tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  98.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  98.』の中に出て来る文
 面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



未だ、目覚める事の無いつくしが目覚めたのは、道明寺総合病院に入院してから、更に、2日後の事…だったのだ。


目覚めた時のつくしの頭の中では、“一体、此処は、何処…⁉”と、パニック状態に成って居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、漸く、目覚めたばかりで、まだ、はっきりと物が見えて居なかったにも関わらず、必死で、何かを探して居る様子…だったのだ。


其の何か…とは。
そうなのだった。
自身の両親で在る 牧野家のパパ と ママ と 自身の弟で在る 進の姿…だったのだ。



そんなつくしの様子に気が付いた滋は、つくしの傍に近付き、つくしに声を掛けるのだった。


「つくし、分かる?
 私よ、滋だよ!」と…。


実の事を言うと、滋は、つくしの事が心配で、連日の様につくしの下に来て居たのだった。



其れに、実は、此の時の司は、仕事の打ち合わせの為に、西田と話しして居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの病室内に居たのだが、暫くの間、つくしが寝て居るベッドの傍から離れて居たのだ。


だからだったのだろう。
そんな滋の声に気が付いた司は、慌てて、つくしの傍迄、近寄って居たのだった。


勿論、此の時の司が近寄ったのは、つくしが寝て居るベッドの傍…だった事は言うまでも無かったのだが、滋とは反対側の位置に居た事は事実…だったのだ。


と言う事は、つくしが寝て居るベッドの両サイドには、司 と 滋が居た事に成るのだった。



其処で、司は、つくしの手を取り乍ら、必死で、つくしに声を掛けるのだった。


「つくし、つくし…。
 俺だ、司だ‼
 俺が分かるか?」と…。



だが、此の時のつくしは、自身の目をパチパチと瞬きするだけで、そんな風に、自身に声を掛けて来てくれる司 と 滋の事が、ピンと来て居なかったのだ。


だが、此の時のつくしは、漸く、滋の事だけは気が付いた様で、取り敢えず、滋の方を向いて、滋に訊くのだった。


「此処は、何処…?」と…。


だからだったのだろう。
実際、其の現場を確認して居たのは滋…だった事も有り、滋からつくしに話しが為されるのだった。


「此処は、道明寺総合病院のVIP専用病室よ。
 つくしは、レストルームで意識を失って、倒れたの。
 其処に、偶々、私が居たから、此処に連れて来たの。」と…。


だが、此の時のつくしは、滋からのそんな話しを聞いて居ても、今一、ピンと、来て居ない様子…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、滋に訊き返すのだった。


「えっ??
 其れって、如何言う意味?」と…。


実は、未だ、つくしの頭の中の記憶は、曖昧な状況…だったのだ。



其処で、更に、滋は、そんな風に、未だ、今一、ピンと、来て居ない様子のつくしに話しし始めるのだった。


「つくしは、司との婚約披露パーティーの最中に、レストルームに向かったの。
 だけど、何時(いつ)迄経っても戻って来ないつくしの事が心配に成って、私がつくしを
 迎えに行ったのよ。
 で、其の時に、つくしがレストルームで意識を失って倒れたって、いう訳…。」と…。


其処で、つくしは、首を捻り乍ら、滋に訊き始めるのだった。


「私が道明寺との婚約披露パーティーを開いて居たと言うの?
 もしかして、婚約披露パーティーって事は、道明寺 と 私が婚約したと言うの。
 確か、道明寺は、私だけの記憶を失くして居た筈でしょ⁉
 其れなのに、如何して、道明寺は、私との婚約披露パーティーを開いて迄、婚約発表が出
 来るのよ⁉
 道明寺は、何時(いつ)、私の記憶を取り戻したの?」と…。



其処で、此の時のつくしは、滋の方を向いてそんな風に言い乍らも、漸く、或る事に気が付くのだった。
心配そうに自身の手を握り締め乍らも、自身が寝て居るベッドを挟んで滋とは反対側に居るのが『司』だと言う事を…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、滋の方を向いて、訊くのだった。


「滋さん…教えて!
 如何して、此処に、道明寺が居るの?
 道明寺総合病院のオーナー一族だから…。」と…。



其処迄、つくしの話しを聞いて居た司 と 滋は、お互いの顔を見合わせ乍らも、自身達の顔に驚愕顔を貼り付かせて居たのだった。


だからだったのだろう。
先ずは、司が、そんなつくしに声を掛け乍らも、詫びを入れるのだった。


「つくし…記憶を取り戻したのか?
 俺は、お前が居なく成った後、お前の記憶を取り戻したんだ。
 あん時は、お前を傷付けて済まなかった。」と、つくしに自身の頭を下げ乍ら…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“そうだったんだぁ~。”と、思い乍らも、つくし自身が探して居た自身の両親で在る 牧野家のパパ と ママ と 自身の弟で在る 進の事を、二人に訊き始めるのだった。


「道明寺…。
 滋さん…教えて欲しいの。
 パパ と ママ と 進は、今、何処に居るの?
 ねぇ、パパ と ママ と 進は、何処に居るの?」と、取り乱し乍ら…。


だからだったのだ。
此の場に居た司 と 滋は、そんな風に、取り乱し乍らも、自身達に訊いて来るつくしに、何と云えば良いのか、分からなかった程なのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司 と 滋は、お互いの顔を見合わせ乍らも、そんなつくしの様子に、途方に暮れ始めるのだった。


だが、其処で、現在の戸籍上のつくしの姉と成って居る 滋が口火を切るのだった。


「つくし、良い?
 私の話しを、良~く、聞いてね。
 現在のつくしのパパ と ママは、私のパパ と ママなの。
 つくしは、大河原家の娘に成ったの。
 あの時に、つくしは、事故に遭って、つくしだけが一命を取り留めたの。
 でも、牧野家のパパ と ママ と 弟の進君は、助からなかったの。
 だから、まだ、其の頃は、未成年だったつくしの戸籍を、大河原家に移して、つくしは、
 大河原家の娘に成ったの。
 勿論、記憶を失くして居るとは言え、勝手に、つくしの戸籍を大河原家に移した事はいけ
 ない事だと分かってるわ。
 でも、あの頃は、“そうする事が一番良い。”って、考えたの。
 あの頃のつくしには東京に親戚が居る事も、私は優紀から聞いて知って居たの。
 でも、優紀は、“(其の東京の親戚の)連絡先を知らない。”って、言って居たのよ。
 勿論、調べれば、直ぐ、分かる事だったわ。
 でも、私は、調べなかったの。
 何故なら…。
 つくしと離れ離れに成る事が嫌だったから…。
 だから、パパ と ママを説得して、つくしを大河原家の娘にしたの。
 ごめんね、勝手な事をして…。」と、泣き乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、“其の時は、家族を失ってしまった私をそうするしか仕方無かったんだろう。”と、思い乍らも、此の時のつくしの頭の中では、冷静では居られなかったのだ。


だが、此の時のつくしは、そんな風に動揺して居るで在ろう 司 と 滋の前では、努めて、冷静に対応するのだった。


「ううん。
 滋さん、有難う!」と、声を出し難そうに、小声で、自身の首を左右に振り乍ら…。


だからだったのだ。
此の場に居た司 と 滋は、そんなつくしに、一先ず、安心するのだった。



そして、其の後の暫くの間のつくしは、漸く、目覚めた事で、検査、検査で時間を取られ、つくしだけでは無く、司 と 滋も、其の事には、一切、触れなかったのだ。


だが、其の内、つくしの検査も、漸く、終わりを迎え、時間が出来たつくしは、其の事について、考え始めるのだった。


何故なら…。
“進が命を失ったと言うのなら、其れは、自分自身(つくし)のせいだ。”と、つくしが考える様に成って居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後のつくしの心の中では、自分自身を責める様に成って居たのだった。


“進が居なく成った(亡く成った)のは、私のせいだ。
 「都立高校に入学する為に、東京に残りたい。」と、考えて居た進を、無理矢理、連れ出
 したのは、私だった。
 居なく成らないと(亡く成らないと)いけなかったのは、進…何かじゃない!
 私だよ。”と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に思えば思う程に、此の時のつくしは、涙を流して、不安定に成って行くのだった。


だからだったのだ。
そんなつくしの様子を傍で見て居た司は、何故、つくしが涙を流して居るのか?
一切、分からず、つくしに訊くのだった。


だが、つくしは、「ううん、何でも無い。」と、首を振るだけで、何も言おうとし無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
其の内、司は、如何して遣ったら良いのか?
途方に暮れ始め、そんな時は、つくしの背中を摩って遣る事しか出来ずに居たのだった。



そんな頃の事…だったのだ。
辛そうに、つくしが寝言を言い始める様に成って居たのだった。


「進が居なく成った(亡く成った)のは、私のせいだ。
 進、御免ね、御免ね、進…。
 嫌がる進を、無理矢理、連れ出したお姉ちゃんを許してね。」と…。


そして、また、別の日のつくしの寝言は、司にとって、辛く成る様な或る言葉を言い始めるつくし…だったのだ。


「進は生きるべき…だった。
 此の世から居なく成るべきなのは、お姉ちゃんの方…だった。」と…。



そんなつくしの寝言を傍で聞く度に、此の時の司は、胸が張り裂けそうに成って居たのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、寝言を言う程、『罪の意識』に打ち拉がれて(ひしがれて)居たから…だったのだ。


というのか?
そんな風に、涙を流し乍ら、寝言でしか言えない程、後悔して居るつくしが其処に居たから…だったのだ。
其れに、そんなつくしを如何して遣る事も出来無い司が、其処に居たから…だったのだ。


其れが、此の時の司の胸が張り裂けそうに成って居た理由…だったのだ。



しかも、司が、どんな風に訳をつくしから訊こうとも、此の時のつくしは、『罪の意識』に打ち拉がれて居る様で、理由(わけ)を言ってくれなかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんなつくしの事を、注視して見て居ただけ…だったのだ。


何故なら…。
今の司には、そうする寄り仕方無かったのだから…。




PS.


実は、司 と 滋は、つくしが目覚めた事 と つくしの現状について、それぞれの両親に報告して居たのだった。


勿論、司は、つくしが目覚めた事 と つくしの現状について、LINEメッセージにて、F3に報告して居たのだ。
そして、滋も、また、直接、T2と会って、報告して居たのだった。



だからだったのだろう。
司 と 滋は、それぞれの両親と…。
そして、F3&T2と、それぞれ、話し合いをした結果…。
つくしが落ち着く迄の当分の間、司 と 滋のそれぞれの両親にしても、F3&T2にしても、つくしの病室に訪れる事を避けて居たのだった。



勿論、其れは、それぞれの両親 と F3&T2と同様に、滋も同じ…だったのだ。


だが、滋とて、其の事について、納得して居た訳では無かったのだ。


実は、滋は、自身の父親で在る 大河原社長から言われて居たのだ。


「当面の間、滋は、つくしの病室には行かない方が良いだろう。
 滋が行けば、つくしが動揺するやも知れん。
 だから、全てをつくしの婚約者で在る 司君に任せた方が良いだろう。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、仕方無く、司に任せる事にして居ただけ…だったのだ。


勿論、此の時の滋は、“何か有れば、必ず、つくしの所に行くんだから…ね。”と、考えて居た事は言うまでも無かったのだった。

父娘(おやこ)の会話【会いたい】…<つかつく>  番外編





11月22日…いい夫婦の日
11月23日…勤労感謝の日



<本日、11月23日は、『勤労感謝の日』です。
 そして、昨日の11月22日は、『いい夫婦の日』です。
 という訳で、此の二次小説『父娘(おやこ)の会話【会いたい】…<つかつく>  番外
 編』は、11月22日の『いい夫婦の日』にとってすると、一日遅れのお話しと成ってしまい
 ますが、『父娘(おやこ)の会話』としては、『いい夫婦の日』 と 『勤労感謝の日』
 を絡めたお話しと成って折ります。
 ですので、本日の投稿と成って折ります事をお詫び申し上げます。
 また、此の二次小説『父娘(おやこ)の会話【会いたい】…<つかつく>  番外編』
 は、『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』の其の後のお話しと成って
 折ります。
 『会いたい…<つかつく>  番外編』としては、お話しが前後して折りますが、『年中
 行事(イベント事)』のお話し故、了承の程、宜しくお願い致します。>



【『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』の少し後のお話し】


今後、ひなが入社する事に成って居る道明寺HD…。
其の『道明寺HD』と言う会社は、自身の祖父母で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 自身の父親で在る 道明寺司が経営して居る会社なのだ。


云わば…。
ひなは、其の『道明寺HD』の創業者一族の血を引く娘…だったのだ。



実は、司は、自身の妻と成った つくし と つくしの両親のお墓を、道明寺家所縁(ゆかり)のお寺に建てて居たのだ。


そして、お彼岸の日に合わせて、其のお墓に、つくし と つくしの両親の納骨式を済ませて居たのだ。
其の事で、漸く、落ち着きを取り戻した道明寺邸…だったのだ。



そんな或る日の事…。
ひなは、自身の父親で在る 司の自室を訪れて居たのだ。


何故なら…。
ひなは、自身の父親で在る 司からの呼び出しを受けて居たから…だったのだ。


そして、司の自室のドアをノックしたひな…。
其処に、部屋の中から「入れ‼」と、言う声が聞こえたのだ。


だからだったのだ。
ひなは、「何か、用だった⁉」と、訊き乍ら、自身の父親で在る 司の自室の中へ入ったのだった。


其処で、司は、今後、自社(道明寺HD)に入社して来る自身の愛娘で在る ひなに、入社後の心構えとして、話しする事にして居たのだ。


勿論、其の話しとは、司自身、ひなの父親として、そして、また、社会人の先輩として、話しするつもり…だったのだ。



そして、其の後、自身の父親で在る 司からのそんな話しが終了した後のひなは、徐に、自身の父親で在る 司に声を掛けるのだった。
勿論、何気に…と言う事は言うまでも無かったのだが…。


「ねぇ~、パパ!
 お彼岸の時に、椿伯母様 や おじさん達から、色々と、話しを聞いて居て、前々から、
 思って居た事…何だけど…さ。」と、話しを切り出すかの様に…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなの方に顔を向けて、自身も、徐に、返答するのだった。


「あぁ、何だ⁉」と…。


其処で、ひなは、話しをし始めるのだった。


「うん、まだ、話しし辛い話し…何だけど…ねぇ~。
 でも、訊いて視ようかな?
 実は…さ。
 お彼岸の日にも、パパにママのお話しをしたでしょ!
 其の後位からかな?
 “もし、パパがママの記憶を失くして無くて、パパとママが結婚して居たら、どんな夫婦
  に成って居たのかな?”って…。
 で、“産まれて来た私は、どんな娘に成って居たんだろう?”って…。
 牧野家の娘としてでは無く、道明寺家の娘として産まれて来たのなら、きっと、今の私と
 は違って居たと思うんだよね。
 だから、“もし、パパとママが結婚して居たのなら、どんな夫婦で、どんな家族に成って
 居たんだろう。?”って、考えてしまったの。」と…。


だからだったのだ。
まだ、“つくしを失くしてしまった。”と、言う心の傷が癒えて居なかった此の時の司にとって、そんな自身の娘からの質問は、返答するにも辛いモノが有ったのだ。


だからだったのだろう。
自身の辛い胸の内を誤魔化すかの様に、言って除けるのだった。


「そうだな。
 俺 と つくしは、どんな夫婦に成って居たんだろうな。
 きっと、高等部のガキの頃と、全く、変わって無かったと思うが…な。
 でも、ひなは、全く、今と変わってねぇと思うぞ。
 ひなが産まれて来た場所が、道明寺家だったとしても、牧野家だったとしても、育てるの
 は、つくしだから…な。」と…。


其処で、ひなは、自身の父親で在る 司に追い打ちを掛けるかの如く、訊き始めるのだった。


「そうか、私は、ママの娘(こ)だもんね。
 其れと、パパが言いたいのは、もしかして、おじさん達が言って居た事なのかな?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、“あいつ等、ひなに何を吹き込んだんだぁ~⁉”と、考え、自身の愛娘で在る ひなに訊いて視たく成ったので、ひなに訊き始めるのだった。


「あいつ等、ひなに何て言ってたんだ?」と…。


其処で、此の時のひなは、そんな風に、自身に訊いて来た自身の父親で在る 司に話しし始めるのだった。


「私がおじさん達から聞いた話しは、“司(パパ)は、何時(いつ)も、牧野(ママ)の尻
 ばっか(り)、追い掛けてた。”とか…。
 “何時(いつ)も、司(パパ)が、牧野(ママ)に怒られて謝ってた。”とか…。
 “普通、司(パパ)からじゃ無くて、牧野(ママ)から媚びを売って来るんだったら、俺
  等にも分かるんだけど…な。
  媚び諂う(こびへつらう)のは、何時(いつ)も、司(パパ)の方から…だったんだよ
  な。”って、言って居たかな。」と…。


だからだったのだろう。
“はぁ~。”と、溜息を吐く(つく)かの如く、思い出す様に、自身の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「そうだな。
 そうだったかもな。
 何時(いつ)も、つくしは、俺に正論を言って来る。
 もし、俺が、其れに対して、反論をすれば、口を利いてくれなく成る。
 だから、結局、俺が、つくしに降参する。
 で、俺は、つくしに謝る。
 実は、其れ迄の俺は、謝る事を知らなかった。
 でも、つくしにだけは、謝る事が出来た。
 そんな女…何だよ。
 つくしという『女』は…。」と…。


其処で、ひなは、そんな風に辛そうに、自身に話しして来てくれた自身の父親で在る 司に対して、更に、訊き始めるのだった。


「でも、パパは、今でも、そんなママが好き何でしょ!」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「ああ。」と、自身の愛娘で在る ひなに返答するのだった。


其処で、此の時のひなは、其の話しの続きを、そんな自身の父親で在る 司に話しし始めるのだった。


「実は、おじさん達が、其の後(あと)も言って居た事が有るの。
 “其れ迄の司(パパ)は、死ぬ事を恐れて居ないかの様に、何時(いつ)も、生きてた。
  でも、牧野(ママ)と知り合ってから…。
  否、牧野(ママ)に惚れてからの司(パパ)は、何時(いつ)も、楽しそう…だった。
  そんな司(パパ)は、牧野(ママ)の事だけを忘れて、また、元に戻った。
  其れなのに、牧野(ママ)の事は無かったかの様に、20年以上も生きて来た。
  アホだよな、司(パパ)は…。”って…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、F3に賛同でもするかの如く、自身の愛娘で在る ひなに言って除けるのだった。


「ああ、俺は、アホだな。
 2回も、つくしの事だけ、忘れたんだから…な。」と…。


だが、其処で、ひなは、自身の母親で在る つくしと良く似た笑顔で、ニコッと、笑って、自身の父親で在る 司に話しするのだった。


「だから、私は、今、思ったの。
 “もし、パパ と ママが結婚して居たら、きっと、良い(いい)夫婦に成って居
  たんだろうな。”って…。
 其れに、椿伯母様が言って居たんだけど、“「きっと、司 と つくしちゃん(パパ と 
 ママ)が結婚して居たら、二人が高校生だった頃の様に、良く喧嘩をし乍らも、其れで
 も、笑いの絶えない良い(いい)夫婦で、良い家族に成って居たんだろう。」っ
 て、私は思うのよ。”って…。
 私も、椿伯母様が仰る通り、“きっと、パパ と ママは、そうだったんだろうな。”っ
 て、思ったよ。
 だって、ママの話しをする時のパパの目って、優しいんだもん。
 きっと、ママの前でも、そうだったんだろうね。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな自身の愛娘で在る ひなからの話しに、何も言えなかったのだ。



其処で、ひなは、最後に、自身の父親で在る 司に言って除けるのだった。


「お彼岸の時にも、パパにお話ししたでしょ。
 ママは…さ。
 私の為に、働き通しだったの。
 で、ママ自身、病気についても、気が付いて居たのかも知れないけど、誰にも、其の事を
 悟らせない様に頑張って来たの。
 私は、そんなママを尊敬するし、感謝してる。
 だから、パパは、そんなママを想って、“つくし(ママ)の所に逝きたい。”って、考える
 かも知れないけど、私には、パパしか居ないんだから、パパがママの代わりをしてよね。
 そして、パパも、頑張ったママに感謝して上げて…ね。
 11年間、ママは、私を養う為に働き詰めで、自分の事は二の次で私を育ててくれたの。
 パパにそんな事をして欲しいとは思って居ないけど…。
 でも、パパには、パパの娘で在る 私が居る事を忘れないでよ!」と…。


実は、ひなは、つくし と つくしの両親の納骨式を済ませた後…。
F3から聞かされて居たのだった。


「ひな、司の事を見て遣ってくれよ。
 自分自身が知らない内に牧野を失くしてしまった司は、絶対ぇ、ショックを起こしてると
 思うから…よ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の父親で在る 司に話しを切り出す事にして居たのだった。


其処で、司は、自身の愛娘で在る ひなが安心する様に、話しし始めるのだった。


「分かってるよ。
 俺には、『ひな』という娘が居んだ。
 変な事は考えねぇから、安心しろ!」と…。


勿論、此の時の司は、自分自身の心の声を、自身の愛娘で在る ひなに悟られない様に、話しして居た事は事実…だったのだ。



fin

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  97.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  97.』の一部の文面の中
 に、現代に於いては、相応しくない様な表現が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  92.』の其の後】


レストルームにて、自分自身の頭を抱え込み雪崩れるかの様に倒れ込むつくしを見付けて、間一髪で、そんなつくしを受け止めた滋は、類に連絡を取った後…。
道明寺家のSPに寄って呼び出しを受けた東京メープルの支配人と共に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かうのだった。


勿論、意識を失って居るつくしは、東京メープルの医務室に在る ストレッチャーに乗せられて、其のまま、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かって居た事は、事実…だったのだ。


そして、其の後のつくしは、道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)の診察を受けて居たのだ。


そして、道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)の診察結果(「今後は、経過観察で大丈夫でしょう。」)に寄り、一応、絶対安静状態…だったのだ。



実の事を言うと、先ずは、F3&T3の控え室に向かって居た司は、或る程度の話しが見えた事で、つくしの事が心配だった事から、自身の父親で在る 道明寺HD 社長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原社長からの了承が得られたので、其の後の事をF3に任せて、自分自身は、つくしが居る東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの自身の自室に向かうのだった。


そして、ドアをノックする事無く、勝手知ったる自身の自室のベッドルームの中に入った司…だったのだ。



其処では、唯、寝て居るだけのつくしが、(自身の自室のベッドルームの)ベッドの中に居たのだった。


そして、滋は、此の部屋の中で唯一人、心配そうに、自身の妹と成った つくしの手を握り締め乍ら、つくしの様子を、唯、じーっと、見て居るだけ…だったのだ。


そんな滋の様子を見た司は、つくしが、まだ、目を覚まして居ない事を悟るのだった。



そして、ベッドルームの中に在る ソファに場所を移した司 と 滋は、其の後、司は、滋からレストルームでのつくしの状況 と 自身の自室のベッドルームに運ばれる時のつくしの様子 と 其の後のつくしの様子を聞いて居たのだった。
また、滋は、司からF3&T3の控え室で起こった出来事の話しを聞くのだった。


そして、司は、お互いの話しを聞き終えた後に、自分自身が気に成って居た事を、滋に訊くのだった。


「なぁ~、滋…訊いて良いか?」と…。


其処で、滋が頷いた事を確認した司は、滋に話しし始めるのだった。


「つくしがストレッチャーに乗せられる時、誰がつくしを抱えたんだ?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、司からのそんな質問を聞いた事で、面倒臭そうに返答するのだった。


「分かってるわよ。
 司は、自分自身がつくしの傍に居ない時に、つくしの身体に自分以外の男性には触れられ
 たく無いんでしょ!
 だから、ストレッチャーには、司がつくしに就けてる道明寺家 と うち(大河原家)の
 女性のSPに乗せさせたわよ。
 私が其の事を分かってて、つくしをストレッチャーに乗せる時に、もし、男性SPに乗せ
 させた事が、後で、司の耳に入ってバレたら、私だけでは無く、其の男性SPも、如何成
 るか分からない訳でしょ!
 そんな事が分かってて、私がつくしを男性SPに乗せさせると思うの?
 私がそんな事させる訳無いでしょ!」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に、面倒臭そうに自身に返答して来る滋に、“当然だ‼”と、言いた気に即答するのだった。


「当然だ‼
 分かって居たなら、其れで、良い。」と…。


然も(しかも)、此の時の司は、至極当然かの様に、滋に言って除けて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての滋は、そんな司に対して、呆れるが如く、言い返せる言葉が見付からないまま、“はぁ~。”と、溜息しか出なかったのだ。



そして、“此のまま、此処(F3&T3の控え室)に居ても、何の役にも立ちそうに無い。”と、判断した優紀 と 桜子は、総二郎に其の事を伝えて、F3&T3の控え室を出て来たのだった。


そして、其の後の優紀 と 桜子は、其のままの足で、つくしが居る東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かうのだった。


そして、更に、其の後、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室前に到着した優紀 と 桜子は、部屋の呼び鈴を鳴らした事で入室を許され、司の自室の部屋の中に入り、滋からつくしの様子を聞いて居たのだった。



実は、其れから1時間が経った頃…。
其の日の滋は、未だ、目を覚まさないつくしの事が心配で仕方無かったので、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に泊まるつもりで居たのだった。


だが、此の時の司の言い分は、そんな滋に対して、至極当然かの様に、滋に言って除けるのだった。


「はぁ~??
 滋は、アホか?
 何で、俺が滋と同じ部屋で寝られるんだよ。
 例え、滋が、“ゲストルームで寝る。”と、言って来ても、嫌なモンは嫌だから…な。
 まさか、俺の寝込みを襲うつもりじゃねぇだろうな⁉
 いい加減にしろよ、滋っ‼」と…。


だからだったのだ。
更に、面倒臭く成った此の時の滋は、そんな司に対して、言って除けるのだった。


「はぁ~??
 つくしにしか興味の無い様な男は、此方から願い下げよ‼
 私は、“つくしの事が心配だから、泊まる。”って、言っただけよ‼
 其れに、いい加減にして欲しいのは、こっちの方よ!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、結局、大河原邸に帰る事に成ったのだった。


だからだったのだ。
此の時の滋は、帰り際、そんな司に悪態を突くのだった。


「良いわね、司…。
 私は、今から、帰るけど、此れだけの悪態を私に突いたんだから、つくしの面倒をちゃん
 と看ててよ。
 其れと、今のつくしは、意識が無いんだから…ね。
 決して、邪な事は考えないでよ‼」と…。


然も(しかも)、此の時の滋は、嫌味たっぷりに言って除けるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな風に、自身に言って来た滋に、「(そ)んな事する訳ねぇだろ‼」と、怒鳴り散らして居たのだった。


実は、司 と 滋のそんな会話の遣り取りを、傍で見聞きして居た此の時の優紀 と 桜子は、“つくし(先輩)が起きたら、如何するんでしょうか?”と、呆れて見て居た事は言うまでも無かったのだった。



だが、其の後、3日経っても、つくしの意識は回復せず、心配に成って来た滋に寄って、司は、道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)に連絡を入れる羽目に成って居たのだった。


何故なら…。
毎日の様に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に通って居た滋から急かされた形で連絡を入れて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)に連絡を入れて居たという訳…だったのだ。


其処で、様子窺いの為に、2日に1回の割合で、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室を訪れる事を考えて居た道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)は、司からの連絡が有った日に、(東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの)司の自室を訪れて居た事は言うまでも無かったのだった。


そして、滋からの要望で、つくしは、道明寺総合病院に入院する事に成ったのだった。



実は、“絶対安静にして居ればつくしの意識は回復するだろう。”と、考えて居た司は、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの自身の自室で執務を熟せる事に成ったので、“(道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院の)ドクター(院長)からの言う通り、此のまま、此処に居て、ドクター(院長)には、2日に1回のペースで往診して貰えば、其れで良いんじゃねぇのか?”と、考えて居たのだ。


だが、つくしが入院してしまえば、『完全看護の道明寺総合病院』故に、司がつくしの傍に居る必要も無く成るのだ。


だからこそ…。
つくしの事を看病する事が理由で、事前に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室で執務を熟す事を、自身の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓に了承させて居た司は、つくしを『完全看護の道明寺総合病院』に入院させたく無かったのだ。


だが、自身の目の前で、滋から急かされて居た司は、結局、根負けした形で、道明寺家の主治医で在る 道明寺総合病院のドクター(院長)に連絡を入れて居たという訳…だったのだ。


そして、其の後、『完全看護の道明寺総合病院』に入院して居たつくしは、何時(いつ)迄経っても目を覚まさない事で、等々、司迄もが、心配し始めるのだった。



実は、現在のつくしは、大河原家の娘故に、つくしが入院する時は、VIP専用 病室にて、入院する事はセレブ界の常識なのだ。


だからだったのだ。
司は、例え、『完全看護の道明寺総合病院』で在ったとしても、道明寺総合病院のオーナー一族として無理を承知の上で、つくしと共に、VIP専用 病室にて、寝泊まりして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そんな司に対して、悔しさで一杯…だったのだ。


何故なら…。
そんな風に悔しがって居る滋は、自身の父親で在る 大河原社長から言われて居たのだ。


「つくしの事は、司君に任せて置けば良い。」と…。


だからこそ…。
此の時点に於いての滋は、悔しがり乍らも、諦めるしか無かったのだった。



そして、其の後のつくしが、漸く、目を覚ましたのは、其の日から、更に、2日後の事…だったのだ。



PS.


ドアをノックする事無く、勝手知ったる自身の自室のベッドルームの中に入って来た司の目の前に、もし、自身の母親で在る 道明寺HD 会長 道明寺楓 と つくしの母親と成った 大河原夫人が居たとする成らば…。
其れは、きっと、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 会長 道明寺楓からは呆れられると同時に、そんな軽率な行動を咎められて居た事だろう。
そして、つくしの母親と成った 大河原夫人からは、司の品位が疑われて居たのかも知れない。


だが、幸いな事に、司が東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの自身の自室の中に入った時には、既に、パーティー会場の収拾を図る為に西田からの呼び出しを受けて居た自身の母親で在る 道明寺HD 会長 道明寺楓 と つくしの母親と成った 大河原夫人は、此の場には居なかったのだ。



実は、此の時の司は、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの自身の自室に向かう最中に、其の事を西田から連絡を受けて聞いて居た事も有り、自身の母親で在る 道明寺HD 会長 道明寺楓 と つくしの母親と成った 大河原夫人は、既に、此の場には居ない事を知って居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、勿論、其の事を承知した上で、面倒臭い事も有り、勝手知ったる自分自身の自室故、ドアをノックする事無く、ベッドルームの中に入って居たという訳…だったのだ。


実は、此の時の司の行動自体、全ては、承知の上で行って(おこなって)居た行動…だったのだ。