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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ②




本来、道明寺HDという会社は、入社したばかりの社員を、秘書室に配属する様な会社では無いのだ。


だが、其の道明寺HDの社長で在り、司の母親で在る 道明寺楓は、其れを、いとも簡単に遣って除けたのだ。


そして、更に、其の一年後には、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の日本への帰国と共に、まだ、道明寺HDに入社して2年目のつくしを司の第2秘書に据え置いたのだ。


勿論、其の事を良くは思わない女子社員が道明寺HD内に多い事も、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、承知出来て居たのだ。



実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、嫌な予感がして居たのだ。


何故なら…。
英徳学園 中等部当時から、司を含めたF4が、パパラッチに寄って、追い掛けられて居た事を、既に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、知って居たのだ。


なので、世間では、司を含めたF4人気が絶大で在る事も、知って居たのだ。


だからだったのだ。
司の第2秘書に、つくしを据え置くと成ると、道明寺HDの女子社員からの嫉妬 や 妬み・嫉みから、つくしに危害を加え様とする女子社員が現れないとも限らないのだ。


だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、嫌な予感がして居た事も有り、密かに、つくしにSPを就けて居たのだ。


何故なら…。
幾ら、将来の自身の息子で在る 司の為とは云っても、“社員を傷付ける様な事に成っては、元もこうも無い。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、思って居たから…だったのだ。



だからだったのだ。
或る日の道明寺HD 日本支社の朝礼の際に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、リモートにて、忠告とでも言って良いメッセージを、道明寺HD 日本支社の全社員に伝えるのだった。


「皆さんにお伝えしたい事が有り、日本支社の朝礼に参加させて貰いました。
 日本支社の女子社員の中に…。
 特に、秘書室の女性秘書の中に、牧野さんの事を、良く、思って居ない方が居るとの
 事…。
 今回の此の人事は、牧野さん自ら、秘書室勤務を希望した訳では無く、私(わたくし)
 が、会社の為に、牧野さんの配属先を決定したものです。
 皆さんも、ご存知だと思いますが、人事権は、社長で在る 此の私(わたくし)に有りま
 す。
 くれぐれも、其の事をお忘れ無く…。
 此れからは、此の様な事が起きぬ様に、宜しくお願いしますね。
 其れと、また、此の牧野さんの人事に関して、お伝え致したい事が有ります。
 此の人事に関して、何か、不服がある方は、社長の此の私(わたくし)に迄、連絡を下さ
 れば、皆さんの質問にお答えしますわ。
 では、此れで、以上です。」と…。


其れはまるで、「何もかも知って居ますよ。」と、言いた気に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、日本支社の全社員に伝えて居たのだ。



勿論、其れは、此れ迄の道明寺HDの企業体系から言えば、異例な事…。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの話しを聞いた後の司は、“此の人事の裏には、何か有る。”と、悟ったのだ。


だからだったのかも知れない。
朝礼が終わった直後の司は、自身の秘書で在る 西田に訊き始めるのだった。


「西田…訊きてぇ事が有る。」と…。


だからだったのだ。
大凡(おおよそ)、自身の上司で在る 司が、何を訊きたいのか?
分かり切って居る西田は、飄々と、自身の上司で在る 司に訊き返すのだった。


「如何言ったお話しでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、怪訝そうな顔付きを崩さず、自身の秘書で在る 西田に訊くのだった。


「何で、俺の秘書は、西田だけじゃねぇんだ⁉
 確か、俺は、NYの頃から、言って置いた筈だよな?
 “俺には、女の秘書は要らねぇ‼”って…。
 しかも、ババアが、リモートで、あんな異例なコメントを送って来る何て…よ。
 今迄、有ったか?
 そう迄して、俺に、女の秘書を就ける意図は、何だ?」と…。


だからだったのかも知れない。
事前に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、此のつくしの人事について、話しを聞いて居た西田は、言いたい言葉を、自身の喉の奥に押し込めるかの様に、司に話しし始めるのだった。


「社長からの朝のご挨拶にも有りました様に、人事権は、社長に御座います。
 其れ故、此の牧野さんの人事に関しまして、如何言う意図が有るのか?
 私は、社長から全てを伺った訳では在りませんので、存じ上げて折りません。
 私が社長からお伺い致しました事は、牧野さんは、大学在学中に、既に、秘書検定1級を
 取得されて居たと言う事だけです。
 其れと、実は、牧野さんが、我が社(道明寺HD)の入社試験を受けられた際の最終面接
 の面接官を、社長が為さったという事は伺いました。
 ですので、もしかすると、其の時に、社長が、牧野さんを気に入ったのでは無いかと思わ
 れます。
 という事は、もし、意味が在るのだとすれば、私は、そう言う事では無いかと思います
 が…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の秘書で在る 西田からの話しを聞いて、更に、不服そうに、言って除けるのだった。


「という事は、ババアが気に入った社員を、俺に就けて来たという事か?
 其れなら、其れで、分かった。
 だが…な。
 俺は、ババアの策略を認めた訳じゃねぇから…な。
 だから…よ。
 其の牧野とかいう女秘書を、俺は、認めた訳じゃねぇ。
 だから…な。
 其の牧野とかいう女秘書を、俺の執務室に、ぜってぇ、近付けんじゃねぇぞ‼
 西田は、其のつもりで居てくれ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の西田は、自身に、そう言って来た自身の上司で在る 司を呆れ乍らも、一旦は、承知した振りをして、自身の上司で在る 司を安心させて居たのだ。


「承知致しました。
 では、牧野さんには、今迄通り、内勤秘書として、勤務して貰いましょう。
 其れで、宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「おお。」と、西田に頷き乍ら、了承して居たのだ。



そして、そんな風に、自身の秘書で在る 西田に伝えて置いた筈の司…だったのだが、更に、一年経った時には、つくしに好意を抱き始めて居たのだ。


何故なら…。
つくしの人たらし振りは、何処へ行っても健在で…。
其れは、司にも健在だったのだ。


其れに、つくしの笑顔は、此の当時の司にとっては、絶大で、司の癒しにも成って居たのだ。


また、司には、其れだけでは無かったのだ。


此れ迄、司の周りには、司に対して、『YES』以外、言わない人間ばかり…だったのだ。
実は、司自身が、そうさせてしまって居たのだが…。


だからだったのだ。
唯一、司に対して、反論出来る人間が居るとする成らば…。
自身の両親 と 姉以外では、タマ と 西田しか居なかったのだ。



だからだったのだろう。
つくしが司に就いた最初の頃は、他人から反論される事に慣れて居ない司だったので、つくしから反論される度に、ムカ付いたり、イライラしたりして居たのだ。


実は、其の後、つくし自身の事を知る度に、つくしに好意を寄せ始めた司は、自身の執務室への出入りを、司は、つくしにだけ許して居たのだ。


だが、自身の執務室への出入りを、西田以外では、つくしにだけ許した当初の司にとって、はっきり、自身に物を言って来るつくしに、ムカ付いたり、イライラしたりして居たという訳…だったのだ。



だが、其の内、司にとって、そんなムカ付きや、イライラも、何時(いつ)しか、楽しいモノに変わって居たのだ。


何故なら…。
端から観れば、司とつくしが、“喧嘩して居るのでは無いか?”と、勘違いされる様な言い合いも、実は、司にとっては、喧嘩では無く、意思疎通の一環だったのだ。


云わば…。
司にとっては、意思疎通=コミュニケーション…。
上司と部下の情報共有に欠かせないモノだと云えたのだ。


だからこそ…。
司にとって、つくしとの会話は、コミュニケーションの一環だと云えたのだ。



だからだったのかも知れない。
全てを把握して居る司の第1秘書で在る 西田は、此の状況に、実は、ほくそ笑んで居たのだ。
勿論、自身の上司で在る 司には、“バレない様に…。”と、言う事は言うまでも無かったのだが…。



そして、其の後の西田は、勿論、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマにも、司の現状を報告して居たのだ。


だからだったのだろう。
西田の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 道明寺家の使用人頭で在る タマも、西田同様、此の状況に、ほくそ笑んで居た事は言うまでも無かったのだった。




<此の二次小説『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ②』は、切
 りが良い為に、短めにて、終了して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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