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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ボジョレーヌーボー解禁…<つかつく>・<あき桜>・<総優>




毎年11月の第3木曜日 午前0時(2021年の場合は、11月18日)
…ボジョレーヌーボー解禁日



【此の二次小説『ボジョレーヌーボー解禁…<つかつく>・<あき桜>・<総優>』は、
 『ボジョレーヌーボー』の解禁日で在る 11月の第3木曜日(2021年の場合は、
 11月18日)に合わせて綴って折ります。
 ですので、此の二次小説『ボジョレーヌーボー解禁…<つかつく>・<あき桜>・<総優
 >』の時期は、『ポッキーゲーム…<総優>・<あき桜>・<つかつく>』の翌年の
 『ボジョレーヌーボー』の解禁日を想定して折ります。
 宜しくお願い致します。】



ボジョレーヌーボー』の解禁日を前に司は、最高級の『ボジョレーヌーボー』を手に入れられる様に手配して居たのだ。



実は、此れ迄、NYに渡米して居た司は、翌年、日本に帰国する事が決まって居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしが、英徳学園 高等部を卒業した事を機に、つくしも、司と一緒に渡米して居たのが、其れから、4年後の秋に、NYの大学を卒業する事が決まったつくしも、司と一緒に、日本に帰国する事が決まったのだ。


そして、日本に帰国後のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望に寄り、英徳学園 大学院に編入する事に決まったのだ。


其の為に、つくしは、一度、日本に帰国して、英徳学園側に挨拶をする必要性が有ったのだ。


だからこそ…。
英徳学園 大学院に向かう為に、此の『ボジョレーヌーボー』の時季に合わせて、司と一緒に、つくしは帰国したのだった。


何故なら…。
此の『ボジョレーヌーボー』の時季に合わせて、司が、日本に帰国する事が、事前に、決まって居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
司は、つくしに、言って居たのだ。


「もし、つくしが、英徳(学園)に出向く為に、日本に帰国するんだったら…よ。
 俺と一緒に、日本に帰国しねぇか?
 俺が、日本に帰国する理由は、出張だけど…よ。」と…。


なので、つくしは、司からの願望を聞き入れる形で、司と一緒に、帰国したという訳…だったのだ。
勿論、其の話しを聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司の事を呆れて居た事は言うまでも無かったのだが…。



そして、此の時の司は、勿論、『ボジョレーヌーボー』の解禁日に、世田谷の道明寺邸に、最高級の『ボジョレーヌーボー』が発送される様に、手配して居たという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
ボジョレーヌーボー』の解禁日を前に、司は、F3に、リモートにて、連絡を入れて居たのだ。


「『ボジョレーヌーボー』の解禁日に合わせて、俺とつくしは、帰国するつもり
 だ。
 (最高級の)『ボジョレーヌーボー』を、(世田谷の道明寺)邸に発送する様
 に手配してる。
 (世田谷の道明寺)邸に、F4&T4で集まって、解禁日(毎年11月の第3木曜日 午前0
 時)に合わせて、カウントダウンしねぇか?」と…。


だからだったのだ。
類と総二郎とあきらは、司の意見に賛同するのだった。


「そうだね。」
「了解‼」
「其れは、楽しみだな。」と…。



だが、其処で、司は、更に、言って除けるのだった。


「総二郎、あきらに、言っとく。
 お前等(のそれぞれ)の彼女には、内緒にしとけよ‼」と…。


だからだったのだろう。
“何故、言っちゃあ、いけねぇんだ⁉”と、首を捻りたく成って居た此の時の総二郎とあきらは、司からの言い分に驚愕…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、司に訊く事にしたのだった。


だからこそ…。
此の時の総二郎とあきらは、お互いに目配せをして居たのだが、司に訊き出したのは、勿論のあきらだった事は言うまでも無かったのだ。


「何で、言っちゃあ、いけねぇんだ⁉」と…。


其処で、司は、総二郎とあきらに言って除けるのだった。


「其れは…な。
 女共を喜ばす為だ。
 女という生き物は、赤ワインが好きだろ?
 だから…な。
 つくしにも、言ってねぇ‼
 だから…な。
 お前等も、まだ、言うなよ‼」と…。


だからだったのだ。
“そういう事…かよ。”と、思った総二郎とあきらは、それぞれ、司の意見に了承するのだった。


「ああ、分かった。」
「そういう事なら、言わねぇわ。」と…。



そして、此の時の司は、類にも、伝えて置くのだった。


「類にも、言って置く。
 類は、俺の女で在る筈のつくしに、良く、連絡してんだろ。
 つくしからは、“類は、友達でしょ‼”と、言われてる。
 だから…な。
 今迄の俺は、渋々、何も言って来なかった。
 けど…な。
 此の件だけは、ぜってぇに、つくしに、言うなよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の類は、自身にそう言って来た司に対して、“出た、独占欲…。”と、思い乍らも、“牧野を喜ばす為なら、司の意見に賛同して上げ様かな。”と、考えて居たのだ。


だからこそ…。
此の時の類は、司に言えた言葉だったのだろう。


「うん、分かったよ。
 でも、其れ以外なら、牧野に連絡しても良いんだよね?」と…。


だが、此の時の司は、リモート上でも、類を睨み付け乍ら、類に言って置くのだった。


「つくしは、俺の女で在る筈だが…。
 其れでも、類は、つくしに連絡を取るのか?」と…。


だが、此の時の類は、飄々と、司に言って除けるのだった。


「うん、だって…さ。
 俺と牧野は、『ソウルメイト』…だから…ね。」と…。



だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、それぞれ、密かに、思って居たのだった。


“(世田谷の道明寺)邸で集まった時は、前途多難だな。
 まぁ~、あきらが居るから、大丈夫だろ。”


“何で、司と類は、顔を合わせれば、何時(いつ)も、喧嘩ばかり…何だぁ~⁉
 どうせ、其の後の後始末は、何時(いつ)も、俺がする事に何だから…よ。
 (世田谷の道明寺)邸で集まった時位ぇは、仲良くしてくれよ‼”と…。



という訳で、F3&T3は、11月の第3木曜日 午前0時の2時間前で在る 11月の第3水曜日 午後10時に、世田谷の道明寺邸に集まり、11月の第3木曜日 午前0時の10秒前から、カウントダウンをし乍ら、其の後の『ボジョレーヌーボー』の解禁日を楽しんで居たのだった。
勿論、何も知らず、世田谷の道明寺邸に集まって居たT4にとっては、驚愕だった事は言うまでも無かったのだが…。


特に、興奮して居たのは、アルコール好きで在る 滋と桜子だった事は、更に、言うまでも無かったのだ。


其れに、桜子は、アルコール類の中でも、特に、赤ワイン好きだったのだ。


だからこそ…。
つくしに絡み乍らも、司が手配したという最高級の『ボジョレーヌーボー』の赤ワインを楽しんで居たのだった。


「流石は、最高級の『ボジョレーヌーボー』ですわ。
 全く、酔わないですもの。」と…。



だが、此の時のあきらとつくしは、口に出す事は無かったのだが、そんな桜子に対して、それぞれ、密かに、思って居たのだった。


“十分、酔ってんだろ。
 いい加減にしろよ、桜子‼”


“桜子は、既に、酔ってるから…。”と…。


だが、あきらとつくしにしても、決して、自身の思いを口に出す事は無かったのだ。


何故なら…。
既に、ほろ酔い気味の桜子から絡まれるとややこしい事を、あきらとつくしは、知って居るから…だったのだ。
其れに、桜子自身、アルコールに対して、強いという認識で居たから…だったのだ。


だからこそ…。
もし、あきらが、桜子に余計な一言を発すれば…。
桜子から睨まれるだけじゃ無く、あきらにとっては、後々、大変に成る事は、あきら自身、分かり切って居たから…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、思って居たのだった。
勿論、此の時の総二郎は、隣に座って居る自身の恋人で在る 優紀の肩を抱き乍ら…。


“優紀は、自分自身の事を知ってるし…よ。
 必ず、アルコールを無茶飲みする事はねぇ。
 自分自身の事を弁えて、飲もうとする。
 其処は、桜子と、違ぇ所だろうな。
 あきら…ご愁傷様…。”と…。



という訳で、未だ、学生の桜子は、次の日の事を気にする事無く、最高級の『ボジョレーヌーボー』の赤ワインを楽しんで居たという訳…だったのだ。


なので、桜子の恋人で在る あきらは、最高級の『ボジョレーヌーボー』の赤ワインを楽しめる筈も無く、桜子の事を気にし乍らも、嗜む程度に飲んで居たのだった。



fin

司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編①




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  12.』のエピローグ<司の其の後>】


西田は、自身の上司とも云うべき、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓からの言い付けに寄り、自身の上司で在る 司の其の後の観察をする事に成ったのだ。



実は、司は、其の後も、自身が思って居る通りに、つくしからの返答の言葉を聞きたくて、道明寺総合病院に行脚したかったのだ。


だが、つくしは、道明寺総合病院の理事長に、「退職の方向で話しを進めて欲しい。」と、申し伝えて居るのだ。


其れに、司自身、つくしからの良い返答の言葉が聞けて居ない処か?
自身の姉で在る 椿に寄って、邪魔をされた様なモノ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、直ぐにでも、つくしの下に向かって、つくしの誤解を解きたいという思いが有った事は、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の本来の思いは、直ぐにでも、道明寺総合病院に行脚したくても出来ず、我慢を強いられて居たのだが、其れでも、気が急くばかりで、のんびりと、仕事して居る場合では無かったのだ。


だが、此の時の司が、其れでも、つくしに会いに行きたいと、無理押しして、つくしに会いに行けば、“また、退職の話しに成るのだろう。”と、推測して居た司は、中々、つくしに会いに行く事が出来なかったのだ。


其れでも、人間という生き物は、我慢をして居れば、何時(いつ)かは、限界というモノが遣って来るのだ。
勿論、司も、例外では無く、等々、我慢の限界が来てしまったのだ。


だからだったのだ。
司は、つくしに会いに行く事にしたのだった。



そして、つくし自身も、退職届を提出したにも関わらず、暫くの間、放置状態にされたままの状況だった為に、嫌気が差して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の放置状態に、毎日、イライラして居たのだ。


勿論、此の様な状況だったとしても、つくし自身、自身の部下で在る 総合外科のドクター や ナース達に、当たり散らす様な事は、一切、無く、唯、つくし一人で、イライラして居ただけ…だったのだ。


だが、つくしの部下で在る 総合外科のドクター や ナース達からして視れば…。
そんなつくしの様子は、今迄に観た事が無く、異常だと思わせて居たのだ。


だからこそ…。
つくしの部下で在る 総合外科のドクター や ナース達からは、“牧野先生の身に、何か有ったのだろうか?”と、思わせる程…だったのだ。



そして、其の後、久し振りに、つくしを訪ねた司は、西田の助言に寄り、先ずは、理事長室にて、つくしと会う事にしたのだ。


「馴れ馴れしくすればするだけ、返って、牧野先生は、司様から離れ様と為さると思いま
 す。
 ですから、今回は、取り敢えず、牧野先生を理事長室にお呼びして、お話し為さるのは、
 如何で御座いましょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、西田の助言に従い、理事長室にて、つくしを待つ事にしたという訳…だったのだ。



だが、司が、つくしに会いに行った時のつくしの顔付きは、司自身が期待して居たモノでは無かったのだ。


云わば…。
理事長室に入って来た時のつくしの顔付きは、怒り顔…だったのだ。


云う成れば…。
其の時のつくしの目は吊り上がり、其れはまるで、司を睨み付けて居る様子…だったのだ。


実は、司は、つくしから優しい目付きで、自身に微笑んで欲しかったのだ。
だが、そんな司の思いは、儚くも散ってしまったのだ。


だからだったのだ。
唯、終始、自身を睨み付けて来るつくしに、此の時の司は、戸惑いを魅せて居たのだった。



そして、司が、何も言い出せず、戸惑って居る所に、西田からの助け舟が有ったのだ。


云わば…。
此の時の西田は、つくしに声を掛けるのだった。


「牧野先生…。
 先日、理事長に提出為さった退職届の件で御座いますが、受理させて頂く事は出来ませ
 ん。」と…。


其処で、つくしは、西田に訊き始めるのだった。


「如何してですか?」と…。



勿論、此の時の西田は、“牧野先生が、私に、そう切り返して来る事は、当然だろう。”と、認識して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の西田は、つくしに、話し出来た言葉だったのだ。


「牧野先生は、道明寺総合病院にとって、無くては成らない人材です。
 牧野先生の様に、素晴らしい人材を、見す見す、見逃す様な事は、道明寺総合病院とし
 てもしたく御座いません。
 了承願えましたら、幸いですが…。」と…。



だからだったのだ。
此の時の司は、西田が、『』を強調し乍ら、つくしに話しして居る会話を聞いて居て、悟って居たのだった。


“西田…お前、何時の間に、俺のあいつへの想いに気が付いて居たんだ⁉
 でも…よ。
 此の状況は、何だか、俺は、助かったのかも知んねぇな。
 って事は、牧野は、うち(道明寺総合病院)に残らねぇといけねぇだろうな。”と、ほくそ笑み乍ら…。


だが、“此の時のつくしは…。”と、云えば…。
怪訝な顔付きに成り、西田から言われた言葉に渋って居る様にも、此の時の西田には見えて居たのだった。



其処で、司は、漸く、口を開くのだった。


「なぁ~、牧野…。
 お前が、道明寺総合病院にとって、必要な人材で在る事は、当然な話しだ。
 でも…よ。
 其れだけじゃねぇぞ。
 お前は、俺にとっても、必要な女だ。」と、臆する事無く…。


だが、例え、司から、そんな風に言われたとしても、其れでも、此の時のつくしは、自身の首を縦に振る事は無かったのだ。
唯、「時間を戴けますか?」の一言を伝えて、此の場(理事長室)を後にして居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、其の場(理事長室)で、ソファに座ったまま、動く事も出来ず、打ち拉がれて居たのだった。


云わば…。
此の時のつくしの対応は、司にとって、其れだけ、ダメージが強かったのだ。


だが、其れでも、其の後の司は、思い直したかの様に、つくしへの想いを貫き通そうとするのだった。
司の其の後の行動を周りから観れば、危なっかしいと思う程に…。



だが、つくしは、つくしで、道明寺総合病院にて、仕事をする事自体…。
既に、ストレスに成り掛けて居たのだ。


だからだったのだ。
道明寺総合病院 総合外科に居るだけじゃ無く、道明寺総合病院に居る事自体…。
居た堪れない気持ちで居たのだ。


だからだったのだ。
ここ最近のつくしは、患者の手術さえ無ければ、自身の自室で在る 総合外科部長室にて、執務を熟す日々…だったのだ。



そして、ここ最近の司は、毎日の様に、つくしの顔を観たく成って居たのだ。


だからこそ…。
司は、事在る毎に、道明寺総合病院に向かう様に、西田に伝えるのだった。


「西田…少し位ぇなら、良いだろう?
 道明寺総合病院に向かってくれ‼」と…。


実は、西田自身、NYの頃と比べれば、そんな司の変わり様に、驚愕処では無かったのだ。
呆れて居たと言っても過言じゃ無い程…だったのだ。


だからこそ…。
ここ最近の西田は、毎日の様に、自身の心の中で、溜息を突いて居たのだった。


“はぁ~。”と…。


だが、其れでも、ここ最近の西田は、毎日の様に、自身の思いとは裏腹に、道明寺家の運転手に言付けるのだった。


「道明寺総合病院に向かって下さい。」と…。



そして、ここ最近の司は、道明寺総合病院に到着すれば、毎日の様に、つくしの自室で在る 総合外科部長室にて、つくしと一緒に、時間を過ごそうとするのだった。


そして、司に寄って、自身の自室で在る 総合外科部長室に居座られて居るつくしは、毎日の様に、司に言って除けるのだった。


「いい加減にして下さいますか?
 副社長が、此方(つくしの自室で在る 総合外科部長室)にお越しに成ると言う事は、ま
 た、道明寺総合病院内で、変な噂を流されてしまいますし…。
 私自身、執務が進まず、困ります。
 ですから、此方(つくしの自室で在る 総合外科部長室)にお越しに成るのは、ご遠慮下
 さいますか?」と…。


だが、ここ最近の司は、今迄とは違い、居直って居たのだ。


「俺が、此方(つくしの自室で在る 総合外科部長室)に来たら、お前は、何で、変な噂を
 流されて、困るんだよ?
 噂を流してぇ奴には、言わせて置けば良いだろ?
 お前が困る事ねぇだろ?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、悟って居たのだった。


“此の男性(ひと)は、例え、此方から正論を言ったとしても、何も通じないんだぁ~。
 云えば言う程、此方にストレスが溜まるだけだ‼”と、諦めたかの様に…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司の話し自体、何も聞かなかったかの様に執務に没頭し始めたのだった。


だが、其れでも、此の時の司は、そんな状況のつくしを良い事に、ソファに座ったまま、執務を熟して居るつくしを、何も発する事無く、唯、ジーっと、観て居たのだった。

翼の七五三【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編



11月15日…七五三



<此の二次小説『翼の七五三【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編』は、司とつく
 しとの間に授かった翼の『七五三』という二次小説ネタを兼ねて、綴って折ります。
 本来の『七五三』は、男の子が3歳・5歳、女の子が3歳・7歳の成長をお祝いする為の
 日本古来の行事だそうです。
 ですが、私共の地域では、男の子が5歳、女の子が3歳・7歳に成った時にお祝いします。
 ですので、翼の『七五三』も、5歳設定で、綴って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



翼が、5歳に成った頃と云えば…つくしは、国立大学に通う大学4年生…だったのだ。


実は、つくし達 牧野家の家族は、司がつくしの記憶を失ったまま、NYに渡米した事で、つくしは、英徳学園を自主退学して、高校2年生で英徳学園を辞めて居たのだ。


そして、其の当時に住んで居たアパートを引き払い、東京郊外の或る地域に住まいを移して居たのだ。
勿論、引っ越しした先の牧野家の住まいも、また、アパートだったのだ。


そして、其の後のつくしは、高校に通わず、翼を産む迄、大検取得の為の勉強をしつつ、バイトを掛け持ちし乍ら、牧野家の生計を支えても居たのだ。
勿論、翼を出産する為の資金も、捻出し無ければ成らなかったのだ。


だからこそ…。
此の当時のつくしは、翼を身籠って居る身体にも関わらず、其れでも、必死でバイトに明け暮れて居たのだ。
なので、翼を出産後のつくしは、1ケ月で、また、大検取得の為の勉強をしつつ、バイト生活に戻って居たのだ。


だからだったのだ。
此の当時のつくしは、何時(いつ)も、思って居たのだ。


“英徳(学園)に居た頃に比べれば、今の生活は、何て事無い。”と…。


だからこそ…。
此の当時のつくしは、そんな生活の中でも、頑張って来られたのだろう。



そして、其の後、19歳の春に、国立大学に合格して入学する事に成ったつくしは、翼を保育所に預け乍ら、昼間は大学に、夜は進学塾の講師のバイト等をし乍ら、牧野家の生計を立てて来たのだ。


そして、国立大学 4年生に成った時、現役で、司法試験に合格して、国立大学を卒業後は、女性専門弁護士事務所に在籍し乍ら、司法修習生と成り、其の翌年には弁護士見習いと成り、また、其の翌年には、弁護士として独り立ちして居たのだ。


そして、其の後のつくしは、メキメキと、弁護士としての実績を積み、実力を発揮して居たのだ。
そして、翼が小学生(高学年)に成る頃には、つくしが在籍して居た女性専門弁護士事務所のエースとして、活躍して居たのだ。



と言う事は、翼が5歳に成った頃の牧野家のエンゲル係数は、かなり、高いモノと云えたのだ。
所謂、牧野家の生活水準は、かなり、低いモノだったのだ。


だからだったのだ。
牧野家としては、本来なら、「翼が5歳に成ったから…。」と、言って、翼の『七五三』のお祝いをする為に、浮かれて居られない状況だと、云えたのだ。


だが、つくしは、翼が5歳に成った事を記念して、翼の『七五三』を祝って上げたかった事も、また、事実だったのだ。
其処で、つくしは、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子に、相談するのだった。


「あのさぁ~、相談…何だけど…ね。
 今年は、翼が5歳に成るの。
 翼が5歳に成った事を記念して、翼の『七五三』を祝って上げたいんだけど…。
 無理かな?」と…。


其処で、実は、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子も、其の事を考えて居たので、ママが代表かの様に、正直に、つくしに話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 パパとママも、翼の『七五三』を祝って上げたかったの。
 でも、つくしが、“勿体無い。”とか言って、“翼のお祝いをして上げないんじゃ無い
 か?”と、パパとママは、密かに、そう思ったから…ね。
 パパとママは、つくしに言い出せなかったの。
 でも、『七五三』のお祝いと言うのは、男の子にとって、一生に一度の事でしょ!
 男の子にとっての『七五三』のお祝いというのは、一度切りでしょ!
 だから…ね。
 お祝いして上げましょ!」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、“有難う!”と、言い乍ら、大粒の涙を流して居たのだ。



だが、そうは言っても、此の当時のつくしにとって、気に成るのは、やはり、お金の事だったのだ。


子供専門の写真館に入った此の時のつくし と 翼は、目の前の七五三用 袴 や 七五三用 晴れ着の目映さに、実は、遣られて居たのだ。
此の時のつくし と 翼にとって、普段見た事が無い様な光景だったので、致し方無いと云えたのだろう。


何故なら…。
つくしは、成人式に出席する事も無かったし、振袖を着付けて貰って写真を撮る事も無かったのだ。
其の当時のつくしは、子育てと勉学とバイトに明け暮れた毎日だったので、致し方無かったと云えたのだ。


なので、此の当時のつくしは、軍資金内で収める為に、一番安い袴を翼に着付けて貰う事にしたのだった。


だが、其れでも、司の容姿に似た翼は、一番安い袴でも、見事に、着こなして居たのだ。
周りの女性スタッフ達が、見惚れる位に…。


そして、「其の袴をレンタルして、神社にお参りする事も出来ますよ。」と、聞いたつくしは、迷い無く、翼に其の袴を着付けて貰って、11月15日に神社に連れて行ったのだった。


其の時の翼は、満面の笑みで、喜んで居たのだ。


何故なら…。
お参りした神社から、金太郎飴(千歳飴)を貰ったから…だったのだ。


其の時の翼の様子は、此れ迄のつくしが観た事の無い様な翼の興奮した姿…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな翼を観て居て、思って居たのだった。


“良かった。
 翼の5歳のお祝いをして上げられて…。”と…。



そして、其の後の司がつくしの記憶を取り戻し事で一緒に住む様に成り、司とつくしが結婚した後の事だったのだ。


司がシャワーを浴びて居る間に、つくしは、其の当時の翼のアルバムを出して来て、アルバムの中の翼の写真 と 記念写真を観て居たのだ。
勿論、其の当時の事を思い出したかの様に、涙を流し乍ら…。


何故なら…。
其の日は、11月15日だったのだ。


云う成れば…。
世間では、『七五三』をお祝いする日だったのだ。



其処に、司がシャワー室から出て来たのだ。
そして、涙を流し乍ら、アルバムの中の翼の写真 や 記念写真を観て居たつくしに、司は近付いたのだ。


其処で、此の時の司は、ソファに座って居るつくしの背後に回って、つくしを背後から抱き締め乍ら、つくしが観て居るアルバムの中の翼の写真 や 記念写真を覗き込んで、つくしと一緒に見て居たのだ。
そして、つくしに、声を掛けたのだ。


「つくし…如何した?
 何、泣いてんだぁ~⁉」と…。


其処で、司は、続け様に、つくしに訊くのだった。


「此の写真は…⁉
 翼の写真か?」と…。


なので、つくしは、司に話しし始めるのだった。


「うん、そう。
 世間では、此の時期に成ると、『七五三』と、言って…ね。
 男の子が5歳、女の子が3歳と7歳に成った事を記念して、子供の成長をお祝いする行事が
 在るの。
 此の写真は、翼が5歳に成った年の『七五三』をお祝いした時の写真なの。」と…。


だからだったのだ。
司は、其の翼の『七五三』の写真を見て、つくしの肩に顔を埋めて、泣き始めたのだ。


「ご免な、ご免」と、言い乍ら…。



其の当時の司は、つくしの記憶を、未だ、取り戻せて居ない頃で、まだ、司がNYに在住して居た頃の事だったので、司が其の当時の事を知らなくても、当然だったのだ。
だが、此の時の司は、其の写真の中に、自分自身が居ない事を、後悔し始めて居たのだった。


だからこそ…。
「ご免な、ご免」と、言えたのだろう。


だが、つくしからして視れば、“仕方無い事…。”と、割り切っても居たのだ。


だからこそ…。
司から謝って来る声を聞いた此の時のつくしは、首を捻って居たのだ。


“司は、何の事を謝って居るのだろう⁉”と…。



だが、実は、此の時の司が観て居た所は、別の所に有ったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに言えた言葉だったのだろう。


「俺が此の写真の中には居ねぇ。
 其れは、仕方ねぇんだと言う事を、俺にも分かってる。
 けど…よ。
 俺は、お前と翼を、相当、苦しめてたんだな。
 其の当時のお前は、こんな袴しか、翼には着せて遣れなかったって話しだろ?
 翼が着てる其の袴は、相当、安そうな袴じゃねぇのか?
 こんな袴を着て、お祝いって…。
 そんなに、お前と翼の生活はきつかったんか?」と、更に、涙を流し乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう訊いて来る司に、さらりと、話しし始めるのだった。


「まぁ~、あの当時の牧野家の生活は、相当、酷かったかな。
 勿論、其の当時の牧野家には、お金は無かったかも知れないけど、其れでも、家族仲は良
 かったし、私は、きつい何て、一度も思った事無かったよ。
 翼も、良い息子(こ)に育ってくれたし、其れ成りに幸せだったよ。」と…。



其処で、司は、つくしの肩に顔を埋め乍らも、心の中で、誓って居たのだ。


“もし、今後、翼の弟 or 妹が産まれて来たなら、今度は、ぜってぇに、俺が、其のガキの
 『七五』の祝いをして遣るから…な。
 勿論、誰もが羨む様な立派な『七五三』の祝いをして遣る。
 で、ぜってぇに、其のガキの『七五三』の写真の中に、俺も、写って遣る。”と…。


だが、本来の司は、写真に写る事を嫌って居た筈…なのだ。
だからこそ、司がそう思ったとした成らば…。
其れは、きっと、つくしへの焼きもちから、そう思ったのだろう。


“つくしは、良いよな。
 ガキだった頃の翼と一緒に写れて…よ。”と…。


そして、まだ、何時(いつ)、産まれて来るかも分からない自身とつくしとの未来の子供の今後について、此の時の司は、既に、思いを馳せて居たのだった。



fin