其の後の司は、つくしとの久し振りのディナーを楽しんだ後…。
つくしは、自身の自室に戻った事も有り、司は、自身の自室に戻って、此の道明寺邸での当時のつくしとの出来事を思い出して居たのだ。
実は、其処で、司は、つくしの記憶を取り戻す為の『キーポイント』を、探し始めて居たのだ。
そして、“牧野が思い出す為に試すの成らば、此れだろう。”と、此の時の司が、思える様な出来事を、此の時の司は思い出して居たのだ。
そうなのだ。
やはり、此の時の司が、道明寺邸でのつくしとの出来事の中でも、司が思い出して居たのは、つくしが、『(司)坊っちゃん専用使用人』をして居た頃の出来事だったのだ。
そして、其の中でも、此の時の司が、先ず、思い出して居たのは…。
つくしが、道明寺邸にて、使用人をして居る事が、口の軽い総二郎に寄って、英徳高校の生徒達にバレた頃の事だったのだ。
『牧野に関しては、もう、遠慮する事を止めた』という司に寄って、無理矢理、リムジンに乗せられ、英徳高校から道明寺邸に連れて帰られてしまったつくしは、司に言われて居た事が有ったのだ。
「今夜12時に、コール鳴らすから…。
部屋に来いよ‼」と…。
実は、此の当時の司は、「タマに見付かんねぇ様にしろよ‼」と、つくしに、言っては視たモノの…。
司の自室とつくしの自室には、タマが、道明寺邸のスタッフに寄って、備え付けさせたという『坊っちゃんコール』成るモノが、存在して居たのだ。
つくしのベッドの枕元に備え付けられて居た『坊っちゃんコール』成るモノは、実は、『内線TEL』 と 『(ナースコールの様な)ボタン』だったのだ。
そして、其の当時の『坊っちゃんコール』成るモノは、実は、司の自室とつくしの自室にだけ、繋がって居た『坊っちゃんコール』だったという訳…だったのだ。
云わば…。
此の時のタマにとっては、其れが、司の為で有り、強いては、つくしの為に成ると信じて居たのだ。
だからこそ…。
此の時のタマは、つくしに言って居たのだ。
「坊っちゃんが呼んだら…。
夜中だろうと、直ぐに、駆け付けんだよ。」と…。
そんな話しを、其の当時のタマが、つくしに話しして居るとは、とても、思っても視なかった司だったのだが…。
実は、其の当時の司は、『坊っちゃんコール』成るモノが、自分自身の自室に存在して居る事を、其の当時のタマから、聞いて知って居たのだ。
だからこそ…。
其の当時の司は、無理矢理では有ったのだが…。
つくしを、リムジンに乗せ、道明寺邸に連れて帰って来たのだ。
だからこそ…。
其の当時の司は、『内線TEL』から、つくしに、TELして居たのだから…。
そして、そう言って来た司は、つくしよりも、先に、リムジンから降りた其の当時の司は、更に、つくしに言って除けて居たのだ。
「お前が来ないなら…。
俺が行くからな‼」と…。
だが、其の当時の司は、つくしを、脅すつもりでは無かったのだが…。
結果的には、つくしを脅す様な言葉を、司は、つくしに、口にして居たのだ。
だからだったのだろう。
其の当時の自分自身が、其の当時のつくしに、どんな態度で居たのか…。
また、其の当時の司は、つくしに、何を遣ったのか?
自室に戻った後の司は、一人、ベッドに寝転び乍ら、思い出して居たという訳…だったのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、其の当時に、自身の自室に備え付けられて居たあの『坊っちゃんコール』成るモノが、現在の自身の自室と成って居る東の角部屋にも、備え付けられて居ないのか?
確認する為に、ベッドから下りて、探し始めるのだった。
だが、現在の自身の自室と成って居る東の角部屋には、そんな様子も、全く無く、司は、一人、自室で吠えて居たのだった。
「チェッ‼
此処には、ねぇのかよ。」と…。
だからだったのだ。
翌朝の司は、タマに、訊き始めるのだった。
「タマ…。
牧野の部屋には、あの頃と同じ様に、今でも、『内線TEL』が、備え付けられて居ねぇの
か?」と…。
だからだったのだ。
タマは、断言するかの様に、言って除けるのだった。
「今では、取り外して有りますよ。
今迄は、あの頃のつくしの自室だった部屋も、ゲスト室に成って居たんです。
当然でしょ‼
ですが…。
急に、そんな昔話を、何故、タマに、訊いて来られたんださね?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、迷わず、タマに、願い出るのだった。
「タマ…。
頼みが有んだ。
牧野が、高等部の頃に、俺専用使用人をしてただろ?
其の時に、俺の自室と牧野の自室だけに繋がる『内線TEL』が有ったろ?
其の『内線TEL』を、また、俺の自室と牧野の自室に、取り付けてくれねぇか?」と…。
其処で、タマは、司の方を向いて、驚愕顔に成って居たのだ。
其れでも、此の時のタマは、そんな司に、訊き始めるのだった。
「坊っちゃん…。
何を、考えてるださね?
今のつくしの頭の中には、坊っちゃんとの出来事は、綺麗さっぱり、無く成って居るんだ
よ。
其れに、つくしに、そんな事を言えば…。
確実に、坊っちゃんは、つくしから、嫌われるださね。
其れでも、つくしの部屋に、『内線TEL』を、取り付けるのかね?」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、タマからの言葉に、“チェッ‼”と、悪態を突き乍らも、自身の心を抉られたかの様に成ってしまって居たのだ。
其れでも、此の時の司にとっては、次のステージに進む為に、自身の自室とつくしの自室とが繋がる為に、如何しても、『内線TEL』が、必要だったのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、タマに、悪態を突きたい処では有ったのだが…。
敢えて、耐えて居たのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、【何故、自身の自室とつくしの自室とが繋がる為に、如何しても、『内線TEL』が、必要なのか?】と、いう事を、タマに説明して居たんのだ。
不振がって居るタマに、願い出るかの様に…。
「牧野の記憶を取り戻す為には、『内線TEL』が、必要…何だよ。
だから…よ。
『コードレスTEL』でも、構わねぇ‼
頼む、タマ…。
牧野の自室に、『コードレスTEL』を、置いてくれ‼」と…。
勿論、此の時のタマにとって、司の事を信用して居ないという訳では無かったのだが…。
其れでも、此の時のタマは、つくしの身を守る為に、更に、司に、訊き始めるのだった。
「今では、携帯という便利なTELが有るでしょ⁉
其れでも、『内線TEL』が、必要…何ですかい?」と…。
だからだったのだ。
尚も、司は、そう言って来たタマに、訴えるのだった。
「あの頃と、同じ様な状況を、出来るだけ近付けて、演出してぇんだよ。
其れで、牧野が、思い出せば…。
音の字だろ⁉」と…。
其処で、司のつくしへの想いを聞いて、此の時のタマは、“司坊っちゃんのつくしへの想いを実らせて上げ様‼”と、此の時のタマは、漸く、思えて居たのだった。
なので、タマは、司に了承するのだった。
「ハイハイ。
分かりましたよ。」と…。
という訳で、タマは、司からの要望に、応える事にしたのだった。
そして、タマは、英徳大学から帰って来たつくしに、伝えるのだった。
「此のTELは、『コードレスTEL』という物らしいださね。
で、『内線TEL』に成って居るださね。」と…。
だが、つくしからして視れば…。
タマからのそんな話しを聞いて、“何故、此処(つくしの自室)に、『内線TEL』が、必要なのだろうか?”と、不思議に思って居たのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしは、タマに、訊けた言葉だったのだ。
「如何して、私の部屋に、『内線TEL』が、必要…何ですか?」と…。
「………」
だが、此の時のタマは、つくしに、一切、何も言わなかったのだ。
だが、其の代わりかの様に、司は、タマから、つくしの自室に、『コードレスTEL』が置かれた事を、伝えられて居たのだった。
だからこそ…。
其の話しをタマから聞いた司は、其の後、つくしに、言って除けるのだった。
「良いか、牧野…。
俺は、お前と話しがしてぇんだ。
だからこそ…。
お前の部屋に、『コードレスTEL』を置く様に、俺は、タマに、お願いして置いた。
だから…。
俺からの『内線TEL』は、取ってくれよ‼」と…。
だが、此の時の司には、既に、次のステージに目を向けて居たのだった。
何故なら…。
此の時の司は、『坊っちゃんコール』の向こう側に在る其の当時の司とつくしとの思い出について、考えて居たのだった。
云わば…。
『土星』…。
望遠鏡で見たあの部屋での出来事を、此の時の司は、つくしに、思い出して欲しかったのだ。
実は、此の時の司にとって、あの『土星』のシチュエーションが、司とつくしにとっての『キーポイント』で在って欲しいと願って居たのだ。
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 58.』に出て来る一部のセフリの
中には、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のセリフを、勝手に、拝借させて頂き、記載
致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。
また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事をお詫び申し上げます。
お詫び記載日
2021.6.28 12:08>