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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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総二郎 と 優紀の其の後【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】…<総優>  エピローグ




【『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  
 番外編⑩』の其の後 と 『総二郎 と あきら【Close to you~お前の傍に~…<総優
 >】  エピローグ』のエピローグ】


其の後の総二郎は、其のままの勢いで、優紀の手を取って、優紀の手と繋ぎ(恋人繋ぎ)、其の場から優紀を掻っ払う(かっぱらう)のだった。


勿論、自分達が居なく成った其の後の東京メープル内が大騒動に成って居る事自体、此の時点に於いての総二郎 と 優紀は、まだ、知らなかったのだ。



そして、其の後の総二郎は、其のままの勢いで、既に、迎えに来て居たリムジンに、優紀を一緒に乗り込ませ、或る場所に向かわせるのだった。


其の或る場所とは…そうなのだった。
西門家が所有して居る総二郎名義のマンション…だったのだ。


だが、此の時の優紀は、総二郎が指示した場所が何処に在るのかさえ分かって居なかったのだ。
だからこそ、此の時の優紀は、総二郎に言えた言葉…だったのだろう。


「今から何方に行くのですか?」と…。


だが、此の時の総二郎は、一切、優紀に返答し無かったのだ。
唯、一言だけ優紀に伝えたのだった。


「優紀は黙って、俺に就いて来たら良い。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな風に自身に言って来た総二郎に対して、口に出して言えない分…。
自身の心の中で呟くのだった。


“其れじゃあ、返答の言葉に成って居ませんから…。”と…。


其れでも、此の時の優紀は、黙って総二郎に就いて行くのだった。



そして、西門家が所有して居る総二郎名義のマンションの総二郎の部屋に着いた後の総二郎は、お互いソファに座った時点で、優紀に告白するのだった。


「俺は、優紀が好きだ‼
 お袋も優紀を気に入ってる様だし、今直ぐ結婚とは言わねぇから、取り敢えず、俺と付き
 合ってくれ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、“もう、自分自身の気持ちを偽れないかも…。”と、考えた事で、嘘偽り無い自分自身の気持ちを総二郎に伝えるのだった。


「はい、私も西門さんの事が好きです。
 宜しくお願いします。」と…。



実は、此の時点に於いての総二郎は、今迄の箍(たが)が外れたかの様に、優紀に向かうとするのだった。


「なぁ~、優紀…。
 俺、今迄、良く頑張ったと思うんだよな。
 そんな俺にご褒美はねぇのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に、自身に訊いて来た一枚も二枚も上手(うわて)の様な総二郎に対して、此の時の優紀自身、頓珍漢な事を総二郎に訊くのだった。


「どんなご褒美が良いですか?
 私には、西門さんの様に、まだまだ、お金が有る訳では無いので、高い物は買えないんで
 すけど…。」と、恐縮し乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、拍子抜けしたかの様に、優紀に叫んでしまうのだった。


「俺が言いてぇのは、“優紀が欲しい‼”って事…。
 分かったか、優紀…?」と…。


だからだったのかも知れない。
総二郎が言いたい事の意味が、漸く、理解出来た此の時の優紀の顔付きは、真っ赤…だったのだ。
だが、其れでも、此の時の優紀は、意を決して、総二郎に伝えるのだった。


「私は、初めて…何です。」と、少し、小さ目の声で…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の顔付きは、ニヤッと、笑みを蓄えて居たのだった。


「分かってる。
 で…ねぇと、俺は、優紀に何してたか分かんねぇ。
 だからこそ、優紀が初めてなのは、俺にとっても嬉しい。」と…。


そして、此の日からの総二郎 と 優紀は、漸く、恋人と成り、大人な関係に成って行くのだった。



また、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、「(総二郎 と 優紀について)話しがしたい。」と、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から呼び出され、三条邸に向かって居たのだった。


実は、総二郎の父親で在る 西門流 家元にとっての桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様と言う人物は、目の上のたん瘤の様な存在の女性…だったのだ。


其れ故、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、此れ迄、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様には近付かない様にして来たのだ。


其れなのに、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から三条邸に呼び出されたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、考え倦ねて(あぐねて)居たのだった。


“何故、私は、三条家の大奥様から呼び出されたのだろうか?”と…。


だが、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から、今後の総二郎 と 優紀についての話しを聞かされた此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、漸く、呼び出された理由(わけ)を知るのだった。


そして、其の話しを聞かされた此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の言い分を呑む事とするのだった。



だからだったのだ。
此の時の総二郎 と 優紀は、総二郎の父親で在る 西門流 家元から認められた事も有り、また、優紀は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から気に入られて居た事も有り、今後の総二郎 と 優紀について、どんどん、話しが進むのだった。


そして、其の後の総二郎は、自身の両親で在る 西門流 家元 と 西門流 家元夫人と共に、松岡家に挨拶に向かうのだった。
勿論、此の事は、優紀には内密の事案…だったのだ。


何故なら…。
総二郎 と 優紀の結婚の話しをスムーズに進める為…だったのだ。



そして、総二郎自身も当然の事乍ら、自身の両親で在る 西門流 家元 と 西門流 家元夫人の真摯な姿勢に寄り、優紀の両親から了承された総二郎は、其の後直ぐに、優紀にプロポーズをする事にしたのだった。
そして、其の後の優紀は、総二郎からプロポーズされるのだった。


「俺と結婚してくれ‼」と、其れは、とてもシンプルなモノ…だったのだ。


言う成れば、此の時の総二郎が優紀にしたプロポーズは、此れ迄、遊び人と称され、女性を口説いて来た人物がする様なプロポーズとは、とても思えない様なシンプルなモノ…だったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎にとっての優紀へのプロポーズは、本気の恋だからこそ、気取った言葉さえも、実は、照れて言えなかったのだ。


だが、此の時の優紀にとっては、そんなシンプルなプロポーズ自体が嬉しかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そんなシンプルな総二郎からのプロポーズを素直に受け取るのだった。


「はい、宜しくお願いします。」と…。


という訳で、此の時の総二郎 と 優紀は、婚約者同士と成ったのだった。



そして、総二郎 と 優紀の婚約発表を執り行う際は、ファックスで書面にて、執り行ったのだった。


何故なら…。
例え、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が後ろ盾に成って下さると云っても、優紀自身は、元々、一般家庭出身の女性なのだ。


其れ故、「大袈裟な事はしたくねぇ‼」と、言う総二郎の意を汲んで、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様からの了承の言葉を貰い、ファックスで書面にて、西門家主導の下、婚約発表を執り行ったという訳…だったのだ。



【西門家主導の下、婚約発表を執り行った書面とは…。】


『関係者各位
 此の度、私共の息子で在ります 西門流 次期家元が婚約致しました事をご報告申し上げ
 ます。
 尚、私共の息子で在ります 西門流 次期家元のお相手と成ります女性に関しましては、
 詳細を伏せさせて頂きます事をご承知置き下さい。
 宜しくお願い致します。


                                 西門流 家元』



だからだったのかも知れない。
此の総二郎の父親で在る 西門流 家元からのメディア向けにファックスにて送付されて来た書面を見たマスコミ等の反応は、憶測を呼ぶのだった。


“何故、西門流 次期家元のお相手について、詳細を伏せなければいけないのだろうか?
 詳細を伏せなければ成らない何か理由(わけ)でも在るのだろうか?”と…。


だからだったのだ。
“仕方が無い。”と、言いた気に、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様を伴って、記者会見に臨むだった。


勿論、メディア側としては、此の記者会見には、総二郎 と 其の婚約者で在る 優紀が現れるモノと思って居たのだった。


だからだったのだろう。
総二郎の父親で在る 西門流 家元が桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様を伴って此の記者会見の場に現れた時には、メディア側は驚愕するのだった。


実は、此の記者会見について、“記者会見を執り行う。”と、言う書面が送付されて来ただけで、誰が執り行うのか?
一切、記載が無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
憶測が憶測を呼んでしまって居たという訳…だったのだ。


そして、此の場で、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、メディア側に言って除けるのだった。


「西門流 次期家元のお相手と成ります其の女性について、私(わたくし)の方からお話し
 致します。
 其の女性は、私(わたくし)の孫娘の桜子同様、私(わたくし)が孫の様に可愛がって居
 る女性です。
 其の女性は、一般家庭出身の女性では在りますが、私(わたくし)の孫娘の桜子の友人で
 も在ります。
 ですので、私(わたくし)が後ろ盾と成り、其の女性だけでは無く、西門流 次期家元…
 そして、強いては、西門流を支えて行く所存です。
 皆様も、其の女性がそう言う女性なのだと言う事をご承知置き下さい。
 私(わたくし)のお話しは、以上です。」と…。


だからだったのだ。
其の後のメディア側も、其れ以上の事を言い出せなかったのだ。
寧ろ、言える状況に無かったと云えたのだった。


何故なら…。
本来なら、旧 華族出身者として、マスコミを前にして、メディアに登場する事が無い筈の人物が、其の女性の為とは云え、メディアに登場して来たのだ。


其れが如何言う意味を成すのか?
分からないマスコミが居たとする成らば、其れは、邪道だと云えたのだ。
否、マスコミに携わる者としては、失格と云えたのかも知れない。


だからだったのだ。
其の後のメディア側も、其れ以上の事を言い出せなかったという訳…だったのだ。



そして、其の後の総二郎は、類への対応に追われて居たのだった。


何故なら…。
あの噂話が出た時点で、其の後の総二郎は、類から突っ突かれる始末…だったのだ。


実は、総二郎は、「あきらから話しを聞いたんじゃねぇのか?」と、類に言った処で、素直に応じる様な類では無かったのだ。
其れ故、類からの返事の言葉は、拗ねた様な返答…だったのだ。


「ふ~ん。
 総二郎は、俺には説明出来無いの?」と…。


だからだったのだ。
“仕方がねぇな‼”とでも言いた気に、此の時の総二郎は、類に説明するのだった。
そして、漸く、納得した類は、其の後、此の件に関しては興味を失くしたという訳…だったのだ。



という訳で、書面にて、既に、婚約発表をして居た総二郎 と 優紀…だったのだが、婚約パーティーも、優紀のお披露目も、まだ…だったのだ。


だが、此の当時の司 と つくしは、まだまだ、混乱状態に在ったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎の考えは、司 と つくしの混乱状態が治まって、如何言う形で在れ、元の鞘に収まってから、自分達の婚約パーティー と 優紀のお披露目を行う予定で居たのだった。


勿論、此の事は、其の当時の司 と つくしは、知らなかったのだ。


なので、司 と つくしが元の鞘に収まって、司 と つくしの婚約パーティーが執り行われた事で、総二郎は、自分達の事を司 と つくしに話ししたという訳…だったのだ。



そして、其の後の総二郎 と 優紀は、司 と つくしの結婚式が終了した後、追い掛けるかの如く、自分達の結婚式を執り行うのだった。



fin



<此の二次小説『総二郎 と 優紀の其の後【Close to you~お前の傍に~…<つかつく
 >】…<総優>  エピローグ』の一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉
 が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

司の其の後【会いたい】…<つかつく>  番外編




2023年の春のお彼岸…3月18日~3月24日


3月18日…彼岸の入り
3月21日(春分の日)…中日
3月24日…彼岸の明け



<此の二次小説『司の其の後【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、『春のお彼岸』
 に合わせて投稿し様として居たのですが、此方サイドの勝手な都合に寄り、数日遅れての
 投稿と成って折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


<此の二次小説『司の其の後【会いたい】…<つかつく>  番外編』の一部の文面の中
 に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『結納 と 両家の顔合わせ【会いたい】…<つかつく>  番外編』のプロローグ と 
 『結納 と 両家の顔合わせ【会いたい】…<つかつく>  番外編』の一年後】


『結納 と 両家の顔合わせ』が執り行われた一年後…。
ひなの恋人で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と ひなとの結婚式が執り行われたのだった。


其の日の道明寺家側の挙式の出席者は、勿論、ひなの両親で在る 司 と つくし(遺影)…。
そして、ひなの祖父母で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓…。
そして、ひなの伯母で在る 椿家族…。
そして、ひなの叔父夫婦で在る 進 と 絵夢 と ひなの従弟で在る 歩…。
そして、ひなの父親で在る 司の育ての親のタマ(遺影)…。
そして、ひなの両親で在る 司 と つくしの仲間で在る 【類家族】 と 【総二郎 と 優紀夫妻 と 其の家族】 と 【あきら と 桜子夫妻 と 其の家族】 と 【滋家族】も出席して居たのだった。


勿論の事…。
道明寺HDにしても、葉山コンツェルンにしても、大企業で在る事は間違い無く、披露宴での出席者は、企業同士の付き合い故、厳選したにも関わらず、2,000人規模に迄、膨れ上がった事は言うまでも無かったのだった。



そして、ひなの恋人で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と ひなとの結婚式が終了し、道明寺家も、漸く、日常に戻った、更に一年後…。
ひなは妊娠したのだった。


そして、其の更に10か月後…。
ひなは、自身の夫で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にそっくりな男の子を出産したのだった。


ひなが自身の夫で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にそっくりな男の子を産んだ事で、実は、司自身、“面白くねぇ‼”と、思って居たのだった。


何故なら…。
自身の愛娘で在る ひなには、ひな(=つくし)にそっくりな女の子を出産して欲しかったのだ。


そう成れば、“ひなの赤ん坊の頃がどんな赤ん坊だったのかを垣間見る事が出来るだろうな。”と、考えて居たから…だったのだ。
だが、産まれて来たのは、司が希望した女の子では無く、男の子…だったのだ。



勿論、葉山家側は、ひな(葉山家の嫁)が出産したのは男の子だった事が嬉しくて仕方無かったのだ。


「嫁(ひな)が出産した赤ちゃんは、息子(葉山龍介)にそっくりな男の赤ちゃんだったん
 だよ!」と、触れ回る程に…。



だが、ひなの父親で在る 司にとっては、其れが厄介だった事、此の上無かったのだ。


だからこそ…。
司は、仲間(F3&T3)で会う時は、必ず、愚痴を言いつつ酔い潰れる程…だったのだ。


「何が…“息子(葉山龍介)にそっくりな男の赤ちゃんだったんだよ!”…だ‼
 ひなは、俺の娘だっつーの‼
 葉山家にくれて遣ったんだから、有り難く思えっつーの‼」と…。


勿論、そんな司の宥め役は、何時(いつ)も、あきら…だった事は言うまでも無いのだが…。



そして、実は、司とは裏腹に、司以外の道明寺家側も、ひなが男の赤ちゃんを出産した事を喜んで居たのだった。


だからだったのかも知れない。
其れこそ、つくしが亡く成って居た事を知った当時の司もそうだったのだが…。
自身の愛娘で在る ひなが、ひなの夫で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にそっくりな男の子を出産した事を、素直に喜ぶ事が出来無い司のアルコール量は、日増しに増えて行くのだった。


とは言い訳で、司がこう言う状況に成ったのは、実は、裏が有りそうだったのだ。



だが、そんな自身の父親で在る 司の状況を知ったひなだけでは無く、道明寺家の面々…そして、F3&T3も心配する程、司の状況は酷かったのだ。


しかも、司自身、誰から何を言われ様共、一切、司のアルコール量が減る事は無く、当然乍ら、そんな司の身体には異常を来たす様に成って居たのだった。



実は、そうし様とする司を止め切れない者が居たのだった。
其れは、其の理由を知って居るあきら と 桜子夫妻…だったのだ。


だからだったのだろう。
必然的に、司の其の後は、入院生活と成って居たのだった。



実は、入院する前の司がそうし様とする其の理由を知って居るあきら と 桜子夫妻は、それぞれ、“司(道明寺さん)は、態と、そうして居る様に感じる。”と、勘繰ってしまう程、其の頃の司は荒れて居たのだった。
否、荒れて居る様に見せて居たのだった。


だが、そんな日々が続く中…。
入院して居た司の容態が、入院して居た事も有り、安定し始めたのだ。
其処で、司の要望に寄り、一時、退院したのだった。


其れがいけなかったのだろう。
司は、碌に食事を摂らず、道明寺家の執事 や 使用人達の目を盗んでは、アルコールに手を出すのだった。


勿論、司がそうし様とする其の理由を知って居るあきら と 桜子夫妻は、それぞれ、思うのだった。


“司(道明寺さん)は、まるで、死に急いで居るみたいだ(わ)。”と…。


そして、ひなが自身の夫で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にそっくりな男の子を出産した更に一年後…。
司は、つくしのお迎えに寄り、漸く、つくしの下に向かうのだった。



実は、司とて、自身の愛娘で在る ひなが産んだ息子(こ)が可愛くない訳では無かったのだ。


何故なら…。
外孫で在ったとしても、ひなが産んだ子は、自身の初孫…だったからなのだ。


寧ろ、其の反対で、ひなが産んだ息子(こ)を一緒に連れて道明寺邸に帰って来た時の司の愛娘で在る ひなは、最初は、恐々(こわごわ)では在ったのだが、ひなが産んだ息子(こ)を自身の父親で在る 司が抱き上げてあやして居る姿を傍で見て居た位…だったのだ。


だからこそ…。
当然乍ら、ひなは、自身が産んだ息子(こ)を自身の父親で在る 司が可愛がってくれて居る事自体を知って居たのだ。
勿論、其れは、一度目に入院する前迄の司だった事は言うまでも無いのだが…。


だからだったのかも知れない。
そんなひな自身、日増しにアルコール量が増えて行く自身の父親で在る 司の行動が解せなかった事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
ひなは、自身の父親で在る 司の事が心配で成らなかったのだ。


そして、等々、司は、また、入院生活に逆戻り…だったのだ。



勿論、碌に食事を摂ろうとし無い司の其の後は、必然的に、体力も落ち、日増しに窶れて(やつれて)行き、更には、食事も喉を通さない状況と成って居たのだった。


云わば…。
司の其の後は、点滴生活と成って居たのだ。


だからだったのだろう。
更に、体力も落ち、窶れて(やつれて)行き、更には、骨と皮だけの様な状況と成って居たのだった。


其れは、司の若い頃の事を知って居る者にとっては、此の当時の司の姿を見る事自体、辛い状況…だったのだ。



だが、椿は、其れだけでは無く、そんな自身の弟で在る 司の姿を見て、一人思うのだった。


“あの頃もそうだったわね。
 司がつくしちゃんの記憶だけを失って、荒れて居た頃も…。
 司は、(自身の)頭の痛みが何が何だか分からず、イライラして居た時も、アルコールに
 手を出して居たわ。
 勿論、其の当時の司は、まだ若かったし入院と迄は行かなかったけど、其の結果、窶れて
 (やつれて)居た事は間違い無かったわ。
 司がこう成るのは、何時(いつ)も、つくしちゃん絡みよね。
 司は、もうそろそろ、つくしちゃんの所へ行きたく成ったのかしら?”と…。
 


実は、ひなが嫁いだ事で、司自身、漸く、肩の荷が下りて居た事は、事実…だったのだ。


其れに加えて、其の後の進は、一人前に成長して居て、何時(いつ)でも、司の後を継がせられる状況に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
司の心の中では、酔い潰れて虚ろな中でも、自身の妻と成った つくしに懇願して居たのだった。


“なぁ~、つくし…もうそろそろ、良いだろ?
 ひなは、リュウの下に嫁いだ。
 で、進も、何時(いつ)でも俺の後を継げる。
 其れ位ぇ、進は成長した。
 俺の役目は、もう終わったよ。
 だからこそ、俺は、そろそろ、つくしと一緒に居てぇ!
 漸く、其の日が来たんだよ。
 早く、俺をお前の下に連れて行けよ‼”と…。


そして、其の後、暫く経ってからだったのだが、漸く、司は、つくしの下に旅立ったという訳…だったのだ。



実は、母親に引き続き父親を亡くし、結果的に、30歳前半の若さで両親を亡くしてしまったひなは、塞ぎ込む日々…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後、其の事を知った自身の伯母で在る 椿から、自身の父親で在る 司のNY時代の若き日の話しを聞かされた事で、ひなは、漸く、立ち直って居たのだった。


実は、ひなは、自身の伯母で在る 椿からの色々な話しを聞いた後で、更に…。


「司は、此れ迄、頑張ったと思うのよ。
 ひなちゃんが嫁いだ事で、漸く、肩の荷が下りたんじゃ無いのかしら?
 だから…ね。
 こんなに早く、司がつくしちゃんの下に逝ってしまった事を許して上げてね!」


と、自身の伯母で在る 椿から色々な話しを聞いた事が切っ掛けと成って、ひなは、思い直すのだった。
そして、此の時のひなは、立ち直ったのだった。


“そうだよね。
 パパにとっては、行き成り、自分自身の前に現れた娘が大人に成って居たんだもんね。
 そりゃあ、吃驚したよね。
 其れに、折角、ママの記憶を思い出したのに、既に、此の世にママは居なかった。
 其の事を知ったパパ自身、後悔しても後悔し切れなかったのかも知れない。
 だから、早く、ママの傍に行きたかったんだよね。
 だったら、仕方無いからパパを許して上げる。
 パパ…今迄、有難う!
 パパ…ママと仲良くしてね!
 喧嘩しちゃあ、駄目だから…ね。
 良い、パパ…。
 ちゃんと、パパは、ママに謝るのよ。”と、其れはまるで、母親かの様に…。


と言うのか?
此の時のひなは、既に、一児の母親に成って居たのだが…。


だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、其れはまるで、自身の息子に言い聞かせて居るかの様な言いっぷり…だったのだ。



そして、勿論、司は、つくしと仲良くして居る事だろう。



PS.


実は、つくしを亡くして居た事を知った司は、既に、司自身、決心して居た事で、司から事の次第を聞いて居たあきら と 桜子夫妻が司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓に、「司君が懇願して居た事です。」と、話し始め乍らも、司から聞いて居た話を話しして聞かせて居たのだった。


勿論、あきら と 桜子夫妻からそんな話しを聞いた司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、“司らしい。”と、思って居たのだが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫とは考えて居る事が違って居たのだった。


“司は、何て、浅はかなのかしら?
 つくしさんから怒られると良いわ。
 いいえ、きっと、怒られて居る事でしょうね。”と…。


だが、其れでも、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、司がそう願った事自体、理解出来る所も有ったのだ。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、思うのだった。


“司らし過ぎて、仕方無いのかも知れないわね。
 此れ迄、司は、つくしさんが傍に居なくても、十分、頑張ったわ。
 司…良く、頑張りました。”と、司の母親らしく…。



fin



<此の二次小説『司の其の後【会いたい】…<つかつく>  番外編』の中に出て来る司の
 其の後は、『自決』を意味するものでは在りません。
 司の『懇願』と受け取って頂けると幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

さくらの日【あの笑顔を見せて】…<つかつく>  続編




3月27日…さくらの日
【『3×9(咲く)=27』の語呂合わせと、七十二候(時候を表す名称)の『桜始開(さくら
 はじめてひらく)』の時期が重なる事が由来との事】


<此の二次小説『さくらの日【あの笑顔を見せて】…<つかつく>  続編』の上の文面
 は、検索して、勝手に、拝借させて頂きました。
 関係者各位 様に於かれましては、勝手に拝借させて頂いて折ります事をお詫び申し上げ
 ます。>


<此の二次小説『さくらの日【あの笑顔を見せて】…<つかつく>  続編』は、『さくら
 の日』に合わせて3月27日に投稿し様と考えて居たのですが、3月28日に成ってからの投
 稿と成りました事をお詫び申し上げます。 
 了承の程、宜しくお願い致します。>
         


【『卒業式&Whiteday【あの笑顔を見せて】…<つかつく>  続編』の其の後】


つくしは、予想外にも、司が早目に日本に帰国して帰って来た事も有り、優紀と約束して居た『二人だけの卒業式パーティー』が出来なかった事で、或る計画を立てて、優紀に連絡を入れて約束を取り交わしたのだった。


勿論、其の日の司は仕事の日…だった事から、つくしは、此の或る計画を立てた事は言うまでも無かったのだった。


そして、つくしが其の或る計画を立てた日は、3月27日…だったのだ。


何故、つくしが3月27日に或る計画を立てたのか?
其れは、語呂合わせで、『3月27日』という日が世間では『さくらの日』と言われて居たから…だったのだ。


其れに、つくし自身、此の年は、暖かく、春の訪れが速い事から『開花宣言』がかなり早く、平年に比べると、『満開日』も早まるとの情報を得て居たのだ。


だからこそ…。
つくしは、『待ってました!』と、云わんばかりに、優紀を呼び出したという訳…だったのだ。



其の時のつくしと優紀との会話とは…。
勿論、ビデオ通話にて、連絡を入れて居たつくし…だったのだ。


「ねぇ、優紀…。
 『3月27日』って、暇…?」と…。



実は、此れ迄にも、つくしからそんな突拍子も無い様な連絡を受けた事の有る優紀は、何時(いつ)もなら気に成らない筈なのだが、此の日の優紀は、少し違って居たのだ。


“まさか、道明寺さん と つくしとの間で何か有ったのだろうか?”と…。


何故、そんな風に、優紀が考えたのかというと…。
其れは、司がつくしの機転のお陰で一命を取り留めたにも関わらず、つくしだけの記憶を失いNYに渡米した事で、其の後、あの笑顔を見せなく成ったつくしの事を心配して居たからこそ、優紀にとっては当然の勘繰りと云えたのだ。


だが、そんな風に、つくしの事を心配して居る優紀…だったのだが、“訊かなければ分からない。”と、思い直した事で、優紀は、つくしに訊くのだった。


「うん、3月27日は暇だけど…。
 何か有ったの?」と…。


其処で、つくしは、嬉しそうに、優紀に話しし始めるのだった。


「良かったぁ~。
 実は…ね。
 『3月27日』って、語呂合わせで、世間では『さくらの日』って、言われて居るらし
 いの。
 其れに、予想外にも、早く、司が日本に帰国して帰って来た事で、先に、優紀と約束して
 居た『二人だけの卒業式パーティー』が出来なく成ったでしょ!
 だから…ね。
 其の代わりって言ったら、何なんだけど…。
 “3月27日にお花見に行かないかなぁ~”と、考えた訳…。
 で、如何かな?」と…。



実は、ドキドキし乍らも、其処迄、つくしからのそんな話しを聞いて居た此の時の優紀は、ホッとして居たのだ。


“そんな話しで良かったぁ~。
 つくしからの話しは、『お花見に行く』事だったんだぁ~。”と、思える程…ホッとして居た優紀…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、ホッとした顔付きのまま、了承の意をつくしに伝えるのだった。
実は、つくし自身、そんな優紀のホッとした顔付きを見て居なかった事で、気が付いて居なかったのだが…。


「うん、大丈夫だよ。
 今は、バイトもセーブしてるし…ね。」と…。



そうなのだ。
つくしも、優紀も、4月からは、社会人1年生なのだ。


実は、道明寺家の女主人で在り、司の母親でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの指示に寄り、つくしは、卒論制作の為に、12月以降、道明寺邸のメイドとしての仕事をタマから辞めさせられて居たのだ。
其れに、此の頃に成ると、『英才教育』という名のレッスン付けも終了して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
大学を卒業した後、“だったら、暇だし、バイトしたい!”と、考えて居たつくしは、バイト情報から短期のバイトを探して居たのだ。


だが、其の事を知ったタマは、道明寺家の女主人で在り、司の母親でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、其の事を報告するのだった。


其処で、司と結婚する事でつくしの姑と成る予定の道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の話を道明寺家の使用人頭で在る タマから聞いた事で、つくしに連絡を入れるのだった。


「つくしさんがバイトを為さりたいので有れば、私(わたくし)が出す課題を熟しなさ
 い!」と…。


だからだったのだ。
司と結婚する事で自身の姑と成る予定の道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな風に言われてしまったつくしは、「分かりました。」と、伝えるしか無く、(司と結婚する事で自身の姑と成る予定の道明寺HD 社長 道明寺)楓から出される課題を取り組む毎日と成って居たのだった。


だからだったのだろう。
『気分転換』との意味も在り、タマは、つくしに言って居たのだ。


「今年は、暖かいから、平年よりも桜の開花が早いらしいさね。
 偶には、お友達を誘って、お花見に行ってお出で。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、お詫びの意味も込めて、優紀に連絡を入れて居たという訳…だったのだ。


そして、優紀もまた、4月から、社会人に成るという事で、そろそろ準備も有り、バイト自体をセーブし始めて居たのだ。


だからこそ…。
つくしにしても、優紀にしても、時間が有ると言えば有ったのだ。


そして、優紀からの了承の意の言葉を聞く事が出来た事で、3月27日のつくし と 優紀は、『二人だけのお花見』を楽しむ事と成ったのだった。



勿論、此のつくし と 優紀の『二人だけのお花見』は、司の知らない所で決行されて居た事は言うまでも無かったのだった。


何故なら…。
此の計画自体、事前に司に話しした事で、司から邪魔される事が予想出来たから…だったのだ。



実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にしても、道明寺家の使用人頭で在る タマにしても、司がつくしに就けて居るSPにしても、此のつくし と 優紀の『二人だけのお花見』について、事前につくしから話しを聞いて知って居たのだが、一切、司には何も言わずに居たつくし…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の事を後で知った時の司は、怒り狂ったのだった。


「恋人の俺に何も言わず、黙って出掛けるとは如何言う彼女(恋人)…何だぁ~‼
 つくし…いい加減にしろよ!」と…。



だが、既に、司と結婚する事で自身の姑と成る予定の道明寺HD 社長 道明寺楓にしても、道明寺家の使用人頭で在る タマにしても、此の件について了承して居たのだ。


“だから…。”と、いう理由(わけ)では無いのだろうが…。
此の時のつくしは、飄々としたモノ…だったのだ。


「お義母様も、タマさんも知って居た訳だし…。
 其れに、男性と二人っ切りで行った訳じゃ無いのに、其処迄、言われる必要有る?
 私と一緒に行って来たのは、優紀だよ!
 中学生からの私の幼馴染で親友の優紀だよ!
 “いい加減にしろ!”は、司…だっつーの‼」と…。


勿論、其の日の其の後(あと)の司 と つくしとの間には一悶着有り、司の頭の中では、中々、怒りが治まらず、結局、次の日(3月28日)の司の『犠牲者』と言う名の矛先は、F3…だった事は言うまでも無かったのだった。


そして、類 と 総二郎は、宥め役として、そんな司をあきらに任せて居た事は言うまでも無かったのだった。



PS.


3月27日のつくし と 優紀の『二人だけのお花見』は、其れは其れは、楽しく過ごしたのだった。


桜が満開に咲き誇って居た事も言うまでも無かったのだが、久し振りのつくし と 優紀との『二人だけの時間』…だったのだ。



実は、二人共、『卒論制作』と『卒論提出の期限日』に間に合わせる為に、其の日も久々に会ったつくしの『Birthday』の12月28日の前日で在る 12月27日以降、中々、会えずに居たので、つくし と 優紀は、心置き無く会えた事が嬉しくて仕方無かったのだ。
(司がつくしの記憶を取り戻して以降、つくしの『Birthday』の12月28日は、司に寄って、
 司 と つくしの『二人だけで一緒に過ごす日』と定められて居たのだった。)


だからだったのだろう。
勿論、「綺麗だねぇ~」とか、言い乍ら、お互い、満開の桜を楽しんで居た事は言うまでも無かったのだが、結局の処、何方かと言うと、お喋りの方を楽しんで居る様子…だった事は言うまでも無かったのだった。


という訳で、此の日(3月27日)のつくし と 優紀は、『二人だけのお花見』を楽しんだという訳…だったのだ。



そして、優紀は…と、言えば…。
そんな風に心からの笑顔で笑って居るつくしを傍で見て居て、凄く、嬉しかったのだ。


司がつくしだけの記憶を失いNYに渡米した後のつくしは、心からの笑顔で笑う事が無く成り、何時(いつ)も、作り笑いをして居たのだ。


だからだったのだ。
中学生からのつくしの幼馴染で親友で在る 優紀とて、長らく、つくしの心からの笑顔を見た事が無かったのだ。


だからだったのだろう。
中学生からのつくしの幼馴染で親友で在る 優紀にとって、そんなつくしの心からの笑顔を見て嬉しくて仕方無かったのだった。


“良かったぁ~。
 また、つくしのあの笑顔を見る事が出来て…。”と…。


実は、此れ迄の優紀は、“一日でも早く、『あの笑顔を見せて』…。”と、つくしに願って居た事も有り、此の日の優紀は、満面の笑みで、つくしとのお喋りを楽しんで居たのだった。


云わば、此の日(3月27日)のつくし と 優紀は、『さくらの日』の如く、『話しに花が咲いて』居たという訳…だったのだ。



fin



<此の二次小説『さくらの日【あの笑顔を見せて】…<つかつく>  続編』の一部の文面
 の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>