道明寺総合病院では、各科の部長が集まり、部長会議が行われる事に成ったのだ。
司は、今の今迄、NY在住だったのだ。
所謂、道明寺HD NY本社 勤務だったという訳なのだ。
其れが、司は、つい最近に成って、日本に帰国して帰って来たのだ。
何故なら…。
実は、司は、道明寺HD 副社長という肩書が在るには有るのだが…。
其の年から、日本支社 支社長を兼務する事に成ったのだ。
其の為、司は、道明寺総合病院の実質的な病院経営者を任される事に成ったのだ。
だからこそ…。
道明寺総合病院の部長会議にも、出席せざるを得ない状況だったのだ。
そして、此の時の司にとっては、初めてと云える道明寺総合病院の部長会議の日と成ったのだ。
そして、此の日の会議に出席する理事長・ドクター全員が揃って居る会議室に、司が入って来たのだ。
だからだったのだろう。
理事長・ドクター全員が席を立ち、会議室に入って来たばかりの司に向かって一礼をして居たのだ。
媚びを売るかの様に…。
実は、本来のつくしは、こういう『人に媚を売る』という態度が嫌いだったのだ。
だから、つくしは、心の中で、思って居た程…だったのだ。
“高が、道明寺財閥の次期総帥と云うだけで、此処迄、媚びを売るの?
道明寺HD 日本支社 支社長に、此処迄するの?”と…。
そして、つくし自身そう思うも、司が席に就いたと同時に、理事長から、一人一人のドクターが、紹介されて居たのだ。
で、つくしの番が来たのだ。
つくしは、席を立ち、理事長からの紹介に、耳を傾けたのだ。
其処で、理事長が、司に向かって、つくしを紹介し始めたのだ。
「此方は、総合外科部長の牧野つくしと、申します。」と…。
其処で、つくしも、再度、司に向かって、挨拶の言葉を告げて居たのだ。
「総合外科部長の牧野つくしと、申します。」と…。
だからだったのかも知れない。
司は、つくしを見て、“チェッ‼”と、舌打ちをしたのだ。
そんな司の態度に、つくしは、司を毛嫌いし始めたのだ。
しかも、初対面から…だったのだ。
何故なら…。
つくしにとって、一番嫌いなタイプの男性だったのだから、致し方無いと言えたのだ。
そして、司は、司で、そんなつくしを、ジーっと、観て居たのだ。
だからだったのだろう。
司の目と顔は、つくしに向かって居るのだが、司の声だけは、理事長に向けて言って除けて居たのだ。
「理事長…。
こんな若い総合外科部長で、しかも、女で、道明寺総合病院は、成り立つのか?」と…。
だからだったのだろう。
つくしは、司の言葉に、怪訝な態度を示したのだ。
だからだったのかも知れない。
“一言、言って遣ろう。”と、息巻きそうに成って居たつくしを制したのは、他でも無い。
そんなつくしの様子を見て居た理事長だったのだ。
そして、此の時の理事長は、そんな態度の司に、モノ申したのだった。
「道明寺副社長…。
牧野部長は、確かに、若くして部長に成りましたが、『才女』で御座います。
しかも、20代の頃は、救急救命センターにて、ドクターを務めて居り、手術の腕には、定
評が御座います。
また、牧野部長は、ドクターとして、此の世界では、かなり、名が知られて居り、先日の
学会に於いても、一目を置かれたドクターで御座います。
また、世間でも、牧野部長の名が知れ渡って居り、牧野部長待ちの患者者さんで、道明寺
総合病院は、溢れて折ります。
総合外科部長は、牧野部長の他、該当する者は御座いません。」と…。
だが、司は、ニヤッと、笑って、言い返して来たのだ。
「其処迄言えるのなら、実績を上げろ‼
病院経営も、結局は、実績、何だよ‼」と…。
だが、つくしは、そんな風に、言って除けて来た司を睨み付けたまま、心の中で、叫んで居たのだ。
“一体、何なの?
此の男…何様のつもりよ‼
何か、勘違いしてんじゃ無いの?”と…。
実は、此の時のつくしが発した其の独り言は、つくし自身、心の中で言ったつもり…だったのだが…。
其のつくしが発した其の独り言は、既に、独り言では無く、声に出て居た様で、一斉に、理事長・ドクターが、つくしを見て居たのだ。
だからだったのだろう。
つくしの言葉に、司は、“卑下された。”と、認識した様で、つくしを睨み付けて居たのだ。
なので、司は、つくしに一言、言って除けて居たという訳…だったのだ。
「お前、声に出てんだよ‼
デケェ~、独り言だな?
其処迄、俺に言えるのなら…。
お前で遣れるという証拠を出せ‼」と…。
だが、此の時のつくしは、“ヤバい‼”と、思うも、“もう、良いや‼”と、開き直って居た事も有り、そんな司に、悪態を突き始めるのだった。
「お言葉を返す様ですが…。
貴方の様な実質経営者の下で、医師を続けるつもりは毛頭御座いません。
解雇為さりたいなら、どうぞ、為さって下さい。」と…。
そして、つくしは、理事長の方を向いて、更に、言って除けるのだった。
「理事長…。
私は、此れで、失礼致します。」と…。
つくしは、席を立ったままの状態で、其の場を離れ、ドアを開け、出て行ったのだ。
誰もが、唖然として居る中…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、そんなつくしの行動に呆気に取られて居たのだ。
という寄りも、此の時の司は、そんなつくしの行動に、魅了され始めて居たのだ。
実は、此れ迄、つくしの様な態度で、司に歯向かって来た女性は居なかったのだ。
其れ処か?
司に媚を売って来る女性ばかりだったのだ。
云う成れば…。
司にとって、つくしの様な態度で歯向かって来た女性は、初めてのケースだと言えたのだ。
しかし、時間が経つに連れ、つくしに遣られた感MAXの司は、悔しさを募らせるのだった。
だからだったのだろう。
司は、リムジンに乗り込む際に、司が此の世界に足を踏み入れた頃から、司の秘書をして居る西田に、司は、一言、申し伝えて置いたのだ。
「西田…。
あの女…『牧野つくし』についての全てを調べ上げろ‼」と…。
そして、次の日には、『牧野つくし』の資料が、司の手元に届けられたのだ。
其の資料に寄ると…。
つくしは、極々、普通の一般家庭出身の娘…だったのだ。
其れだけでは無く、極々、普通の区立小中学校を出て、極々、普通の都立高校の出身だったのだ。
そして、大学は、日本最高峰の国立大学の出身…だったのだ。
云う成れば…。
『才女』という事以外は、極々、普通の女性だったのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の司は、既に、『牧野つくし』に興味を抱き始めたのだ。
だからだっただろう。
司は、思い始めて居たのだ。
“面白れぇじゃねぇのか?
あの女…。”と…。
司は、心の奥底で、一人で居る寂しさを感じ始めて居た事がウソかの様に、司の気持ちは、つくしに向き始めて居たのだった。
<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく> 2.』は、2019.10.4
21:18に下書き保存して居た為に、其の当時の文面を加筆修正しただけで、投稿致して折
ります。
其の為、文面は、短めと成って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>