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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編④



司が気に入って居る道明寺家の別荘に到着した司とつくし…。
司は、其の道明寺家の別荘のガレージに愛車を止めた後、つくしを別荘の中に誘導したのだ。


そして、道明寺家の別荘に入った司とつくしの目の前には、ガラス張りから見える景色が広がって居たのだ。
其の目の前に広がる景色を見て居たつくしに、司は、声を掛けたのだ。


「お前は、暫くの間、其の景色を楽しんどけ‼
 俺は、珈琲を淹れて来る。」と…。



だが、実は、此の時のつくしは、司から発せられた其の言葉を聞いて居なかったのだ。


何故なら…。
つくしの目の前に広がる其の景色に、此の時のつくしは、酔い痴れて居たから…だったのだ。
否、興奮状態に在ったから…だったのだろう。


だからだったのだ。
珈琲を淹れてリビングルームに戻って来た司の声掛けにも、此の時のつくしは、一切、聞く耳を持って居なかったのだ。



実は、珈琲を淹れてリビングルームに戻って来た司は、「珈琲を淹れて来たぞ‼」と、つくしに、声を掛けて居たのだ。


だが、其れ程迄に、興奮状態に成って居たつくしだったので、自身の目の前に広がる其の景色に酔い痴れ過ぎて、一切、司の声が、自身の耳に入って来なかったという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、思って居たのだった。


“俺は、此の景色に負けたのかよ。”と、自嘲気味に…。



だからだったのだ。
司は、また、つくしの背後から、つくしを抱き締めたのだ。
其処で、此の時のつくしは、漸く、我に返ったかの様に、司の存在を認識するのだった。


だからだったのだろう。
其処で、司が、つくしに、『Back hug』をした事で、漸く、ビクッと成って、反応して居るつくしの耳元に、司は、声を掛けるのだった。


「折角、“珈琲を淹れて来たぞ‼”って、俺は、お前に、声を掛けて遣ったのに…よ。
 此の俺様には、全く、無視かよ。
 お前は、良い度胸してんな‼」と…。


其処で、つくしは、申し訳無さそうに、俯き乍ら、司に謝るのだった。


「すみませんでした。」と…。


だが、司の口から聞いた「珈琲を淹れて来たぞ‼」と、言う言葉に反応したかの様に、此の時のつくしは、自身の顔を上げてから、司に『Back hug』をされた状態のまま、司に訊くのだった。


「あのぉ~、副社長が、珈琲を淹れてくれたんですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の心の中で、“失敬な‼”と、思い乍らも、つくしが、そう言いたい事の意味が分かるだけに、クスッと、笑い乍らも、言って除けるのだった。


「あのなぁ~(笑)。
 俺にも、珈琲位ぇは淹れられるんだよ。
 俺の城を、誰にも邪魔されたくねぇから…な。
 俺のマンションにも、執務室にも、コーヒーメーカーは置いて在る。
 特に、女に淹れられた珈琲を飲もうと思わなかったから…な。
 だから…よ。
 珈琲位ぇは、俺にも、淹れられる様に成った。
 其れは、NYの頃から、ずーっと、そうして来た事だ。
 だから…よ。
 其れ位ぇは、俺にも、淹れられるんだ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、納得したかの様に、司に返答するのだった。


「そうでしたか。」と…。



そして、其の後の司は、つくしをソファに座らせ、つくしと共に珈琲を飲み乍ら、話しし始めるのだった。


「牧野…姉貴の事では、お前に、迷惑を掛けた様だな。
 姉貴という人間は、悪い女(やつ)じゃねぇんだけど…な。
 今迄は、此の歳に成っても、未だに、女の噂も出ねぇ此の俺の事を呆れてたのか。
 女っ気の無い俺の事を心配してた様で、初めて、女の話しに成ったから…な。
 弟で在る 俺のフォローをするつもりで、お前の前に現れたと思う。
 本当に、悪かった。」と、司は、ソファに座り乍ら、頭を下げて、つくしに謝って居たのだ。


だが、此の時のつくしの心の中では、思って居たのだ。


“副社長の方が、余っ程、私自身、迷惑を掛けられて居ますが…。”と…。



其れでも、此の時のつくしは、司の姉で在る 椿と話しした事で、司が云わんとして居る事の意味が分かるので、司を安心させる意味で、返答するのだった。


「私にも、2歳離れた弟が居るんです。
 ですから、副社長のお姉様が心配為さる事の意味は分かります。
 ですので、ご心配には及びません。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、ホッとして居たのだ。
其処で、司は、つくしに、プライベートな話しを訊き始めたのだった。


「お前の姉弟は、弟だけか?」と…。


なので、つくしは、司の方を、しっかり、見乍ら、返答するのだった。


「はい、弟だけです。」と…。


其処で、更に、司は、つくしに、プライベートな話しを訊き始めるのだった。


「で、お前の家族は、親父さんとお袋さんの4人家族か。
 親父さんは、何の仕事をしてる?
 お袋さんも、仕事してんのか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう訊いて来た司の顔を睨み付けるかの様に、言って除けるのだった。


「其れって、私の身辺調査でも為さって居るという事ですか?
 でしたら、答える必要は無いかと思います。
 例え、其れが、お友達の立場で在ったとしても、私は、不愉快です。」と…。


だからだったのだ。
ついつい、先走り、先に急ぎ過ぎた感の在る自分自身を自嘲し乍らも、司は、つくしに謝りを入れるのだった。


「先に進み過ぎた、申し訳無い。
 けど…よ。
 誤解して欲しくねぇのは、決して、お前の身辺調査じゃねぇから…な。
 お前の事を、“もっと、知りてぇ‼”と、いう俺の気持ちの表れだと思って欲しい。」と…。


だが、此の時のつくしは、司から、自身への想いを、そんな風に、聞かされても、何故か、嫌な気はして居なかったのだ。
実は、此の時のつくしは、そんな自分自身に、自嘲気味だと云えたのだった。


“私は、如何しちゃったのだろうか?”と、思い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、我に返ったかの様に、司に言って除けるのだった。


「副社長のお気持ちは、分かりました。
 ですが、此れからは、こんな事をし無いで下さいますか?
 私は、此れでも、ドクターの端くれです。
 急患が入れば、例え、お休みの日でも、呼び出しは有ります。
 私の立場上、遠出が出来る立場では在りません。
 ですから、病院側は、独身寮的なマンションを、病院の近くに、しかも、病院に歩いても
 通える様な場所に、マンションを設けて下さって居るんだと思うんです。
 ですから、万一に備えて、私は、遠出し無い事にして居るんです。
 という訳で、此処は、足が無い様な場所だというの成らば、此のまま、私をマンションに
 送り届けて下さいますか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの目は、威圧感漂う目付きだったのだ。



そんなつくしの目を観た事で、此の時の司は、降参するかの様に、つくしに言って除けるのだった。


「分かった。」と…。


実は、つくしが、自分自身に目を向けてくれるので有れば、“此の(道明寺家の)別荘に、泊まって、此のまま、一泊して、翌日に、帰れば良いだろう。”と、此の時の司は、安易に考えて居たのだ。


だが、そんな司の考えは、脆くも、無残に、崩れ落ちたのだった。


そして、其のまま、司とつくしは、マンションに戻って来たのだ。



そして、司は、何時もの通りに、道明寺HDが、所有・管理して居る 道明寺総合病院のスタッフが入居して居る此のマンションのVIP専用地下駐車場に愛車を停車させたのだ。


実は、此のVIP専用地下駐車場に在る エレベーターは、最上階専用エレベーターなのだ。
という事は、VIP専用地下駐車場とは名ばかりで、実は、司専用地下駐車場と言っても過言じゃ無い状況だったのだ。


何故なら…。
最上階は、1フロアに成って居て、最上階に住んで居るのは、司のみという訳…だったのだから…。



だからこそ…。
つくしは、困って居たのだ。


何故なら…。
自身の部屋に入るには、一旦、1階に向かわなくてはいけないのだから…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、困った様な顔付きに成り、司に、訊き始めるのだった。


「此処から、1階に出るには、如何行けば良いのですか?」と…。


其処で、司は、つくしが、自身の傍から逃げ出さない様に、素早く、つくしの腕を掴んで、言って除けるのだった。


「だったら…よ。
 俺の部屋に来れば、良いだろ。
 俺は、お前を招待して遣ると言った筈だろ?
 だから…よ。
 俺と、一緒に、来いよ‼」と…。



実は、其処で、つくしは、戸惑ったのだ。


何故なら…。
どんどん、司のペースに巻き込まれて居るから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、戸惑いを魅せ始めたという訳…だったのだ。


勿論、此の時の司は、そんなつくしの戸惑って居るで在ろう姿が見て取れて居たのだった。


だが、其れでも、司は、司で、つくしを自分自身のペースに巻き込む為に、必死だったと云えたのだ。



そして、つくしは、何時の間にか?
司のペースに巻き込まれて居る自分自身を、嫌だと思わなく成る日が遣って来るのだった。


だからだったのだ。
そんなつくしを観て行く内に、司は、“して遣ったり…。”と、思える様な日が来るという訳…だったのだ。

司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編③



<此の二次小説『司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外
 編③』は、2021.11.19中に投稿して折りますので、同日、連続投稿かの様に、投稿し
 て折りますが、本来は、2021.11.20投稿分の二次小説と成ります。
 此方サイドの勝手な都合に寄り、2021.11.19中に投稿して折ります事をお詫び申し上
 げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



つくしが住んで居る 道明寺総合病院にて、勤めて居るスタッフの中でも、独身者専用と成って居る此のマンションは、実は、道明寺HDが、所有・管理して居る マンションで、しかも、其のマンションの最上階の所有者というのが、司…だったのだ。


そうとは知らなかったつくしが、其の後、其の事を知った時には、既に、最上階のリフォーム工事が終了し、司が引っ越して来た後の事…だったのだ。


と言う事は、司からして視れば…“して遣ったり…。”と、云えたのだ。


勿論、つくしが住んで居る此のマンションに、司が引っ越しをして来た事自体…。
つくし以外の入居者には知られて居ないのだ。


何故なら…。
司は、VIP専用 地下駐車場から、直接、最上階専用 エレベーターで上がるのだから、他の入居者に知られる事は無いのだ。


じゃあ、何故、つくしが其の事を知ったのか?
其れは、司が、つくしに、直接、話ししたから…だったのだ。



其れは、司が、つくしの下に向かった時の事だったのだ。


つくしが、其の日の仕事を終え、病院関係者専用出入口から出て来た所に、司が、愛車に凭れて待って居たのだった。


実は、其の日のつくしは、夜勤明けだったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、マンションに帰って、ゆっくり、過ごしたかったのだ。


だが、つくしの目の前には、自身の愛車に凭れた状態の司の姿が見えたのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、思わず、病院内に、逆戻りしたい気分だった事は言うまでも無かったのだ。


しかし、病院関係者専用出入口から出て来たつくしを見付けた司は、迷わず、速足で、つくしの下に向かって居たのだ。
そして、此の時の司は、既の所(すんでのところ)で、つくしの腕を掴んで、つくしを拘束したという訳…だったのだ。


其処で、司は、つくしを、初めて、自身の愛車に、無理矢理、乗せたのだ。
そして、司は、つくしに声を掛けたのだ。


「牧野…今日のお前は、夜勤明けだろ。
 俺も、今日は、朝方迄、仕事して、さっき、終わったばっかだ。
 だから…な。
 此の後の俺のスケジュールは、プライベートだ。
 だから…よ。
 今から、ドライブに行かねぇか?」と…。



だが、此の時のつくしは、既に、不機嫌気味だったのだ。
そして、此の時のつくしの心の中では、思って居たのだ。


“何で、夜勤明けで疲れて居る私が、あんたに付き合わなきゃ何ないのよ⁉
 今の私は、眠たいんだっつーの‼”と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう言って来た司に対して、完全無視を貫いて居たのだ。


そんな状況のつくしだった事から、つくしにそっぽを向かれたままの司は、仕方無く、運転に徹して居たのだ。


何故なら…。
つくしから、「帰りたい‼」とか、「一緒に居たくない。」とか、言われて居る訳では無い司は、取り敢えず、車を走らせ、つくしの機嫌取りに徹するという意味合いで、運転に徹して居たという訳…だったのだ。



そして、司が運転する司の愛車が到着した其の場所は、実は、司も気に入って居る道明寺家の別荘が近くに在る場所だったのだ。


そして、其の光景を観たつくしは、其の圧巻な景色に、言葉も無く、暫くの間、唯、黙ったまま、其の圧巻な景色に見惚れて居たのだ。


其処で、司は、つくしの後ろから、つくしを抱き締めたのだ。
そして、司は、つくしに、話しし始めるのだった。


「牧野…お前が、俺を嫌ってる事は、承知してる。
 けど…よ。
 俺は、今迄、女を好きに成った事はねぇ。
 で、俺は、此の歳に成って、初めて、女を好きに成った。
 其れが、お前だ。
 だから…よ。
 俺の初恋は、お前だ。
 だから…な。
 俺は、好きに成った女に、俺の此の想いを伝えるには、如何したら良いのか?
 全く、分かんねぇ。
 唯、俺は、お前に、俺の此の想いを分かって欲しいだけだ。
 だから…よ。
 俺を避けねぇでくれるか?
 今の俺は、お前から避けられると、胸が苦しく成るだ。
 頼む、俺を避けねぇでくれるか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司からのそんな話しを聞いて、自分自身の思いを、司に話しし始めるのだった。


「正直に申し上げると…。
 折角、副社長が、私にお話し下さいましたのに、申し訳無いのですが、副社長のお気持ち
 を、今の私には受け取る事は出来ません。
 其れに、私も、過去に、男性を好きに成った事は有りません。
 此れ迄の私の人生は、恋というモノを知らずに、唯、母の言う通りに、勉学とバイトに明
 け暮れた日々でした。
 云う成れば…。
 此れ迄の私の人生は、母の期待に応える形で、勉学とバイトに明け暮れた日々だったとい
 う訳…何です。
 ですが、私は、母の期待に応えて来なかった事も有るんです。
 其れは、“英徳学園に入学して欲しい。”と、いう母の思いを裏切り、都立高校に入り、国
 立大学に進みました。
 だからこそ…。
 私は、高校に入っても、大学に進んでも、唯、勉学とバイトに明け暮れて居たんです。
 我が家のエンゲル係数は、高かったので…(笑)。
 だからだったのかも知れませんが、学生時代の頃の私は、コンパとか、サークル活動と
 か…そう言ったモノに関わって来た事は有りません。
 興味が無かったと言っても良いと思います。
 勿論、キャンパス内で、そんな風に、楽しんで居る学生達を観て居ても、羨ましいとは、
 思わずに居たんです。
 だから、言う訳では在りませんが…。
 唯、真面目なだけが取り柄で、面白みに欠ける私よりも、副社長でしたら、もっと、良い
 方が現れると思います。
 だからこそ…。
 私は、止められた方が良いと思いますよ(笑)。」と…。



だからだったのだろう。
つくしからのそんな話しを聞いて居た司は、思って居たのだ。


“もし、牧野が、英徳(学園)に居たら、俺の学園生活は、もっと、違ったモンに成って居
 たんだろうな。
 俺の10代は、最悪だったから…な。
 まぁ~、20代も、30代に入っても、良い事が有った訳じゃねぇが…。”と…。


だが、此の時の司は、更に、後ろからつくしを、強く抱き締め乍ら、言って除けるのだった。


「俺は、『真面目なだけが取り柄で、面白みに欠ける』…お前が良いんだよ。
 お前がお前なら、俺は、其れだけで良い。
 俺には、他の女は要らねぇ。
 お前も、知ってんだろ。
 NYの頃の俺が、如何言う男だったのか…。
 其の俺が、お前と知り合って、変われたんだ。
 だからこそ…。
 俺には、お前が、必要…何だ。
 だから…よ。
 俺を受け入れてくねぇか?」と…。


だが、其れでも、此の時のつくしは、司に、更に、自分自身の思いを、話しし始めるのだった。


「実は、私は、此の先の人生に於いても、恋をする気は毛頭在りません。
 其れに、結婚をする気も無いんです。
 ですから、副社長の頭の中に、『結婚』という文字が浮かぶ様なら、私は、想定外に成る
 と思います。
 ですから、別の方に為さって下さい。
 其れと、私から、副社長の其の腕を外して下さいませんか?
 お願いします。」と…。


其処で、つくしからのそんな話しを、更に、聞いた此の時の司の声は、既に、弱々しいモノに変わって居たのだ。
其れでも、此の時の司は、声を渋り出すかの様に、つくしに話しし始めるのだった。


「俺は、お前から離れねぇし、俺の腕を外さねぇ~。
 其れに、勿論、今の俺の頭の中では、お前との『結婚』という文字が浮かんで居るのは、
 確かだ。
 でも、其れは、他の女(やつ)とじゃあ、意味がねぇんだよ。
 お前とじゃ無きゃあ…な。
 意味がねぇんだ。
 だから…な。
 俺と付き合うとか、結婚するとか、そう言う話しは度外視して、先ずは、友達からでも良
 い。
 俺と、友達として、付き合ってくれねぇか?」と…。


云わば…。
此の時の司は、自身のつくしへの想いを、つくしにぶつけて居たのだ。
否、つくしを、自身の手中に収める為に、必死だったのだ。


だが、此の時のつくしは、其れでも、司を拒もうとして居たのだ。


「お友達と言うのは、唯、話しをして終わりでも良いって、意味ですか?
 其れでしたら、TELでも十分ですよね?
 何でしたら、今迄通り、総合外科部長室の電話に、TELして貰っても構わないんです
 が…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんなつくしからの話しを聞いて、脱力感しか無かったのだ。


だが、自身が思って居た本来の目的とは、ズレてしまうのだが…。
此の時の司は、つくしに、願望というべき話しを、話しし始めるのだった。


「なぁ~、牧野…お前は、そんなに、俺が嫌ぇか?
 俺は、こんなに、お前に惚れてるのに…。
 だからこそ…。
 俺は、お前が住んでるマンションの最上階に、引っ越して来たんだ。
 如何して、俺じゃあ、ダメ何だ。
 其の訳を、俺に教えてくれねぇか?」と…。


其処で、此の時のつくしは、思って居たのだ。


“あぁ~、あの工事…。
 副社長の引っ越しの為のリフォーム工事だったという訳…か。
 道理で、あれだけ、慌ただしかった訳だ。”と…。


そして、此の時のつくしは、司から訊かれた『訳』を、話しし始めるのだった。


「私自身が、一生、結婚する気が無いからです。
 私は、一生、ドクターという仕事に、身を捧げるつもりだから…です。
 此れで、大丈夫ですか?」と…。


だからだったのだ。
そんな理由では納得の出来ない司は、つくしに、愚痴っぽく言い始めるのだった。


「其れが、お前の断る理由か?
 だったら、俺は、そんな理由じゃあ、納得出来ねぇな。
 俺とお前は、まだ、30代だぞ。
 其のお前が、“一生、ドクターという仕事に、身を捧げる。”…だと…。
 お前は、若年寄りか?
 まだまだ、若い年齢のお前が言うセリフじゃねぇだろ?
 いい加減にしろよ‼
 俺に断りを入れるなら、もっと、真面な言い訳を考えろよ‼」と…。


そして、其の後のつくしは、“副社長に、何を、如何言って、断っても、無理なのかも知れない。”と、諦め掛けて居たのだ。


其の時だったのだ。
何も言って来ないつくしに、痺れを切らしたかの様に、司は、つくしに、言い始めるのだった。


「どっちにしても、俺は、お前が住むマンションの最上階に引っ越したんだ。
 だから…よ。
 俺の部屋に、お前を招待して遣る。
 俺は、お前だけしか、俺の部屋に入れるつもりはねぇ。
 だから…な。
 友達としてで良いから…よ。
 俺の部屋に遊びに来いよ‼」と…。


其処に、つくしは、返答の言葉に成って居ない言葉を、司に言い始めるのだった。


「もう、帰りませんか?
 私は、夜勤明け…何です。
 副社長も、お仕事が終わったばかり…何ですよね?
 でしたら、1秒でも早く、マンションに帰って、それぞれ、お互いの部屋で、ゆっくり、
 休みませんか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしに、言って除けるのだった。


「休むんだったら…よ。
 此処から、直ぐの場所に、俺の別荘が在んだ。
 一緒に、行かねぇか?
 どっちにしても、此処からじゃあ、足がねぇと帰える事は出来ねぇ。
 其れでも、お前は、歩いて帰るか?」と…。


そして、此の時の司は、其のまま、つくしを拉致るかの様に、自身の愛車の中に、つくしを押し込めるのだった。


だからだったのだろう。
つくしは、戸惑いを魅せて始めて居たのだった。

司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編②




自身の様子を気にする事も無く、執務を熟して居るつくしを、此の時の司は、何も発する事無く、唯、ジーっと、観て居ただけ…だったのだ。


勿論、此の時の司は、そんなつくしのちょっとした仕草を見落す事無く、唯、ボーっと、観て居るだけの様なモノ…だったのだ。
否、見惚れて居ると言っても、過言じゃ無い程…だったのだ。



だが、実は、つくしにも、そんな司の様子に気が付いて居たのだ。
所謂、司が、自分自身を観て居る事を…。


此れがもし、20代の頃のつくしだったの成らば…気が付いて居なかったのかも知れない。


何故なら…。
幼馴染で親友で在る 優紀からして視れば…。
10代・20代の頃のつくしは、人の気持ちに、『鈍感』だったのだから…。
否、疎かったのかも知れない。


だが、此の時のつくしの年齢は、既に、大人の女性と言っても可笑しくない35歳…だったのだ。


だからだったのだ。
此れ迄、色々な修羅場を潜り抜けて、今のつくしが此処に存在して居るのだから…。
当然、現在のつくしが、司の一つ一つの仕草を見落す筈が無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、態と、知らない振りが出来て居たという訳…だったのだ。



其れに、そんな様子の司に対して、少しでも、司に声を掛け様とすれば、其れは、間違い無く、司のペースに巻き込まれる事自体、此の時のつくしには承知して居たし、理解して居たから…だったのだ。


なので、知らない振りをして、司に声を掛ける事も無く、態と、執務に没頭して居たのだ。


否、此の時のつくしは、執務に没頭して居る振りをして居たと言っても過言じゃ無い状況と云えたのだ。



そして、其の後の司は、自身の秘書で在る 西田からの声掛けに寄り、何時(いつ)も、諦めたかの様に、つくしの執務室とも云うべき、総合外科部長室を後にするのだった。


此れが、ここ最近の道明寺総合病院での司のルーティンと成って居たのだった。



実は、其の頃の司は、つくしに会えるだけで、つくしの顔を観られるだけ、其れだけで、良かったのだ。
だが、そんな司だったのだが、等々、司自身、其れも、限界に達して居たのだ。


何故なら…。
つくしから、司に喋り掛ける処か?
司からつくしに声を掛け様が、如何し様が、つくしは、司に、一切、返答し無いのだ。


云わば…。
つくし自身、司を無視して居たのだ。



だからだったのだ。
更に、其の後の司は、等々、痺れを切らしたかの様に、つくしに対応し始めたのだ。
所謂、此の時の司は、つくしの気持ちはお構い無しで、つくしに向かい始めたのだ。


云う成れば…。
此の時の司は、既に、猪突猛進状態…だったのだ。


云わば…。
そんな司を、誰も、止められる状況に無かったと云えたのだ。


だからだったのだろう。
更に、つくしは、そんな司を迷惑がったり、避け始めたのだ。


だが、其れでも、此の時の司は、そんなつくしに、お構い無しだったのだ。



例えば、此の時の司が、つくしに取った行動と云えば…。


つくしの携帯番号等、携帯アドレスを訊き出そうとしたり…。


つくしを食事に誘うと、態々、其の日のつくしの休憩(昼食)時間を調べて、道明寺総合病院に向かう様に成ったり…。


つくしの勤務形態を調べ上げて、つくしの仕事が終わる時間帯を見計らい、病院関係者専用出入口の前で、つくしが出て来る事を待つ様に成ったり…。
(勿論、其の時の司は、自身の愛車で、道明寺総合病院に向かって居た事は言うまでも無か
 ったのだが…。)


つくしの住まいで在る マンション迄、送り届け様と、必死で、自身の愛車を、つくしにアピールしたり…。


と、並々成らぬ努力を続けて居たのだ。



勿論、司が、其の気に成れば、全て、調べ上げられる事案だったのだ。
だが、此の時の司は、調べ様とし無かったのだ。


何故なら…。
其れなら、意味が無いのだ。
つくし自身の気持ちを、自分自身に向けさせられたとは言えないから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに関する情報を、調べさせる事はし無かったのだ。



だが、此の時のつくしと云えば…。
実は、其れでも、そんな司を、一切、無視し様として居たのだ。


そして、其の後の司を無視し続けて居るつくしでは在ったのだが、其れでも、止めてくれない司に、等々、つくしは切れてしまい、言ってしまったのだ。
司を拒絶する言葉を…。


「お願いですから…。
 道明寺総合病院にお越しに成っても、私に会いに来ないで下さい。
 もう、私の前に、副社長の姿を見せないで下さい。
 如何か、お願いします。
 また、道明寺総合病院内で、変な噂が出ると、仕事がし難く成ります。
 其れか、私を解雇為さって下さい。」と…。



だからだったのかも知れない。
其れでも、此の時の司は、次の手段に出様として居たのだ。


其れは、つくしの言葉を、司の都合の良い様に解釈した結果…。
考え出された手段と云えたのだ。


其れは、実は、司自身、此れ迄、貫いて来た自分自身の掟みたいな物を、自分自身で破ってしまった事と成ったのだ。


其れは、つくしが、何処に住んで居るのか?
司自身、調べ始めたという訳…だったのだ。


其れ迄のつくしは、自身の住まいが、何処に在るのか?
司には、一切、言って来なかったのだ。
寧ろ、拒絶する言葉を言って居たのだ。


「就いて来ないで下さい。」と…。


だからだったのだ。
そういう時のつくしは、態と、遠回りして帰ったり、態と、スーパー等に寄り道したり…。
将又、司には、バレない様に、車では通れない様な道から、態と、帰ったりして居たのだ。



だからだったのだ。
司からして視れば…。
“まさか、此処だったのか⁉”と、思う様な所に、つくしは住んで居たのだ。


其のつくしが住んで居るマンションとは…。
道明寺HDが、所有・管理して居る マンションで、道明寺総合病院にて、勤めて居るスタッフの中でも、独身者専用のマンションだったのだ。


勿論、司自身、其のマンションの存在は、把握して居たのだ。


だが、まさか、つくしが、其のマンションにて、住んで居るとは、此の時点に於いての司には思っても視なかったのだ。



だからだったのだ。
此の時の司は、西田を、自身の執務室に呼び出したのだ。
そして、此の時の司は、西田に訊き始めるのだった。


「西田…。
 訊きてぇ事が有んだけど…よ。」と…。


其処で、西田は、司が、如何言う事を訊いて来るのか?
見当も付かなかったのだろう。
不思議に思い乍らも、了承の意を、司に伝えるのだった。


「如何言った事でしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、躊躇する事無く、更に、西田に訊き始めるのだった。


「ああ、訊きてぇというのは…な。
 牧野の事…何だよな。」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田の心の中では、“牧野先生の事ですか?”と、思い乍らも、決して、声にも、顔にも出さず、其の後の司からの話しに耳を傾けて居たのだ。


だからだったのだろう。
何も返答の言葉も無い西田を放って置いて、此の時の司は、続けて、西田に訊き始めるのだった。


「牧野が住んでるマンションは、確か、道明寺HDが、所有・管理して居る マンションだ
 ったよな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、司が何を考えて居るのか?
大体、見当が付いて居たと言う事も有り、西田は返答だけして居たのだ。


「はい。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、やっと、本題の話しを、西田に言って除けるのだった。


「確か、あのマンションの最上階は、俺の所有の部屋に成ってたよな?
 だとしたら、俺は、近い内に、其処に住みてぇ‼
 だから…よ。
 今直ぐ、俺が住める様に、リフォームして置いてくれ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、“やっぱり…。”と、思い乍らも、溜息を吐いて居たのだった。
勿論、司には、気付かれない様に…。


だが、此の時の西田は、更に、声にも出さず、顔にも出さず、司に了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、司に了承した此の時の西田は、其の日から、つくしが住んで居る(道明寺HDが、所有・管理して居る)マンションの最上階のリフォーム工事を始める様に、手配を掛けて居たのだった。


だからだったのだ。
つくしは、ここ最近に成って、慌ただしく成って居るマンションの様子から、コンシェルジュに訊いて居たのだった。


「何か、慌ただしいですね。
 工事でもされて居るんですか?」と…。



実は、此のマンションのコンシェルジュと言うのは、道明寺HDの社員だったのだ。


だからだったのだ。
此のマンションのコンシェルジュ達は、西田から、「牧野先生から、何か訊かれても、詳しい事は言わない様に…。」と、言われて居た事も有り、表面的な言葉で、返して居たのだ。


「ええ、そう何です。
 少しの間、お騒がせしますが、宜しくお願い致します。」と…。


だからだったのだ。
つくしとて、そう言われれば、何も、反論出来る訳も無く、了承の意を伝えるだけ…だったのだ。


「はい、分かりました。」と…。



だからだったのだ。
此の時のつくしには、単なる、工事位にしか、思って居なかったのだ。
なので、此の時のつくしにとって、近い将来、司が、まさか、自身が住んで居るマンションに、引っ越して来るとは思っても視なかったのだった。