〈此の二次小説『Once again~再び~ 21.』は、一部の文面の中に不快に感じるやも知
れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。〉
【『Once again~再び~ 19.』のエピローグ と 『Once again~再び~ 20.』
のエピローグ】
〈つかつく〉・〈総優〉
司が日本に帰国して帰って来た直後…。
此の時点に於いてのあきらは、“牧野との将来の為に…。”と、言う理由で、司から頼まれた事で、あきらを通して、桜子に話しが通り、桜子から話しを聞いたつくしは桜子に頼み、先ずは、桜子がつくしの代わりに司と会う事と成ったのだった。
勿論、此の時のあきらも、『お目付け役』として、其の場に居たのだが…。
そして、其の後の話しの中で、つくしの記憶を取り戻して日本に帰国して帰って来た司が、何故か、未だに、総二郎に対して、思い違いをして居る事が分かったのだ。
だからだったのだろう。
そんな司が居る事を知ったあきらは、密かに、考え始めるのだった。
“F4のメンバーとして、此のままで良い訳ねぇよな。
総二郎の名誉の為にも、総二郎を呼び出して、司と話しをさせるべきだろうな。”と…。
しかも、司自身、総二郎に関して言えば、如何も、『デフォルメ』気味に物事を考えて居る節が在ったのだ。
云わば…。
此れ迄の司は、総二郎に関して言えば、如何も、事実を歪曲(わいきょく)して居る節が在ったのだ。
言う成れば、司自身、総二郎に関して言えば、如何も、真実を見ずに、事実を偽って、歪めてる様な所が在ったのだ。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、“良い機会だから、司 と 総二郎を会わせるのも良いんじゃねぇのか?”と、考えたのだった。
そして、此の年も、等々、年の瀬が近付き、そろそろ、此の年も、『恋人達のクリスマス』が近付いて来る12月中旬頃の事…。
企業的にも何かと忙しい此の時期に、此の時のあきらは、東京メープル内のラウンジに司 と 総二郎を呼び出すのだった。
実は、東京メープル内も、例外では無く、東京の街並み同様に、『アドベント』という『クリスマスシーズン』に合わせて、東京メープル内のロビーの吹き抜け一杯に、大きな『クリスマスツリー』が飾られて、そして、東京メープル内に装飾された『クリスマスイルミネーション』も豪華…だったのだ。
誰もが目を見張る程に…。
勿論の事、此の時の司 と 総二郎 と あきらにとっては、目を見張る程のモノでは無いのだが…。
更に、勿論の事、其処(東京メープル内のラウンジ)で、司は、等々、総二郎の真実を教えられるのだった。
当然の事乍ら、此の時の司は、そんな総二郎の真実を知り、驚愕処では無く、つくしだけの記憶を失って居る間に、司の頭の中の此れ迄の記憶が『デフォルメ』されて居た事に、漸く、気が付くのだった。
勿論の事、英徳高校を卒業した当時の司は仲間達と離れて、経った一人NYに住まいを移し、大学での勉学 と ビジネスの世界にどっぷりと浸かって居る間に、真実を見ずに、事実を偽って、全てが歪められてしまって居たのかも知れない。
だからだったのかも知れない。
其の事を知った此の時の司は、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。
“自分自身が信じられねぇわ。
って言うのか?
牧野だけの記憶を失ったから…ってよ。
牧野だけでも飽き足らず、全く、関係ねぇ記憶迄、『デフォルメ』されてるって、如何…
何だよ‼
其れだけでも信じられねぇのに、俺の頭は大丈夫なのか?”と…。
だからだったのだろう。
其の事を知った此の時の司は、総二郎に謝り始めるのだった。
「総二郎…申し訳ねぇ⤵。」と…。
実は、自分自身の不甲斐無さに如何にか成りそうに成って居た此の時の司は、溜息混じりに総二郎に自身の頭を下げて居たのだった。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな司が居る事自体、信じられない気持ち…だったのだ。
そして、此の時点に於いての総二郎は、素直な気持ちで自身に謝ってくれたそんな司の事を許して遣る事にしたのだった。
「まぁ~、しゃあねぇから許して遣るよ!
其れに、お前の凱旋帰国に免じて許して遣るわ。」と…。
だからだったのだ。
そんな総二郎の話し振りにホッとしたで在ろう此の時の司は、自身からのお礼の言葉自体も素直…だったのだ。
「サンキューな!
許してくれて、嬉しいわ!」と…。
だが、英徳高校時代につくしと出会った司は、つくしに寄って改心させられた事で、常に、こう言う素直さが在った筈の司が居た事をすっかり忘れて居た総二郎 と あきら…だったのだ。
だからこそ、此の時の総二郎 と あきらは、同じ様な事を考えて居たのだろう。
“漸く、司が帰って来たな!”と…。
【総二郎から聞く司の頭の中の『デフォルメ』される前の話題】
だからだったのかも知れない。
総二郎は、『或る写真』が入った手帳型ケースを、自身のスーツの上着の内ポケットから、徐ろに取り出したのだ。
実は、あきらから誘われた時の総二郎は、優紀に頼んで、其の『或る写真』の数枚を借りて来たのだ。
何故なら…。
事前に、あきらと約束して居た事も有り、あきらに見せて遣る事は勿論の事なのだが、“司には、そろそろ、真実を教えて遣る必要が在る。”と、認識して居た総二郎…だったからこそ、総二郎は、態々、優紀に頼んで、其の『或る写真』の数枚を借りて来て居たという訳…だったのだ。
其処で、総二郎は、自身のスーツの上着の内ポケットから取り出した其の『或る写真』の数枚を司の前に出すのだった。
だからだったのだろう。
総二郎から差し出された其の『或る写真』の数枚を見た司は、“確か、此の女の方は、何処かで見た事在る様な気がするが、誰なのか、全く、分かんねぇ⁉”と、思い乍ら、見て居たのだった。
其処で、総二郎は、ヒントの様な物言いで、司に声を掛けるのだった。
「其処に写ってる女 と 子供は、俺の嫁 と 娘…何だわ。
俺の嫁の歳は、俺等の一つ下…。
で、娘は、俺の誕生日と同じ12月3日生まれで6歳に成ったばかり…何だよ!」と…。
其処迄、何も言わず、唯、黙ったまま、総二郎からの話しを聞いて居た此の時の司の顔色は、驚愕顔を顔に貼り付けたまま…だったのだ。
其処で、此の時の司は、囁く様に喋るのだった。
「娘が6歳って、言やあ…。
総二郎の嫁さんが娘を産んだのは、10代って話だろ⁉
其れに、総二郎の嫁さんが俺等の一つ下っつーなら、歳は牧野と同じだよな⁉
なぁ~、総二郎…お前は失敗しねぇ男…だったんじゃねぇのか?
だとしたら、総二郎…お前は、しっかり失敗してんじゃねぇのか?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、クスクス笑い乍らも、そんな司に言って遣るのだった。
「まぁ~、そう何だけど…な。
何故か?
優紀の時には、“優紀…だったら、ガキが出来ても構まわねぇ!”って、何処かそう思えた
んだよな!」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の司は、呆れたかの様に、総二郎に言い始めるのだった。
「其れで、出来てたら、世話ねぇな!
で、何で、今迄、公表し無かったんだ?」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、密かに、思って居たのだった。
“漸く、本題に移れるな!”と…。
という訳で、此の時の総二郎は、“漸く、本題だ‼”と、でも言いた気に話しし始めるのだった。
「したくても出来無かったんだよ‼
俺は、優紀へのお礼のつもりで優紀を抱いた。
最初は、優紀からの懇願で始まったんだけど…な。
だから、最初は、勿論、優紀へのお礼のつもりで優紀を抱いたのに…。
何時(いつ)の間にか?
此の俺が優紀に嵌まってた。
だと言うのに…よ。
あの頃の優紀は、俺の前から姿を消した。
優紀を傷付けて、優紀がそうする様に仕向けたのは、俺!
でも、本当に、優紀が居なく成ると、探してしまうんだよな。
其れに、優紀が妊娠した事も、一切、俺に言って来なかった。
で、優紀は、此れ迄、三条家で世話に成ってたらしい。
其れだけじゃねぇ。
あいつ、自分自身が妊娠した事を隠す為に、俺の前から居なく成ったんだと…。
信じらんねぇだろ!
実は、お袋が三条邸に娘が居る事を見け出してくれて、娘の存在を知る事が出来た。
其の事を俺が知ったのも、今年の俺 と 娘の誕生日の12月3日…だったんだわ。」と…。
だからだったのかも知れない。
そんな風に自身に話しして来た総二郎を呆れた様な顔付きで(話しを)聞いて居た此の時の司は、「はぁ~??」と、其れはまるで、悪態を吐く(つく)かの様な返答…だったのだ。
だが、此の時のあきらは、そんな司に対して、言って除けるのだった。
其れはまるで、「次のターゲットは、司…お前だ‼」と、言われて居るかの様子…だったのだ。
「で、司…。
お前は、既に、『チェリー』じゃねぇだろ⁉
何で、今迄、黙ってたんだよ?」と…。
勿論、此の時のあきらは、怒って居る様には見えなかったのだが…。