【『Once again~再び~ 4.』の【プロローグ】 と 〈PS.〉のエピローグ と
『Once again~再び~ 7.』のエピローグ 〈一部有り〉】
〈総優〉
優紀と一緒に自身の自室に入った此の時の総二郎は、真紀が自分自身の娘で在るという事実を優紀自身が認めてくれたお陰で、嬉しさが募り、自身の自室の中に入った途端、優紀の腕を自身の方へと引き寄せて抱き締めて居たのだった。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は無抵抗だった事も在り、総二郎の腕の中で、ぐらっと、ぐらつくのだった。
勿論、此の時の総二郎は、そんな優紀をしっかりと抱き締めて居た事は言う迄も無かったのだが…。
そして、未だ、優紀を抱き締めたままの其の後の総二郎は、尚も、優紀を抱き締めたままの状態で優紀に訊き始めるのだった。
「なぁ~、優紀…。
真紀を妊娠したと分かった時点で、何で俺に言って来なかった?」と…。
其処で、優紀は、“其れは、当たり前です。”と、言いた気に言い始めるのだった。
「だって、其れは…。
あの頃の私は、西門さんに連絡出来る筈が無かったんです。」と…。
だからだったのだろう。
そんな優紀の言い分を聞いて居た総二郎は、“はぁ~??”と、でも言いた気に、更に、優紀に訊き始めるのだった。
「何でだよ?」と、少し、怒った様な顔付きで…。
だからだったのだ。
此処で、優紀は、核心を突く様な事を言い始めるのだった。
「だって、其れは…。
西門さんは、私の事を嫌って居たから…?」と…。
だからだったのかも知れない。
そんな風に優紀から言われてしまった此の時の総二郎は、更に、“はぁ~??”と、でも言いた気に、更に、怒った様な顔付きで訊き始めるのだった。
「何だよ、其れ…⁉
何時(いつ)、俺が優紀の事を、“嫌いだ‼”っつーったんだよ‼」と…。
実は、此の時の総二郎の顔付きは、不貞腐れたかの様な顔付きをして居たのだ。
勿論、未だ、優紀を抱き締めたまま…だったので、優紀には、全く、そんな総二郎の顔付きは見えて居なかったのだが…。
其処で、此の時の優紀は、尚も、抱き締められた状況で俯き乍らも、きっと、総二郎からして視れば、『反論』とでも言いたく成る様な言葉を総二郎に言い始めるのだった。
「あの頃の西門さんは、私に仰いましたよね?
“優紀ちゃんを恋愛対象に見る事は出来無い。”って…。」と…。
だが、此の時の総二郎は、英徳高校時代の自分自身が、其の後、優紀に伝えた言葉を言って遣るのだった。
「けど…な。
俺は、優紀にそう言った後、更に、言ったよな‼
“俺にとっては革命を起こしてくれた人だよ。
大事な存在。
此れからも仲間として、宜しくっつー事で…。”って…。
其れの何処が嫌われてるっつー事に成んだよ‼」と…。
其れでも、此の時の優紀は、更に、核心を突く様な話を言い始めるのだった。
「でも、私は、西門さんから、“俺は、いい男だけど、いい奴じゃねぇからいい奴を探
せ!”とも言われましたよね。
だからこそ、“私は、西門さんから嫌われてる。”って、思ってました。」と…。
其処で、そんな風に優紀から言われてしまった此の時の総二郎は、溜息を吐き(つき)乍らも、更に、きつく優紀を抱き締め直して言い始めるのだった。
「なぁ~、優紀…。
俺をディスるのは、もう、そろそろ、良いだろ‼
優紀は、俺と結婚したくねぇのかよ?
其れとも、俺を弄って喜んでんのかよ?
けど…な。
既に、俺 と 優紀との間には真紀が居んだよ。
結婚するに決まってんだよ‼
だから…な。
先に言って置くが、俺 と 優紀の中では結婚しねぇ選択肢はねぇから…な。
で、訊いて置きてぇんだけど…な。
何で、優紀は、真紀のパパが俺だって、認めたんだ?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、素直に総二郎に話しし始めるのだった。
「実は、おばあ様…。
桜子さんのお祖母様から言われてしまったんです。
“父親が近くに居るのに、何時(いつ)迄も、父親の居ない娘(こ)にするのは如何(い
かが)なものかしらね。
優紀さん…何時(いつ)迄も、頑固を張るのは真紀ちゃんの為に成らないわよ。”っ
て…。
実は、桜子さんのお祖母様からそう言われてしまった時に、本当の事を言うと、私は、少
し、ショックだった事は確か…だったんです。
だからこそ、考えました。
“私って、頑固…だったんだぁ~。
其れが真紀の為に成らない…か‼
ホント、そうかも知れないなぁ~。”って…。
で、“私の身勝手な考えだけで真紀を不幸にしてはいけない。”って、反省したんです。」と…。
そして、優紀からのそんな話しの中で、総二郎自身が知りたかった其の理由(わけ)が分かった事で、更に、総二郎は、優紀に訊くのだった。
「そう言う事か‼
分かった。
だが、何で、優紀 と 真紀は、三条家で世話に成る事に成ったんだ?」と…。
だからだったのだ。
此の時の優紀は、あの頃の事を思い出し乍ら、総二郎に話しし始めるのだった。
「実は、あの頃の私は、妊娠したと気が付いた時に、如何し様か?
悩んで居たんです。
そんな風に悩んで居た頃に、偶々、T4女子会が開催されて、其の時に、桜子さんにバレて
しまったんです。
“顔色が悪いですよ。”とか…。
“何か、身体がしんどそうですよ。”とか…。
で、桜子さんから、其の後も、色々と、聞かれてしまって白状する羽目に成ったんです。
だから、桜子さんに訊いて視たんです。
“如何して、分かったんですか?”って…。
そうしたら、“優紀さんを見て居たら、確信したんです。”って、当然の様に…。
で、其の後、桜子さんがおばあ様にお話しして下さって、私におばあ様が仰って下さった
んです。
“赤ちゃんを産んで子育てする気なら、赤ちゃんを産んだ後、うち(三条邸)で育てなさ
い!”って…。
しかも其れだけじゃ無くて、私の両親に迄、説得して下さって…。
だからこそ、此れ迄、遣って来られたと、思います。」と…。
其処で、此の時の総二郎は、優紀からのそんな話しを聞いて居て、ふと、思うのだった。
“って事は、全てが桜子の祖母さん と 桜子のお陰っつー訳か‼
桜子の祖母さん と 桜子には感謝しねぇとな。”と…。
そして、更に、此の時の総二郎は、気に成って居た事を優紀に訊き始めるのだった。
「っつーか、今更だけど…よ。
真紀は、あん時…。
俺が優紀の『初めて』を貰った時のガキだよな⁉」と…。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、総二郎の腕の中で恥ずかしそうにし乍らも、返答するのだった。
「はい、そうです。」と…。
だからだったのかも知れない。
優紀からのそんな返答の言葉を聞いて居た此の時の総二郎は、『真紀』の顔を見た時点で、薄々、気が付いて居た事が確信に変わったのだった。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、密かに思うのだった。
“やっぱり…な。”と…。
勿論、『真紀』が産まれる切っ掛けに成ったのは、其の時しか考え様が無かったのだが…。
だからだったのだ。
其れでも、此の時の総二郎は、確認するかの如く、優紀に訊くのだった。
「っつー事は、優紀が真紀を産んだのは、7年前だよな⁉
と言う事は、真紀の歳は6歳か?」と…。
其処で、此の時の優紀は、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人も知って居る事を口にするのだった。
「実は、真紀のお誕生日は、『12月3日』…何です。
ですから、真紀は、今日で6歳に成りました。
先程、家元 と 家元夫人から真紀のお誕生日プレゼントを頂戴して居た所でした。」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀からのそんな話しを聞いて、「マジか⁉」と、嬉しそうにそう言い乍らも、密かに、悔しく思うのだった。
“だからこそ、さっき、居間で、真紀の周りにだけ、玩具(おもちゃ)が転がって居たんだ
な。
親父も、お袋も知ってんだったら、俺にも教えて置けっつーんだよ‼
父親の立場がねぇだろうが…。”と…。
だが、其れでも、嬉しい事には違い無く、此の時の総二郎は、自身の誕生日に娘を産んでくれた優紀にお礼の言葉を伝えるのだった。
「優紀…俺の誕生日に真紀を産んでくれてサンキューな!
俺にとっては、嬉しいBirthday presentだわ。」と…。
だからだったのだろう。
未だ、優紀を抱き締めたまま…だった総二郎は、漸く、優紀を開放して遣り、其の代わりに優紀の唇を塞いだのだった。
だからだったのかも知れない。
長い間、総二郎から唇を塞がれたままだった優紀は、お互いの唇が離れた途端、総二郎に訊くのだった。
「今度は、私が西門さんに訊いても良いですか?」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そう訊いて来た優紀に、“優紀は、一体、俺に何を訊く気…何だ⁉”と、そんな優紀を不審に思い乍らも、其れでも、「ああ…。」と、優紀に返答の言葉を口にするのだった。
「西門さんは、私と結婚して下さるんですよね?
まさか、真紀が居るから、私と結婚して下さるとかじゃ無いですよね?
違うのでしたら、私に西門さんの気持ちを教えて下さい。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、照れからなのか?
“そう来たか?”と、思い乍らも、また、優紀を抱き締めた状態で言って遣るのだった。
勿論、溜息混じりに…。
「はぁ~⤵。
俺が優紀と結婚するって、言ってんだから…よ。
本来なら、悟って欲しいんだけど…な。
仕方がねぇから言って遣るわ。
俺は、優紀の事が好きだ‼
分かったか、優紀…?」と…。
其処で、此の時の優紀は、嘗て、総二郎が優紀に惹かれた切っ掛けと成った好きだった優紀の満面の笑みを見せ乍ら、返答の言葉を口にするのだった。
「はい、良く分かりました。
有難う御座います。」と、未だ、総二郎に満面の笑みを見せ乍ら…。
PS.
そして、其の後の総二郎 と 優紀は、漸く、お互いの気持ちを確認し合った事で、『恋人同士』を通り越して、『夫婦』に成る事と成ったのだった。
〈此の二次小説『Once again~再び~ 9.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
画『花より男子』の花男メンバーのセリフを無断で借用して記載致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、無断で借用して記載致して折ります事をお詫び申し上げ
ます。
また、関係者各位 様に於かれましても、無断で借用して記載致して折ります事を、重ね
てお詫び申し上げます。
ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。〉
〈また、此の二次小説『Once again~再び~』は、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のス
トーリーの流れ(順序)を、多少、変えてしまって居る所が在ります。
此方に関しましても、無断で変えてしまって居る事を、重ね重ねお詫び申し上げます。
ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。〉