。”と…。」と…。


其処で、信用して居ない様な顔付きの司に向かって、また、つくしの主治医だったドクターは、話しし始めるのだった。


「道明寺さんは、信用して居らっしゃらない様ですね。
 ですが、此れは、本当の話しです。
 牧野さんは、何事に於いても、泣き言を仰る事は無く、辛くても、荒れる事は無かったん
 です。
 普通の患者さんなら、根を上げる様な治療にも、何も仰る事は無かったんです。
 気持ちが強いというのか?
 めげないというのか?
 “きっと、精神的に強い方なのだろう。”と、私が思う様な方でした。
 ですから、惚れたという寄りも、私は、牧野さんを尊敬して居ました。
 道明寺さんは、そんな牧野さんだったからこそ…。
 惚れたのではないですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの主治医だったドクターに即答するのだった。


「ああ、俺は、そんなつくしだったからこそ…。
 つくしに惚れた。
 其の俺の気持ちは、今も、変わらねぇよ。
 だからこそ…。
 お前は、つくしに惚れるな‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医だったドクターは、そんな司の事を呆れるかの様に、思って居たのだった。


“だから、私は、牧野さんに惚れてません。
 優良患者だった牧野さんの事を、尊敬して居るだけです。”と…。


だが、此の時のつくしの主治医だったドクターからして視れば、“道明寺さんは、一切、信用して居ないだろう。”と、思える程…だったので、そんな司に、其の事に関して、其の後、一切、口に出す事は無かったのだ。



そして、つくしの主治医だったドクターからそんな話しを聞いてからの其の後の司は、様子が変…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後のそんな司の様子を見て居た西田だけじゃ無く、司の弟と成った 進も、また、そんな司の様子を見て居た事で、心配に成るのだった。



fin



<此の二次小説『真実【会いたい】…<つかつく>  番外編②』に出て来る『内臓の損
 傷』 や 『炎症』という病気は無いのかも知れません。
 実は、私共は、医療従事者では在りませんので、其処迄、医療について、存じ上げて折り
 ません。
 ですので、もし、違って居たとしても、此処は、『二次小説の世界』と、スルーして頂け
 ました成らば幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

真実【会いたい】…<つかつく>  番外編①




【『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』のエピローグ <進への説得> 
  と 『自責の念【会いたい】…<つかつく>  番外編』の其の後の司】


司は、お雛様の折り紙の折り方を、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰った日から、色々と、考えて居たのだ。


だからだったのだろう。
其の日から、幾日か経った頃に、司は、自身の弟と成った 進に訊いて視たのだ。


「なぁ~、進…訊いて良いか?」と…。


だからだったのかも知れない。
自身の兄と成った 司から、此れ迄、一度も、そんな風に、訊かれた事が無かったので、不思議に思い乍らも、此の時の進は、自身の兄と成った 司に返答したのだった。


「はい、何でしょうか?」と…。


其処で、此の時の司は、自身の弟と成った 進に訊き始めるのだった。


「つくしが、ひなを、“道明寺家には拘らせないで欲しい。”と、言ったのは、本当に、俺の
 為だけだったんだろうか?
 “他にも、何か、理由が有ったんじゃねぇのか?”って、ここ最近の俺は考える様に成っ
 て、そっちの方が正解な様な気がすんだよな。」と、呟くかの様に…。


だからだったのだろう。
そう訊いて来た自身の兄と成った 司に対して、不思議に思い乍らも、此の時の進は、自身の兄と成った 司に、更に、返答するのだった。


「“他にも…。”って…。
 例えば、どんな…?」と…。



【実は、折角、都立高校に受かって居た進だったのだが、牧野家と一緒に地方に移り住む為
 に、つくしの説得に寄り、其の後の進は、地方の高校に編入したのだった。
 其の時のつくしからの説得の話しとは…。


 「パパが、また、リストラされて、もう、東京に住む事は難しいでしょ!
  其れに、私のお腹の中には、道明寺の子供が居る。
  もし、其の事が世間にバレれば、きっと、とんでもない事に成る。
  “道明寺司には、隠し子が居た。”って…。
  だから、道明寺と私の仲間達とも、私は、縁を切るつもり…。
  だからこそ…。
  私達 家族は、此の地を離れた方が良いのよ。
  もし、進だけが、此処に残れば、F3の事だから、進に、私の居場所を追求して来る。
  特に、花沢類は、巧みな話術を使って…。
  そう成れば…。
  きっと、進は、F3に、喋らざるを得ない状況に成る。
  だから…よ。
  家族で、此の地を離れる方が良いのよ。」と…。


 だからだったのだ。
 此の時の進は、自身の姉で在る つくしからの説得に了承して、家族で、東京を離れて、
 地方に移り住んで居たのだ。


 だからだったのだろう。
 自身の姉で在る つくしが、自身に遺言かの様に、「ひなを道明寺家には拘らせないで欲
 しい。」と、言って来た時、進自身、自身の姉で在る つくしからの言い分を納得出来て
 居たという訳…だったのだ。】



実は、つくし自身 と つくしの両親のお墓に、『納骨』を済ませた後…。
進は、そんな話しを司にした事は事実…だったのだ。


勿論、司は、自身の愛娘で在る ひなからも、色々と、話しを聞いて居た事は、事実…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、自身の弟と成った 進に訊いて視たく成ったのかも知れない。



だが、此の時の進にとって、自身の兄と成った 司からのそんな問いの言葉には、中々、返答出来ずに来たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の進は、密かに、思えて居たのだ。


“兄さんは、何に、拘って居るんだろうか?
 何が、そんなに、兄さんを悩ませて居るんだろうか?
 姉ちゃんの想いは、兄さんへの想いだけだと思うんだけど…なぁ~。”と…。



だが、此の時の司からの返って来た言葉は、「否、もう、良いわ。」…だったのだ。


此の時の進にとっては、後味の悪いモノと成ったのだが…。
其れ以上、司に言える言葉が無かったので、此の件に関しては、何も無かったかの様に、其れ以降、話題に出て来る事は無かったのだ。



だが、司は、密かに、動こうとして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、現在では、進の秘書と成って居る西田を、自身の執務室に呼び出したのだ。


何故なら…。
此の件に関して、頼める人間が居るとする成らば…。
其れは、西田以外に居なかったから…だったのだ。


「西田…悪ぃが…。
 つくしが入院して居た病院を調べて、つくしの主治医だったドクターを探して欲しい。
 勿論、進とひなには、内密に、コトを動かして欲しい。」と…。


勿論、そんな事は、西田にとってすれば、容易い事に間違い無いのだ。
だが、理由も分からず、調べると言うのは、西田にとっても、合点がいかないのだ。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、司に、理由を訊き始めるのだった。


「何故(なにゆえ)に、つくし様が入院されて居た病院を調べて、つくし様の主治医だった
 ドクターを探すのでしょうか?
 しかも、進様とひな様には、内密とは、如何な物かと思いますが…。」と…。


其処で、司は、西田に、理由を話しし始めるのだった。


「進からも、ひなからも、つくしに関しての話しは、色々と、聞いて居る。
 だが、合点がいかねぇ事が有るんだよ。
 其れを、つくしの主治医だったドクターに訊きてぇんだ。
 頼む、西田…。
 進とひなには、内密にして置いて欲しい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、其れ以上、司に訊く事が出来ず、了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、其の日から、幾日か経った頃…西田は、司に伝えるのだった。


「つくし様の主治医だったドクターを探す事が出来ました。
 来週の土曜日の夕方にアポを取って折ります。」と…。


だからだったのだ。
此の日の西田は、司の会食に同行するという事にして、現在の司の秘書に、進の事を任せる事としたのだった。



そして、東京メープルの会議室に誘導されたつくしの主治医だったドクターは、緊張の面持ちで、司と西田が待つ東京メープルの会議室に入って来たのだ。


そして、“何を訊かれるのか?”と、緊張して居るつくしの主治医だったドクターに、臆する事無く、此の時の司は、自己紹介するのだった。


「俺は、『牧野つくし』の夫で、『牧野ひな』の父親の『道明寺司』だ。
 つくしが、何故、亡く成ったのか?
 どんな病気で亡く成ったのか?
 教えて欲しい。」と…。


だが、つくしの主治医だったドクターは、首を傾げる素振りを魅せ乍らも、司に言って除けるのだった。


「私は、牧野さんには、勿論、娘さんが居っらしゃる事は存じ上げて折ります。
 ですが、牧野さんからも、牧野さんのご両親からも、牧野さんは独り身で、ご結婚されて
 居ないと伺って折りました。
 ですが、貴方は、経った今、“『牧野つくし』(さん)の夫だ。”と、仰いました。
 もし仮に、貴方が、『牧野ひな』さんの父親だとしても、其れは、DNAを鑑定すれば、自
 ずと分かる事です。
 ですが、貴方が、もし、『牧野つくし』(さん)の夫だったとしても、私には、信じられ
 ません。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司には、分かったのだ。


“こいつは、つくしに惚れやがったな。”と…。



実は、司は、進に訊いた事が有ったのだ。


「つくしには、俺以外に、惚れた男が居たのか?」と…。


其処で、其の時の進から返って来た言葉は、司の期待する言葉…だったのだ。


「そんな男性は、姉ちゃんには居なかったと思いますよ。
 姉ちゃんは、ひなの事が一番で、ひなの為に生きて居る様な人…だったから…。」と…。



と言う事は、もし仮に、つくしの主治医だったドクターがつくしに好意を寄せて居たとしても、其れは、つくしの主治医だったドクターからのつくしへの一方通行の想い…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、其のつくしの主治医だったドクターに、勝ち誇ったかの様に、言って除けるのだった。


「俺とつくしは、英徳高校からの付き合いだ。
 だからこそ…。
 俺とつくしは、そう言う関係だった。
 其れに、俺とつくしは、将来の結婚も約束して居た仲だ。
 だが、俺は、或る事件に寄って、つくしだけの記憶を失い、22年もの長い間、NYに在住
 して居た。
 其の間、全く、つくしとは会って居らず、ひなの存在さえ知らなかった。
 だからこそ…。
 日本に帰国して直ぐ、ひなの存在を知り、つくしを探した。
 だが、俺は、つくしを、完全に失う事と成った。
 だからだ。
 俺のお袋が、つくしの籍を道明寺に移して、今では、『道明寺つくし』として、俺の妻と
 成ってる。
 勿論、ひなも、今では、『道明寺ひな』で在り、弟の進も、今では、『道明寺進』だ。
 だからこそ、つくしの病名を教えてもらいたい。」と…。



勿論、此の時のつくしの主治医だったドクターからして視れば…。
“そんな事が出来るのだろうか?”と、首を傾げたく成る様な状況では在ったのだが…。
思い直して居たのだ。


“天下の道明寺家成らば…。
 何でも有りなのかも知れない。”と…。


其れに、司の後ろに控えて居た西田が、司が話しした後に、首を大きく、縦に振って居たのだ。


“間違い在りません。”と、言って居るかの様に…。


だからだったのだ。
信じざるを得ない状況に、此の時のつくしの主治医だったドクターは、司に話しし始めるのだった。


「そうですか?
 ですが、私からお話し出来る事は、何も、御座いません。
 牧野さんとの約束ですから…。
 其れに、私には、守秘義務が御座います。
 ですので、何も、お伝え出来る事は有りません。」と…。


だからだったのだ。
イライラし始めた司は、其れでも、食い下がろうとせず、つくしの主治医だったドクターに訊き始めるのだった。


「お前が信じる為には、何が必要だ?
 俺は、事実、あいつの夫だ。
 俺にも、知る権利が在る筈だ。
 今日の処は、此れで、帰る。
 だが、次回は、そうはいかねぇ。
 あんたには、全てを話しして貰うから…な。」と…。



実は、此の時のつくしの主治医だったドクターは、司の目を観て居たのだ。
其の時の司の目は、真剣そのもので、人を威圧する様な『目』…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医だったドクターは、思って居たのだ。


“私は、此の人に言わなくてはいけなく成るだろう。
 其れに、此の人は、どんな手段を使っても、私に言わせ様とするだろう。”と…。
 


だからだったのだ。
此の時のつくしの主治医だったドクターは、一言だけ、司に伝えて、其の場を後にしたのだった。


「分かりました。」と…。



<此の二次小説『真実【会いたい】…<つかつく>  番外編①』の中に出て来る戸籍の件
 ですが…そんな事が可能なのか如何か?
 私共には、分かりません。
 ですが、此処は、『二次小説の世界』…と、スルーしてもらえると、有り難いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。
 また、此の二次小説『真実【会いたい】…<つかつく>  番外編①』の中に出て来る文
 面の中に、訂正箇所が判明致しましたので、一部、訂正致して折ります。
 重ねて、了承の程、宜しくお願い致します。
 訂正記載日…2022.03.27 5:10>