tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

Once again~再び~  21.





〈此の二次小説『Once again~再び~  21.』は、一部の文面の中に不快に感じるやも知
 れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



【『Once again~再び~  19.』のエピローグ と 『Once again~再び~  20.』
 のエピローグ】



〈つかつく〉・〈総優〉


司が日本に帰国して帰って来た直後…。
此の時点に於いてのあきらは、“牧野との将来の為に…。”と、言う理由で、司から頼まれた事で、あきらを通して、桜子に話しが通り、桜子から話しを聞いたつくしは桜子に頼み、先ずは、桜子がつくしの代わりに司と会う事と成ったのだった。
勿論、此の時のあきらも、『お目付け役』として、其の場に居たのだが…。



そして、其の後の話しの中で、つくしの記憶を取り戻して日本に帰国して帰って来た司が、何故か、未だに、総二郎に対して、思い違いをして居る事が分かったのだ。


だからだったのだろう。
そんな司が居る事を知ったあきらは、密かに、考え始めるのだった。


“F4のメンバーとして、此のままで良い訳ねぇよな。
 総二郎の名誉の為にも、総二郎を呼び出して、司と話しをさせるべきだろうな。”と…。



しかも、司自身、総二郎に関して言えば、如何も、『デフォルメ』気味に物事を考えて居る節が在ったのだ。


云わば…。
此れ迄の司は、総二郎に関して言えば、如何も、事実を歪曲(わいきょく)して居る節が在ったのだ。


言う成れば、司自身、総二郎に関して言えば、如何も、真実を見ずに、事実を偽って、歪めてる様な所が在ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、“良い機会だから、司 と 総二郎を会わせるのも良いんじゃねぇのか?”と、考えたのだった。



そして、此の年も、等々、年の瀬が近付き、そろそろ、此の年も、『恋人達のクリスマス』が近付いて来る12月中旬頃の事…。
企業的にも何かと忙しい此の時期に、此の時のあきらは、東京メープル内のラウンジに司 と 総二郎を呼び出すのだった。



実は、東京メープル内も、例外では無く、東京の街並み同様に、『アドベント』という『クリスマスシーズン』に合わせて、東京メープル内のロビーの吹き抜け一杯に、大きな『クリスマスツリー』が飾られて、そして、東京メープル内に装飾された『クリスマスイルミネーション』も豪華…だったのだ。
誰もが目を見張る程に…。


勿論の事、此の時の司 と 総二郎 と あきらにとっては、目を見張る程のモノでは無いのだが…。



更に、勿論の事、其処(東京メープル内のラウンジ)で、司は、等々、総二郎の真実を教えられるのだった。


当然の事乍ら、此の時の司は、そんな総二郎の真実を知り、驚愕処では無く、つくしだけの記憶を失って居る間に、司の頭の中の此れ迄の記憶が『デフォルメ』されて居た事に、漸く、気が付くのだった。


勿論の事、英徳高校を卒業した当時の司は仲間達と離れて、経った一人NYに住まいを移し、大学での勉学 と ビジネスの世界にどっぷりと浸かって居る間に、真実を見ずに、事実を偽って、全てが歪められてしまって居たのかも知れない。


だからだったのかも知れない。
其の事を知った此の時の司は、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“自分自身が信じられねぇわ。
 って言うのか?
 牧野だけの記憶を失ったから…ってよ。
 牧野だけでも飽き足らず、全く、関係ねぇ記憶迄、『デフォルメ』されてるって、如何… 
 何だよ‼
 其れだけでも信じられねぇのに、俺の頭は大丈夫なのか?”と…。



だからだったのだろう。
其の事を知った此の時の司は、総二郎に謝り始めるのだった。


「総二郎…申し訳ねぇ⤵。」と…。


実は、自分自身の不甲斐無さに如何にか成りそうに成って居た此の時の司は、溜息混じりに総二郎に自身の頭を下げて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな司が居る事自体、信じられない気持ち…だったのだ。


そして、此の時点に於いての総二郎は、素直な気持ちで自身に謝ってくれたそんな司の事を許して遣る事にしたのだった。


「まぁ~、しゃあねぇから許して遣るよ!
 其れに、お前の凱旋帰国に免じて許して遣るわ。」と…。


だからだったのだ。
そんな総二郎の話し振りにホッとしたで在ろう此の時の司は、自身からのお礼の言葉自体も素直…だったのだ。


「サンキューな!
 許してくれて、嬉しいわ!」と…。



だが、英徳高校時代につくしと出会った司は、つくしに寄って改心させられた事で、常に、こう言う素直さが在った筈の司が居た事をすっかり忘れて居た総二郎 と あきら…だったのだ。


だからこそ、此の時の総二郎 と あきらは、同じ様な事を考えて居たのだろう。


“漸く、司が帰って来たな!”と…。



【総二郎から聞く司の頭の中の『デフォルメ』される前の話題】


だからだったのかも知れない。
総二郎は、『或る写真』が入った手帳型ケースを、自身のスーツの上着の内ポケットから、徐ろに取り出したのだ。


実は、あきらから誘われた時の総二郎は、優紀に頼んで、其の『或る写真』の数枚を借りて来たのだ。


何故なら…。
事前に、あきらと約束して居た事も有り、あきらに見せて遣る事は勿論の事なのだが、“司には、そろそろ、真実を教えて遣る必要が在る。”と、認識して居た総二郎…だったからこそ、総二郎は、態々、優紀に頼んで、其の『或る写真』の数枚を借りて来て居たという訳…だったのだ。



其処で、総二郎は、自身のスーツの上着の内ポケットから取り出した其の『或る写真』の数枚を司の前に出すのだった。


だからだったのだろう。
総二郎から差し出された其の『或る写真』の数枚を見た司は、“確か、此の女の方は、何処かで見た事在る様な気がするが、誰なのか、全く、分かんねぇ⁉”と、思い乍ら、見て居たのだった。


其処で、総二郎は、ヒントの様な物言いで、司に声を掛けるのだった。


「其処に写ってる女 と 子供は、俺の嫁 と 娘…何だわ。
 俺の嫁の歳は、俺等の一つ下…。
 で、娘は、俺の誕生日と同じ12月3日生まれで6歳に成ったばかり…何だよ!」と…。


其処迄、何も言わず、唯、黙ったまま、総二郎からの話しを聞いて居た此の時の司の顔色は、驚愕顔を顔に貼り付けたまま…だったのだ。


其処で、此の時の司は、囁く様に喋るのだった。


「娘が6歳って、言やあ…。
 総二郎の嫁さんが娘を産んだのは、10代って話だろ⁉
 其れに、総二郎の嫁さんが俺等の一つ下っつーなら、歳は牧野と同じだよな⁉
 なぁ~、総二郎…お前は失敗しねぇ男…だったんじゃねぇのか?
 だとしたら、総二郎…お前は、しっかり失敗してんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、クスクス笑い乍らも、そんな司に言って遣るのだった。


「まぁ~、そう何だけど…な。
 何故か?
 優紀の時には、“優紀…だったら、ガキが出来ても構まわねぇ!”って、何処かそう思えた
 んだよな!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、呆れたかの様に、総二郎に言い始めるのだった。


「其れで、出来てたら、世話ねぇな!
 で、何で、今迄、公表し無かったんだ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、密かに、思って居たのだった。


“漸く、本題に移れるな!”と…。


という訳で、此の時の総二郎は、“漸く、本題だ‼”と、でも言いた気に話しし始めるのだった。


「したくても出来無かったんだよ‼
 俺は、優紀へのお礼のつもりで優紀を抱いた。
 最初は、優紀からの懇願で始まったんだけど…な。
 だから、最初は、勿論、優紀へのお礼のつもりで優紀を抱いたのに…。
 何時(いつ)の間にか?
 此の俺が優紀に嵌まってた。
 だと言うのに…よ。
 あの頃の優紀は、俺の前から姿を消した。
 優紀を傷付けて、優紀がそうする様に仕向けたのは、俺!
 でも、本当に、優紀が居なく成ると、探してしまうんだよな。
 其れに、優紀が妊娠した事も、一切、俺に言って来なかった。
 で、優紀は、此れ迄、三条家で世話に成ってたらしい。
 其れだけじゃねぇ。
 あいつ、自分自身が妊娠した事を隠す為に、俺の前から居なく成ったんだと…。
 信じらんねぇだろ!
 実は、お袋が三条邸に娘が居る事を見け出してくれて、娘の存在を知る事が出来た。
 其の事を俺が知ったのも、今年の俺 と 娘の誕生日の12月3日…だったんだわ。」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に自身に話しして来た総二郎を呆れた様な顔付きで(話しを)聞いて居た此の時の司は、「はぁ~??」と、其れはまるで、悪態を吐く(つく)かの様な返答…だったのだ。



だが、此の時のあきらは、そんな司に対して、言って除けるのだった。
其れはまるで、「次のターゲットは、司…お前だ‼」と、言われて居るかの様子…だったのだ。


「で、司…。
 お前は、既に、『チェリー』じゃねぇだろ⁉
 何で、今迄、黙ってたんだよ?」と…。


勿論、此の時のあきらは、怒って居る様には見えなかったのだが…。

Once again~再び~  20.




〈此の二次小説『Once again~再び~  20.』の一部の文面の中に、不快に思われるや
 も知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



【『Once again~再び~  12.』のエピローグ 〈西門流のホームページにて掲載された
 総二郎 と 優紀の入籍発表〉 と 『Once again~再び~  19.』のエピローグ】


〈総優〉・〈つかつく〉


(〈総優〉だけかの様に、此処では、〈西門流のホームページにて掲載された総二郎 と 
 優紀の入籍発表〉の【エピローグ】についてを綴って折りますが、実は、結果的に、
 〈つかつく〉に纏わる(まつわる)お話しと成りますので、了承の程、宜しくお願い致し
 ます。)



正直に言うと、あきらが『つくしの写真』の存在を知ったのは…其れは、間違い無く、【西門流のホームページにて掲載された総二郎 と 優紀の入籍発表】が『基』…だった事は言う迄も無い。



其の『基』とは…。


【※『松岡優紀』には娘(真紀)が居る事…。


 ※『松岡優紀』の娘で在る 真紀の父親は、西門流 次期家元で在る『西門総二郎』で在
  る事…。


 ※其の後の総二郎 と (総二郎 と 優紀の娘の)真紀のDNA鑑定の判定結果は、
  『父子(おやこ)関係 99.9%以上』が出た事で、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀
  を総二郎の実子として、西門家の戸籍に入れた事…。


 ※総二郎 と 優紀の入籍日を総二郎 と (総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀の誕生
  日で在る 12月3日とした事…。  】



何故なら…。
『松岡優紀』にも娘(真紀)が居る事で、『牧野つくしの写真』同様に、『松岡優紀』にも、また、娘(真紀)と一緒に写っている写真が存在して居たのだ。


だからだったのだろう。
自身達の娘(真紀)と一緒に写っている『松岡優紀の写真』の存在を認めた総二郎は、其の後、其の事をあきらに話しして伝えて居たのだ。



何故、総二郎が『松岡優紀の写真』の存在をあきらに話ししたかと言えば…。
其れは、総二郎 と 優紀の入籍について、西門流のホームページにて、掲載されたのが、総二郎 と 優紀が入籍した後の事…だったのだから…。


しかも、其の事に寄って、総二郎 と 優紀との間には娘(真紀)が居る事が、西門流のホームページにて、発表されたのだから…致し方無い。


以上の事が西門流のホームページに掲載された事で、全て、あきらにバレてしまったのだから、此の時点に於いての総二郎は、あきらに話しし無い訳にはいかなかったのだ。



そして、勿論の事では在るのだが、西門流のホームページにて、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の存在も発表されて居た事で、あきらだけでは無く、然る事乍ら(さることながら)、現在ではフランス在住の類にも、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の存在がバレて居た程…だったのだ。


という訳で、『松岡優紀の写真』の存在を認めた総二郎から話しを聞いた此の時のあきらは、此の話の件に関して、然る事乍ら(さることながら)、類にも報告して置いたという訳…だったのだ。



そして、そんなこんなで、其の当時は、まだ、NY在住…だった司でさえも、実は、総二郎には6歳の娘が居る事を知って居たのだ。


何故なら…。
『西門流のホームページにて掲載された総二郎 と 優紀の入籍発表』は、まだ、司がつくしだけの記憶を失くして居た最中の頃の事…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の当時の司の頭の中では、つくしだけでは無く、つくしの幼馴染で親友の優紀の事も司の記憶の中から抹消されて居たのだ。



だが、『西門流のホームページにて掲載された総二郎 と 優紀の入籍発表』の件は、司がつくしの記憶を取り戻した日からほんの少し前の事…だったのだ。


所謂、『西門流のホームページにて掲載された総二郎 と 優紀の入籍発表』された当時の司は、まだ、NY在住…だったのだ。


しかも、未だに、司は、つくしの記憶を取り戻して居ないと言う曰く(いわく)付きの頃の事…だったという訳なのだ。



だからだったのかも知れない。
此の当時(NY在住当時)の司は、総二郎に娘(真紀)が居る事を西門流のホームページにて知っただけでは無く、NYではゴシップ誌でも掲載されて居た事を知って居たのだった。


だからこそ、然る事乍ら(さることながら)、此の当時(NY在住当時)の司は、NYの地で密かに、そんな総二郎の事を嘲笑って居たのだ。


“そんな事ばかりしてっと…。
 我が身を滅ぼすぞ‼”と…。


何故なら…。
此の当時(NY在住当時)の司が知って居る総二郎は、未だに、『女遊び』を続けて居た頃の『総二郎』で在って、実は、司が知らない筈の総二郎が存在して居た事も、また、事実…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな総二郎が存在して居た事を知らない筈の司は、嘲笑うかの如く、誤解して居たのだった。


“総二郎に娘が居るっつー事は、遊びの女との間に産まれて来た娘じゃねぇのか?
 総二郎は、此れ迄、悪い事だらけ…だったからなぁ~。
 最終的には、男としての責任を取らなきゃ何ねぇ『コト』に成ったのかよ‼
 ご愁傷様!”と…。



だが、実際の総二郎は、11月の月末の或る日に優紀と再会した事で、其れ以降、全く、女性とは遊んで居らず、自身の心の中の奥深くに蓋を閉めたまま、此れ迄、開ける事の無かった『パンドラの箱』の蓋を開けてしまったという訳…だったのだ。


其の結果…。
総二郎が自ら『パンドラの箱』の蓋を開けてしまった事で、総二郎からの優紀への想いが駄々漏れ状態…だったのだ。



結局の処、つくしの記憶を取り戻した司もまた総二郎と同じ様なコトが言えたのだ。


何故なら…。
NY在住当時の司は、つくしだけの記憶を失くして居た頃の事で、つくしの記憶を取り戻した司は、総二郎と同様に、『パンドラの箱』の蓋を開けてしまった事と成るのだ。


と言う事は、つくしの記憶を取り戻した司は、『パンドラの箱』と言う寄りも、『玉手箱』を開けてしまった『浦島太郎』の心境なのかも知れない。



【※『ギリシャ神話』に出て来る『ゼウス』が『パンドラ』に贈った箱が『パンドラの箱』
  だった事について…。


  本来の『パンドラの箱』の意味とは…。
  『災難を引き起こす原因と成るモノを例えたフレーズ』の事…。


  『パンドラの箱を開ける』と『取り返しの付かない事をする。』と言う意味との 
  事…です。


  『パンドラの箱』とは、『浦島太郎の玉手箱』同様…開けてはいけないモノなのだそう
  です。


  『パンドラの箱』の中身を開けると、『病気・憎悪・犯罪・争いect.』が出て来る
  為、決して、『触れてはいけないモノの例え』との事…。


  所謂、『パンドラの箱』を開けて沢山の邪悪なモノが飛び出して来るのだが、其れで
  も、経った一つだけ、『パンドラの箱』の中身に残っていたモノが有った。


  其れが『希望』…だったそうです。】
              …インターネットで調べました。
              (勝手に記載致して折ります事をお詫び申し上げます。)



司 と 総二郎の『パンドラの箱』の中に入って居たモノとは…。
其れは、『後悔の念』…だったのだ。


だが、司の『パンドラの箱』の中身に残って居たモノとは…。
其れが、司にとっては、勿論の事、つくしとの『将来』という名の『希望』…。


そして、総二郎の『パンドラの箱』の中身に残って居たモノとは、勿論の事、其れは、優紀との『将来』という名の『希望』…。


云わば…。
司 と 総二郎の『パンドラの箱』の中に残って居たモノとは、【二度と取り返しの付かな
いモノ】では無い。


何故なら…。
司 と 総二郎のそれぞれの『将来』という名の『希望』とは…。
それぞれの伴侶と成る つくし と 優紀とで創り上げて行けば良いのだから…。




〈此の二次小説『Once again~再び~  20.』は、実は、本来の『パンドラの箱』の意味
 とは違う意味として綴らせて頂きました。
 此処に出て来る司 と 総二郎の『パンドラの箱』とは…。
 『病気・憎悪・犯罪・争いect.』では無く、『後悔の念』として、綴らせて頂きまし
 た。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈此の二次小説『Once again~再び~  20.』は、『Once again~再び~  19.』の
 一部でした。
 ですが、余りにも長く成り過ぎた為に、二話に分けた所…。
 『Once again~再び~  20.』が、かなり、短目にて、終了する事と成りました。
 お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  19.





【『Once again~再び~  17.』の続きの様なエピローグ 
 〈司 と あきら と 桜子との会話〉】


〈つかつく〉


(『Once again~再び~  17.』の桜子の会話の部分から)


「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 実は、先輩も、もう既に、此の件に関して、ご存知…何です。
 私のお祖母様 と 道明寺社長とのお手紙の遣り取りについて…。」と…。



実は、其の後も、桜子の会話は続くのだった。


勿論、此の時の桜子は、司の顔の表情・顔色・目付きを確認し乍らも、そう話しして居た事は言う迄も無かったのだった。


そして、此の時点に於いての桜子は、唯、じーっと、司の顔の表情・顔色・目付きを確認し乍ら話しして居ても、司が動揺して居る様子にも見て取れない事から確信して居たのだった。


“本当に、噓偽り無く、道明寺さんは、道明寺のおば様からお話しを聞いて居ないんだ
 わ。”と…。



だからだったのだろう。
此の時の桜子は、其の後の話を話しし始めるのだった。
先ずは、桜子自身が気に成って居る事を訊き始めるのだった。


「本当に、道明寺さんは、道明寺社長からお話しをお聞きに成って居ないんですね。
 じゃあ、私のお祖母様が道明寺社長宛てに送った先輩の写真を、道明寺さんはご覧に成っ
 て居ないと言う事ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての司は、そんな桜子からの話し振りを聞いて居て、先程迄よりも、かなり、司の口調はきついモノと成って居たのだった。


「はぁ~??
 さっきから、三条は、『写真・写真』って、何度も連呼してっけどよ‼
 俺は、ホントに、全く、何も知らねぇんだわ。
 『三条のばあさんがうちのババアに送った』って言う其の写真には『牧野』の他にも誰か
 写ってんのか?」と…。



其処で、司 と 桜子との会話の間に割って入るかの如く、あきらが口を開くのだった。


「マジで、司は、何も知らなかったんだな‼」と…。


実は、此の時のあきらの顔の表情は、其れはまるで、吃驚顔を顔に貼り付かせて居るかの如く、自身の目を見開いて見て居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司は、あきらからのそんな疑問話を聞いて居て、「はぁ~??」と、成って居たのだった。


其処で、此の時の司は、反対に、あきらからのそんな驚愕に疑問を呈するのだった。


「あきらからのそんな言い分を聞いて居ると、“やっぱり、あきらは、其の『牧野の写真』
 を見たんじゃねぇのか?”って、勘ぐっちまうな‼」と…。



だからだったのだ。
実は、司からそうは言って居るのだが、当然の事乍ら、徐々に、段々と、其の時の司からのあきらへのそんな睨みは、かなり、鋭いモノと成って居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時点に於いてのあきらは、当然の事乍ら、そんな司自身に恐怖を覚える程…だったのだ。


其処で、此の時のあきらは、漸く、そんな司からの問いに返答するのだった。


「否、俺は、一切、其の『牧野の写真』は見てねぇよ!」と…。


勿論、此の時のあきらは、努めて、明るく司からの問いに返答して居たのだった。


何故なら…。
此れ以上、司を怒らせたくは無かったから…だったのだ。


と言うのか?
此の時点に於いてのあきらは、司と刺し違える覚悟は毛頭無かったのだ。



だが、其れでも、何処か腑に落ちて居ない司は、凄みを利かせ乍ら、更に、あきらに確認するのだった。


「あきら…本当…何だろうな‼」と…。


其処で、勿論の事、此の時のあきらは、本当に、其の『つくしの写真』見て居ない訳なので、間髪入れずに司に即答するのだった。


「ああ、マジで見てねぇよ!」と…。


勿論の事、此の時のあきらは、更に、努めて、明るく司からの問いに即答して居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、そんな風に、明るい顔の表情のままで自身に即答して来たそんなあきらの顔色を、唯、じーっと、見詰めつつ、あきらの心の心理を確認して居たのだった。


だが、此の時点に於いてのあきらの中では動揺して居る様子も見て取れない事から、此の時の司は、“あきらの言って居る事は本当の事なのだろう。”と、理解出来たので、其れ以上、深く追及し無かったのだ。



だからだったのだろう。
其処に、此れ迄、唯、黙ったまま、司 と あきらの会話を見聞きして居た桜子…だったのだが、あきらのフォローをし始めるのだった。


「道明寺さんは、何か勘違いを起こして居らっしゃる様ですが…。
 本当に、美作さんは、先輩のお写真を見て居ませんよ!
 じゃあ、何故、美作さんが先輩のお写真の存在を知ったのか?
 実は、其れは、私が美作さんにお話ししたから…何です。
 私は、まだ、先輩にご相談を申し上げた訳じゃ在りませんので、先輩の其のお写真が如何
 言うお写真で在るのか…。
 今、此の場で、其の理由(わけ)を道明寺さんにお話し出来無いのが残念…何ですが…。
 実は、先輩の其のお写真の存在をご存知なのは先輩ご本人と、私のお祖母様と、そして、
 道明寺社長 と 先輩の幼馴染で親友の優紀さん と 私だけ…何です。
 ですから、先輩から『YES』と、言う返答の言葉が出ない限り、私は道明寺さんだけじゃ
 無く、誰にも、決して、お話しをする事が出来無いんです。
 申し訳御座いません。」と…。



だが、此の時の司にとって、そんな桜子からの言い分は腑に落ちず、こう思えたとしても、『其れは其れで致し方無い。』と、言えたのだった。


“三条が言う所の『牧野の写真』が此の世に存在して居るので在れば、其の『牧野の写真』
 を一目でも良いから見て視てぇ!”と…。


そして、未だ、尚も、腑に落ちて居そうに無い此の時の司は、再び、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“例え、見てねぇにしても、俺等 男の中で、三条からの話しを聞いて知ったと言うあきら
 だけが『牧野の写真』の存在を知ってるっつーのは如何(いかが)なモンだよ‼”と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、尚も、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“此のまま、腑に落ちねぇ状況で帰れる訳がねぇだろ⁉”と…。


という訳で、散々、独り言ちて(ひとりごちて)居た此の時の司は、尚も、桜子に訴え掛けるのだった。


「なぁ~、三条…何で、三条は、あきらにだけ話ししたんだよ⁉
 で、あきらは教えてもらえて、俺は教えてもらねぇってか‼
 そう言うのは有りなのか?
 普通はねぇと思うぞ‼」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての桜子は、『牧野つくし』の事と成ると、矢鱈(やたら)と面倒臭い事此の上無いそんな司に対して、先ずは、嫌みかの様に独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“そうだったわね。
 思い出したわよ!
 道明寺さんと言う御方は、先輩の事と成ると、少しだけ…じゃ無かったわね。
 かなり、面倒臭く成るんだったわね。
 だと言う事は、私は、どの様に道明寺さんを対処させて頂いたら宣しかったかしら
 ね。”と…。


だが、『牧野つくし信者』の桜子にとって、例え、司が面倒臭い事此の上無い相手…だったとしても、『牧野つくし』を怒らせる訳にはいかないのだ。


だからだったのかも知れない。
例え、面倒臭い事此の上無い相手(司)…だったとしても、『牧野つくし』だけでは無く、其の相手をも怒らせては成らないのだ。


だからだったのだろう。
例え、そんな風に面倒臭い事此の上無い相手(司)…だったとしても、此の時の桜子にとっては、“噓を付いて迄、誤魔化す事は出来無い。”と、考えて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の桜子にとって言えた言葉…だったのだ。


「美作さんは、当然の事乍ら、先輩にとって言えば、対象者じゃ有りませんよね⁉
 対象者で言えば、先輩にとっての対象者は、当然の事乍ら、其れは、道明寺さん…貴方で
 す。
 と言う事は、例え、先輩にとっての対象者では無い美作さんに私がお話ししたとしても、
 其れは罪に成る事は無いでしょうし、先輩を怒らせる理由にも成らないんですよね。
 ですから、私は、道明寺さんにお話しする事が出来無いんです。
 と言う訳ですから、もう、此れでお分かり頂けたかと思いますが、私からは美作さん以外
 にお話しした御方は、何方(どなた)も居らっしゃいません。
 ですが………。」と…。



実は、此の時の桜子は、其れ以上の言葉を言う事が出来無かったのだ。


何故なら…。
あきらの方を見た此の時の桜子は、司には見られない様に、静かに、自分自身の首を左右に振って居るあきらを見たから…だったのだ。


所謂、此の時点に於いてのあきらは、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀のコトについて、何か話そうとして居た桜子の口を止めたに過ぎなかったのだ。


だからこそ、此の時の桜子は、そんなあきらの様子を瞬時に確認した事で、其れ以上の言葉を言う事無く、桜子が言いたかった総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀のコトについての話は、自分自身の喉の奥に引っ込めたのだった。



ところが、「ですが………。」と、言ったまま、自身の口を噤む桜子に、此の時点に於いての司は、胡乱(うろん)な目付きで桜子を見詰めた状態…だったのだ。


云わば…。
此の時点に於いての司の目は、そんな桜子の事を怪しくて疑わしい(不誠実で信用出来無い)と思って、見て居る様な目 や 目付き…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな胡乱(うろん)な目付きのままの状態で、尚も、桜子を睨み付け乍らも、悪態を吐く(つく)事は忘れて居なかったのだ。


「三条…あのなぁ~、“ですが………。”の後…。
 慌てて、口を噤むじゃねぇぞ‼
 其れに、“ですが………。”の後…俺に、何が言いたかったんだ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての桜子は、“今、其れ以上の言葉を喋る気が無い‼”とでも言いた気に、口を閉じたまま、何も言わなく成ったのだ。


なので、此の時の司は、密かに、そんな状況の桜子を見たまま、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“三条が言い掛けた「ですが………。」の後は、三条自身、俺に何も言わねぇつもりか?
 一体、三条は、俺に何が言いたかったんだぁ~??”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、其の後も、暫くの間、桜子との睨み合いが続くのだった。