tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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三月三日【会いたい】…<つかつく>  番外編




【『お雛様【会いたい】…<つかつく>  番外編②』の其の後
 <三月三日の雛祭り と ひなの誕生日>】


司の姉で在る 椿は、雛人形を飾った後…。
2月4日の立春の翌日で在る 2月5日(日本時間)に、一旦、LAに戻ったのだ。


そして、司の姉で在る 椿は、帰国する前に、実は、自身の姪っ子で在り、司の愛娘で在る ひなと約束したのだ。


三月三日の雛祭り と ひなちゃんのお誕生日をお祝いする為に、また、日本に帰国
 するわね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなも、自身の伯母で在る 椿に返答して居たのだ。


「楽しみにして居ます。」と…。



【実は、司の愛娘で在る ひなは、『3月3日生まれ』なのだ。


 だからこそ…。
 ひなの母親で在る つくしが、ひなを出産して直ぐ、ひなが『3月3日生まれ』で在る事か 
 ら、『桃の節句』に因んで、『ひな』と、名付け、『牧野ひな』として、自身の母親で在
 る 牧野千恵子に頼んで、牧野家の戸籍に入れる為に、『ひな』の出生届を提出して貰っ
 たのだ。


 此の頃から、つくしは、道明寺家とは、一切、拘る気等、毛頭無かったのだ。


 “「実は、道明寺司には、隠し子が居た。」…等と、噂に成れば、とんでもない事に成
  る。”と、つくし自身、思っての事…だったのだ。


 だからこそ…。
 自身の記憶を失って居る司を気遣ったつくしは、自身の父親で在る 牧野晴夫のリストラ
 の件も有ったので、“お腹の子を産む為に…。”と…。
 F3&T3共、離れる決心をして、英徳高校を自主退学して、家族と共に、地方に移り住ん
 だのだ。】



そして、日本時間の3月2日に、椿は、自身の娘(杏)を伴って、日本に帰国して帰って来たのだ。


何故なら…。
椿の娘で在る 杏は、司の愛娘で在る ひなとは、既に、仲良し…だったのだ。


初めて、司の愛娘で在る ひなを紹介された時から、椿の娘で在る 杏は、自身より、2歳年上のひなの事を、従姉妹では在るのだが、歳も近い事から、姉の様に慕って居たのだ。


だからだったのだ。
其の日から、司の愛娘で在る ひな と 椿の娘で在る 杏とは、ビデオ通話にて、連絡を取り合う仲…だったのだ。


だからだったのだろう。
自身の母親で在る 椿が、日本に帰国する事を知った杏は、「今度は、私も、日本に行くわ。」と、言って、自身の母親で在る 椿に就いて、日本に来たという訳…だったのだ。


そして、道明寺邸に着いた椿 と 椿の娘で在る 杏は、真っ先に、司の愛娘で在る ひなを呼び出し、共に、再会を喜んで居たのだ。



そして、翌日の椿は、司の愛娘で在る ひなに仕事を休む様に伝えたのだ。


「今日は、『桃の節句』…よ。
 ひなちゃんは、お仕事を休みなさい。」と…。


そして、司の愛娘で在る ひなにそう言い乍らも、椿の手には携帯が有り、司の秘書だった   現 進の秘書で在る 西田に連絡を入れるのだった。


何故なら…。
現在の西田は、秘書見習いで在る ひなの上司…だったからなのだ。


だからこそ…。
其の事を知って居る椿は、西田に連絡を入れて居たという訳…だったのだ。


「西田…悪いんだけど…。
 今日のひなちゃんは、【『桃の節句』休暇】と言う事で、お休みでお願いね。」と…。



だからだったのだ。
此の時の西田は、思って居たのだ。


“そんな休暇は、道明寺HDには御座いませんが…。”と…。


だが、そんな話しを司の姉で在る 椿に伝えたとて、通用する様な人物で無い事位…。
此の時の西田には、分かり切って居たのだ。


だからだったのだ。
諦めたかの様に、此の時の西田は、司の姉で在る 椿に了承の言葉を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



だからだったのだ。
此の時の椿は、ドヤ顔で、司の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「西田が、お休みにして良いって…。
 だから、言った通りでしょ!」と…。


だからだったのだろう。
椿の娘で在る 杏は、そんな自身の母親で在る 椿に感動して居たのだ。


「マミィって、凄い!」と…。


だが、此の時のひなは、思って居たのだ。


“椿伯母様は、強引に、西田さんから、私の休みを勝ち取った様な気がするけど…。”と…。



という訳で、其の後の椿は、自身が立てた次なるスケジュールへと、話しを持って行こうとするのだった。


「じゃあ、今から、二人共、私の部屋に来てくれるかしら!」と…。


だからだったのだ。
今から、何が始まるのか?
全く、訳が分かって居ない司の愛娘で在る ひな と 椿の娘で在る 杏は、お互いの顔を見合わせ乍らも、杏の母親で在る 椿に就いて行くのだった。


だが、“マミィが、こういう突拍子も無い様な事を始めるのは、何時(いつ)もの事だよね。”と、割り切って居る杏とは違って、司の愛娘で在る ひなは、初めての事だけに、“何が何だか、全く、分からない。”と、不安顔に成って居たのだ。


だからこそ…。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿に訊けた言葉だったのだろう。


「今から、何が始まるんですか?」と…。


だが、此の時の椿は、自身の姪っ子で在る ひなに言って除けるのだった。


「良いから、良いから…。
 ひな と 杏は、私に就いて来たら、良いから…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、其れ以上、自身の伯母で在る 椿に訊けなかったのだ。



云わば…。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿からの洗礼を受けたという話しなのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、そんな自身の伯母で在る 椿からの洗礼を受けた事で、密かに、自身の母親で在る つくしの事に気が向いて居たのだ。


“ママも、椿伯母様からの洗礼を受けたんだろうか?
 椿伯母様は、全く、人の話し等、聞いて居ないみたいだけど…。”と…。


そして、其の後の司の愛娘で在る ひな と 椿の娘で在る 杏は、取り敢えず、椿に就いて行くのだった。



だが、司の愛娘で在る ひな と 椿の娘で在る 杏は、椿の部屋に入った事で、驚愕するのだった。


何故なら…。
其処(椿の部屋)に置いて在るのは…。


司の愛娘で在る ひなには、三月三日の『桃の節句』に因んだ『桃の花』をモチーフにした小紋の着物が置いて在ったのだ。


そして、椿の娘で在る 杏には、ひなと同じく、3月生まれと言う事で、名前の由来で在る『杏(あんず)の花』をモチーフにした小紋の着物が置いて在ったのだ。


どちらも、ピンク色の其の『桃の花』をモチーフにした小紋の着物 と 『杏(あんず)の花』をモチーフにした小紋の着物は、誰もが、ハッと、目を引く着物…だったのだ。


其の『桃の花』をモチーフにした小紋の着物 と 『杏(あんず)の花』をモチーフにした小紋の着物を、それぞれ、着付けた司の愛娘で在る ひな と 自身の娘で在る 杏と一緒に、“三月三日の雛祭り と ひなちゃんのお誕生日のお祝いをしたい‼”と、言う事が、椿のひなへの想いだったのだ。



椿にとってのひなは、姪っ子で在っても、つくしの代わりでも在るのだ。


だからこそ…。
つくしにして遣れなかった事を、ひなにして遣りたくて、椿自身、ウズウズして居たのだ。



だからこそ…。
此の時の椿は、司の愛娘で在る ひな と 自身の娘で在る 杏に言って除けるのだった。


「今から、ひなちゃん と 杏は、それぞれ、此のお着物を着付けて貰って、ヘアメイク
 もして貰って、三月三日の雛祭り と ひなちゃんのお誕生日のお祝いをするわよ。
 二人共、良いかしら?」と…。



だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿の突拍子も無い行動だったので、最初は、戸惑って居たのだが…嬉しくて、涙が止まらなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿に感謝するのだった。


「椿伯母様…。
 私の為に、態々、日本に帰国して帰って来て下さって、本当に、有難う御座います。
 とっても、嬉しいです。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、椿 と 杏母子(おやこ)と共に、三月三日の雛祭り と 自身の誕生日祝いを楽しんで居たのだ。



実は、此の『桃の花』をモチーフにした小紋の着物は、自身の姪っ子で在る ひなへのプレゼントの為に、椿が用意した着物…だったのだ。


其の事を知ったひなは、更に、自身の伯母で在る 椿に感謝するのだった。


「有難う御座います。
 大切にします。」と…。


だからだったのだ。
此の時の椿は、自身の姪っ子で在る ひなが、此の『桃の花』をモチーフにした小紋の着物を気に入ってくれた事を、喜んで居たのだ。


「気に入ってくれて、良かったわ。」と…。



そして、夜に成って、道明寺邸に帰邸して帰って来た自身の父親で在る 司 と 自身の叔父で在る 進に見せる為に、此の時のひなは、其の『桃の花』をモチーフにした小紋の着物を脱がずに、二人の帰りを待って居たのだ。


そして、此の日の出来事を、此の時のひなは、自身の父親で在る 司 と 自身の叔父で在る 進に、ずーっと、話しして聞かせて居たのだ。




fin

自責の念【会いたい】…<つかつく>  番外編




【『お雛様【会いたい】…<つかつく>  番外編②』の其の後 
 <自室に入った後の司>】


自身の自室に入った其の後の司は、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰った自身が折った(折り紙の)お雛様を、自身の自室のソファ・テーブルの上に置いて在る(自身の弟と成った 進から譲り受けて居た)つくしの写真立ての前に置いて、つくしに話し掛けて居たのだ。


「つくし…如何だ?
 さっき…な。
 ひなから教えて貰って、俺が折ったんだよ。
 上手く出来てるだろ?」と…。


だが、そんな風に、つくしに声を掛け乍らも、此の時の司は、実は、既に、涙を流して居たのだ。


“ごめんな。”と、自身の心の中で、つくしに謝り乍ら…。



勿論、リビングルームにて、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰って居る間の司自身、涙を流す事は無かったのだ。
否、其の時の司は、涙を堪えて居たのだ。


何故なら…。
自身の愛娘で在る ひなの前だからこそ…。
此の時の司は、努めて、明るく振舞って居たのだ。


だからだったのだろう。
自分以外誰も居ない自身の自室に入った事で、敢えて、我慢して居た涙が決壊したのかも知れない。



そして、此の時の司は、自身の自室に入った途端、後悔して居たのだ。
否、自責の念に駆られて居たのだ。


何故なら…。
司自身が愛するつくし と 自身の愛娘で在る ひなの傍に居ない間に、つくしには苦労をさせ、ひなには我慢ばかりさせて来たのだ。


“自分さえ、つくし と ひなの傍に居る事が出来た成らば、少なくとも、つくし と ひ
 なを苦労させたり、我慢をさせたりする事は無かった筈だ。
 如何して、こんな事に成ったんだ⁉”と…。



実の事を言うと…。
日本に帰国して直ぐの司は、自身の愛娘で在る ひなを見掛けた事で…。
既に、自身が愛するつくしを失って居た事…。
そして、此れ迄、自身が愛するつくし と 自身の愛娘で在る ひなの傍に居られなかった事を、司自身、何度と無く、後悔し続けて来たのだ。


其れは、自身が愛するつくしと共に、自身の愛娘で在る ひなを、一緒に、育てられなかった事も、後悔の一つでは有ったのだ。



だからこそ…。
自責の念に駆られ乍らも、此の時の司は、嬉しかったのだ。
自身が愛するつくしから教えて貰った折り紙のお雛様を、文句を言われ乍らも、今度は、自身の愛娘で在る ひなから教えてもらい、司自身、自身の愛娘で在る ひなと一緒に折る事が出来た事を…。


だが、其れでも、此の時の司の心情として視れば…。


“同じ文句を言われ乍らも、折り紙のお雛様を教えて貰うんだったら…。
 やっぱ、直接、つくしから教えて貰いたかった。
 ひなが、まだ、可愛い盛りの幼少期の頃に、ひなと一緒に、つくしから教えて貰いたかっ
 たわ。”と、此の時の司は、自身が愛するつくしに訴え掛けて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
其の後の司は、自身の本音を呟き乍らも、ソファで眠ってしまったのだ。


“如何して、22年もの長い時間…。
 俺は、つくしの事を、一切、思い出す事が出来無かったのか?
 俺は、其処迄、人情味のねぇ男なのか?
 否、つくしに関してだけは、其処迄、俺は、薄情な男じゃねぇ筈だ。
 此の件に関して、直接的には、俺の責任じゃねぇ。
 其れでも、俺は、つくしを失った。
 なぁ~、俺は、やっぱ、今直ぐ、つくしに会いてぇ(たい)わ。”と…。



そんな風に、思い乍ら眠ったからだろうか?
此の日の司は、自身が愛するつくしの夢を見たのだ。


「道明寺、道明寺…。」と、英徳高校の制服を着たつくしが、自身を呼んで来るつくしの夢を…。



だからだったのだろう。
朝に成り、自身の愛娘で在る ひなが、自分自身を起こしに来てくれた事さえ、気が付かずに眠って居たのだ。


「パパ、朝だよ。
 もう、起きなよ。」と、言う声を…。


だが、漸く、気が付いた司は、目覚めて直ぐと言う事も有り、寝呆けて居たのか?
自身の愛娘で在る ひなに抱き着いてしまったのだ。
しかも、此の時の司は、“お前を、もう、逃がさねぇ‼”と、言わんが如く、強い力で…。


「つくし、やっと、俺を迎えに来てくれたのか?」と、言い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、慌てるかの様に、自身の父親で在る 司の背中を、バシバシと叩き乍ら、藻掻いて居たのだ。


「パパ、ひなだよ。
 私は、ママじゃ無いから…。
 放して…よ。
 パパっ‼」と…。


そんな発狂共取れる様な自身の愛娘で在る ひなの叫び声に、漸く、目を覚ました司は、自身の愛娘で在る ひなに謝るのだった。


「ひな…すまん。
 つくしと間違えた。」と…。



だからだったのだろう。
暫くの間、藻掻いたせいなのか?
此の時のひなの顔色は、真っ赤に成って居たのだ。


其れでも、何時(いつ)もと違う自身の父親で在る 司の様子に、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に訊くのだった。


「何か有ったの?
 ママの夢でも見たの?」と、心配そうに…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに即答するのだった。


「ああ、つくしの夢を見た。
 高等部当時のつくしの夢を…。」と…。



其処で、此の時のひなは、自身の父親で在る 司が、自身の母親で在る つくしと間違えて、自身に抱き着いて来た訳が、漸く、分かったのだ。


実は、昨夜も、ひなは、自身の伯母で在る 椿から聞かされて居たのだ。


「さっきの…ね。
 司 と ひなちゃんが話しして居る所を観て居て、思ったのよ。
 “(高等部当時の)司 と つくしちゃんを観て居るみたい。”って…。
 そんな風に、私が思う位、本当に、寸分の狂い無く、ひなちゃんは、つくしちゃんに似て
 居るのよ。」と…。


だからだったのだ。
寝呆けて居る自身の父親で在る 司が、自身の母親で在る つくしと見間違えたとして
も、“其れは、致し方ないのかも…。”と、此の時のひなは思って居たのだ。



だが、其れでも、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に言って置くのだった。


「今度からは、間違えないでよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなと約束を交わすのだった。


「ああ、分かってる。
 今日は、悪かったな。」と…。



だが、其の後の司は、どんどん、自責の念に駆られる様に成り、朝、目が覚めると、何時(いつ)も、後悔の日々だったのだ。


だからだったのかも知れない。
偶に、朝、起こしに来た自身の愛娘で在る ひなに対して、目覚めたばかりの司は、自身が愛するつくしと間違える様に成るのだった。



そして、自身の兄と成った 司のそんな様子を、自身の姪っ子で在る ひなから聞いた進は、自身の兄と成った 司の事を心配する様に成って行くのだった。



fin

お雛様【会いたい】…<つかつく>  番外編②




リビングルームに入って来た司は、自身の姉で在る 椿 と 自身の愛娘で在る ひなに声を掛けたのだ。


「お前等、一体、何を遣ってんだ⁉」と…。



だからだったのだろう。
司の後ろからリビングルームに入って来た進は、自身の姪っ子で在る ひなに声を掛けるのだった。


「ひな、久し振りに折ってんだな。」と、感慨深げに…。


だからだったのだ。
ひなも、自身の叔父で在る 進の方を向いて、返答するのだった。


「うん、久し振りに折って視た。」と…。


其処で、司の姉で在る 椿が、自身の姪っ子で在る ひなの代わりかの様に、自身の弟と成った 進に声を掛けたのだった。


「そうなのよ。
 ひなちゃんから、牧野家の雛祭りについての話しを聞いてね。
 私も、折り紙のお雛様を折って視たく成って…ね。
 ひなちゃんに教えてもらって居た所だったのよ。」と…。



だからだったのだ。
此の時の進は、自身の姉と成った 椿からのそんな話しを聞いて、密かに、思って居たのだ。


“そうだったんだ。
 ひなが、(椿)姉さんに、そんな話しが出来た事もそうだけど…。
 ひなが、(折り紙の)お雛様を折る気に成れた事が、本当に、良かった。”と…。


何故なら…。
進は、自身の実姉で在る つくし亡き後…。
(折り紙の)お雛様を折る事が出来無く成って居たひなの事を、此れ迄、心配して来たのだ。


だからこそ…。
自身の目の前で、(折り紙の)お雛様を折って居るそんな自身の姪っ子で在る ひなを見て、此の時の進は、心の底から、ホッとして居たのだ。



だからだったのだろう。
実は、自身の目の前で、自身の姉で在る 椿 と 自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなとのそんな会話を聞いて居た司は、何の話しをして居るのか?
全く、訳が分からず、怒って居たのだ。


何故なら…。
此の時の司は、一人取り残された様な気がして居たから…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の司は、怒った様な口振りで、自身の姉で在る 椿 と 自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなに声を掛けたのだ。


「お前等は、一体、何の話しをしてるんだ?」と…。


其処で、司の姉で在る 椿が代表かの様に、自身の姪っ子で在る ひなから聞いたつくしとの思い出話に関して、自身の弟で在る 司に話しして聞かせて居たのだった。



だからだったのだ。
此の時の司は、“そう言う事だったのかよ。”と、自身の心の中で思って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、即座に、自身の愛娘で在る ひなに声を掛けるのだった。


「ひな…俺にも教えてくれ‼
 つくしと一緒に折った其の折り紙のお雛様とやらを…。」と…。



だからだったのだ。
ひなは、不思議そうな顔をし乍らも、自身の父親で在る 司に対して、言って除けるのだった。


「パパ、大丈夫なの。
 折り紙を折った事は有るの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな風に、自身に言って来た自身の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 ひなは、俺を誰だと思ってんだぁ~⁉
 お前の父親は、天下の道明寺HDの副社長だぞ‼
 俺に出来ねぇ事はねぇ‼」と…。


其処で、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に対して、軽~く、あしらう素振りを魅せるのだった。


「ハイハイ、分かりました。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな自身の愛娘で在る ひなに対して、“チェッ”と、舌打ちをするのだった。


そして、其の後、司が折った(折り紙の)お雛様を見た司の愛娘で在る ひなは、自身の父親で在る 司に対して、言って除けるのだった。


「パパ、凄いじゃん!
 上手いじゃん!」と…。


だが、自身の愛娘で在る ひなから、そんな風に、上から目線で言われた此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに言い返すのだった。


「はぁ~??
 だから、言ったろ‼
 “俺に出来ねぇ事はねぇ‼”って…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、そんな自慢気な態度の自身の父親で在る 司に対して、また、軽~く、あしらったのだった。


「ハイハイ。」と…。



だが、しかし、出来上がったばかり(の自身が折った折り紙)のお雛様のそんな出来映えを見て、此の時の司自身、満足そうな顔付きをして居た事は言うまでも無かったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の司の姉で在る 椿 と 司の弟と成った 進は、それぞれ、同じ事を思って居たのだ。


“まるで、司 と つくしちゃん(姉ちゃん)との二人の会話を聞いて居るみたいだ
 わ(みたいだ)。”と…。


何故なら…。
折り紙を折って居た司 と 折り紙の折り方を父親に教えて居たひな父子(おやこ)の二人の会話の掛け合いは、まるで、高等部当時の司とつくしとの会話を聞いて居る様なモノ…だったのだ。


其れ程、ひなは、つくしにそっくり…だったのだ。


勿論、自身の愛娘で在る ひなのそんな様子に気が付いて居た司は、自身が愛したつくしにそっくりなそんなひなの事を嬉しく思って居たのだった。



そして、其の後の司は、自身の姉で在る 椿 と 自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなに声を掛けたのだ。


「悪ぃが、俺は、先に、部屋(自室)に戻るわ。」と…。


そして、其の後の司は、本当に、そう言った後直ぐに、席を立ち、其の場を後にしたのだ。


勿論、此の時の司の手には、先程、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰った自身が折った(折り紙の)お雛様が有った事は言うまでも無かったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司の姉で在る 椿は、思わず、口に出して居たのだ。


「司は、自分で折ったあの(折り紙の)お雛様を、つくしちゃんに見せたいのね。
 きっと…。」と…。


だからだったのだ。
其処で、司の弟と成った 進 と 司の愛娘で在る ひなは、椿からのそんな呟きに、それぞれ、“同感…。”と、でも言いた気に、頷いて魅せて居たのだ。



勿論、自身の自室に入った其の後の司は、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰った自身が折った(折り紙の)お雛様を、自身の自室のソファ・テーブルの上に置いて在る(自身の弟と成った 進から譲り受けて居た)つくしの写真立ての前に置いて、つくしに話しし始めるのだった。


「つくし…如何だ?
 さっき…な。
 ひなから教えて貰って、俺が折ったんだよ。
 上手く出来てるだろ?」と…。


だが、そんな風に、つくしに声を掛け乍らも、此の時の司は、実は、既に、涙を流して居たのだ。


“ごめんな。”と、自身の心の中で、つくしに謝り乍ら…。



勿論、リビングルームにて、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰って居る間の司自身、涙を流す事は無かったのだ。
否、其の時の司は、涙を堪えて居たのだった。



fin