tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  12.



司 と 司の秘書で在る 西田が、道明寺総合病院を出た後、リムジンにて、道明寺HDに戻って来た後の事だったのだ。


司の秘書で在る 西田は、司と共に司の執務室に入り、司の執務室にて司の業務に関して、司に伝えた後、西田は、自身の執務室に入る成り、時間を確認して、自身の上司とも云うべき、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓に、其の日の出来事を報告する事にしたのだった。



先ずは、自身の上司とも云うべき、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に連絡を入れたのだった。
勿論のリモートにて…。


そして、此の時の西田は、自身の上司とも云うべき、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に、其の日の出来事、所謂、司のつくしに対する行動を説明するかの様に、報告して居たのだった。


其の上で、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、西田に、指示を出すかの様に話しし始めるのだった。


「そうか…私が知る処では、司にとって、今回の恋は、初めての恋だろう。
 云わば…司にとっては、『初恋』と云う事に成る。
 大の男が、此の歳に成る迄、恋を知らずに生きて来たと言う事も稀では在るのだが、奇跡
 に近いのかも知れん。
 だからなのだろう。
 司自身、妥協を知らない。
 恋に関しては、駆け引きが出来無いと言った処なのだろうな。
 そういう調子成らば…司が、今後、粗相をし無い共限らない。
 西田…負担を掛けると思うが、司の事を、宜しく頼むぞ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、自身の上司とも云うべき、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致して折ります。」と…。



そして、其の後の西田は、自身の上司とも云うべき、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保とのリモートを切った後、今度は、自身の上司とも云うべき、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に連絡を入れるのだった。
勿論のリモートにて…。


そして、自身の上司とも云うべき、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に報告した通り、自身の上司とも云うべき、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、同じ話しを報告をするのだった。


其の上で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田に、愚痴を言うかの様に、指示を出すかの様に話しし始めるのだった。
勿論、溜息を突き乍ら…。


「はぁ~
 本当に、情けない男よね、司と云う男は…。
 経った一人の女性を、自分自身で、ちゃんと、コントロール出来無いとは、何と、情けな
 い話しでしょう⁉
 まぁ~、仕方無いのかも知れないわね。
 今迄、司自身、恋をした事が無かったのだから…。
 椿に寄れば、司は、自分自身の傍に、女性を、一切、近付けた事が無いそうね。
 だから、女性に対して、手加減を知らないのかも知れないわ。
 取り敢えず、司が、何か、仕出かさない様に、西田は、ちゃんと、司を見張ってて、頂
 戴‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、自身の上司とも云うべき、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致して折ります。」と…。


そして、其の後の西田は、自身の上司で在る 司の様子を観察する事に成るのだった。



また、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田から聞いた話しを、タマに伝えるのだった。


何故なら…。
執務時間中の司の事は、西田に頼む事は出来る。


だが、帰宅後の司の様子を見ると成れば、其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、タマにしか頼めないのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田から聞いた話しを、タマに伝えたという訳…だったのだ。



そして、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の娘で在る 椿にも、西田から聞いた話しを、伝えたのだった。


勿論、椿も、自身の弟で在る 司が、『女(性)嫌い』だという事は、F3からも、色々、話しを聞いて知って居たし、実際にも、彼女が出来た所を観た事が無かったので、自身の弟で在る 司の事を、心配もして居たのだ。


だが、「漸く、遅れ馳せ乍らも、司に、好意を寄せる女性が出来た様だ。」と、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から話しを聞けば、ホッとしたと同時に、何故か、自身の弟で在る 司を揶揄いたくも成る椿…だったのだ。


“今迄、散々、お姉様に心配させて於いて、私には、何も報告無し…。
 いい加減にしなさいよね、司…。”と、此の時の椿は、自身の弟で在る 司に、怒りたく成る心境だった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の椿は、自身の弟で在る 司を揶揄いたくも成る心境だったと云えたのだ。


だが、此の時の椿は、司の姉として、ホッとしても居たのだろう。


“司、やっと、本気の恋が出来て、良かったわね。”と、やっと、肩の荷を降ろせる心境でも在ったのだ。



だからだったのだ。
此の時の椿は、考えて居た事が有ったのだ。


“近々、日本に帰国し様かしら。
 そして、司が、好意を持ったという其の女医と会ってみたい。”と…。


勿論、そんな話しに成って居るとは思っても視ない当のつくしは、其の後、椿の突撃訪問に、驚愕するしか無かったのだ。



そして、其の後の司は、勿論、道明寺総合病院に行脚の日々…だったのだ。


何故なら…。
司自身、気が付いた事が有ったのだ。


其れは、「道明寺総合病院に残る。」と、云う明確な返答を、つくしから貰えて居なかった事…だったのだ。


だからだったのだ。
其の後の司は、道明寺総合病院に行脚の日々という訳…だったのだ。



だが、そんな司の行為に迷惑して居たのは、つくし…だったのだ。


何故なら…。
つくしから云えば、部下と成る ドクター や ナースは、興味本位で、つくしに訊いて居たのだった。
其れは、まるで、芸能リポーターかの様に…。


「牧野先生は、道明寺副社長と如何言う間柄…何ですか?」とか…。


「毎日の様に、道明寺副社長は、牧野先生の所にお越しに成って居る様ですが、お二人は、
 お付き合い為さってお出で…何ですか?」とか…。


だが、本来、“迷惑して居る。”と、言いたいつくしは、ドクター や ナースから、そう訊かれても、一切、口を開く事は無かったのだ。


云わば…。
『ノーコメント』…状態だったのだ。


そんな事を言えば、返って、ややこしく成る事も、面倒臭い事に成る事も、分かり切って居るつくしは、司にも、ドクター や ナースにも、一切、口を開く事は無かったのだ。


だからこそ…。
『ノーコメント』…状態だったという訳…なのだ。



そんな所に、つくしの前には、椿が、登場したという訳…だったのだ。


勿論、お騒がせの椿の事、ナースステーションでは、お騒がせ発言を連発して居たのだ。


「此方に、ドクターの牧野先生は、居らっしゃるかしら?
 私は、『道明寺椿』と、言って、『道明寺司』の姉で、将来の牧野先生の義姉に成る予定
 なの。
 私の可愛い妹に会いに来たのよ。」と…。


勿論、司は、“つくしと結婚したい。”と、云う意思も有ったし、そうするつもりでも居たのだ。


だが、つくし側からすれば、司とつくしは、知り合ったばかりで、恋人でも無ければ、友達としても、まだ、何も始まって居ないのだ。


云わば…。
此の時の椿は、先走ったに過ぎないのだ。
要するに、此の時の椿の行動は、気が早過ぎると言っても過言じゃ無い状況だと云えたのだった。



だからだったのだろう。
此の時の椿の行動は、道明寺総合病院内に波紋を撒き散らす結果と成って居たのだ。


だからこそ…。
司とつくしの関係に関して、憶測を呼ぶ結果と成って居たのだ。
其れでも、勿論、此の時のつくしは、誰から何を訊かれても、一切、『ノーコメント』…だった事は言うまでも無かったのだが…。



そして、此の時のつくしは、道明寺姉弟で在る 椿 と 司からのそんな行為を嫌がらせと取ってしまった事で、司からの気持ちを無視し続けて居たのだ。


そして、等々、此の時のつくしは、道明寺総合病院の理事長に、再び、退職届を提出する事にしたのだ。


云わば…。
司が、「道明寺総合病院に残って欲しい。」と、言う懇願さえも…。
もしくは、「うち(道明寺総合病院)のドクターを辞めるなら、俺の傍に居て欲しい。」と、言う懇願さえも…。
全てを応じる事無く、「退職の方向で話しを進めて欲しい。」と、逆に、つくしは、道明寺総合病院の理事長に、懇願する程…だったのだ。


勿論、此の時の道明寺総合病院の理事長は、つくしの退職届を受理する事無く、司の秘書で在る 西田に相談の連絡を入れた事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
此の話しを、西田から聞いて知った司は、ショックを引き起こすのだった。


勿論、道明寺総合病院内にて、何が起こって居るのかも、既に、道明寺総合病院の理事長から話しを聞いて、全てを知って居た司 と 司の秘書で在る 西田のそれぞれは、思って居た事が有ったのだ。


司は、“クッソ~‼”と、自身の心の中で、吠えて居たのだが…。
此の時の西田は、“此の状況成らば、牧野先生がそう考えられたとしても、致し方無い事でしょう。”と、此の状況に、何処か、納得もするのだった。


勿論、此の時の西田は、つくしを応援して居た訳では無い。


だが、此の時の西田は、“此の状況成らば、牧野先生がそう考えられたとしても、致し方無い事でしょう。”と、思い乍ら、道明寺総合病院内のつくしの立場を考えた時、更に、“牧野先生がそう考えられたとした成らば、本来、牧野先生のお考えを尊重すべきなのだろう。”とも、考えて居たという訳…だったのだ。


だが、其の事を、自身の上司で在る 司が、許す筈等無かったのだ。
寧ろ、つくしを引き留めに掛かる事は言うまでも無かったのだ。



だからこそ…。
此の時の西田は、道明寺総合病院の理事長に、言えた言葉だったのだ。


「取り敢えず、牧野先生が提出為さった退職届は受理せず、理事長の方で、預かって、保管
 為さって下さい。
 司様が、牧野先生と話し合い為さると思いますので…。」と…。


なので、此の時の道明寺総合病院の理事長も、既に、承知して居た事だったので、西田に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



なので、道明寺総合病院の理事長に、自身の退職届を提出して預かって貰って居るにも関わらず、其の後、何の連絡も無い事から、此の時のつくしは、何時(いつ)迄も、ダラダラと、道明寺総合病院に留まり、何時(いつ)迄も、ダラダラと、総合外科部長を続ける羽目に成って居たのだ。


其の間、本来なら、つくしに会いに行きたい司では在ったのだが、つくしと会えば、退職の話しに成る事が分かり切って居る司は、中々、つくしに会いに行こうとし無かったのだ。


なので、態と、日伸ばしにし乍らも、つくしの様子窺いをして居た司…だったのだ。



そして、此の時の司は、自身の姉で在る 椿の勝手な行動に、実は、怒り爆発…だったのだ。


そして、此の時のつくしもまた、放置状態に在る 此の状況に嫌気が差して居たので、毎日、イライラして居たという訳…だったのだ。

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  11.



実は、此の時のつくしは、ソファに座ったまま、自分自身の後ろから、司に抱き締められた状況だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、ソファに座ったままの状態で、此の状況を打破する為に、一人、藻掻いて居たのだ。



そして、そうして居る内に、つくしの肘が、司のお腹辺りを、ヒットしたのだ。


云わば…。
此の時のつくしの肘は、司のお腹辺りを突いて居る状態だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、驚愕すると同時に、自身のお腹を押さえ様と、つくしの後ろから抱き締めて居た自分自身の腕を外した状態で、お尻から倒れ込んだのだ。


所謂、此の時の司は、自身のお腹を押さえ乍らも、尻餅をついた状況だったのだ。



だからだったのかも知れない。
後ろを振り向き、其の状況を確認した此の時のつくしは、素早く、ソファから席を立ち、司の方を向いた状態で、「申し訳御座いません。」と、頭を下げて、司に謝り乍らも、其の場から退散する為に、足早に、ドアに向かって歩き出して居たのだ。


其の時だったのだ。
司は、予期して居なかった事だっただけに、未だに、自身のお腹辺りには痛みが在るには有るのだが…。
其れでも、自分自身のお腹を片手で押さえ乍らも、素早く、立ち上がり、既に、ドア付近迄、近付いて居たつくしの腕を、咄嗟に掴み、自身の腕の中に閉じ込めるかの様に、再び、抱き締めたのだ。


其処で、驚愕して居たのは、今度は、つくしの方だったのだ。
否、此の時のつくしは、慌てて居たと言っても過言じゃ無い状況だったのだ。



だが、此の時の司は、つくしを抱き締め乍らも、其れでも、つくしに、訊こうとするのだった。


「お前は、俺から、何故、逃げ様とする?
 俺は、今、お前に言ったばっかだよな?
 俺は、“お前が好きだ‼”と…。
 其れに、さっき、お前に聞いた俺に、其の俺の言った言葉を理解出来て居るという意味
 で、お前は、俺に頷いたんじゃねぇのか?
 其れに、“俺とお前が、此処(道明寺総合病院)で知り合ったという事は、運命だったん
 だ。”とも、俺は言った筈だ。
 其れでも、お前は、俺から逃げるのか?」と…。
「………」



だからだったのだ。
此の時のつくしは、何も返答出来無かったのだ。


だが、其の代わりに、此の時のつくしは、司の臑(すね)辺りを、思いっ切り、蹴飛ばしたのだ。


其の拍子に、司は、また、お尻から倒れ込んだのだ。
所謂、また、司は、尻餅をついた状態だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、本気で、痛かったのか?
直ぐには、立ち上がれず、声だけで、つくしを威嚇して居たのだ。


「お前なぁ~。
 痛ぇんだよ。
 何、すんだぁ⁉」と…。



だが、此の時のつくしの頭の中では、“此の場に居ては危険‼”と、赤信号が灯って居たので、再び、「申し訳御座いません。」と、司に謝り乍らも、素早く、ドアを開け、廊下に出たのだった。


そして、此の時のつくしは、後ろを振り返る事無く、自身の持ち場で在る 総合外科に向かって居たのだった。


勿論、此の時のつくしの心の中では、独り言を呟いて居たのだ。


“如何して、副社長の運命の相手が、私…なのよ。
 信じられない。”と…。


云わば…。
つくしの心の中では、そう言って来た司に対して、怒りを込み上げ乍らも、そんな風に、独り言を呟いて居たという訳…だったのだ。



そうとは知らない此の時の司は、唯、つくしに、「お前が好きだ‼」とか…。
「俺とお前が、此処(道明寺総合病院)で知り合ったという事は、運命だったんだ。」とか…。
唯、つくしに、そう伝えただけだったので、“あいつは、俺に照れてただけだったのかも知れねぇな。”と、此の時の司は、都合良く、解釈して居たのだ。


云わば…。
此の時の司は、そんなつくしの事を、“可愛い奴。”とも、思って居たのだ。



実は、此の場に、西田が居るとは、つくし自身、気が付いて居なかったのだが…。
此の場の隅の方では、西田も待機して居たのだ。


そして、此の時の司は、つくしに寄って、二度も倒されたのだ。
此の場に、もし、司の秘書の立場で在る 西田が居たと言うの成らば…。
本来なら、尻餅をついて迄、二度も倒れてしまった司を助けに行くべきで在る。


だが、此の時の西田は、そんな司を助けに行こうともして居なかったのだ。


何故、此の時の西田は、そんな司を助けに行こうとし無かったのか?
其れは、司が、尻餅をついた状態で、一人、真っ赤な顔に成り、照れて居たから…だったのだ。


なので、此の時の西田は、暫くの間、司を、そーっと、して置いたという訳…だったのだ。



だが、実は、此の時の西田は、思って居たのだ。


“司様は、牧野先生のお気持ちも聞かずに、ご自身のお気持ちのままに、行動為さり…。
 そして、自身のお気持ちのままに、ご自身のお気持ちを牧野先生にぶつけられて居る。
 其れでは、牧野先生に、ご自身のお気持ちは伝わらない。
 其れは、返って、逆効果というモノ…。
 其れに、如何して、司様は、牧野先生を怒らせたにも関わらず、あんなに、照れて居らっ
 しゃるのでしょうか?
 司様は、如何も、牧野先生のお気持ちを、ご自身の都合良く、解釈為さってお出での様で
 御座いますね。
 其れは、後々、始末に悪いというモノ…。
 何故、司様は、牧野先生のお気持ちを無視為さったのか?
 私は、理解に苦しみます。”と…。



そして、或る程度の時間が経った時に、漸く、司は、我に返り、西田を呼ぶのだった。


「西田…。
 取り敢えず、今から、あいつの所に行くぞ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の西田は、全力で、そう言って来た司を引き止めるのだった。


「司様…。
 此の後も、司様には、執務が御座います。
 本日は、此れで、此の場を後に致しましょう。」と…。


だが、此の時の司は、自分自身の自論を、西田に、言って除けるのだった。


「西田も、此の場に居たんだ。
 西田も観てただろ?
 あいつは、唯、俺に照れてただけだろ?
 と言う事は、俺に惚れたという訳だ‼
 だから…よ。
 俺が、あいつの所に行ってよ。
 もっと、俺に惚れる様にするんだよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田の心の中では、そう言って来た司を呆れ乍らも、溜息を突き、更には、思って居たのだった。
勿論、此の時の西田の溜息は、司に気付かれない様に、吐いて居た事は言うまでも無かったのだが…。


“はぁ~
 司様は、牧野先生の何方をご覧に成り、そう思われたのでしょうか?”と…。



だが、其れでも、此の時の西田は、全力で、そう言って来た司を引き止める必要性が有ったのだ。


何故なら…。
“此れ以上、牧野先生への司様の印象を悪くする訳にはいかなかったから…。”と、言う事が、此の時の西田の最大の理由だったのだ。


なので、此の時の西田は、全力で、そう言って来た司を引き止めたという訳…だったのだ。


「司様…。
 取り敢えず、本日は、此れで、宜しいのでは無いでしょうか?
 まだまだ、此れからも、牧野先生に、司様の魅力をお見せに成る事は出来ます。
 ですが、本日中の執務を、本日中に熟して頂かねば、司様のご帰宅は、どんどん、遅く成
 ります。
 其れでも、宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の日の司は、渋々、此の場を後にする事にしたのだった。
勿論、此の時の司は、自身の秘書で在る 西田に、指示を伝える事は忘れて居なかったのだが…。


「分かった。
 仕方ねぇな。
 今日は、帰るわ。
 だが…な。
 此れからも、あいつに会いに、此処(道明寺総合病院)に来る。
 だから…よ。
 其の時間を、スケジュールに入れとけよ。
 まぁ~、取り敢えず、スケジュール調整しとけよ。
 分かったな、西田…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、更に、呆れ乍らも、司の指示に、了承するのだった。


「承知致しました。」と…。



という訳で、此の日から、司は、道明寺総合病院に、行脚の日々が続くのだった。




<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  11.』は、切りが良い為
 に、短めにて、終了致して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

恋人を作らない男・作ろうとしない女【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編




<此の二次小説『恋人を作らない男・作ろうとしない女【結婚出来ない男・しない女…<つ
 かつく>】  番外編』の文面の中には、現代に於いては、相応しくない様な言葉が入っ
 て折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



恋人を作らない男


10代から20代、そして、現在に至る迄の司は、一切、女性に目もくれず、生きて来たのだ。


云わば…。
此れ迄の司は、『女性嫌い』…だったのだ。


“女は、面倒臭ぇ”と、思い乍ら、生きて来たのだから…仕方無いと云えたのだろう。
特に、司が、嫌って居たのは、『女(性)の涙』…だったのだ。



其れに、幼少期の頃の司の育ての親は、自身の姉で在る 椿 と 使用人頭のタマ…だったのだ。


何故なら…。
自身の実の母親は、自身を産んで直ぐ、自身の父親で在る 現在の道明寺HD 会長 道明寺保の後を追って、NYに渡米したから…だったのだ。



そんな自身の育ての親と言うべき、自身の姉で在る 椿にしても、道明寺邸の使用人頭で在る タマにしても、涙を見せる様な女性では無かったのだ。


椿は、司に対して、鉄拳 や 暴力と共に、厳しく(?)、自身の弟で在る 司を育てて来たし、タマも、一切、妥協を許さず、司を育てて来たのだ。


云わば…。
幼少期の頃の司は、財閥のお嬢様らしからぬ椿 と 道明寺邸の使用人頭としては、全てを任されたというのか?
権限を持ったタマの二人に寄って、育てられた事に成るのだ。


と言う事は、幼少期の頃の司は、財閥のお嬢様らしからぬ椿 と 権限を持ったタマという強い女性達に寄って、育てられて来たという事に成るのだ。


だからだったのだろう。
涙を見せる様な女性が、大嫌いというのか?
苦手な司が、其処に居たのだ。


なので、10代から20代にかけては、其れこそ、自分自身の前から、そう言う女性達を排除して来たのだ。


だが、其れでも、30代に成れば…。
仕事の都合上、勿論、そうも言ってられない時も有るのだ。


其れでも、傍に置くとかでは無く、近付いて来る女性に対して、排除し乍らも、時と場合に寄っては、仕事上、会食に応じなければ成らない時も有ったのだ。


そんな時の司は、背中に寒気を感じ乍らも、愛想笑いをして居たのだ。
そして、其の後には、そんな会社を排除して来たのだ。


何故なら…。
そんな時の企業経営者達は、決まって、自身の娘や、孫娘、または、姪を、司に紹介したがったから…だったのだ。



だからだったのだ。
そんな司は、『独身貴族』とも言うべき、独身生活を過ごして居たのだ。


自分の遣りたい様に時間を使い、遣りたい様に遣る。
そんな日々を、司は、過ごして来たのだ。


そんな司に、恋人が出来る訳も無く、恋人自体を欲しがら無かったのだ。


云わば…。
司は、『恋人を作らない男』と云えたのだ。



だが、つくしと知り合って、其の司が、初めて、『恋人』というモノが欲しく成ったのだ。
漸く、司にも、『恋』をする気に成ったと云えたのだろう。



恋人を作ろうとしない女


つくしは、勉強が出来ると言う事も有り、此れ迄、母親の指示の下…。
中学生に成った頃から、勉強一筋で生きて来たのだ。
其れにも、つくしの母親の思惑が有っての事…だったのだ。


実は、つくしの父親で在る 牧野晴夫は、出世頭から外れた万年平社員…だったのだ。


其の為に、社宅内でも、色々、言われ、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、つくしに、将来の牧野家を託す事にしたのだ。


“其の為には、つくしに勉強させて、有名私立高校に入学させ、玉の輿に乗らせなくては、私達の将来は無い。”と、思わせる程、此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子の考え方は、歪んだ考え方しか出来無く成って居たのだ。


だからだったのだろう。
中学生当時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子から強制され乍らも、嫌いでは無い勉学に勤しんで居たのだ。


なので、『英徳学園』一本に、ターゲットを絞った其の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、つくしを無理矢理、『英徳学園』の入学説明会に連れて行くのだった。


其の時の『英徳学園』の資料を見た其の当時のつくしは、入学金の高さに加えて、授業料の高さに、“牧野家のエンゲル係数を考えた時、英徳学園に入るのは無理…。”と、此の時のつくしは、悟ったのだった。


なので、其の当時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子を説得して、都立高校に入学したのだ。


勿論、中学生の頃から、常に、学年トップの成績を誇って来たつくしに課せられた自身の母親で在る 牧野千恵子との約束は、「高校に入っても、常に、学年トップの成績を取る事!」…だったのだ。


何故なら…。
つくしの母親で在る 牧野千恵子は、“大学は、つくしを、英徳大学に入学させ様‼”と、密かに、目論んで居たから…だったのだ。
だが、其の当時のつくしが入った大学は、つくしが、自身の母親で在る 牧野千恵子を説得した事で、日本最高峰の国立大学だったのだが…。



だからだったのかも知れない。
つくしは、思って居たのだ。


“私は、一生、結婚するという事は、考えないで置こう。
 私の一生は、『ドクター』という仕事に、捧げて生きて行こう!
 もし、私が結婚するとする成らば…。
 其れは、間違い無く、相手は、一般庶民の方で、お金持ちでは無い。
 だとしたら…。
 ママの期待を裏切る事に成る。
 此れ迄も、私は、ママの期待を裏切って、ママの言い成りには成らなかったんだか
 ら…。
 だから、もし、結婚迄、ママの期待を裏切ってしまったら、きっと、ママは、二度と、私
 とは、口を利いてくれなく成る。
 だったら、一層の事、結婚し無い方が良い。”と…。


だからこそ…。
20代当時のつくしが選んだ病院は、救急救命センターだったのだから…。


勿論、其処(救急救命センター)で、つくしのドクターとしての実績が培われた事は言うまでも無かったのだ。



だからだったのだ。
例え、つくしの父親で在る 牧野晴夫が、出世頭から外れた万年平社員だったとしても…。
社宅内でも、色々、言われ様が、此の時のつくしは、思って居たのだ。


“今迄通り、家族4人、仲が良く、幸せを感じられたら、其れだけで、十分だよ。
 笑いの絶えない家族…何だから…。
 だから、此れからも、きっと、お金が無くても、幸せを感じられる筈…。
 だからこそ…。
 私は、結婚せずに、此れからも、牧野家を支え続ける。”と、誓うかの様に…。


だからだったのだ。
つくしは、『恋人を作ろうとしない女』と云えたのだった。


と言う事は、其れは、一生、つくし自身、独身を貫くという意味に成るのだった。


実は、つくしのそんな思いは、10代の頃から現在に至る迄、ずーっと…だったのだ。



なので、つくしの前に、司が現れた時のつくしは、司を毛嫌いし…。
そして、自身の背中に寒気を感じ乍らも、司を退治する事に必死だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな司から、逃げる事ばかり、考えて居たのだ。


そして、司と恋人に成るという事自体…。
“絶対に、嫌‼”と、思い乍ら、司を拒否る日々…だったのだ。



だが、そんな日々も、終わりを告げる日は来るのだが…。
此の頃のつくしには、“有り得ない。”と、思って居た事…だったのだ。


勿論、結果的には、つくしの母親で在る 牧野千恵子の思惑通りに、コトが運ぶ事に成るのだった。



fin



<此の二次小説『恋人を作らない男・作ろうとしない女【結婚出来ない男・しない女…<つ
 かつく>】  番外編』は、『番外編』の為に、短めにて、終了して折ります事を、お詫
 び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>