tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  58.



其の後の司は、つくしとの久し振りのディナーを楽しんだ後…。
つくしは、自身の自室に戻った事も有り、司は、自身の自室に戻って、此の道明寺邸での当時のつくしとの出来事を思い出して居たのだ。



実は、其処で、司は、つくしの記憶を取り戻す為の『キーポイント』を、探し始めて居たのだ。


そして、“牧野が思い出す為に試すの成らば、此れだろう。”と、此の時の司が、思える様な出来事を、此の時の司は思い出して居たのだ。



そうなのだ。
やはり、此の時の司が、道明寺邸でのつくしとの出来事の中でも、司が思い出して居たのは、つくしが、『(司)坊っちゃん専用使用人』をして居た頃の出来事だったのだ。


そして、其の中でも、此の時の司が、先ず、思い出して居たのは…。
つくしが、道明寺邸にて、使用人をして居る事が、口の軽い総二郎に寄って、英徳高校の生徒達にバレた頃の事だったのだ。


『牧野に関しては、もう、遠慮する事を止めた』という司に寄って、無理矢理、リムジンに乗せられ、英徳高校から道明寺邸に連れて帰られてしまったつくしは、司に言われて居た事が有ったのだ。


「今夜12時に、コール鳴らすから…。
 部屋に来いよ‼」と…。



実は、此の当時の司は、「タマに見付かんねぇ様にしろよ‼」と、つくしに、言っては視たモノの…。
司の自室とつくしの自室には、タマが、道明寺邸のスタッフに寄って、備え付けさせたという『坊っちゃんコール』成るモノが、存在して居たのだ。


つくしのベッドの枕元に備え付けられて居た『坊っちゃんコール』成るモノは、実は、『内線TEL』 と 『(ナースコールの様な)ボタン』だったのだ。


そして、其の当時の『坊っちゃんコール』成るモノは、実は、司の自室とつくしの自室にだけ、繋がって居た『坊っちゃんコール』だったという訳…だったのだ。


云わば…。
此の時のタマにとっては、其れが、司の為で有り、強いては、つくしの為に成ると信じて居たのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、つくしに言って居たのだ。


「坊っちゃんが呼んだら…。
 夜中だろうと、直ぐに、駆け付けんだよ。」と…。



そんな話しを、其の当時のタマが、つくしに話しして居るとは、とても、思っても視なかった司だったのだが…。
実は、其の当時の司は、『坊っちゃんコール』成るモノが、自分自身の自室に存在して居る事を、其の当時のタマから、聞いて知って居たのだ。


だからこそ…。
其の当時の司は、無理矢理では有ったのだが…。
つくしを、リムジンに乗せ、道明寺邸に連れて帰って来たのだ。


だからこそ…。
其の当時の司は、『内線TEL』から、つくしに、TELして居たのだから…。


そして、そう言って来た司は、つくしよりも、先に、リムジンから降りた其の当時の司は、更に、つくしに言って除けて居たのだ。


「お前が来ないなら…。
 俺が行くからな‼」と…。


だが、其の当時の司は、つくしを、脅すつもりでは無かったのだが…。
結果的には、つくしを脅す様な言葉を、司は、つくしに、口にして居たのだ。



だからだったのだろう。
其の当時の自分自身が、其の当時のつくしに、どんな態度で居たのか…。
また、其の当時の司は、つくしに、何を遣ったのか?
自室に戻った後の司は、一人、ベッドに寝転び乍ら、思い出して居たという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の司は、其の当時に、自身の自室に備え付けられて居たあの『坊っちゃんコール』成るモノが、現在の自身の自室と成って居る東の角部屋にも、備え付けられて居ないのか?
確認する為に、ベッドから下りて、探し始めるのだった。


だが、現在の自身の自室と成って居る東の角部屋には、そんな様子も、全く無く、司は、一人、自室で吠えて居たのだった。


「チェッ‼
 此処には、ねぇのかよ。」と…。



だからだったのだ。
翌朝の司は、タマに、訊き始めるのだった。


「タマ…。
 牧野の部屋には、あの頃と同じ様に、今でも、『内線TEL』が、備え付けられて居ねぇの
 か?」と…。


だからだったのだ。
タマは、断言するかの様に、言って除けるのだった。


「今では、取り外して有りますよ。
 今迄は、あの頃のつくしの自室だった部屋も、ゲスト室に成って居たんです。
 当然でしょ‼
 ですが…。
 急に、そんな昔話を、何故、タマに、訊いて来られたんださね?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、迷わず、タマに、願い出るのだった。


「タマ…。
 頼みが有んだ。
 牧野が、高等部の頃に、俺専用使用人をしてただろ?
 其の時に、俺の自室と牧野の自室だけに繋がる『内線TEL』が有ったろ?
 其の『内線TEL』を、また、俺の自室と牧野の自室に、取り付けてくれねぇか?」と…。


其処で、タマは、司の方を向いて、驚愕顔に成って居たのだ。
其れでも、此の時のタマは、そんな司に、訊き始めるのだった。


「坊っちゃん…。
 何を、考えてるださね?
 今のつくしの頭の中には、坊っちゃんとの出来事は、綺麗さっぱり、無く成って居るんだ
 よ。
 其れに、つくしに、そんな事を言えば…。
 確実に、坊っちゃんは、つくしから、嫌われるださね。
 其れでも、つくしの部屋に、『内線TEL』を、取り付けるのかね?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、タマからの言葉に、“チェッ‼”と、悪態を突き乍らも、自身の心を抉られたかの様に成ってしまって居たのだ。


其れでも、此の時の司にとっては、次のステージに進む為に、自身の自室とつくしの自室とが繋がる為に、如何しても、『内線TEL』が、必要だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、タマに、悪態を突きたい処では有ったのだが…。
敢えて、耐えて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、【何故、自身の自室とつくしの自室とが繋がる為に、如何しても、『内線TEL』が、必要なのか?】と、いう事を、タマに説明して居たんのだ。
不振がって居るタマに、願い出るかの様に…。


「牧野の記憶を取り戻す為には、『内線TEL』が、必要…何だよ。
 だから…よ。
 『コードレスTEL』でも、構わねぇ‼
 頼む、タマ…。
 牧野の自室に、『コードレスTEL』を、置いてくれ‼」と…。


勿論、此の時のタマにとって、司の事を信用して居ないという訳では無かったのだが…。
其れでも、此の時のタマは、つくしの身を守る為に、更に、司に、訊き始めるのだった。


「今では、携帯という便利なTELが有るでしょ⁉
 其れでも、『内線TEL』が、必要…何ですかい?」と…。


だからだったのだ。
尚も、司は、そう言って来たタマに、訴えるのだった。


「あの頃と、同じ様な状況を、出来るだけ近付けて、演出してぇんだよ。
 其れで、牧野が、思い出せば…。
 音の字だろ⁉」と…。



其処で、司のつくしへの想いを聞いて、此の時のタマは、“司坊っちゃんのつくしへの想いを実らせて上げ様‼”と、此の時のタマは、漸く、思えて居たのだった。


なので、タマは、司に了承するのだった。


「ハイハイ。 
 分かりましたよ。」と…。


という訳で、タマは、司からの要望に、応える事にしたのだった。



そして、タマは、英徳大学から帰って来たつくしに、伝えるのだった。


「此のTELは、『コードレスTEL』という物らしいださね。
 で、『内線TEL』に成って居るださね。」と…。


だが、つくしからして視れば…。
タマからのそんな話しを聞いて、“何故、此処(つくしの自室)に、『内線TEL』が、必要なのだろうか?”と、不思議に思って居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、タマに、訊けた言葉だったのだ。


「如何して、私の部屋に、『内線TEL』が、必要…何ですか?」と…。
「………」


だが、此の時のタマは、つくしに、一切、何も言わなかったのだ。



だが、其の代わりかの様に、司は、タマから、つくしの自室に、『コードレスTEL』が置かれた事を、伝えられて居たのだった。



だからこそ…。
其の話しをタマから聞いた司は、其の後、つくしに、言って除けるのだった。


「良いか、牧野…。
 俺は、お前と話しがしてぇんだ。 
 だからこそ…。
 お前の部屋に、『コードレスTEL』を置く様に、俺は、タマに、お願いして置いた。
 だから…。
 俺からの『内線TEL』は、取ってくれよ‼」と…。



だが、此の時の司には、既に、次のステージに目を向けて居たのだった。


何故なら…。
此の時の司は、『坊っちゃんコール』の向こう側に在る其の当時の司とつくしとの思い出について、考えて居たのだった。


云わば…。
『土星』…。
望遠鏡で見たあの部屋での出来事を、此の時の司は、つくしに、思い出して欲しかったのだ。


実は、此の時の司にとって、あの『土星』のシチュエーションが、司とつくしにとっての『キーポイント』で在って欲しいと願って居たのだ。



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  58.』に出て来る一部のセフリの
 中には、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のセリフを、勝手に、拝借させて頂き、記載
 致して折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。                   
                         お詫び記載日
                             2021.6.28 12:08>

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  57.



司は、あきらに、宣言した通り…。
夏の終わりを告げる頃…。
漸く、司は、日本に帰国して帰って来たのだ。


実は、司の日本への帰国の件は、道明寺HDの重役の間で、満場一致にて、決まって居たのだ。


何故なら…。
司は、今回のNYでのプロジェクトを、成功させたのだ。
当然と云えば当然だったのだ。


そして、勿論、司は、日本支社 支社長として、凱旋帰国した事は言うまでも無かったのだ。



そして、勿論、つくしは、前以て、司の帰国日を、司自身から聞いて知って居たのだ。


だからだったのだ。
つくしは、司の帰りを待って居たのだ。



実は、此の頃に成ると、司とつくしは、携帯の『ビデオ通話』にて、会話を交わす様に成って居たので、つくしは、司に対する印象は、最悪なままでは無かったのだ。
という寄りも、少しずつでは在ったのだが、司に対する印象は、変わりつつ有ったのだ。


だからこそ…。
『一つ屋根の下』…と、言う事では在るのだが…。
つくしは、司と一緒に、道明寺邸にて、暮らす事に関して、当初よりも、違和感を感じて居なかったのだ。


なので、此の時のつくしは、道明寺邸にて、司の帰りを待って居られたという訳…だったのだ。



そして、司も、道明寺邸に入る成り、“牧野の顔を、早く、観てぇ‼”と、言う思いから…。
大きな声で、つくしの名を叫んで居たのだった。


「牧野~、牧野~。
 今、帰ったぞ‼
 何処に居んだ?」と…。



だが、実は、道明寺邸への司の帰宅時間は、当初、つくしに伝えて居た時間よりも、早目の時間だったのだ。


だから…という訳では無かったのだが、つくしは、油断して居たのだ。


なので、つくしは、自室にて、実は、勉強して居たのだ。
というか…。
英徳大学での講義資料を、纏めて居たのだ。



其処で、司は、後ろから就いて来て居たタマに、訊き始めるのだった。


「牧野は…?
 俺の帰国日を、牧野に、直接、伝えて居た筈だが…。」と…。


だからだったのだろう。
タマは、司の言葉に、呆れた様に、言って除けるのだった。


「ハイハイ。
 司坊っちゃんは、もう、タマが居なくても良いださね。
 つくしさえ、司坊っちゃんのお傍に居れば、宜しいのでしょう?
 でしたら…。
 タマは、此れで、失礼致しますよ。」と…。


其処で、司は、タマの方に振り返り、反対に、言って除けるのだった。


「何だよ、タマ?
 やきもち焼いてんのか?
 牧野は、今、何処に居るのか?
 訊いただけだろ?」と…。


其処で、タマは、一言、嫌味の様に、司に伝えて居たのだ。


「自室ですよ。」と…。



実は、タマは、態と、司に、そんな風に、膨れて居る振りをして居たのだ。


何故なら…。
司からのTEL自体、直接、タマには、掛かって来なかったのだ。


だからだったのだ。
司の帰国日と帰国時間は、司の秘書で在る 西田に、タマから連絡を入れて聞いて居たのだ。
そして、其の後、つくしからも、司の帰国日と帰国時間に関して、聞いて居たという訳…だったのだ。


なので、此の時のタマは、司に、嫌味な物言いをして居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
司は、其れでも、タマに、訊いて居たのだ。


「タマ…。
 何、膨れてんだよ?
 いい加減にしろよ‼
 だから…よ。
 牧野の自室が、何処に在んのか?
 教えろよ⁉」と…。


だからだったのだろう。
タマは、クスクス、笑い乍ら、司を、つくしの自室に連れて行くのだった。



実は、つくしの自室の前まで、タマに寄って連れて来られた司は、気が付いたのだ。
否、思い出したのだ。
つくしの自室の場所が、如何言う場所で在るのかを…。


だからだったのだろう。
司は、つくしの自室のドアをノックする前に、タマに、訊き始めるのだった。


「タマ…。
 此処は、もしかし無くても…。
 牧野が、俺専用使用人をして居た頃に、牧野が自室として、使用して居たあの部屋だよ
 な?
 確か、姉ちゃんが、牧野の為に、用意したんだよな?」と…。


だからだったのだ。
タマは、感心するかの様に、司に、話しし始めるのだった。


「そうさね。
 此の部屋は、つくしが、高等部の頃…。
 司坊っちゃん専用使用人をして居た時に、つくしが使用して居たあの自室さね。
 坊っちゃん…。
 良く、覚えて居たださね。」と…。


だからだったのだ。
司は、タマに、自身から訊いて置いて、自慢気に返答するのだった。
勿論、此の時の司は、つくしの事について、訊く事も忘れて居なかったのだ。


「ったりめーだろ‼
 あいつの事に関しては、全て、俺は、覚えてんだよ。
 良いか、タマ…?
 訊くが…な。
 其の事を、牧野は、知ってんのか?」と…。


だからだったのだろう。
タマは、司に、正直に、話しするのだった。


「え~、え~、つくしには、ちゃんと、話ししてますよ‼
 “もしかしたら…。
  思い出すかも…さね。”と、思って居たんだけど…さね。
 つくしは、全く、覚えても居ない様だし…。
 今迄に、思い出す事も無かったださね。
 此処(道明寺邸)で、つくし自身が、司坊っちゃん専用使用人をして居た事も、含め
 て、全く、覚えて居なかった事が判明したださね。
 けど…さね。
 其れからは、此処が、つくしの自室ださね。」と…。


だからだったのだ。
司は、溜息と共に、残念そうに、タマに、返答して居たのだ。


「はぁ~
 そうか?
 仕方ねぇな。」と…。



なので、司は、誓って居たのだ。
あの時、あきらがNY出張で、NYに渡米して来た時に、話しして居た『キーポイント』の事を…。


“牧野が思い出す為の『キーポイント』は、何なのか?
 ぜってぇ、俺が、見付け出して遣る‼”と…。


其処で、司の頭の中のメモには、タマから聞いた事で…。
つくしが、道明寺邸にて、司専用使用人をして居た頃の記憶が無い事を知った司は、其の事は、『キーポイント』では無い事を悟るのだった。



なので、此の時の司の頭の中のメモには、次回のつくしの『キーポイント』について、計画を立て始めて居たのだった。


“次の牧野の『キーポイント』は、何なのか?
 何を試そうか?”と、思って居たのだった。


云わば…。
此の時の司の頭の中では、つくしの次の『キーポイント』に関して、司自身、計画を立て始めて居たという訳…だったのだ。



そして、そう思い乍らも、此の時の司は、つくしの自室のドアをノックして居たのだった。
勿論、つくしは、ノックの音と共に、ドアの外から聞こえて来る声に、驚愕するのだった。


何故なら…。
つくしの耳に聞こえて来る其の声が、つくし自身、司の声だと認識して居たに他成らないのだから…。



そして、そんな司の声は、実は、タマの知って居る司の地声よりも、1トーン高めだったのだ。
其れで居て、此の時の司の声は、嘗て、タマも聞いた事の無い様な甘い声だったのだ。


「牧野…。
 俺だ‼
 今、此処(道明寺邸)に帰って来た。
 開けてくれ‼」と。


つくしにとっては、そんな司の声は、つくしが、何時も聞く『ビデオ通話』のTELの際の司の声だったのだ。
なので、違和感無く、此の時のつくしは、自身の自室のドアを開けて居たのだ。


そして、此の時のつくしは、申し訳無さそうに、司に対応して居たのだ。


何故なら…。
司と約束して居たから…だったのだ。



実は、司との直近の『ビデオ通話』のTELの際に、司から、言われて居たのだ。


「俺が、日本に帰国して、(道明寺)邸に着いた時には、エントランスに出て来て、俺を
 出迎えてくれよ‼」と…。


なのに、何時の間にか?
帰宅して居た司に、驚愕するだけじゃ無く…。
自身の自室に迄、司が会いに来てくれた事に、此の時のつくしは、恐縮して居たのだ。


なので、唯、此の時のつくしは、申し訳無さそうに、司に、謝って居たのだ。
俯き乍ら…。


「道明寺…。
 ごめんなさい。
 もう、帰って居たの?
 全く、気が付いて居なかったよ。」と…。



だからだったのだ。
タマが、司の後ろから、そんなつくしに、声を掛けたのだ。


「仕方無いさね。
 坊っちゃんが、つくしに、自ら、伝えて来た時間よりも、先に、帰って来てしまったんだ
 から…さね。」と…。


なので、司だけじゃ無く…。
つくしも、そんなタマの言葉を聞いて、実は、苦笑いだったのだ。



そして、其の日の司とつくしは、二人一緒に、ディナーを食する事に成ったのだった。
現在のつくしにとっては、司との初めてのディナーだったのだ。
だが、此の時の司にとっては、つくしとの久し振りのディナーだったのだ。


此の時の司は、久し振りに、つくしが美味しそうに食べる姿が見られる事を、嬉しく、思って居たのだった。
そして、漸く、つくしの下に戻って来られた事を、実感する司…だったのだ。



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  57.』は、2021.6.25中に投稿
 して居る事に成って折ります。
 其れに、2021.6.25には、3話同日投稿の様に成って折りますが…。
 実は、2021.6.24 と 2021.6.25 と 2021.6.26の3日間に渡って、投稿して居
 るに、他成りません。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

TEL【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編




【『あきらの司への思い【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編』のエピロー
 グ】


英徳学園内に在る カフェテリアのF4ラウンジにて、つくしと話しした翌日のあきらは、勿論、つくしと話しした事を、司に連絡して、伝えて居たのだ。
勿論、リモートだった事は言うまでも無かったのだが…。


其処で、司は、そう伝えて来たあきらに、返答とお礼の言葉を口にするのだった。


「ああ、分かった。
 あきら…。
 色々と、サンキュな!」と…。


だが、そう自身に返答して来た司の顔色に、何処か、元気が無い様に見受けられたあきらは、そんな司を心配するのだった。


だからこそ…。
此の時のあきらは、そんな司に、訊いて視るのだった。


「如何した、司…?」と…。


其処で、司は、幼馴染で親友のあきらだからこそ、話しし始めたのだ。


「あぁ~。
 “何でも、ねぇ‼”って、言いてぇ処…何だけどなぁ~。
 “後、少し…。”と、思えば思う程…。
 今の俺には、今の此の状況が、辛ぇんだわ。
 “牧野に、一日でも早く、会いてぇ‼”と、思えば思う程、焦って…よ。
 “牧野の声を聞きてぇ‼”と、思えば思う程、気持ちが先走りして…よ。
 だから…な。
 あきらの説得で、もし、牧野の方から、本当に、TELを掛けて来てくれるなら…。
 嬉しいんだけど…な。」と…。


其処で、あきらは、考えて居たのだ。


“やっぱり…な。
 そんな事だろうと、思ったぜ‼
 『司が、そろそろ、限界…何じゃねぇの?』と、俺が、推測した通りだったな。”と…。


だからだったのだろう。
あきらは、司に、話しし始めたのだ。


「なぁ~、司…。
 お前、牧野に対して、臆病に成り過ぎてねぇか?
 『強気の司』は、何処に行ってしまったんだよ⁉
 お前は、元々、受け身の人間じゃねぇだろ?
 相手に向かって行く人間だったろ?
 そりゃあ、其の事で、高等部時代の司と牧野は、良く、喧嘩してた。
 けど…よ。
 そんな司だったからこそ…。
 あの頃の牧野は、司の事が好きに成ったんじゃねぇの?
 少なくとも、俺には、そんな風に、見えてたけど…な。
 だから…よ。
 牧野からのTELを、唯、待つんじゃ無くて…よ。
 お前の方からも、TELを掛けて視ろよ‼
 其の方が、今のお互いの想いも、通じ合うだろうし…な。」と…。


其処で、司は、唯、生返事の様な返答を、あきらにするのだった。


「ああ。」と…。


実は、司には、つくしに対して、自信が無かったのだ。
如何しても、其の事に関してだけは、拭い切れて居なかったのだ。
あきらには、そんな司の様子は、気が付いて居たのだが…。



そして、其の後のつくしは、昨年同様、其の年の『母の日のプレゼント』を、如何するのか?
あきらと桜子の助言を受けて、相談する為に、司に、TELを掛けて視る事にしたのだった。
勿論、つくしが、司に、TELを掛けたのは、昨年同様に、アドレスに、『俺様』とだけ登録されて居る携帯から、『ビデオ通話』だった事は言うまでも無かったのだ。


そして、つくしは、其の年も、昨年同様に、5月のGWに入って直ぐ、司に、TELを掛けて居たのだった。



勿論、司は、つくしがTELを掛けて来た理由が、“『母の日のプレゼント』を、如何するのか?”と、言う事位は、分かって居たのだ。


だが、『ビデオ通話』だったと言う事も有り、つくしの声だけじゃ無く、画面越しだとしても、つくしの顔まで、見る事が出来たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、嬉しくて仕方無かったのだ。
例え、あきらから、此の件に関して、つくしとの話しの詳細を聞いて居たとしても…。


だが、あきらからの助言も有り、此の時の司は、“『母の日のプレゼント』を、如何するのか?”と、言う話しだけじゃ無く…。
近い将来、自身が、日本へ帰国する事も、つくしに伝えて居たのだ。


「なぁ~、牧野…。
 俺なぁ~。
 今のプロジェクトが成功したら、日本に帰国する事に成ってんだ。
 牧野…。
 俺の帰りを、(道明寺)邸で、待って居てくれねぇか?
 今迄の俺とお前は、NY⇔東京間で、離れて暮らしてた。
 だから…よ。
 幾ら、周りから、お前は、“司(俺)の婚約者だ‼”と、聞かされても、“そう何だ‼”…位ぇ
 にしか思って無かったろ?
 けど…よ。
 お前が、実感無くても、仕方ねぇんだよな。
 お前の相手で在る 俺は、東京に、居ねぇんだから…よ。
 だから…な。
 俺が、日本に帰国したら、色々な事を、話しして行こうぜ‼
 だから…な。
 俺が、日本に帰国しても、お前は、道明寺邸で、俺と一緒に、暮らして欲しい。
 良いよな、牧野…。」と…。



実は、つくしは、タマからも、言われて居た事が有ったのだ。


「つくしは、司坊っちゃんが、日本に帰国したら、此処(道明寺邸)を出て行くつもりだっ
 たんじゃ無いのかね?
 でも、其れは、既に、許される事じゃ無いさね。
 奥様は、其のおつもりで、つくしに、レッスンを受けさせて、お出で何だよ。
 もし、つくしが、奥様を裏切る様な事が有ったら…。
 タマも、つくしを、許さないさね。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、此れ迄、其のつもりで、道明寺邸にて、暮らして来たのだ。


もし、つくしが、道明寺邸を出る気だったとした成らば…。
もう既に、お暇(おいとま)して居ても可笑しく無かったのだ。



だからこそ…。
此の時のつくしは、司に言えた言葉だったのだ。


「道明寺邸で、私が、道明寺と一緒に暮らすにしても、『一つ屋根の下』…と、いう意味よ
 ね?
 私にも、部屋は、与えられてるの。
 幾ら、道明寺と私が、婚約者だと言っても、まだ、同室という訳にはいかないわよ。
 私には、道明寺に対する印象は、最悪なまま何だから…ね。」と…。


だからだったのだ。
司は、そんなつくしからの言葉が聞けた事で、ホッとしたかの様に、つくしに、言って除けるのだった。


「其れ位ぇ、分~ってるよ。
 此れからの俺は、お前からの信用を取り戻す為に、頑張る。
 だから…。
 なぁ~、牧野…。
 俺の事、見ててくれ‼
 そして、俺の傍に、ずーっと、居てくれ‼」と…。


此の時の司は、まるで、つくしに、訴えるかの様に、話しして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしも、生半可な気持ちじゃ無く…。
真剣な気持ちで、司に、返答して居たのだ。


「うん、分かった。」と…。



そして、其の後の司とつくしは、それぞれの近況報告を行って(おこなって)居たのだ。


司は、NYでの最後のプロジェクトの事…。
そして、つくしは、英徳学園での大学生活の事…。
また、桜子との大学生活の事…。
T3との事…等を、話しして、司に聞かせて居たのだ。



そして、司とのTELでの会話は、思いの外、此の時のつくしにとって、楽しくて仕方無かったのだ。


本来のつくしは、司とのTELでの会話は、“気拙く成るのでは無いだろうか?”と、思って居たのだ。


だからこそ…。
此の一年の間…。
5月と6月の『母の日のプレゼント』と『父の日のプレゼント』の相談事以外、司に、一切、TELして来なかったのだ。


其れは、総二郎やあきらや滋や桜子から、聞かされ続けて来たのだ。


“司(道明寺さん)と牧野(つくし・先輩)は、ぶつかる事が多くて、良く、喧嘩して居
 た(居ました)。”と…。


だからだったのだ。
つくしは、思って居たのだ。


“道明寺とTELで話ししても、どうせ、喧嘩に成るだけだろう。”と…。



ところが、今回の司とのTELでの会話は、思いの外、楽しめたのだ。


だからこそ…。
つくしは、“また、道明寺と、TELで話ししても良いかも…。”と、思えて居たのだ。


言う成れば…。
此の状況は、“牧野に嫌われたくねぇ‼”と、思う司の努力有っての賜物だったのだ。
まだ、此の時のつくしには、そんな司の努力に関して、気付けて居なかったのだが…。



なので、其の後の司とつくしは、あきらからの助言のお陰で、司が、日本に帰国して帰って来る迄、お互い、何方かが、TELを掛ける様に成って居たのだ。


そして、司は、つくしの顔を見て、声を聞いて、NY最後のプロジェクトを、無事熟して居たのだった。


そして、司は、あきらに、宣言して居た通り…。
夏の終わりを告げる頃…。
漸く、司は、日本に帰国して帰って来たのだった。



PS.
其の後、そんな話しを、司の秘書で在る 西田から聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、あきらと桜子に、感謝して居たのだ。


そして、つくしのお陰で、司が、NY最後のプロジェクトを熟せた事も、感謝して居たのだ。
そして、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思って居たのだ。


“つくしさんは、やっぱり、司の心の支えに成って居るのね。”と…。



fin