tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  12.





【『Once again~再び~  10.』のエピローグ  〈総二郎 と 優紀の入籍後〉】


〈総優〉


総二郎の誕生日で在る 12月3日に入籍した総二郎 と 優紀は、其の後、一週間経って、総二郎 と 自身達の娘で在る 真紀とのDNA鑑定の判定結果(『父子(おやこ)関係 99.9%以上』)が出た事で、自身達の娘で在る 真紀を総二郎の実子として、西門家の戸籍に入れたのだった。


そして、更に、其の後、総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元からの指示を受けて、優紀 と 自身達の娘で在る 真紀を連れて、西門流の重鎮達の邸に挨拶廻りに時間を割いて居たのだった。



其の後、漸く、西門流の重鎮達の邸への挨拶廻りが終了したのは、総二郎 と 優紀の入籍(12月3日)を済ませてから二週間程が経った頃の事…だったのだ。


実は、西門流の重鎮達への挨拶廻りが終了したという事も在り、総二郎の父親で在る 西門流 家元からの打診に寄って、取り敢えず、西門流のホームページにて、総二郎 と 優紀の入籍について発表されたのだった。



【西門流 次期家元からのご報告


 私は、去る12月3日に入籍しました事を、此処にご報告致します。


 私と入籍しました私のお相手の女性は、嘗て、私が英徳高校時代に私の知り合いを通じて
 知り合った女性で在り、其の当時からお付き合いして居た女性です。


 しかし乍ら、其の当時の私は、此れ迄、報道が有った通り、遊び人で在った事もまた確か
 な事で、私は、其の女性(妻)を傷付けて参りました。


 其れ故、其の当時の私は、其の女性(妻)とは離れる事にしました。


 ですが、其の後、妻は私の娘を産んで育ててくれて居た事が分かりました。


 勿論、妻との入籍後、娘とのDNA鑑定を済ませ、『父子(おやこ)関係 99.9%以上』と 
 の判定結果が出ましたので、娘を実子として、西門家の私の戸籍に入れました事も合わせ
 て、ご報告致します。


 また、私の妻は、一般家庭出身の女性ですので、詳しい詳細は記載出来無い事も了承願い
 ます。


 尚、私の妻の後ろ盾に成って下さって折りますのは、旧 華族出身の三条家の大奥様で在
 る事も合わせてご報告させて頂きます。


                  以上を似って、発表のご報告とさせて頂きます。】



だからだったのかも知れない。
西門流の重鎮達には邸に挨拶廻りに行った際に、勿論の事、了承を得て居た事は確か…だったのだが、其れでも、後々に成って、西門流の重鎮達(特に、其の娘 や 孫娘 や 姪)だけでは無く、嘗て、総二郎との関係が有ったで在ろう女性達からも、優紀だけが色々と傷付く様な言葉を言われて居た事は確か…だったのだ。



【エピローグ】


実は、西門流の重鎮達への報告をする件だけでは無く、西門流のホームページにて、此の様な記載をする事に成ったのは、実は、理由(わけ)が有ったのだ。


というのも、実の事を言うと、其の理由(わけ)とは…。
総二郎 と 優紀が入籍を済ませた事で、総二郎 と 優紀が西門流の重鎮達への挨拶廻りに向かう前に、総二郎の父親で在る 西門流 家元自身が桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に相談を入れて居たから…だったのだ。


「総二郎 と 優紀さんの入籍を済ませ、其の後、総二郎 と 真紀とのDNA鑑定も父子
 (おやこ)関係で在る事が立証されました。
 其処で、大奥様にご相談なのですが…。
 (西門流の)重鎮達への報告の際も、此の度の件に関して、『西門流のホームページ』へ
 の記載の際にも、どの様に報告・発表致したら宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から打診を受けるのだった。


「其れでしたら、次期家元 と 優紀さんが高校生の頃寄り、お付き合いが有った事にした
 ら、如何(いかが)かしら?
 其の方が真紀ちゃんの為に宜しいんじゃ無くて…。
 其れと、私(わたくし)が優紀さんの後ろ盾に成る事を公表しても宜しくて…よ。」と…。


実は、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は打診の内容について、承知して置き乍らも、デフォルメ気味に総二郎の父親で在る 西門流 家元に報告・発表する様に打診するのだった。


そして、其の後の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様は、そんな風に話しを伝えると共に、総二郎の父親で在る 西門流 家元に、上記の『西門流のホームページ』の件と同じ内容の話しを合わせて打診したという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
先ずは、理由を付け加え乍らも、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から打診が有った話しの内容について、自身の息子で在る 総二郎に伝えて置くのだった。


そして、其の後は、更に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から打診が有った話しの内容(上記の『西門流のホームページ』)について、自身の息子で在る 総二郎に伝えて置いたのだった。


「(三条家の)大奥様から話しが在った。
 既に、優紀さんとの入籍を済ませた訳だし、其れに、真紀とのDNA鑑定も済ませ、真紀と
 の父子(おやこ)関係で在る事も立証されたのだから、優紀さん と 真紀を一緒に連れ
 て西門流の重鎮達の邸に出向き、挨拶廻りを行って(おこなって)来きなさい。
 其れと…。」と、付け加え乍ら…。



勿論、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの『前振り』と打診が在ったにせよ。
此の時の総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元からのそんな話しを聞いて居て、“俺は良いけど、西門流的には其れで良いのか?”と、思い乍らも、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からの話しの内容に驚愕顔を顔に貼り付かせたまま…だったのだ。


という訳で、勿論、其の後、そんな話しが桜子の祖母で在る 三条家の大奥様から出て居る事を総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎の前で、其の総二郎の妻と成った 優紀にも伝えて置いたという訳…だったのだ。


勿論、自身の舅と成った 西門流 家元からそんな話しを聞いた此の時の優紀自身も開いた口が塞がらない状況と成って居たのは事実…だったのだ。



【総二郎 と あきらの会話】


そんな頃の事…だったのだ。
総二郎は、あきらからの連絡を受けて居たのだった。
勿論のビデオ通話にて…。


「総二郎君よ!
 俺等には、直接、報告無しかよ‼
 総二郎は、西門流のホームページで報告したつもりかも知んねぇけど…よ。
 類が怒ってたぞ‼
 “久々に、西門流のホームページを見て、吃驚したよ!
  総二郎が入籍したって、どう言う事…⁉
  何で、俺達には何の報告も無いの‼”って…な。
 だから、俺から類に言って置いたわ。
 “総二郎の相手は知ってるって言えば、知ってるけど…な。
  俺も総二郎から詳しい話しを聞いてねぇ!”って…な。
 で、総二郎が入籍した相手は、優紀ちゃんで良いんだよな⁉」と…。


だからだったのだろう。
“ヤバい!
 あいつ等の事…すっかり、忘れちまってた。”と、自身の忘れ振りを後悔して居た此の時の総二郎は事態を重く視た事で、言い訳がましい言葉を口にし始めるのだった。


「ああ、優紀だよ!
 けど…な。
 優紀と入籍した後直ぐ、親父の指示で、うち(西門流)の重鎮達の邸に出向いて、挨拶廻
 りやら何やらで、此の二週間、忙しかったんだよ
 漸く、落ち着きそうだから…よ。
 また、ちゃんと、報告するから…よ。
 ちょっと、待っててくれねぇか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、総二郎にこう言うしか無かったのだった。


「分かった。
 類には上手く言って置いて遣るよ!
 で、総二郎の入籍日は何時(いつ)…何だよ⁉」と…。


其処で、其れさえも、まだ報告して居なかった事に総二郎は、更に、後悔するのだった。


“そうかぁ~⁉
 其れさえも、まだ報告して居なかったのか?
 そりゃあ、仲間として怒るわな!”と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そう思えたからこそ、正直にあきらに報告するのだった。


「俺の誕生日の12月3日!」と…。


其処で、総二郎からそんな風に聞いた此の時のあきらは、密かに、思うのだった。


“総二郎って、ロマティックな考え方の持ち主…だったか⁉”と…。


だからこそ、此の時のあきらは、総二郎に訊けた言葉…だったのだろう。


「総二郎の誕生日が優紀ちゃんとの入籍日ってか⁉
 お前、何時(いつ)の間に、そんなロマティックな男に成ってたんだよ!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、“はぁ~??”と、自身の心の中で悪態を吐き(つき)乍らも、言って除けるのだった。


「仕方がねぇだろ‼
 俺がお袋から呼ばれて、優紀と再会出来たのが、其の日…だったんだから…よ。」と…。


其処で、此の時のあきらは、照れ乍らも、自身にそう言って来た総二郎を画面越しで見乍らも、呆れた様な顔をしつつ、言ってしまうのだった。


「で、優紀ちゃんと再会出来た其の日のうちに入籍したってか⁉
 幾ら、総二郎の誕生日だったとは言え、気が早過ぎるんじゃねぇの?
 で、優紀ちゃんと英徳高校時代から付き合ってたって、本当の話じゃねぇだろ?
 しかも、何時(いつ)の間に、ガキ迄作ってたんだよ‼
 其れこそ、類も吃驚してたっつーの‼」と…。


実は、此の時のあきらは、そんな総二郎を茶化すかの様に訊いて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、そんな風に茶化し乍らも、自身に訊いて来たあきらに、先ずは、悪態を吐く(つく)事を忘れて居なかったのだ。


「うっせぇよ、あきら‼
 娘は本当の事だけど…な。
 英徳高校時代に優紀と付き合ってたというのはデフォルメだよ、デフォルメ‼
 桜子の祖母さんがそう言えって、親父に言って来たんだよ。
 だから、そうした迄…だ‼
 其れに、如何遣って、親父 や お袋 と 優紀が知り合いに成ったのか?
 俺でも詳しくは、まだ、知らねぇんだよ!
 忙し過ぎて、ちゃんと、優紀から話しが聞けてねぇんだわ。
 今だったら、俺よりも桜子の方が詳しいと思うから、早く知りたかったら桜子に訊けば良
 いんじゃねぇの‼」と…。


そして、そんな風に言い返して来た総二郎は放って置いて、此の時のあきらは、そんな総二郎に駄目出しするのだった。


「まぁ~、詳しい内容は、後で桜子から聞くとして、総二郎 と 優紀ちゃんからも、後
 で、ちゃんと、話しを聞くから…な。
 という訳で、俺からの話しは以上だ!
 逃げんなよ、次期家元!
 優紀ちゃんにも、宜しく伝えて置いてくれ!」と…。



だからだったのだろう。
其の後、あきらとのビデオ通話を切った後の総二郎は、あきらから言われた話しを優紀に伝えて置いたのだ。


だが、総二郎からそんな話しを聞いた時の優紀自身、驚愕顔を顔に貼り付かせたままの状態…だった事は言う迄も無かったのだった。



そして、其の後、総二郎とのビデオ通話を切った後のあきらは、総二郎から話しを聞いた通り桜子からも話しを聞き、其の後、あきらが総二郎から聞いた話し と 桜子から聞いた話しを類にも話しして聞かせて居たという訳…だったのだ。



という訳で、其の後、総二郎 と 優紀の全ての話の内容が類 と あきらに知られる事と成ったのだった。



PS.


総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、自身の両親で在る 総二郎 と 優紀のお供で西門流の重鎮達の邸に挨拶廻りに行って居る間、幼稚舎をお休みして居たのだ。


何故なら…。
何れにしても、此れ迄、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が通って居た幼稚舎を、真紀自身、辞めなくては成らないから…だったのだ。


其の為に、取り敢えず、総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元からの命を受けて、此れ迄、自身達の娘で在る 真紀が通って居た幼稚舎を年内は休ませる事としたのだった。



〈『Once again~再び~  12.』は、此の後、場面が変わる為に短目にて、終了して折り 
 ます事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  11.





【『Once again~再び~  10.』のエピローグ】


〈総優〉


総二郎 と 優紀が、区役所の夜間休日窓口に婚姻届を提出して帰って来た。


何時(いつ)も成らば、夜間の時間帯という事も在り、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、既に、夢の中の筈なのだ。


だが、此の日の総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、昼間にお昼寝をして居た事で、中々寝付けず、結局、自身の両親で在る 総二郎 と 優紀が区役所から帰って来るのを、今か今かと、待って居たのだった。


だからだったのだ。
優紀の両親も一緒に、西門邸にて、総二郎 と 優紀の帰りを待って居た位…だったのだ。


何故なら…。
総二郎 と (総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀の二人のBirthday Partyを開く為…だったのだ。



其の為、西門家の料理長は、何時(いつ)も通りに、大人用のディナー料理だけを用意するのでは無く、久し振りに、子供用のディナー料理 や Birthday Cakeも合わせて用意出来る事に喜びを感じて居たのだった。


其れに、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、何も文句を言わず、唯、「おいしい(美味しい)、おいしい(美味しい)!」と、ニコニコと微笑み乍ら、本当に、美味しそうに食して居たのだった。


勿論、(総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀のそんな様子を端で見て居た此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人 と 優紀の両親は、自身達の孫娘で在る 真紀を微笑ましく思うのだった。



勿論、此の日の主役は、本日、12月3日に誕生日を迎えたばかりの総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀…だったのだ。


例え、真紀の父親で在る 総二郎が、自身の娘で在る 真紀と同じ日が誕生日…だったとしても、此の日の主役に躍り出るのは、『真紀』の役目と言えたのだった。



其れに、実は、此れ迄の総二郎は、幼少期の頃の自分自身なら未だしも、自分自身の誕生日に対して、全く、興味が無かったのだ。


其れが如何だろうか?
此の時点に於いての総二郎は、娘の誕生日が自分自身と同じ誕生日(12月3日)だと知り、自分自身の誕生日(12月3日)に愛着を感じ始めたのだ。


だからこそ、自分自身 と 妻との入籍日を『12月3日』にしたのだから…。
人間という生き物は身勝手な生き物なのかも知れない。



だからだったのかも知れない。
実は、此の時の総二郎は、婚姻届を区役所に提出した事に寄り、自身の妻と成った 優紀に懇願するのだった。


実の事を言うと、此の日の総二郎は、婚姻届を区役所に提出する迄は落ち着けなかったからなのか?
区役所を出て西門家のリムジンに乗車して居る最中に自身の妻と成った 優紀に訊ねて視たのだった。


「なぁ~、優紀…。
 真紀は、どんな物に興味が在るんだ⁉」と…。


だが、此の時の優紀にとって、自身の夫と成った 総二郎が、何故、自分自身にそんな事を訊いて来るのか?
全く、分からなかったのだ。
だからこそ、此の時の優紀は、自身の夫と成った 総二郎に訊き返すのだった。


「へっ??
 如何して、そんな事が気に成るんですか?」と、素っ頓狂な顔付きで…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、自身の妻と成った 優紀からそんな風に訊き返されて呆れてしまうのだった。
勿論、此の時の総二郎は、溜息混じり…だった事は言う迄も無かったのだ。


「あのなぁ~
 今日は何の日だ‼
 今日は、俺の誕生日でも在るけど…よ。
 俺等の娘の誕生日でも在るだろ‼
 親父達が真紀の為にプレゼントを用意して遣ってんのに、今更だが、例え、俺が、事前に
 知らなかったとしても、何も用意してねぇんだぞ‼
 親としての立場がねぇだろうよ。
 だから…よ。
 真紀の為にプレゼントを用意して遣りてぇんだよ!
 だから…な。
 真紀がどんな物に興味が在るのか?
 俺に教えてくれねぇか?」と…。


其処で、此の時の優紀は、そんな風に自身に訊いて来た総二郎に言い始めるのだった。


「今、真紀は、『◆★☆■▲●▼◇(真紀が好きなキャラクターのネーミング)』に嵌まって
 るんです。
 ですが、実は、真紀が好きなキャラクターの関連グッズは、既に、家元 と 家元夫人か
 らの誕生日プレゼントとして頂戴して居るんです。
 だから、其の他の物の方が、真紀には嬉しいと思います。
 其れに、“まき(真紀)のおたんじょうび(誕生日)にパパからもらった(貰った)!”っ
 て、言い乍ら喜ぶかと思いますよ。
 しかも、其の方が、真紀にとって、印象深いと思いますし、大切にすると思います。」と…。


其処で、此の時の総二郎は、核心を突く様な言葉を優紀に訊き始めるのだった。


「だから、其れが何か訊いてんだろ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、密かに思うのだった。


“真紀は『おませ』な所が在るから…。
 お出掛け用のバッグとかが良いじゃ無いのかしら!”と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、思い切って、自身の考えを総二郎に言い始めるのだった。


「核心を突いて居るか如何かは分かりませんが、元々、真紀は『おませ』な所が在るので、
 お出掛け用のバッグとかが良いじゃ無いかと思います。」と…。



という訳で、「真紀の年齢でブランドのバッグは、まだ、早いです。」と、優紀から言われて居るにも関わらず、其れでも、此の時の総二郎は、閉店時間ギリギリのブランドショップに入り、真紀の年齢でも使えそうな小ぶりなバッグを買って遣るのだった。


そして、“序でに…。”と、でも言わんばかりに、此の時の総二郎は、其のブランドショップにて、優紀の洋服 や バッグ や パンプス や ブーツ等々を揃えて遣るのだった。
しかも、其れ等は、全て、総二郎好み…其のもの…だったのだ。


勿論、そんな総二郎に呆れて居た優紀は、溜息混じりに、総二郎に訴えるのだった。


「はぁ~
 私は、今日が誕生日でも何でも無いんですよ。
 今日が誕生日の西門さんからプレゼントされて居る様なら、私にとっては、何の意味も無
 いですよね。」と…。


其処で、話しを逸らすつもりは無かったのだが…。
此の時の総二郎は、其れでも、態と、自身の妻と成った 優紀に言って遣るのだった。
勿論、此の時の総二郎も、溜息混じりに…。


「あのなぁ~
 ママが綺麗に成ったら、真紀も嬉しいだろ‼
 其れに、俺にとっても、優紀が綺麗なままなら、滅茶苦茶、嬉しいぞ!」と…。


其処で、更に、総二郎は、優紀に不満をぶつけるのだった。


「で、俺には優紀に言いてぇ事が在る。
 さっきは、親達の前で、『総二郎さん』って、呼んでくれたよな?
 俺は、優紀からそう呼ばれて嬉しかったんだけど…よ。
 何で、また、『西門さん』に戻ってんのかな⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
自身の夫と成った 総二郎からそんな風に言われるとは予想だにし無かっただけに、此の時の優紀は俯き乍ら、総二郎に訴えるのだった。


「西門さん と 私は、今後、夫婦に成る訳ですから…。
 西門さんのご両親がお出ででしたし、“失礼が無い様に…。”と、そう考えて、西門邸で
 は、敢えて、『総二郎さん』と、呼ばせて頂きました。
 でも、『総二郎さん』呼びは、まだ、慣れなくて…。」と…。


実は、其処迄、話しして居た優紀は、此の後、「『総二郎さん』と、呼べる様に頑張ります。」と、言いたかったのだが、総二郎が先に言葉を発した事で、優紀が言いたかった其の言葉は言えなかったのだ。


だからだったのだろう。
実の事を言うと、此の時の総二郎は、此の後、優紀が如何言って来るのか?
予想がついて居た事で、敢えて、優紀よりも先に口を開いたのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、自身の呼び名について、自身の妻と成った 優紀と約束を交わそうとするのだった。


「優紀は、今日、俺と入籍した。
 っつー事は、優紀も、もう既に、『西門さん』だぞ‼
 と言う事は、優紀は、俺の名を呼んだんじゃ無くて、優紀自身の名を呼んだ事に成るぞ‼
 其れで良いのか?
 今から、『総二郎さん』呼びに変えろ!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、自分自身の心の中で、密かに、自身の夫と成った 総二郎へ悪態を吐く(つく)のだった。


“ちょっと、強引過ぎませんか?
 名前呼びするのは、まだ、慣れて居ないのに…。
 恥ずかし過ぎますよ!”と…。


だが、此の時の総二郎には優紀が如何思って居るか位…手に取る様に分かって居たのだ。


何故なら…。
此の時の優紀は、恥ずかしさの余り、頭からデコルテ迄…真っ赤…だったからなのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、優紀に言えた言葉…だったのだろう。


「優紀…約束だから…な!」と…。



という訳で、今から、経った今から、優紀自身、強引な迄に、自身の夫と成った 総二郎の呼び名を『総二郎さん』呼びに変える事に成ったのだった。



PS.


西門邸に戻って来た総二郎 と 優紀は、まだ、起きて待って居た自身達の娘で在る 真紀に、先程、用意したばかりの娘への誕生日プレゼントを自身達の娘で在る 真紀に見せるのだった。


勿論、総二郎のお見立て通り…。
自身の両親で在る 総二郎 と 優紀から誕生日プレゼントを手渡された此の時の真紀は、大喜び…だったのだ。


「かわいい(可愛い)、かわいい(可愛い)!」と、言い乍ら…。


そして、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、更に、自身の両親で在る 総二郎 と 優紀にお礼の言葉を伝えるのだった。


「パパ、ママ…。
 ありがとう(有難う)!」と…。


そして、其の後の総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が出掛ける時は、必ず、『パパからの誕生日プレゼントで在る バッグ』を持ち歩く様に成るのだった。


実は、出掛ける時は、必ず、『パパからの誕生日プレゼントで在る バッグ』を持ち歩く自身の娘で在る 真紀のそんな可愛らしい行動に、総二郎自身、嬉しさが隠し切れて居なかったのだ。



実の事を言うと、総二郎自身、此れ迄、女性への贈り物は数え切れない位にして来たのだ。


だが、其れは、総二郎にとって、『心の籠もった贈り物』では無く、所謂、『打算的な贈り物』だと言えたのだ。


ところが、自身の妻と成った 優紀に対してもそうだが、自身の娘で在る 真紀に対しても同じ事が言えるのだ。


所謂、自身の娘で在る 真紀の為に『誕生日プレゼントで在る バッグ』を用意して、自身の娘で在る 真紀に其の『バッグ』を手渡した時の総二郎は、所謂、『打算的な贈り物』では無く、寧ろ、其れは、『愛情の籠もった贈り物』…だったのだ。


此れ迄の総二郎の中では、『愛情の籠もった贈り物』を誰に対しても手渡した事が無く、寧ろ、優紀以外では『初めて』の事…だったのだ。


だからこそ、此の時点に於いての総二郎は、優紀によく似た満面の笑みで喜んで居るそんな自身の娘で在る 真紀を見た時…。
『初めて』、人にプレゼントを贈る意義みたいな物を知ったのだった。

Once again~再び~  10.





【『Once again~再び~  9.』の〈PS.〉のエピローグ】


〈総優〉


お互いの気持ちを確認し合った其の後の総二郎 と 優紀は、自身達の娘で在る 真紀が待ってくれて居るで在ろう 西門邸の母屋の中に在る 居間に戻ったのだった。



そして、其の後、西門邸の母屋の中に在る 居間に戻って来た総二郎 と 優紀は、其の部屋の中に入った途端、驚愕するのだった。


何故なら…。
其処には、先程迄居なかった筈の優紀の両親が居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな自身の両親が其処に居る事を確認した此の時の優紀は、自身の両親に声を掛けるのだった。


「如何して、お父さん と お母さんが西門邸に居るのよ?」と…。



だからだったのだ。
総二郎の父親で在る 西門流 家元が優紀の両親 と 優紀との間に割って入るかの如く、優紀の両親が口を開く前に其の理由(わけ)を説明し始めるのだった。


「優紀さん…私の話しを聞いてくれるかい。
 松岡のご両親は、経った今、此方(西門邸)に到着されたばかり何だよ。
 実は、三条家の大奥様を通じて、松岡のご両親を此方(西門邸)にお呼びしたのは、私…
 何だよ。
 松岡のご両親には総二郎の粗相のお詫びを致さねば成らなかったから…ね。
 だから、松岡のご両親には何も言わないでくれるかい。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、総二郎の父親で在る 西門流 家元が、其処迄、自分自身に話ししてくれた事も在り、自身の両親には其れ以上の言葉を口にする事が出来無かったのだ。
了承の意を伝える以外には…。


「承知致しました。」と…。



其処で、優紀からの了承の意を聞く事が出来た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、優紀の両親に頭を下げ始めたのだ。
詫びの言葉を告げ乍ら…。


「此の度は、私共の倅(せがれ)の責任で、松岡のご両親にも、また、松岡家の大切な御嬢
 さんで在る 優紀さんにも多大なるご迷惑をお掛けし、何とお詫びを申し上げるべきか?
 苦慮致して折ります。
 しかし乍ら、私共の倅(せがれ)の総二郎は優紀さんが宜しい様で、先程迄、優紀さんに
 此れ迄の事を謝って居った様です。
 とは言え、そう簡単に、私共の倅(せがれ)の総二郎をお許し頂けるとは考えて折りませ
 ん。
 其れに、報道等でご存知だとは思いますが、此れ迄の私共の倅(せがれ)の総二郎は、
 『英徳(学園)のF4』等と言われ、世間的に言えば有名で在り、此れ迄、世間の淑女達か
 ら騒がれて参りました。
 其れ故、此れ迄の私共の倅(せがれ)の総二郎は浮かれた様な事をして居った様で、松岡
 家の大切な御嬢さんで在る 優紀さんの身も心も傷付け、本来成らば、総二郎(西門家)
 の嫁に貰い受ける等と滅相もない話で、“厚かましいにも程が在る。”と、松岡のご両親か
 ら、もし、其の様に仰られたとしても致し方無い様な行動を総二郎は致して折りました。
 勿論、私共 夫婦は、此の件に関しても承知致して折ります。」と…。


実は、此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、其処迄、一気に言い切って居たのだ。



だからだったのかも知れない。
自身の父親で在る 西門流 家元が優紀の両親に頭を下げ乍ら、そんな風に話しして居る姿を見聞きしつつ、此の時の総二郎は、密かに考えて居たのだった。


“親父は、まさか、俺 と 優紀が話しして居た所を見聞きして居た訳じゃねぇよ
 な⁉”と、自分自身の父親で在る 西門流 家元を勘繰るかの様に…。



だが、其処迄、総二郎の父親で在る 西門流 家元が自身の息子の為に優紀の両親に謝まる姿を見聞きして居た此の時の優紀は、総二郎の父親で在る 西門流 家元が話しして居る所を割って入るかの如く喋り始めるのだった。


「あのぉ~、お話し中に申し訳御座いません。
 恐れ乍ら、申し上げます。
 家元は、何か勘違いを為さってお出で様に御見受け致します。
 決して、総二郎さんだけの責任では御座いません。
 寧ろ、そう成る事を望んだのは、私の方です。
 ですから、一方的に、総二郎さんだけの責任に為さらないで下さいませ。
 もしも、総二郎さんだけの責任に為さる様でしたら、私も同罪ですので、私も総二郎さん
 と一緒に𠮟って下さいませ。」と…。



だからだったのかも知れない。
其処迄、自身の事を庇う形で言い切った優紀の事を、総二郎自身、嬉しく思って居たのだった。


だが、其れでは、『男らしくない』と、優紀の両親から取られても仕方が無いので、此の時の総二郎は、自分自身の非を認める形で言葉を発するのだった。


「いいえ、優紀さんの責任では無く、男としての私の責任です。
 此れ迄、私自身、父親が言う様に、馬鹿な遊びをして来た事は事実です。
 勿論、私自身、優紀さんに惹かれて居た事も事実です。
 ですが、実は、英徳中学時代に兄に代わって私が次期家元を襲名した際に、家元で在る 
 父親から言われたんです。
 “次期家元を襲名したお前に言って置く。
  例え、長男に代わって次期家元を襲名したとしても、次期家元を襲名したからには、お
  前の恋愛は自由だが、お前の結婚は西門流と共に在る。”と…。
 だからこそ、私は、例え、優紀さんに惹かれて居ても、将来、優紀さんを傷付ける位な 
 ら、「好きだと告白し無い方が良い。」と、恋愛自体を諦めて居たんです。
 其れに、此れ迄、“自分自身の本気の恋は実らないので在れば、自分自身の人生を諦めて
 遊んだ方が増し(まし)だ。”と、私の幼馴染みで親友と一緒に遊び回って居ました。
 こんな私ですから、当然の事乍ら、優紀さんを傷付けて来ました。
 ですが、そう言う私は、当然の事乍ら、自分自身の中にもう居ません。
 漸く、私は、優紀さんを手に入れる事が出来たのに、優紀さんを見す見す手放すつもり等
 毛頭在りません。
 ですから、私に優紀さん と (自身の娘で在る)真紀を下さい。
 絶対に、優紀さん と (自身の娘で在る)真紀を幸せにします。」と、男らしく…。



実は、此処迄、言い切った総二郎を見聞きして居た総二郎の父親で在る 西門流 家元は、満足そうに、自身の息子で在る 総二郎の顔を見て居たのだ。


そして、総二郎 と 自身の娘で在る 優紀の二人の様子を見聞きして居た優紀の父親も、また、“(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せを総二郎君に託して視ても良いのかも知れない。”と、考えられる様に成って居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の優紀の父親は、優紀の父親として、総二郎に言って除けるのだった。


「勿論、(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せが総二郎君
 に託せなく成った場合は、私自身、二人を放って置くつもりは無いが…。
 優紀自身が望むので在れば、“(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀
 の二人の幸せを総二郎君に託して視よう!”と、思う。
 総二郎君…(自身の娘で在る)優紀 と (自身の孫娘で在る)真紀の二人の幸せを宜し
 く頼むよ!」と…。



だからだったのだろう。
優紀の父親から優紀 と 自身の娘で在る 真紀の二人の幸せを託された総二郎は、更に、優紀の父親に願い出るのだった。


「実は、私の誕生日は、(自身の娘で在る)真紀と同じく、『12月3日』…何です。
 其処で、私からお願いが御座います。
 本日、私 と (自身の娘で在る)真紀の誕生日で在る 『12月3日』を、私 と 優紀
 さんとの入籍日に致したく思って折りますが、如何(いかが)でしょうか?
 勿論、(自身の娘で在る)真紀とのDNA鑑定を行う予定にして折りますが、先ずは、先
 に、私 と 優紀さんの入籍を済ませて置きたいのですが、お許し頂けますでしょう
 か?」と…。


実は、総二郎がそんな計画を立てて居る何て、今の今迄、全く、知らなかった此の時の優紀は、驚愕顔を顔に貼り付かせたまま、唯、総二郎の顔を見詰めるしか無かったのだ。



だが、“総二郎は、(自身の孫娘で在る)真紀の誕生日が何時(いつ)なのか知れば、きっと、そう言って来るだろう。”と、既に、そんな総二郎の企み自体を承知して居た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、そんな総二郎のヘルプに回るのだった。


「其の件に関しては、私からもお願い出来ますか?
 其れが、(自身の孫娘で在る)真紀の為にも成るかと、思います。
 如何(いかが)でしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、総二郎の父親で在る 西門流 家元から言われてしまえば、断り切れないと、悟った優紀の父親は了承するしか無かったのだ。


「承知しました。」と…。



なので、既に、西門家が取り寄せて置いた婚姻届に、総二郎の父親で在る 西門流 家元 と 優紀の父親のサインが記入され、全ての記載事項が記入された婚姻届は、其の他の必要書類と共に、総二郎 と 優紀の手に寄って、区役所に提出されたのだった。


という訳で、総二郎 と 優紀は、其の年の『12月3日』の日にF4&T4のトップバッターのCP(カップリング)として、『恋人同士』を通り越して、『夫婦』と成ったのだった。



そして、更には、其の後、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀の認知をする為に、真紀は、自身の父親で在る 総二郎と共にDNA鑑定をするのだった。


勿論、当然の事乍ら、其の後の総二郎 と 真紀は、DNA鑑定の結果…。
『父子(おやこ)関係 99.9%以上』とし、総二郎 と 真紀の父子(おやこ)関係が証明されたのだった。


だからだったのだ。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、DNA鑑定後、実子として、西門家の戸籍に入ったのだった。



そして、総二郎 と 優紀の入籍後に執り行われる結婚式は、両家の間で相談した結果…。
新年が開けて直ぐの1月に執り行われる事としたのだった。



そして、其の後、総二郎 と 優紀からのF3&T3への入籍&結婚式の報告は、総二郎 と 優紀の頭の中から忘れ去られて居た事に寄り、後回しに成るのだった。




PS.


実は、総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、総二郎 と 優紀が西門邸の母屋の中に在る 居間に戻った時には、まだ、夢の中…だったのだ。


だが、西門邸の母屋の中に在る 居間の中で話しして居る大人達 皆の声が聞こえたのか?
等々、目を覚ましたのだった。


だからだったのだ。
実は、西門邸の母屋の中に在る 居間の中で大人達が喋って居た内容は、まだまだ、6歳児の真紀にとっては早過ぎる話しの内容故…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人から自身達の孫娘で在る 真紀の誕生日プレゼントの為に用意された玩具(おもちゃ) と 誕生日当日に優紀の両親が自身達の孫娘で在る 真紀の誕生日プレゼントの為に用意した玩具(おもちゃ)で遊ばせるという理由で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親は、西門邸の母屋の中に在る別の部屋に移動して、自身達の孫娘で在る 真紀を遊ばせるのだった。


だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親が西門邸の母屋の中に在る別の部屋に自身達の孫娘で在る 真紀を連れて行った際に、「パパ と ママは…⁉」と、泣かれて居た事は事実…だったのだ。


ところが、其の内に諦めてしまったのか?
此の時点に於いての総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、諦めたかの様に、自身の両家の祖父母からプレゼントされた玩具(おもちゃ)で遊び始めるのだった。


勿論、此の時の総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀は、自身の両家の祖母で在る 西門流 家元夫人 と 優紀の母親を巻き込み乍ら、自身の為にプレゼントされた玩具(おもちゃ)で楽しそうに遊び始めるのだった。