やっぱり、私は…<総優> 31.
<総二郎side>
親父から、尚も、俺へのダメ出しは続いた。
「男なら、詰めを甘くしない事だな。
此れで良く分かっただろ?」
「まあ…な。」
で、親父から、飛んでもねぇ事を言われた。
「取り敢えず、保とたかしと相談して、記者会見に臨む事にした。
お前等 息子も一緒に同席してもらう。
世間様に、其処で、きちんと、今回の一件に関して、詫びを入れなさい。
良いな?」
まあ、仕方ねぇか?
そうしねぇと、優紀が、何、言われるか分からねぇからな。
しっかり、詫びを入れますか?
「承知しました。」
俺は、親父とお袋に伝えた。
で、道明寺家と西門家と美作家の父親達と俺等 F3が、記者会見に臨む事に成った。
【記者会見当日】
先ずは、F3の行き過ぎた行動と、成人式会場を混乱に招いた事を詫びた。
その事に寄り、道明寺家・西門家・美作家、それぞれが、F3のパートナー(つくし・優紀・桜子)との付き合いを、両親が公認している事を報告した。
F3にしても、F3のパートナー(つくし・優紀・桜子)にしても、まだ、それぞれが大学生という事も有り、婚約発表には至って居ないが、“何れ、その時が来たら、発表する予定で有る。”と、父親達が公表したのである。
その事に寄り、F3&T3の恋人としての付き合いは、公に公表した事に成った。
その後の俺は、大学でも、追及される事もなく、通常の日常生活を過ごす事が出来て居た。
唯、優紀は、俺が送り迎えして居ると言う事も有り、かなり、騒がれる羽目に成ったのは言うまでも無かった様だった。
<優紀side>
実は、私は、成人式後から、『総二郎さん』呼びにする様に言い包められていた。
だから、『総二郎さん』呼びに変更していた。
私は、あれから、総二郎さんが送り迎えしてくれて居ると言う事も有り、かなり、騒がれる羽目に成ったのは言うまでも無かった。
ましてや、大学の同級生が、居る様な場所でも、総二郎さんからは、『総二郎さん』呼びをする様に、強要されていた。
大学の同級生からは、矢の如く、取っ替え引っ替え、聞かれ続けた。
「ちょっと、優紀…⁉
如何言う事よ?
あのF4の『西門総二郎』と付き合って居るって、本当なの⁉」
「………」
もう、答えられる訳ないでしょ?
「優紀、“彼氏、居ない‼”って、言ってなかった?」
「………」
それは、本当だって…。
年始明けたら、彼氏に成って居たんだから…。
「優紀…。
記者会見で、婚約が如何とか言ってたでしょ?
ほんとに、F4の『西門総二郎』と、婚約するの?」
「………」
まだ、私には、分からないわよ。
そう成れれば嬉しいけど…。
先の事は、まだ、良く分からないでしょ?
そんな大切な事を、浅はかに言えないでしょ?
「ちょっと、優紀‼
如何やって、F4とお近付きに成れるのよ?
私にも、紹介してよ‼
花沢さんが、まだ、残ってるでしょ?」
「………」
そんな簡単に紹介出来る訳ないでしょ?
と言う寄り、花沢さんに怒られるわよ‼
中々、ご自分のテリトリーに、人を寄せ付けないのに…。
私も、まだ、難しいのに…。
つくし…位じゃないかな?
そんな役目は、私には、無理無理…⁉
もう、ほんと、最悪‼
今日も、総二郎さんが迎えに来るのよね?
如何しよう?