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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<あき桜>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編




2月28日…あきら君のBirthday



<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<あき桜>【Close to you~お前の傍に~…
 <つかつく>】  番外編』は、『あきら君のBirthday』に合わせて妄想した二次小説と
 成って折ります。
 ですが、私共の勝手な都合に寄り、『あきら君のBirthday』から半月以上も遅れた形での
 投稿と成って折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  70.』 と 『Close to you~お前の傍
 に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編⑩』 と 
 『総二郎 と あきら【Close to you~お前の傍に~…<総優>】  エピローグ』 と 
 <PS.>のエピローグ】


総二郎 と 優紀との仲を取り持っただけじゃ無く、司 と つくしとの仲も取り持とうとした事で、其の後のあきら と 桜子は、更に、自然な形で、それぞれが近い存在と成って行くのだった。


何故なら…。
あきら と 桜子は、総二郎 と 優紀との仲を取り持つ為だけじゃ無く、司 と つくしとの仲も取り持つ為に、お互い、連絡を取り合って居たから…だったのだ。



実は、総二郎 と 優紀との仲を取り持っただけじゃ無く、司 と つくしとの仲も取り持とうとして居た時点での桜子は、まだ、自分自身の気持ちに気が付いて居なかったのだ。
しかも、あきらもまた、此の時点に於いて、未だ、桜子への気持ちに気が付いて居なかったのだ。



だが、司 と つくしとの仲を取り持った後のあきら と 桜子は、ふとした瞬間に、それぞれ、自分自身の気持ちに気が付く事と成るのだった。


“俺は、もしかし無くても、桜子の事が好きなのか?”


“私は、美作さんの事が好きなのかも知れない。”と…。


何故なら…。
司 と つくしとの仲を取り持った後のあきら と 桜子は、お互いが連絡を取り合う理由が無く成ってしまった為に、連絡を取り合わなく成って居たから…だったのだ。



勿論、あきら と 桜子は、其の後、お互いが連絡を取り合わなく成ってしまった事で、自分達のそれぞれの心の中では、ぽっかりと、穴が開いた様に成って居た事は言うまでも無かったのだった。


だからこそ…。
あきら と 桜子は、其の後、お互いが連絡を取り合わなく成った事で、漸く、それぞれ、自分自身の気持ちに気が付いたという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
漸く、そんな自分自身の気持ちに気が付いたあきらは、桜子に連絡を入れて呼び出すのだった。
其処で、あきらは、自分自身の気持ちを桜子に伝えるのだった。


云わば…。
此の時のあきらは、桜子に告白したという訳…だったのだ。


「桜子も知って居る通り、此れ迄の俺は、育って来た環境のせいなのか?
 年下は、『NO Thank you』…だった。
 でも、俺にとっての桜子は、同じ年下でも違ぇのか?
 今の俺には、全く、意味が分かんねぇんだが、如何も、俺は、何時(いつ)の間にやら、
 桜子の事が好きに成って居たらしいわ。
 実は、其の事に対して、一番、俺自身が戸惑ってんだけど…よ。
 Close to you.
 お前の傍に居て良いか?」と…。


其処で、此の時の桜子は、そんな風に、自分自身に告白してくれたあきらに対して、正直に、今の自分自身の気持ちを伝えるのだった。


「はい、有難う御座います。
 とても、嬉しいです。
 実は、私達は、西門さん と 優紀さんとの仲を取り持っただけじゃ無く、道明寺さん 
 と 先輩との仲も取り持つ為に、度々、美作さんと連絡を取り合って居ましたでしょ!
 そうして居る間に、私も、何時(いつ)の間にやら、美作さんの事が好きに成って居たみ
 たい何です。
 なのに、美作さんと連絡を取り合わなく成った事で、私の心の中では、ぽっかりと、穴が
 開いた様に成って居たんです。
 其の時でした。
 私が気が付いたのは…。
 “私は、美作さんの事が好きなのかも知れない。”って…。
 でも、私自身、美作さんが仰る通り、美作さんが年下の女性の事を苦手として居る事も知
 って居ましたし、もし、私が美作さんに自分自身の気持ちを告白した事で、“(其の)私
 の気持ちを知った美作さんにご迷惑を掛けてしまったり、不快を与えてしまうんじゃ無い
 か?”と、思い、中々、言い出せずに居たんです。
 でも、まさか、美作さんから告白して頂けるとは思いもしませんでしたが…。」と…。



実の事を言うと、思い掛けず、桜子からのそんな話しを聞く事が出来たからだろうか?
此の時のあきらの顔付きは、優しい笑みを蓄えて居たのだった。
そして、其の流れで、此の時のあきらは、桜子に伝えるのだった。


「迷惑な訳がねぇだろ‼
 嬉しいに決まってんだろ‼
 じゃあ、俺達も付き合う事としますか?」と…。


勿論、思い掛けず、あきらからそんな言葉を聞く事が出来た桜子は、“嘘みたい!”と、思い乍らも、経った今、恋人と成ったあきらに了承の意を伝えるのだった。


「はい、勿論、宜しくお願い致します。」と…。



だが、桜子からの了承の意を聞いた此の時のあきらは、自分自身も他人(ひと)の事は言えないのだが、更に、桜子に言って除けるのだった。


「俺自身、他人(ひと)の事は言えねぇんだが…。
 桜子も、此れからは、遊びは無しだから…な。
 俺も今迄付き合って来たマダムとは縁を切るから…よ。」と…。


其処で、あきらからの懇願とでも取れる様な話し振りを聞いて、“望む処よ‼”と、考えた桜子は、此れ迄のあきらの女性との付き合い方について見て来た事も有り、そう言って来たあきらに対して、其れはまるで、契約を結ぶかの様に言って除けるのだった。


「はい、勿論です。
 ですが、もし、何方かが約束を破った場合は、お互いが言って来た罰ゲームを受ける事に
 しましょ!
 “誘惑された。”とかも駄目ですから…ね。
 くれぐれも、ハニートラップにはお気を付け下さいね!」と…。


実は、此の時の桜子は、思わず、口に出して居たのだった。
自身の嘗ての『黒歴史時代』の頃の事を思い出したかの様に…。


『“誘惑された。”とかも駄目ですから…ね。
 くれぐれも、ハニートラップにはお気を付け下さいね!』と…。


だからだったのだろう。
苦笑いのまま、あきらが桜子からの提案を了承した事で、此の日から、あきら と 桜子との付き合いは始まったのだった。



勿論、其の事を知ったあきらの両親にしても、桜子の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様にしても、あきら と 桜子の二人の付き合いを喜ぶのだった。


何故なら…。
あきらの父親で在る 美作商事 社長は、此れ迄、自身の息子で在る あきらがお付き合いして来たお相手が、何時(いつ)も、10歳以上年上で、マダム限定だと言う事が気に入らなかったのだ。


しかも、『マダムキラー』との異名を持つそんな自分自身の息子で在る あきらの事を良くは思って居なかったのだ。


だからだったのだろう。
あきらの父親で在る 美作商事 社長は、そんな『マダムキラー』との異名を持つ自分自身の息子で在る あきらの事を、常に、嘆いて居たのだった。


“あきらは世間から『マダムキラー』と、言われて、浮かれて如何するつもり何だ‼
 将来は、『美作商事』を背負って行かなければ成らんと言うのに…。”と…。


だからだったのだ。
年相応の付き合いをして居るで在ろう自身の息子で在る あきら と 桜子との付き合いを歓迎して居たという訳…だったのだ。


“此れで、あきらも、漸く、落ち着いてくれるだろう。”と…。



そして、あきらの母親で在る 美作夢子もまた、自身の息子で在る あきら と 桜子との付き合いを歓迎して居たのだった。


何故なら…。
あきらの母親で在る 美作夢子は、桜子の母親とは幼馴染で親友…だったのだ。


だからこそ…。
こう成ってくれた事を、誰よりも喜んで居たという訳…だったのだ。



また、あきらの母親で在る 美作夢子 と 桜子の母親が幼馴染で親友で在るという事を知って居た桜子の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様にとっても、あきら と 自身の孫娘で在る 桜子との付き合いを歓迎して居た一人…だったのだ。



という訳で、勿論、其の後のあきら と 桜子との付き合いは、誰に咎められる事も無く、続いて行くのだった。




PS.


あきらは、総二郎と会った後、総二郎からの話しを聞いた事で、桜子にも其の話を話しして聞かせるのだった。


だが、当然、桜子は、自身の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様から其の話しを聞いて居た事も有り、そんなあきらからの話しは、既に知って居た話…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、当然かの如く、自身の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様から聞いたそんな話をあきらにも話しして聞かせるのだった。


其処で驚愕したのは、桜子からそんな話しを聞いたあきらの方…だったのだ。


だが、そんな話しをあきらに伝えた後の桜子は、驚愕して居るあきらは放って置いて、更に、あきらに伝えるのだった。


「家元夫人は、お祖母様から話しを聞かれて、既にご存知の様子ですが…。
 西門さん と 優紀さんは、此のお話しについて、未だ、全く、知らないんです。
 勿論、家元夫人は、お祖母様から口止めされて居らっしゃる様ですので、美作さんも他言
 無用でお願い致しますわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、桜子からのそんな言い分を聞いた事で、思ってしまったのかも知れない。


“っつー事は、全て、お膳立てが出来て居たっつー話しかぁ~。
 知らぬは、総二郎 と 優紀ちゃんって訳か?”と…。


だからだったのだろう。
「ああ。」と、了承し乍らも、そんなあきらの顔付きは、苦笑い…だったのだ。


其処で、あきらのそんな顔付きを見た此の時の桜子は、密かに思うのだった。


“無理も有りませんわ。
 全ては、お膳立てが出来て居たんですもの”と…。




fin

総二郎 と あきら【Close to you~お前の傍に~…<総優>】  エピローグ




【『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  
 番外編⑩』の其の後】


あきらは、其の後、総二郎に置いて行かれた事で優紀の見合い相手とも其の場で別れたのだった。
しかも、此の時のあきらの心の中では悪態を突く程…だったのだ。



そして、其の数日後、そんな総二郎の行動は、世間を騒がせる事と成ったのだった。
だからという訳では無かったのだが、あきらは、総二郎を呼び出したのだった。


寧ろ、あきらが総二郎を呼び出した理由は、自身を其の場に置いたまま、総二郎が其の場から優紀を連れ出した事で、其の後、啞然としたまま其の場を動けないで居た優紀の見合い相手を任される格好に成って居たから…だったのだ。


勿論、あきらは、“(そんな)総二郎に嫌味の一つでも言いてぇ‼”と、考えて居た事も、また、総二郎を呼び出した理由の一つ…だったのだ。



だからだったのだろう。
自身が呼び出した事で、総二郎が東京メープルのラウンジのVIPルームに入って来て直ぐ、一足早く到着して居たあきらは、開口一番、総二郎に文句を言うのだった。


「で、あの後の総二郎 と 優紀ちゃんは、如何成ったんだ?
 俺には総二郎から訊く権利が有るよな‼」と…。


其処で、此の時の総二郎は、まだ、あきらに報告して居なかった事に気が付き乍らも、淡々と、あきらに報告するのだった。


「まぁ~、そうだよな。
 俺は、あの後、優紀と付き合う事に成った。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、呆れた様に、更に、総二郎に訊くのだった。


「其れだけか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、一番最初に言わなければ成らなかった言葉を、漸く、口にするのだった。


「サンキュな、あきら!」と…。



だが、あきらは、気に成って居た事を総二郎から訊き出そうとするのだった。


「で、あんなに噂に成ってるんだ。
 あれから、優紀ちゃんの方は大丈夫なのか?」と…。


其処で、総二郎は、あきらに伝えるのだった。


「まぁ~な。
 俺は周りから何か訊かれたとしても、しら~っとしてっけど…よ。
 優紀の方は、やべぇみてぇだわ。」と…。


だからだったのだ。
其処迄、総二郎からの話しを聞いて居たあきらは、“だろうな。”と、思い乍らも、総二郎に、更に、訊き出すかの様に言って除けるのだった。


「だと、思ったわ。
 やっぱ、そうだろうな。
 あれだけ世間で騒がれれば…な。
 で、総二郎は、優紀ちゃんから何か言われたのか?」と…。


其処で、此の時の総二郎は、あきらに愚痴かの様に言い始めるのだった。


「まぁ~な。
 優紀は、(記憶が有った頃の)牧野と違って、言い返せる様な女じゃねぇだろ。
 だからだろうな。
 優紀から文句を言われたわ。
 “私は、周りから、色々と、訊かれて困って居るんです。
  如何返答して良いのかも分からないし、ましてや、返答の言葉にも困ってしまうんで
  す。”って…な。
 だから言って遣ったんだわ。
 “其のままを言って遣ったら良いだろ‼”って…な。
 其れでも、優紀は、“言える訳が有りません。”って、言って来たけど…な。
 きっと、俺に迷惑を掛けるとでも思ってんだろうな。」と…。



実は、そんな風に、自身に言って来た総二郎の話しをブランデーを口にし乍らも、何も言わず、唯、じーっと、聞いて居たあきらは、“どんな顔で、総二郎は俺に話ししてんだろうな?”と、考えた事で、話しして居る総二郎の顔付きを見て視たのだった。


其処で、此れ迄、クールと言われ続けて来た総二郎の顔付きを見て、此の時のあきらは、驚愕するのだった。


何故なら…。
此の時の総二郎の顔付きは、真正面を向き乍ら話しして居る様だが、照れつつも、締まりの無い様な顔付きで話しして居たから…だったのだ。
其処で、此の時のあきらは、そんな総二郎に言って除けるのだった。


「お前の今の顔を鏡で見て視ろよ‼
 締まりのねぇ顔してるぞ!
 司と云い、総二郎と云い…。
 威厳が有ったもんじゃねぇな。
 (英徳の)天下のF4が…。」と、愚痴っぽく、独り言かの様に…。


だからだったのだろう。
そんなあきらの愚痴を聞いて居た此の時の総二郎の顔付きは、“はぁ~??”と、でも言いた気な顔付きをして居たのだった。



だが、そんな総二郎に構わず、此の時のあきらは、尚も、総二郎に話しし続けるのだった。


「で…な。
 噂を聞き付けた類からも訊かれたわ。
 “俺の知らない所で、一体、総二郎は、如何成ってんの?
  どうせ、あきらは、此の噂話に絡んでるんでしょ!”って…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、面倒臭そうに、あきらに話しするのだった。


「其の事で、俺も類から連絡が有ったわ。
 面倒だから、“噂通り!”って、類には言って置いたけど…な。」と…。


だからだったのだ。
そんな風に、総二郎から話しを聞いた此の時のあきらは、溜息を吐き(つき)乍らも、思うのだった。


“はぁ~
 だからだろ!
 総二郎から素っ気無くされちまった類は、俺に訊いて来たんだろうが…。”と…。


だが、其れでも、此の時のあきらは、更に、思って居たのだった。


“司が口を出して来ねぇだけ、まだ、マシか⁉”と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、今の司から訊かれない事をホッとして居た事は言うまでも無かったのだった。




PS.


総二郎が起こした行動に寄り、世間を騒がせる事態と成ったのは…。
実は、あの日の総二郎は、東京メープルの支配人からの制止の言葉も聞かずに、優紀の手を繋いだまま、優紀のお見合いの場で在った 東京メープルのロビーを歩いて居たから…だったのだ。


其の事に寄り、東京メープル内に居た東京メープルの宿泊者達に、総二郎 と 優紀の其の様子を、しっかりと、見られて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎 と 優紀のそんな様子を見て居た東京メープルの宿泊者達は、総二郎が優紀の手を繋いだまま、引き摺るかの様に、リムジンを乗る所迄、しっかりと、携帯の写真で撮って居た程…だったのだ。
其れはまるで、SNSにて、そんな総二郎 と 優紀の様子を投稿でもし様として居るかの様に…。


だからだったのだ。
そんな様子を見て居た東京メープルの支配人は、東京メープルの宿泊者達に声を掛けるのだった。


「混雑しますので、此の場から離れて下さい。」と…。



だが、其の中には、偶然、居合わせた雑誌記者が居た様で、其の雑誌記者が撮ったで在ろうそんな総二郎 と 優紀の画像が雑誌に掲載されてしまったのだった。


西門流 次期家元に、特定の恋人が居た!】という見出しと共に…。



実は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、“そんな事も有るだろう。”と、事前に、桜子の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様と、相談して居たのだった。


「もしも、総二郎が粗相をしてしまって、三条家にご迷惑をお掛けしてしまう様な事が有り
 ましたら、申し訳御座いません。
 しかも、そんな様子を東京メープルの宿泊者に見られてしまって、世間に噂話が広がるや
 も知れません。
 其の場合の対応は、如何致しましょうか?」と…。


其処で、桜子の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に言って除けるのだった。


「宜しいんじゃ在りませんか?
 実は、優紀さんに此のお見合い話が有った事は事実…何だけど、優紀さんのお見合い相手
 のご両親にお願いをして、一芝居打って貰ったのよ。
 優紀さんのお見合い相手自身は、此の事を知らないんだけど…。
 実の事を言うと…ね。
 幾らお断りしても、何度も其のお話しを持って来られるので、“実は、優紀さんには好意
 を寄せて居る方が居らっしゃるのよ。”と、お話ししたのよ。
 そうしたら、信じて貰えなかったのか?
 優紀さんのお見合い相手のご両親が、“其の証拠が見たい。”と、仰って来られたから、私
 (わたくし)の方からご提案したという訳なの。
 だから、優紀さんのお見合い相手のご両親には信用して貰えたみたい。
 ですから、私(わたくし)には迷惑は掛からないわよ。
 だから、例え、総二郎さん と 優紀さんの事がメディアにバレたとしても、私(わたく
 し)は一向に構わないわよ。
 お気に為さらずに…。」と…。



という訳で、桜子の祖母で在り、旧 華族 三条家の大奥様 と 総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が計画した様に、其の後のコトは進行したのだった。


だからだったのだ。
偶然、居合わせた其の雑誌記者から連絡を受けた総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は取り乱す事は無かったのだった。


しかも、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、雑誌の掲載に関しても、GOサインを出した事は言うまでも無かったのだった。
見出しのタイトル名に迄、口出し位に…。




fin

Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編⑩




総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人と会った後の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、優紀に或る話しをするのだった。


「優紀さんにお願いが有るのよ。
 実は…ね。
 三条家としてはお断り出来無い筋からのお話しで…ね。
 其方のご子息が優紀さんの事を気に入ったとかで、“息子 と 優紀さんのお見合いを執
 り行えないか?”と、打診が有ったのよ。
 勿論、此方からもお断りする事は可能…何だけど…。
 何事も経験だから、“もしも、優紀さんが良かったら、此のお見合いのお話しをお受けし
 たら如何か⁉”と、思ったのよ。
 今迄は、此の様なお話しは、優紀さんの事を理解して居たからこそ、お断りして来たんだ
 けど、今回は如何かしら?
 是非、お受けしたら如何(いかが)かしら?」と、念押しするかの如く…。


勿論、此の話しは、実は、実際に、三条家に入って来た話しだったのだが、此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、お受けするとか、お断りするとかの次元の話しでは無く、其れとは別に、引くに引けない事情が有ったのだ。


何故なら…。
其れは、総二郎へのお仕置きを兼ねて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、此のお見合いの件を優紀に押しに押して居たという訳…だったのだ。



だが、其れでも、此の時の優紀は、“此のお見合いの件をおばあ様にはお断りし様…。”と、考えて居たのだった。


ところが、如何言う流れだったのか?
総二郎へのお仕置きを兼ねて居た事から、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、優紀の知らぬ所で、此のお見合いの件を強引に進めて居たのだった。


だからだったのだ。
其の事を知った優紀は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に断る事が出来無く成り、等々、お受けし無ければ成らなく成って居たのだった。



そして、優紀のお見合いが決行される前に、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から其の話しを聞いて知って居た総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に、自ら、其の優紀のお見合いの件を話しして聞かせるのだった。


「実は、三条家の大奥様が進めて居らっしゃる三条家としてはお断り出来無い筋からのお見
 合いのお話しを、優紀さんはお受けする様よ。
 其の優紀さんのお見合いは、来週、執り行われるそうよ。
 ですから、総二郎は、優紀さんの事を諦めなさい。」と…。


しかも、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の眼は、総二郎を射抜く様な目付き…だったのだ。


実は、傍から観れば分かり難い此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人のそんな様子では在ったのだが、其れはまるで、自身の息子で在る 総二郎にエールを送って居るかの様…だったのだ。


“貴方が優紀さんに起こしてしまった事で、三条家の大奥様がお怒りに成り、優紀さんのお
 見合いのお話しを進められたのよ。
 優紀さんを誰にも取られたく無いなら、今迄の貴方の行動を反省して、此れからは、優紀
 さんに尽くしなさい。”と…。


言う成れば、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人のそんな思いは、自身の息子で在る 総二郎への母心…だったのだ。



だが、そんな話しを自身の母親で在る 西門流 家元夫人から聞かされた此の時の総二郎は、傍から観れば、冷静な態度の様に感じる総二郎では在ったのだが、実は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に対して、怒り狂って居たのだった。


“桜子の祖母さんよ。
 俺へのお仕置きにしては、ちと、遣り過ぎじゃねぇの⁉
 そんな事が有る訳ねぇと思うんだが…。
 もしも、優紀ちゃんが其の男の事を気に入ったとしたら、桜子の祖母さんは如何してくれ
 んだよ‼
 良くもそんな余計な事をしてくれたよな‼”と…。


だからだったのだ。
そんな風に怒り心頭な様子の総二郎は、あきらを呼び出し、あきらに助けを求めたという訳…だったのだ。


そして、総二郎から呼び出しを受けた此の時のあきらは、「作戦会議だ‼」と、総二郎から言われ、実は、うんざりして居たのだった。



そして、優紀のお見合いの当日と成ったのだ。
此の時の総二郎は、朝から冷静には成れず、早起きして居た位…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな様子の総二郎を傍から観て居た此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、笑いたい気持ちを抑えるのに必死…だったのだ。


“総二郎は、かなり、パニックに成って居る様子ね。
 こんな総二郎を見たのは、初めての事かしら。
 総二郎は、好意を寄せて居る女性に対して、こんな風に、動揺するのね。
 意外だったわ。”と…。



そして、其の後の総二郎は、優紀のお見合いの時間が迫って居た事から、あきらに連絡を入れて、あきらと最終チェックをして居たのだった。


そして、其の後の総二郎は、優紀のお見合いの場で在る 東京メープルに向かうのだった。


実は、既に、東京メープルに入って居た筈の総二郎は、元々、幼少期の頃から東京メープルに出入りして居た事も有り、勝手知ったる場所だったというのに、最終チェックかの如く、東京メープル内を事前に確認して居たのだった。


其処に、あきらが東京メープルに到着した事から、此の時のあきらは、密かに、思って居たのだった。


“総二郎は、かなり、テンパってんな。
 今日の総二郎は、大丈夫なのか?
 っつーか?
 総二郎も結局は、恋する男…だったんだな。
 今迄、司の様に前面に出て無かっただけで、本来の総二郎は、こう言う男だっつー話しだ
 な。
 恋する総二郎君の此れからは、如何、変貌して行くかだな。”と…。


実は、此の時のあきらは、そんな総二郎の事が不安の様な楽しみの様な、複雑な思いで居た事は言うまでも無かったのだった。



そして、其の後の優紀のお見合いは、宴も酣(たけなわ)と成ったからなのか?
定番の「後は、若いお二人だけで…。」と、成ったからなのか?
優紀のお見合い相手の男性 と 優紀が連れ立って其の場を後にした事から、あきらと一緒に、こっそりと、優紀のお見合いの様子を傍から覗き見して居た此の時の総二郎は、遅れて、優紀のお見合い相手の男性 と 優紀の後を追うのだった。


そして、優紀のお見合い相手の男性 と 優紀は、其の後、東京メープル内に在る 中庭に出て居たのだった。


其処で、優紀のお見合い相手の男性は、優紀に好意を寄せて居る事と、付き合って欲しい旨を優紀に伝えて居たのだった。


「優紀さん…私は、貴女の事が好きに成りました。
 是非共、今後は、私と付き合って下さいませんか?」と…。



だが、其処で、そんな優紀のお見合い相手の男性に逆上した総二郎は、あきらの制止の言葉も聞く事無く、優紀のお見合い相手の男性 と 優紀の前に姿を見せるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の優紀のお見合い相手の男性もそうだったのだが、優紀も、そんな総二郎に驚愕するのだった。


「えっ、西門さん…⁉
 如何して此処に…。」と…。



そして、驚愕だけでは無く、優紀の顔を見詰め乍らも優しい総二郎のそんな顔付きを見た事から、此の時の優紀のお見合い相手の男性は、総二郎も優紀に好意を寄せて居る事に気が付くのだった。


“西門総二郎…。
 貴方が此処に居るという事は、貴方も優紀さんに好意を寄せて居らっしゃるという事です
 ね。”と…。


だが、此の時の優紀のお見合い相手の男性は、何故か?
総二郎に勝てる様な気がして居たのだ。


何故なら…。
此れ迄の総二郎は、『女たらし』で有名だったのだから…。
まさか、優紀がそんな『女たらし』の総二郎の事を好きに成る様には思わなかったのだ。


という寄りも、此の時の優紀のお見合い相手の男性は、“西門総二郎は、優紀さんの好みの男性では無い。”と、確信めいたモノを感じて居たのだった。


だからこそ…。
此の時の優紀のお見合い相手の男性は、何処か、余裕な気持ちで居たのだった。



だが、そんな優紀のお見合い相手の男性の余裕な気持ちは、其の後、覆される事と成るのだった。


何故なら…。
此の時の総二郎は、フンと、でも言いた気に、優紀のお見合い相手の男性に言って除けて来たから…だったのだ。


「お前は此処迄だ‼
 優紀は俺が連れて帰る。
 優紀は俺の女だ‼
 俺 と 優紀は、高校のガキの頃からの付き合いだ‼
 良~く、覚えとけ‼」と…。


其れはまるで、此の時の総二郎に司が乗り移ったかの様…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな総二郎の様子を一部始終観て居た此の時のあきらは、密かに、思うのだった。


“総二郎 と 優紀ちゃんは、確かに、高校のガキの頃からの付き合いだな。
 でも、其れは、仲間としてだろ。
 其れに、空白時間も有った訳だし…な。
 やっぱ、総二郎は、まんま、『司』じゃねぇかよ⁉
 男は、恋をすりゃあ、あの総二郎でさえも変わるんだな。”と、呆れて居るかの様に…。


そして、其の後の総二郎は、其のままの勢いで、優紀の手を取って、優紀の手と繋ぎ(恋人繋ぎ)、其の場から優紀を掻っ払う(かっぱらう)のだった。



実は、そんな素早い総二郎の動きに呆気に取られて居る間に、此の時の優紀のお見合い相手の男性は、何も言い出す事が出来無いまま、優紀を掻っ払われた(かっぱらわれた)状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
優紀のお見合い相手の男性と同様に、其の場に取り残された形と成って居たあきらは、其の優紀のお見合い相手の男性の肩を後ろから叩き、言って除けるのだった。


「ご愁傷様だな。
 優紀ちゃんは、総二郎に任せて置けば良い。」と…。


そして、此の時のあきらは、独り密かに、そんな総二郎に思うのだった。


“何が「作戦会議だ‼」っつーんだよ。
 何が「最終チェックだ‼」…何だよ。
 総二郎のヤロウ‼
 此の場に経った一人、俺を残して帰るんじゃねぇよ。
 いい加減にしろっつーの‼”と…。



だが、此の件は、数日後、世間を騒がせる様な有名な話に成った事は言うまでも無かったのだった。



fin