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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花火大会~打ち上げ花火~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編⑥



其の後の航は、類と一緒に、F3の居る所に向かって居たのだ。


そして、自身の父親で在る 司の横の空いて居る席に就いた航は、自身の父親(司)に謝る為に、自身の思いを含めて、自身の父親(司)に話しし始めるのだった。


「父さん…。
 今迄、ごめんなさい。
 実は、(英徳学園の)中等部に進級した頃から…。
 俺を見て来る周りの目が気に成り始めた事と…。
 俺に対する父さんからの過保護振りに、ちょっと、嫌気が差して居たんだよ。
 “限度を考えて欲しい。
  もしかしたら、此れって、『過干渉』…何じゃ無いの?”と、思う程に…ね。
 だけど…。
 今さっき、類おじさんから話しを聞いて分かったよ。
 父さんは、幼少期から青年期迄、祖父さんと祖母さんから、一切、愛情を受けて来なかっ
 たんでしょ?
 だから、“俺に対する愛情の掛け方が、父さんには、分からなかったのかな?”って、思え
 たんだよ‼」と…。


其処で、司は、自身の息子で在る 航からのそんな話し振りに、ムッとした顔付きで、自身の息子で在る 航に、言って除けるのだった。


「航…。
 親に対して、生意気な事を言うじゃねぇよ‼
 其れに、航が、思う程、俺は、道明寺邸で、孤独でも無かった。
 俺が、幼少期の頃には、俺の傍に、姉ちゃんとタマが居たから…な。
 其れは、其れで、良かったんだよ。
 けど…な。
 確かに、俺は、航に対して、過保護だったかも…な。
 航の幼少期の頃に、俺は、航の傍に居て遣れなかった。
 タマ以外、誰も、航の傍に居なかった。
 だから…な。
 航には、ずーっと、“申し訳ねぇ事をした。”と、後悔し続けて来た。
 だから…な。
 今の俺は、航の事が、如何しても、心配に成ってしまう。
 だからだったのかも知れねぇな。
 如何しても、航に目を向けてしまう。
 其れが、まさか、航の負担に成ってるとは、思っても視なかった。
 航にも、そろそろ、親からの自立の時が来たのかも…な。」と…。


其処で、類が、司に、言って除けるのだった。


「そうだよ、司…。
 航も、(英徳学園の)中等部に進級したんだから…さ。
 息子の航の親からの自立を喜んで遣りな‼」と…。


だが、此の時の司にとって、自身の息子で在る 航の気持ちを、真っ先に、理解して居たのが、『類』と言う事が、許せなかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、類に、忠告するかの様に、言って除けるのだった。


「類…。
 此れからは、航の事は、構わねぇでくれ‼
 航は、俺とつくしの息子だ‼
 此れからの航の事は、航の親で在る 俺とつくしとで、ちゃんと、面倒看る。」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、自身に、そう言って来た司に対して、呆れた様に、返答するのだった。


「ハイハイ。」と…。


だが、此の時の類は、目の前に座る司には、気が付かれない様に、航に、ウインクするのだった。



だが、まさか、類が、自身の息子で在る 航に、そんな事をして居る等と、思っても視なかった司は、また、自身の息子で在る 航に、話しし始めるのだった。


「其れと、航…。
 周りの目は、あんま、気に済んな‼
 あの頃の俺も、周りの目に、嫌な思いをした事は、確かだったけど…な。
 道明寺財閥の御曹司として、生まれて来た以上…。
 其の事は、ずーっと、付き纏う。
 其れは、仕方ねぇ事だ。
 其れに、“注目を浴びて、当然だ‼”と、でも、思っとけ‼
 其れ位ぇが、丁度、良いんだ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の航は、そう言って来た自身の父親で在る 司に対して、思って居たのだ。


“其れじゃあ、何の解決にも成らないよ。”と…。


だが、此の時の航は、類から色々な話しを聞いて居た事も有り、そう思い乍らも、自身の父親で在る 司には、何も言わなかったのだ。



そして、此の時の航は、類から色々な話しを聞いて居た事も有り、実は、自身の父親で在る 司 と 類との様子を鑑みた事で、二人の関係性を見た様な気がして居たのだ。


だからこそ…。
此の時の航は、そんな自身の父親で在る 司 と 類との様子から、更に、思って居たのだった。


“もしかして、父さんと類おじさんって…。
 (英徳学園の)高等部当時…。
 母さんを巡って、取り合いでもして居たんじゃ無いのかな?”と…。


だが、此の時の航は、自身の父親で在る 司との間で、“此れ以上、面倒臭い事には成りたくない。”と、言う思いが有り、一切、其の事には、触れなかったのだ。



そして、自身の父親で在る 司と話しをし終えた航は、真向かいに座って居る総二郎とあきらの方を向いて、話しを切り出し始めたのだ。


「ねぇ~、総二郎おじさん、あきらおじさん…。
 総二郎おじさんとあきらおじさんって…。
 (英徳学園の)中等部の頃は、どんな感じだったの?
 父さんと類おじさんの(英徳学園の)中等部の頃の話しを、類おじさんから、聞いたんだ
 けど…ね。
 おじさん達の話しを、類おじさんから聞こうと思ったら、類おじさんに言われたんだよ
 ね。
 おじさん達から、“直接、訊きな‼”って…。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎とあきらは、飲んで居たアルコールを吹き出しそうに成り乍らも、横に座って居る類を、睨み付けて居たのだ。


勿論、当然の事乍ら、航の父親で在る 司も、斜め向かいに座って居る総二郎とあきらを睨み付けて居たのだ。


そして、当然の事乍ら、そんな司の様子を、此の時の総二郎とあきらは、気が付いて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、お互いの顔を見合わせ乍ら、目で合図を送り合って居たのだ。


何故なら…。
(英徳学園の)中等部の頃の総二郎と云えば…。
既に、毎夜毎夜、女遊びに明け暮れ…。
(英徳学園の)中等部の頃のあきらと云えば…。
既に、『マダムキラー』と、言われて居たのだ。


だからこそ…。
純粋無垢な航に、(英徳学園の)中等部の頃の総二郎とあきらが、其の当時にして居た事等…言える筈等無かったのだ。


其れに、此の時の総二郎とあきらが、そんな話しを、もし、航に話しした事が、航の両親で在る 司とつくしにバレれば、とんでもない事に成るのは、目に見えて居るのだ。


だからこそ…。
尚、総二郎とあきらが、純粋無垢な航に、言える筈等無かったという訳…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎とあきらが、純粋無垢な航に、言える言葉が有るとする成らば…。
こうとしか言えなかったのだ。


だからだったのだ。
先ず、口火を切ったのは、あきらだったのだ。


何故なら…。
総二郎からの目の合図に、負けてしまったのだ。


だからだったのだ。
あきらの方から、航に、話し掛けたのだ。


「航が、もう少し、大人に成れば…。
 俺等の(英徳学園の)中等部の頃の話しを、聞かせて遣るよ‼」と…。


其処で、総二郎は、あきらの言葉に、同調するかの様に、言って除けて居たのだった。


「そう言う事だ‼
 航…。」と…。


だからだったのだ。
まだ、完全に、納得出来て居ない航だったのだが…。
総二郎とあきらから、無理矢理、納得させられる形で、其れ以上、訊く事が出来無かったのだ。


そんな様子を見て居た司は、実は、あからさまに、ホッとして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の航は、密かに、思って居たのだ。


“何で、類おじさんも、総二郎おじさんも、あきらおじさんも…。
 俺には、何も言ってくれないんだろう?
 俺は、もう、13歳に成るのに…。
 13歳と云えば、もう、大人でしょ⁉
 何で、言ってくれないんだろう?”と…。


だが、此の時の航は、そう思って居ても、口に出す事は出来無かったのだ。



其処に、類が、大笑いし始めたのだ。


そんな類を、司と総二郎とあきらは、きょとんとした顔付きで、観て居たのだ。


唯、航だけが、何故、類が笑って居るのか?
分かって居たのだ。


其処に、類は、笑い乍らも、航に、言って除けるのだった。


「航…。
 だから言ったでしょ⁉
 “総二郎とあきらには、直接、訊きな‼”って…。
 総二郎とあきらが、航に、言えない様な話しを、俺から言える訳無いじゃん!
 其れに、(英徳学園の)中等部の頃の総二郎とあきらが遣って居た行為を、今の航には、
 言える訳無いと思うけど…ね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、唯、類を睨み付ける事しか出来無かったのだ。



其処に、此の時の総二郎とあきらにとっては、救世主かの様に、つくしが、あやめを連れて、F4&航達の所に遣って来たのだ。
そして、其処で、つくしは、司と航に、話しし始めるのだった。


「実は、あやめが、さっきから、“にぃにのところ(所)にいく(行く)。”と、言って、私
 の言う事を聞かないのよ。
 司、悪いんだけど…。
 あやめを預かってくれない?」と…。



実は、航は、最近迄、あやめを無視し続けて居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の航は、思って居たのだ。


“仕方無いなぁ~。”と…。


なので、此の時の航は、自身の父親で在る 司が言う前に、自身の母親で在る つくしに言えた言葉だったのだ。


「良いよ。
 俺が、あやめの面倒を看るよ。」と…。



だからだったのだ。
航が、急に、(英徳学園の)初等部の頃の航に戻って居る所を見たつくしは、嬉しかったのだ。


だからこそ…。
更に、此の時のつくしは、類に、感謝して居たのだ。
其処で、つくしは、目で、類に、合図を送って居たのだ。


“有難う!”と…。


そんなつくしの様子を見て居た司は、つくしを睨み付けて居たのだ。



そんな自身の両親で在る 司とつくしの様子を見て居た航は、“面倒臭い事に巻き込まれる事だけは、ご免だね。”と、思い乍ら、あやめを抱っこして、打ち上げ花火が、観え易い所迄、あやめを連れて行き、其れ迄、碌に、楽しめなかった打ち上げ花火を、自身の妹と共に、楽しむのだった。


勿論、此の時のあやめも、手を叩き乍ら、夜空に打ち上げられた花火を観乍ら、航と一緒に、喜んで居たのだった。



という訳で、道明寺邸に戻ってからの其の後のつくしは、当然の事乍ら、二重の意味で、司からのお仕置きを受けて居たという訳…だったのだ。

打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  17.



【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  15.』のエピローグ
 <司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の其の後>】


先ず、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の後、此の話しの件を伝える為に、道明寺総合病院の院長に連絡を入れたのだ。


「司の婚約者のつくしさんが、今、手術が必要な状態らしいわ。
 今から、司に、つくしさんを迎えに行かせます。
 其処で何だけど…。
 つくしさんが、私(わたくし)達には黙って、受診して居た総合病院の(つくしさんの)
 主治医が、今、うち(道明寺総合病院)に、向かって居ます。
 其のつくしさんの主治医は、実は、私(わたくし)の学生時代の友人なのよ。
 だからこそ…。
 つくしさんの病状も、分かったの。
 つくしさんの手術は、うち(道明寺総合病院)で、行います。
 だから、丁重に、応対して頂戴‼
 其れと、先に、手術に関して、つくしさんの主治医と(道明寺総合病院の)スタッフとの
 打ち合わせも、お願いして置くわ。」と…。


なので、道明寺総合病院の院長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、了承の返答を入れるのだった。


“承知致しました。”と…。



そして、更に、道明寺総合病院の院長とのTELを切った後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司を、自身の執務室に呼び出すのだった。
そして、つくしの件の全てを話しし始めるのだった。


「つくしさんの居所が分かったわ。」


此の時の司の心の中では、“マジか⁉”と、叫んで居たのだ。
だが、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の話しは、まだ、続いて居たのだ。


「つくしさんは、私(わたくし)の学生時代の友人が、見付けて、保護してくれて居たの。
 其の私(わたくし)の学生時代の友人は、現在、ご夫婦で、ペンションを経営して居る
 のよ。
 つくしさんは、其のペンション近くの街路樹沿いで、倒れて居たらしいの。
 で、現在のつくしさんは、ベッドに、寝込んだままの状態らしいわ。
 実は、つくしさんは、私(わたくし)達に内緒で、或る総合病院を受診して居たらしい
 のよ。
 其の或る総合病院のつくしさんの主治医から、私(わたくし)に連絡が来たのよ。
 で、其のつくしさんの主治医と言うのが、実は、私(わたくし)の学生時代の友人で在
 り、今では、ドクターに成って居た女性だったのよ。
 其のつくしさんの主治医の話しでは、つくしさんは、今直ぐにでも、手術が必要らしい
 わ。
 其れ以上の詳しい事は、まだ、私(わたくし)の学生時代の友人のドクターから、何も聞
 いて居ないのよ。
 だから、私(わたくし)は、先ず、タマと一緒に、日本に帰国して、道明寺総合病院に向
 かうわ。
 貴方は、つくしさんを迎えに行く為に、私(わたくし)の学生時代の友人が、経営して居
 るペンションに向かって頂戴‼
 で、貴方は、如何為さる?
 私(わたくし)とタマと同じPJで、日本へ帰国為さる?」と…。


其処で、司は、考えたのだ。


“つくしを迎えに行くなら…。
 早ぇに越した事はねぇ‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、言えた言葉だったのだ。


「俺も、ババアとタマと一緒に、日本に帰国するわ。」と…。


なので、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマと一緒に、日本に帰国する予定だったのだが…。
自身の息子で在る 司共々、日本に帰国する事に成ったのだ。



そして、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、空港に向かって居るリムジンの中から、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人に、連絡を入れて居たのだった。
勿論のビデオ通話で…。


「貴女は、覚えて居るかしら?
 実は、つくしさんの主治医が、私(わたくし)達の学生時代の友人だった〇△さんだった
 のよ。
 貴女が言う様に、世間は広い様で狭いわね。
 で、うち(道明寺総合病院)で、手術して貰う事に成ったのよ。
 だから…。
 私(わたくし)は、今から、道明寺総合病院に向かう事に成ったわ。
 なので、其方(つくしを助けてくれたオーナー夫妻が経営して居るペンション)には、つ
 くしさんの婚約者で在る 私(わたくし)の息子が、つくしさんを迎えに行きます。
 宜しくお願いするわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、了承の返答するのだった。


「そうだったの。
 本当に、つくしちゃんは、(運の)良い星の下に生まれて来た様ね。
 ええ、分かったわ。
 “待って居ます。”と、息子さんに伝えて頂戴‼」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人に、感謝の意を伝えるのだった。


「ええ、伝えて置くわ。
 本当に、有難う!
 感謝しか言い様が無いわ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな様子に、拍子抜けしてしまう程…だったのだ。


そして、そんな話しをし終えた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人から聞いた言葉を、自身の息子で在る 司に、伝えるのだった。



そして、司も、つくしの件を報告する為に、空港に向かって居るリムジンの中から、あきらに連絡を入れるのだった。
勿論のビデオ通話で…。


「つくしが、見付かった。
 詳しい事は、俺は、まだ、何も聞かされてねぇんだわ。
 けど…。
 ババアが、言うには、つくしは、手術が必要な状態らしい。
 だから、取り敢えず、日本に帰国して、つくしを迎えに行って、うち(道明寺総合病院)
 で、手術を受けさせる。
 どんなに、つくしが拒んでも、俺は、ぜってぇ、つくしに、手術を受けさせる。
 だから…よ。
 あいつ等も、心配してるだろうし…。
 取り敢えず、其の事だけ、あいつ等に、伝えて置いてくれ‼」と…。


其処で、あきらは、司に、了承し乍らも、司に、気遣う様な言葉を、投げ掛けるのだった。


「分かった。
 皆には、報告して置く。
 けど、司…。
 悪かったな。
 俺等では、何の収穫も無くて…よ。」と…。


其処で、司は、首を左右に振り乍ら、あきらに、言って除けるのだった。


「否…。
 お前等のせいじゃねぇし…。
 つくしは、偶々、運が良かっただけだ‼
 つくしを見付けて、保護してくれたのも…。
 つくしが、俺に黙って、受診して居た病院のつくしの主治医も、ババアの学生の頃の友人
 だったらしいわ。
 だから…よ。
 つくしは、隠れて居たつもりだったんだろうが…。
 ババアにも、俺等にも、“筒抜けだった。”って訳だ‼」と…。


其処で、あきらは、そんなつくしに対して、呆れて居るかの様な顔付きに成り、司に、言って除けるのだった。


「牧野らしいっちゃあ、牧野らしいな!
 其れが、牧野の運命…何だろうな。」と…。


其処で、司も、そう言って来たあきらに頷く様に、唯、一言だけ、返答するのだった。


「ああ、そうだな。」と…。
 


そして、其の後、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司 と タマが搭乗して居たPJは、日本の地に、着陸したのだった。


そして、其の直後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院の院長に連絡を入れたのだ。


「今、日本に帰国しました。
 今から、其方(道明寺総合病院)に向かいます。
 ヘリポートに、ドクターヘリを待たせて置いてくれるかしら?
 其方(道明寺総合病院)に到着したら、司を屋上に向かわせますので…。
 ドクターの配置もお願いするわ。」と…。


だからだったのだ。
道明寺総合病院の院長は、既に、つくしの主治医との打ち合わせが済んで居る事から…。
『フライトドクター』 と 『フライトナース』の配置も出来て居たのだ。


なので、道明寺総合病院の院長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、言えた言葉だったのだ。


“承知致して折ります。
 既に、準備は出来て折ります。”と…。


なので、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院の院長に、言えた言葉だったのだ。


「そう、良かったわ。
 有難う!
 宜しくお願いするわね。」と…。



そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺総合病院に到着した事で、司とは、其処で別れて、自身は、つくしの主治医で在る 自身の友人の下に向かうのだった。


そして、其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの主治医で在る 自身の友人から、つくしの病状について、更に、詳しい話しを聞いて居たのだ。


其の話しを、つくしの主治医で在る 自身の友人から聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、絶句するのだった。
其れは、間違い無く、自身の息子で在る 高等部当時の司の仕業に、他成らないのだから…。


だからだったのだろう。
そんな絶句状態の様な、驚愕顔の様な…。
何とも言えない様な顔付きをして、自身を見て来る司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、此の時のつくしの主治医は、訊き始めるのだった。


「如何したのよ?
 楓…。
 そんな何とも言えない様な顔付きをして…。」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 高等部当時の司が仕出かした例の『赤札』の話しの件を、つくしの主治医で在る 自身の友人に、話しし始めるのだった。
勿論、其の当時のつくしが、其の当時の司の被害者で有った事も含めて…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの主治医も、また、絶句するのだった。


そして、其の後、暫くの間、此の場は、静まり返って居たのだった。



だが、手術するには、承諾書のサインも、必要なのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしの主治医は、漸く、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、口を開くのだった。


「楓…。
 此の事は、牧野さんのご両親は、ご存知の話しなの?
 私が、牧野さんを探して居る時に…。
 私は、牧野さんの弟さんという方と会ったのよ。
 其の時に、“両親には言わないで欲しい。”と、牧野さんからの置き手紙が有った事を、牧
 野さんの弟さんから聞かされたわ。
 だから、“両親には、まだ、伝えて居ない。”と、仰って居たわ。
 でも、牧野さんの手術を行うには、承諾書が必要なのよ。
 今は、まだ、司君ではダメなのよ。
 牧野さんのご両親じゃ無いと…。
 だからこそ…。
 牧野さんのご両親と弟さんには、お話しした方が良いわね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの主治医で在る 自身の友人に、こう言うしか無かったのだ。


「そうね。
 そうするわ。」と、力なく…。



そして、其の直後、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、覚悟を決めたかの様に、高等部当時のつくしの件に関しては伏せたまま、つくしの病状だけを、つくしの両親に伝えて、更に、手術が必要で在る旨を報告したのだ。


其の上で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの両親の下に、使者として、道明寺家の執事を迎えに行かせたのだ。
勿論、道明寺家のリムジンで、つくしの両親を迎えに行かせた事は言うまでも無かったのだが…。


そして、其のリムジンは、更に、進の下にも向かい、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻 と つくしの弟で在る 進を乗せて、三人一緒に、道明寺総合病院に到着したのだった。

花火大会~打ち上げ花火~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編⑤



【『花火大会~打ち上げ花火~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編③』
 のエピローグ<類 と 司とつくしの息子で在る 航との会話>】


航と話しして居た類は、其れだけじゃ無く、他にも、航自身が悩んで居る事を悟って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の類は、航に、更に、突っ込んだ話しを訊き始めるのだった。


「航…。
 実は、他にも有るんでしょ?
 司の事で、何か、思ってる事が有るんじゃ無いの?
 俺が、話しを聞いて上げるから、言って視なよ‼」と…。



実は、此の時点に於いての航は、自身の父親で在る 司を含めたF4の関係が、羨ましかったのだ。


何故なら…。
航自身には、自身の父親で在る 司を含めたF4の様な『幼馴染で親友』の関係に当たる『幼馴染』も、『親友』も、居なかったのだ。


だからだったのだ。
心底、心を許せる様な幼馴染も、親友も、航自身の周りには居ないという訳…だったのだ。



なので、英徳学園に行けば…。
道明寺財閥の御曹司として、航の傍に近寄って来たり、航自身に関わろうとする生徒は、山程、居るには居るのだ。


其れは、道明寺家に近付きたいという親からの企てに寄り、其の子供達で在る 英徳学園の生徒達が、航に近付いて居るだけに、他成らなかったのだ。


其の事に、航が気が付いたのは、英徳学園 中等部に進んでからの事だったのだ。



実は、初等部迄の航は、そう言うクラスメイト や 同じ学年 や 年上 や 年下の児童達と、一緒に、無邪気に、遊んで居たのだ。


だからだったのだ。
英徳学園 中等部に進んだ航が、何時しか、そんな事実に気が付いた事で、そんなクラスメイト や 同じ学年 や 先輩 の生徒達と、関わる事自体が、“面倒臭い。”と、思う様に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
何時しか、航は、英徳学園 中等部の中でも、孤立し始めて居たのだ。



しかも、そんな航が、道明寺邸に戻れば、あやめの兄として、接し無くてはいけないのだ。


だからだったのだろう。
更に、航は、そんな状況にも、“面倒臭い。”と、思う様に成って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の航は、自身の妹で在る あやめでさえも、関わる事自体が、“面倒臭い。”と、思う様に成って居たという訳…だったのだ。



其処で、此の時の航は、類と一緒に、笑った後に、何気に、類に、訊き始めるのだった。


「類おじさん達は、『家』の事で、悩んだりした事は無いの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、そう訊いて来た航に、クスッと、笑い乍ら、言って除けるのだった。


「其の事で、一番に苦しんで居たのは、他でも無い。
 航の父親の司だよ。
 勿論、総二郎も、あきらも、悩んで居た事は、事実だけど…さ。
 まぁ~、俺も…かな。」と…。


だからだったのだ。
そんな風に、クスッと、笑った後、自身に、そう返答してくれた類に、此の時の航は、更に、訊き始めるのだった。


「父さんは、如何言う事で、苦しんで居たの?」と…。


だからだったのだ。
類は、其れ迄とは違って、真剣な顔付きに成り、言って除けるのだった。


「そうだね。
 航が、司の事で、何処迄、話しを聞いて知って居るのか?
 俺には、分からないけど…。
 (英徳学園の)中等部当時の司は、道明寺財閥の御曹司という事で、自身に近付いて来た
 奴等を、煙たがってたよ。
 特に、女に対しては、鬱陶しがる程…だったよ。
 だからだったんだろうけど…。
 司が、そう言う女達を威嚇した事で、其の女達が流す涙を、更に、其の当時の司は、嫌が
 って居たよ。
 だからだったとは思うけど…。
 其の当時の司は、そんな女達が流す涙を見れば、そう言う女達を、排除し様として居たか
 な。
 司の場合、其れは、今も、変わらないと思うけど…ね。
 但し、牧野だけは、別だったよ。
 牧野には、司の方から、付き纏って居た位だったから…ね。」と…。


其処で、此の時の航は、自身の両親の事に関しては、サラーっと、聞き流し、更に、類に、訊き始めるのだった。


「じゃあさぁ~。
 中等部の頃の類おじさんは、如何だったの?」と…。


其処で、類は、苦笑いに成り乍らも、航に、話しし始めるのだった。


「俺…?
 そうだね。
 俺は、其の当時の俺も、幼少期の頃と、全く、変わらず…。
 内向的だったから…ね。
 そういう奴等とは、一切、関わって来なかった。
 其れに、俺自身が、そういう奴等と関わらないだけじゃ無く、一切、喋らないし…。
 其の当時の俺の場合は、何も、顔の表情に出さないし…。
 きっと、そういう奴等は、俺の事を、遠巻きにしか見て居なかったんじゃ無いかな。
 まぁ~、今でも、こいつ等 仲間以外は、顔の表情に出さないけど…ね。」と…。


其処で、此の時の航は、三度、類に、訊き始めるのだった。


「じゃあさぁ~。
 総二郎おじさん と あきらおじさんは、如何だったの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類にとって、其の当時の総二郎とあきらの事を、此の場で言える筈等無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の類は、総二郎とあきら本人のそれぞれに、此の件を、委ねるつもりに成って居たのだ。


だからこそ…。
此の時の類にとっては、航に、言えた言葉だったのだ。


「俺の口からは、言えないかも…ね。
 だから、直接、総二郎とあきらに、訊いて視れば…。」と…。


なので、そう言って来た類の言葉の意図を理解出来て居ない此の時の航は、首を傾げ乍らも、類に、返答するのだった。


「うん、分かった。」と…。



だが、此の時の類は、小声では有ったのだが…。
航には、分からない様に、言って除けて居たのだった。


「今の航にだったら…。
 きっと、総二郎とあきらは、言うだろうね。
 “航が、大人に成ったら、教えて遣るよ。”って…。」と…。


だからだったのかも知れない。
きちんと、類の言葉を聞き取れなかった此の時の航は、類に、訊き返すのだった。


「えっ??
 類おじさん…。
 今、何て、言ったの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、航に、言って除けるのだった。


「えっ、何でも無いよ。
 総二郎とあきらに、直接、訊きたければ…。
 あっちに行って、訊いて視る?
 で、司にも、ちゃんと、言って上げな‼
 今の航が、抱えて居る苦悩の意味を…。
 其の当時の司も、今の航の様に、悩んで居た訳だし…。
 だからこそ…。
 其の当時の司は、今の航と違って、そういう奴等には、暴挙に出て居たと思うよ。
 だけど…。
 其の当時の司は、今の航と違って、親からの愛情を受けて居ない。
 だから、仕方ないとも、言えるんだよ。
 まぁ~、其れは、司に限った話しじゃ無いけど…。
 俺も、総二郎も…。
 其の当時の司と同じ様に、親からの愛情を受けずに、育ってるから…さ。
 あきらだけでは、親からの愛情を掛けられ過ぎて、ああ成ったと言っても、過言じゃ無い
 と思うけど…。
 だからこそ…。
 今の航は、こんな俺等と同じ様な世界に居乍らも、まだ、幸せな方だと、俺は、思うけ
 ど…ね。
 航は、ちゃんと、両親からの愛情を受けてる。
 幼少期の頃の航には、両親で在る 司と牧野が、傍に居なかったけど…ね。」と…。


実は、此の時点の類には、航と話しして居て、此の時の航が抱えて居る苦悩の意味を理解して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の類は、航に言えた言葉だったのだ。



だからだったのだ。
類からのそんな話しを聞いて居た此の時の航は、何処か、納得したかの様に、素直な気持ちのまま、航は、類に、返答するのだった。


「そうだね。
 そうかも知れないね。
 だから、父さん達が居る所に、類おじさんと一緒に行くよ。
 で、あっちに行ったら…。
 総二郎おじさん と あきらおじさんに訊いて視るよ。
 中等部の頃の総二郎おじさん と あきらおじさんが、どんな状況だったのかを…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、ニヤッとした、顔付きに成り乍らも、航に、言って除けるのだった。


「うん、そうだね。
 総二郎とあきらに、直接、訊いて視れば、良いよ。」と…。



だからだったのだ。
航から、例の話しを聞かれて居た其の後の総二郎とあきらは、類を睨み付けて居た事は、事実だったのだ。


 
<此の二次小説『花火大会~打ち上げ花火~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  
 番外編⑤』は、一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>