【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 59.』と『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>
60.』のエピローグ<司とつくしのそれぞれの気持ち>】
司が、例の『土星のネックレス』を、つくしの首に着けて遣った時…。
つくしは、高等部の頃と違って、何故、司の言葉に、素直に、後ろを向く事が出来たのか?
其れは、つくし自身が、過去の記憶を失って居るから…だけでは無い。
つくしが、歳を重ねた事で、素直さが出て来たから…だけでは無い。
じゃあ、其れは、何だったのか?
其れは、つくしの頭の中に、或る言葉が過って居たから…だったのだ。
其の或る言葉とは…。
つくしは、桜子から聞いて居た話しが有ったのだ。
「道明寺さんと先輩は、高等部の頃、お付き合い為さってましたよ。」と…。
だからだったのだ。
桜子から、話しを聞いて居た此れ迄のつくしは、ずーっと、疑問に、思って居た事が有ったのだ。
“高等部当時の自分自身は、道明寺から、あんな思いをさせられたというのに…。
如何して、其の後の私は、道明寺と付き合って来れたのだろうか?”と…。
だが、司と一緒に『土星』を観た時の現在のつくしには、何と無くでは有ったのだが…。
高等部当時の自分自身の気持ちが、分かった様な気がして居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時のつくしの頭の中では、結論付けて居たのだ。
“あの頃の道明寺は、乱暴で、攻撃的だったけど…。
日本に帰国して帰って来てからの今の道明寺は、あの頃の道明寺とは、全く、別の人物に
成ってる。
目付きからして違う。
今の道明寺の目は、優しい。
此れが、きっと、本当の道明寺なのかも知れない。”と…。
だからこそ…。
此の時のつくしの中では、道明寺の言葉に、素直に、応じる事が出来て居たのだろう。
だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、素直に、例の『土星のネックレス』を、司から、受け取る事が出来て居たのだ。
其れは、桜子から聞いたあの言葉も、関係して居たのだろう。
云わば…。
「道明寺さんと先輩は、高等部の頃、お付き合い為さってましたよ。」と、言うあの言葉を、つくしが、桜子から聞いて居たからこそ…。
此の時のつくしは、日本に帰国して帰って来てからの現在の司のつくしへの想いに、素直に、応じる事が出来て居たのだ。
だが、司から抱き締められて居た此の時のつくしは、其れでも、緊張して居た事は、事実で…。
緊張で、つくしの身体全体が、固まってしまって居た事も、また、事実だったのだ。
そして、漸く、我に返ったつくしは、自身が、司から抱き締められて居る事に、気が付いたという訳…だったのだ。
此の時のつくしは、折角、素直に、司に、応じる事が出来て居たのに…。
司のそんな行動に寄って、自身が我に返った時には、つくしの心の中で、高等部当時の頃の様なつくしに戻って居たのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしは、そんな司に、凄めるかの様に、言って除けて居たという訳…だったのだ。
そして、其の後のつくしの頭の中では、或るシーンが、頭の中を過って居たのだ。
そうなのだ。
つくしが、司から押し倒される形で、kissされて居るシーンが、つくしの頭の中を過って居たのだ。
(じゃれ合った後に)kissされて居るシーンが、自身の頭の中を過った事で、“本当に、私は、道明寺と付き合って居て、道明寺から、此の『土星のネックレス』を、受け取ったのだろう。”と、納得出来て居たのだ。
だが、自身が、司から押し倒される形でkissされた後に、ああいうシーンが、自分自身の頭の中を過れば、司自身を疑う事は、当然と云えば、当然だったのかも知れない。
勿論、此の当時の司自身、“牧野は、俺に惚れてる。”と、勝手に、思い込んで居た事からこ
そ…。
此の当時の司が、“先に、進みてぇ‼”と、考えて居た事も、また、事実だったのだ。
だからこそ…。
此の当時の司は、つくしが着用して居たワンピースのファスナーを下げ掛けて居たのだから…。
そして、漸く、つくしは、司に、素直に、応じ様として居たのにも関わらず、そんなシーンが、自身の頭の中を過った事で、また、元の木阿弥だったのだ。
云わば…。
此の時のつくしにとっては、また、司の事が、信じられない様な気がして居たのだ。
本来のあのシーンは、つくしが思い出したシーンとは、実は、ちょっと、違って居たのだ。
実は、つくしが思い出して居たシーンは、途中からで、本来のつくしが思って居る内容は、違うのだ。
云わば…。
此の時のつくしは、勘違いを起こして居たのだ。
其れは、高等部当時の司とつくしのお互いは、つくしが、司に背を向ける様な形で、座り込んだまま、司が、つくしの首に、例の『土星のネックレス』を着けて遣って居たのだ。
そして、其の後(あと)の司は、座り込んだまま、つくしの背後から、抱き締めたのだ。
そして、此の時のつくしは、恐怖心から、「道明寺、離して…。」と、言ったつくしに対して、「嫌だ。」と、言って、つくしの頭を後ろに向かせた後…。
司は、つくしにkissしたのだ。
そして、声が出せず、身体が、動かなく成って居たつくしは、司から、押し倒される形で、kissされて居たのだ。
そして、此の状況に、此の時のつくしの中では、さっき迄の恐怖心は、全く無く…。
寧ろ、抵抗し無いだけじゃ無く、司とのkissは、不思議と、嫌じゃ無かったのだ。
そして、其の後、少し、司とつくしは、じゃれ合って居たのだ。
実は、此処迄のシーンは、つくしの頭の中では、過って居なかったのだ。
所謂、つくしの頭の中で過って居たのは、実は、此の後からだったのだ。
という事は…。
此の時のつくしの頭の中で過って居たのは…。
暫くの間、じゃれ合って居た司とつくしは、先に進みたがって居た司に寄って、先に進む為に、司は、つくしに、また、kissし始めて居たのだ。
そして、つくしが着用して居たワンピースのファスナーを、司が下げて居たシーンが、つくしの頭の中で過って居たのだ。
だからこそ…。
“高等部当時の私は、無理矢理、道明寺に押し倒されて居たんだ。”と、つくしは、勘違いを起こして居たのだ。
勿論、此の当時のつくしは、そんな司の行動に、最初は、戸惑い、恐怖心が有った事は、事実だったのだ。
だが、此の後のつくしは、そんな司が、嫌では無かったのだ。
其処の部分が、つくしの頭の中で過って居たシーンから欠けて居たのだ。
なので、つくしは、司に、あんな風に、言えたのだろう。
と言う事は…。
また、つくしは、司に対して、拒否反応を示すのだろうか?
高等部当時のつくしは、司には、素直に成れない自分自身が居たのだ。
だからこそ…。
此の時の司には、そんな事が分かって居たので、小刻みに震え始めて居るつくしが、其処に居る事を分かって居ても、つくしから離れて遣る事が出来なかったのだ。
何故なら…。
司自身が、今、つくしから離れれば、また、高等部当時のつくしと同じ様に、司には、素直に成れないつくしが現れるだろう事が、此の時の司には、分かり切って居たから…だったのだ。
言う成れば…。
其れは、今後の司とつくしの関係は、終わりを意味して居る事が、此の時の司には、分かり切って居たのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、小刻みに震え始めて居るつくしが、其処に居る事を分かって居ても、つくしから離れて遣る事が出来なかったという訳…だったのだ。
だからだったのだろう。
司とつくしが、其の後…。
自身達の自室に戻った後…。
其の後の司は、つくしを抱き締めてしまった事を後悔し始めて居たのだ。
また、其の後の司の心には、つくしを抱き締めてしまった事への罪悪感が、何時迄も、拭えなかったのだ。
“何故、俺は、あん時、我慢が出来無かったんだぁ~。
此れじゃあ、高等部当時の俺と、何ら、変わっちゃあ、居ねぇな。”と…。
だからこそ…。
此の時の司は、更に、考えて居たのだ。
“今度は、ぜってぇ、失敗しねぇ‼
牧野が、記憶を取り戻す為の『キーポイント』が、何なのか?
ぜってぇ、見付け出して遣る。”と…。
そして、其の後の司は、作戦を練り始めるのだった。
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 61.』に出て来る一部の『セリ
フ』と『シーン』の中には、神尾葉子先生の漫画『花より男子』の『セリフ』と『シー
ン』を、勝手に、拝借して、記載致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借致して折ります事を、お詫び申し上げま
す。
また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事を、お詫び申し上げま
す。>
<また、此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 61.』は、【エピローグ】
の為に、短めに終了致して折ります事を、お詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>