好きなのに…<総優> 5.
英徳大学内のF4ラウンジにて F4&T2、集結
つくしと桜子は向かい合って座って、
「桜子、優紀から、“お礼を言って於いて”って、ラインが来たわよ。
ほんと、あんたって、策士だよねぇ~?」
「先輩、“策士、策士”って、煩いですよぉ~。
先輩に出来るんでしたら、お任せしますけど…。」
「出来ない事、分かってて、言ってるでしょ?」
「ええ、勿論ですわ。」
「はぁ~?? あんたは?」
そこで司がつくしの隣に座り、
「う~ん、何の話しだ?」
「あっ、話す場所、間違えた?」
「先輩、もう、遅いですわ。」
「桜子、あんたねぇ~、分かってて、答えたでしょ?」
「松岡の事?」
「花沢類‼
そこ、掘り下げる所じゃないから。」
「牧野、俺に気を遣うな。
その方が、辛いわ。」
「だよね、ごめんね。」
「で、何の話しだ?」
「優紀さんに精神安定剤をご紹介致しましたの。」
「何だよ、精神安定剤って。」
「西門さん、そのうち、私に、お礼を言う時が来ますわ。」
「はぁ~??
一生、お前に礼なんか言うかぁ‼」
「あら、そんな事、仰って大丈夫でしょうか?」
「桜子、刺激し過ぎ。
まあ、優紀、次第じゃないかな?」