tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  92.




【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  91.』のエピローグ
 <倒れたつくしの様子 と つくしの周りの様子>】


つくしが、其の場にしゃがみ込んでしまった時のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、一瞬で、此の事態を把握したのだ。


何故なら…。
其の時に、つくしが頭を抱え込む様にしゃがみ込んだ姿を傍から観て居た(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性は、“ヤバいかも…。”と、怖く成って、何事も無かったかの様に、其の場を後にする事にしたから…だったのだ。


だが、其処に丁度、入れ違いかの様に、或る女性が、つくしが居るレストルームに飛び込んで来たのだった。



勿論、其の或る女性とは…。
つくしの姉と成った 大河原滋…だったのだ。


実の事を言うと、つくしを追い掛けてレストルームに行く前の滋は、知り合いから声を掛けられた事で、其の滋の知り合いに自身の妹と成った つくしを紹介する為に、其の滋の知り合いの前につくしを連れて行き、つくしも挨拶を交わして居たのだ。


「此方は、大河原家の次女で、私の妹のつくしです。
 以後、宜しくお願い致します。」


「宜しくお願い致します。」と…。


なので、其の滋の知り合いも、また、良好的に、つくしに挨拶するのだった。


「貴女が、そうでしたか?
 此方こそ、宜しくお願い致します。」と…。



だからだったのだ。
其の後のつくしは、未だ、楽しそうに話し込んで居る 自身の姉と成った 滋に目線で合図を送ったモノの…。
其れでも、滋は、其の後も、其の知り合いと話し込んで居た事から、つくしの戻りが遅い事にも気が付かず、つくしの様子を見に行く事自体、遅れてしまって居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、つくしを見付け出す事自体に遅れが生じ、“つくしの姉として、失格だ‼”と、そんな自分自身を後悔して居たのだった。


と言うのも、つくしの姉と成った 大河原滋がレストルームに入った時のつくしは、頭を抱えたまましゃがみ込み、次第に、つくしの意識が遠退き、つくしの意識が薄れて、ゆっくりと、雪崩れるかの様に倒れる姿を見てしまったのだ。


しかも、此の時のつくしは、「頭が痛い。」と、小声で言い乍ら、自身の頭を抱え込み雪崩れるかの様に倒れ込んだのだ。
そんなつくしを間一髪で受け止めた滋…だったのだ。


所謂、其のちょっと前の滋が、つくしが居るレストルームに飛び込んで居た事で、間一髪、つくしは、床に頭をぶつける事は無かったという訳…だったのだ。



実は、此の時の滋は、自身と入れ違いかの様に、レストルームのドアを開けて出て行った(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性の顔だけじゃ無く、服装についても、一瞬で、特徴を記憶して居たのだ。


だからだったのだ。
其の上で、滋は、或る人物にTELを掛けるのだった。


勿論、此の時の滋がTELを掛けて居た其の相手とは…。
滋にとっては、仲間から友人に昇格した花沢類…だったのだ。


「もしもし、類君…?
 今、私、つくしがレストルームで倒れて居た所を発見したばかりなの。
 其の時に、つくしと一緒に居たかも知れない女が、さっき、レストルームを出て行ったば
 かりなの。
 其の女は、パーティードレスを身に着けて居たから、司 と つくしの婚約披露パーティ
 ーに出席して居た女かも知れない。
 多分、今、其の女は、パーティー会場に戻って居る最中だと思う。
 今、其の女の特徴を言うから、私の代わりに其の女を探し出してくれない?
 其の女の特徴は…ね。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだったのよ。
 類君、宜しくお願いね。
 其れと、司に連絡してくれる。
 そっちも、お願いね。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の類は、滋からのそんな話しを聞いて居て、確認するのだった。


「で、牧野の様子は、如何なの?」と…。


其処で、滋は、何時(いつ)もと違う低いトーンの声で、類に伝える様に話しし始めるのだった。


「つくしの意識が無いの。
 今、道明寺家のSPが、(東京メープルの)支配人を呼びに行った。
 多分、つくしは、司の部屋に連れて行く事に成ると思う。
 (東京メープルの)支配人には、道明寺のおじ様 と うち(大河原家)のパパにも連絡
 して貰える様に話しするよ。
 で、道明寺のおじ様からドクターを手配して貰う。
 なので、後の事は、類君に任せた。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の類は、「了解‼」と、滋に返答し乍らも、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性を探し出す為に、辺りを見回し目で追って居たのだった。


そして、尚も、此の時の類は、滋からのそんな話しを聞き乍らも、手で合図を送り、あきらを自身の方に呼び、小声で、「司にTELして!」と、伝えて居たのだった。



勿論、此の時のあきらは、【類から呼ばれた事】も、【何故、司を呼ぶのかと言う事】も、全てが、全く、分からない状況の中で、此の時のあきらは、長年の幼馴染で親友で在る 類の性格を理解して居るからこそ、“牧野に何か有ったんじゃねぇか?”と、察知した事で、類の言う通り、司にTELする事としたのだった。


何故なら…。
此の時のあきらは、“司を呼べと類が言ってるのなら、牧野に何か有ったと考える方が妥当だろう。”と、認識したから…だったのだ。


「牧野に何か有ったかも知れねぇ。
 今、こっちに来れるか?」と…。


勿論、此の時のあきらは、そんな風に司に言い乍らも、少し離れた場所に居る 司には、手で合図を送って居たのだった。



其処に丁度、滋からのTELで聞いて居た様な女性(=つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性)が、パーティー会場のドアを開けて入って来のだ。


だからだったのだろう。
(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性を見付け出した此の時の類は、逃げられない様に、間髪入れずに、(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性に声を掛けるのだった。


「ちょっと、あんた…待ってくれるかな。
 あんたは、さっき迄、『大河原つくし』と、一緒に居たんじゃ無かった?」と…。


実は、此の時の類は、間髪入れずに、(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性に声を掛け乍らも、類の頭の中では、別の事を考えて居たのだった。


“あんた(滋)、凄いよ。
 良く短時間で、あの女の特徴を掴めたね。
 流石は、大河原家の娘だよ。”と…。



だが、此の時のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、“訳が分からない。”と、言いた気に、何事も無かったかの様に、何食わぬ顔で、類に返答するのだった。


「いいえ、其の様な方は存じ上げて折りませんが…。」と…。


だが、其れでも、此の時の類は、滋から聞いたそんな話しを、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性にぶつけるかの様に言って除けるのだった。


何故なら…。
此の時の類にとって、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、誤魔化そうとして居る事位、一目瞭然…だったのだ。


だからだったのだろう。
つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、類からのそんな話しを聞いた事で、観念したかの様に話しし始めるのだった。


「彼女が悪いのよ。」と、興奮気味に…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に興奮状態に在る(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性に対して、“此の場ではヤバいだろう。”と、認識した此の時の類は、其処に丁度、司も来た事で、F4が連れ立って、(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性を引き連れて、F3&T3の控え室に向かって居たのだ。
勿論、(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性を引き連れて居たのは、類が呼んだ花沢家のSPだったのだが…。



実は、其の後のパーティー会場は、騒然として居たのだ。


何故なら…。
老若に拘らず、今回の此のパーティーに出席して居た淑女達にとっては、普段、御自ら、女性に近付かない筈の類が(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性に対して、声を掛けて居ただけじゃ無く、F4が連れ立って、(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性を引き連れて歩いて居る様に見えて居たから…だったのだ。


だが、此の騒然として居るパーティー会場の騒つき(ざわつき)を抑え込んだのは、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から指示を受けたやはりの西田…だったのだ。


「御静粛に願います。
 先程、【止ん事無き事情】が起こりました。
 ですので、此れ寄り先は、此の場にホストが居ない状況で御座いますので、此方サイドの
 勝手な都合に寄り、此の場をお開きと致したいと存じます。
 御了承の程、何卒宜しくお願い申し上げます。」と…。
 


実は、東京メープルの支配人からの耳打ちに寄り連絡を受けた司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓…。
更に、滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、慌てるかの様に連れ立って、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かうのだった。


そして、両家の両親達は、先に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に来て居た滋から事情を聞くのだった。


だからだったのだろう。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から連絡を受けた道明寺家の主治医で在る ドクターも、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に到着し事で、意識の無いつくしは、其の道明寺家の主治医で在る ドクターの診察を受けて居たのだった。


其の上で、此の道明寺家の主治医で在る ドクターの診断結果は、「今後は、経過観察で大丈夫でしょう。」…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、此の道明寺家の主治医で在る ドクターの診断結果を聞いた事で、F4の後を追うかの如く、SPから聞いたF3&T3の控え室に向かうのだった。



実は、F4が連れ立ってF3&T3の控え室に入った迄は良かったのだが、パーティーのホストと言う事も有り、F3&T3&つくしから離れて、司は司で両家の両親達の傍に居た為に、全く、此の状況が掴めず、更には、理由(わけ)が分からず、“何故、此の場に女が居るんだぁ~⁉”と、首を捻りたく成る様な状況…だったのだ。


勿論、此の時の司の心の中では、あきらからのTELで聞いた自身の呼び出し理由で在る つくしの事が気に成り乍らも、其の場に居た事は言うまでも無かったのだった。


だからだったのだ。
類からの話しを聞いた其の後の司は、「後の事は任せた。」と、F3に頼んで、自分自身は、両家の父親達からの了承が得られた事で、逸る気持ちを抑え乍らも、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの自身の自室に向かうのだった。



そして、総二郎 と あきらは、類が誰かとTELで話しして居る所を近くで観て居たので、何か有った事だけは理解出来て居たのだった。


何故なら…。
其の時点に於いて、此の場には、滋 と つくしの姿が見えなかったから…だったのだ。


単的に考えても、此の時点に於いての総二郎 と あきらからして視れば、“滋 or 牧野の何方かの身に何か有ったのだろう。”と、考える方が妥当だと云えたのだった。


だからこそ…。
総二郎 と あきらは、類からの話しを、じっくり、聞くつもりで居たのだった。



そして、優紀 と 桜子は、西田からのアナウンスを聞き乍らも、漸く、辺りを見回し、F4も、滋も、つくしさえも居ない事に気が付き、二人共、「えっ??」と、成って居たのだった。


実は、此の時の優紀 と 桜子は、“つくし(先輩)は、滋さんと一緒に居るだろう。”と、認識して居たので、優紀 と 桜子の二人だけで一緒に居たのだった。


だからだったのだ。
其の後も、お互いの話しに夢中に成って居たので、此の状況が理解出来て居なかったのだ。


だからだったのだろう。
F4&滋&つくしが何処に行ったのか?
西田から聞いた此の時の優紀 と 桜子は、取り敢えず、F3&T3の控え室に向かうのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  91.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  91.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 また、現代に於いて、相応しくない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



其の後、時間が来たという事で、F3&T3の控え室に現れた東京メープルの支配人は、F3&T3に申し伝えるのだった。


「皆様に申し伝えさせて頂きます。
 ご準備が整いましたので、そろそろ、司様 と つくし様の婚約披露パーティーが執り行
 われます会場内にお集まり下さいませ。」と…。


そして、其の後の東京メープルの支配人は、F3&T3の全員がF3&T3の控え室から出て来た事を確認した上で、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かうのだった。
そして、東京メープルの支配人は、司 と つくしにも申し伝えるのだった。


「司様 と つくし様に申し伝えさせて頂きます。
 ご準備が整いましたので、そろそろ、婚約披露パーティーが執り行われます会場内に移動
 して下さいませ。」と…。


なので、此の時の司 と つくしは、二人一緒に、腰を掛けて居たソファから立ち上がり、
東京メープルの支配人の誘導の下、つくしに合わせるかの様に、ゆっくりとした速度(歩き方)で、自身達の婚約披露パーティーが執り行われる会場内に移動するのだった。



実は、此の日の司のタキシード と つくしのドレスは、司が選んで用意した物…だったのだ。


そんな司が選んで用意した司のタキシード と つくしのドレスは、其れはまるで、結婚式を思わせるかの様な純白のタキシード と 純白のドレス…だったのだ。


実の事を言うと、司のタキシードの形は王道だが、全ての色は純白…。
そして、つくしのドレスの形はマーメイドラインで、色は、勿論の純白…だったのだ。


唯、結婚式の際に着用するドレスと違うのは、つくしのヘアにはティアラが装着されて居ない事と、つくしの肩には大判のストールが巻かれて居たという事だけ…だったのだ。


何故なら…。
此の時の司は、つくしに注がれる此の会場内に居る全ての男性の目を警戒して居たのだ。


だからだったのだ。
つくしの肩が剥き出しに成らない様に、つくしの肩には大判のストールが巻かれて居たという訳…だったのだ。



実は、会場に入場して来た司 と つくしを観て居た女性の誰もが、そんな司のタキシード姿にうっとりとして居て、男性の誰もが、そんな美しいつくしの隣には、司が居る事を羨ましがって居たのだった。


其れ程、此の会場内での司 と つくしの二人は、目立って居たのだ。



そして、其の後、司会者からの挨拶に寄り、婚約披露パーティーが始まった時に、先ずは、両家の父親達が壇上に上がったのだった。


だが、事前に、司 と つくしの婚約発表記者会見が執り行われて居た事も有り、それぞれの両家の父親達からの挨拶は、自己紹介 と 司 と つくしのプロフィールのみだけで、詳しい挨拶の言葉は省かれたのだった。


だからだったのだ。
此の時の司 と つくしは、壇上に上がる事は無かったのだった。



そして、其の後の会場内は、両家の父親達からの挨拶も終了した事で、道明寺家 並びに、大河原家への挨拶合戦に移るのだった。


実は、此の日の司 と つくしは、ホスト側と言う事も有り、挨拶廻りだけは省く訳にもいかず、両家の父親達と共に、会場内の挨拶廻りに同行するのだった。


勿論、此の時のつくしの紹介は、『司の婚約者』として、紹介されて居たのだった。



そして、“何時(いつ)もの事…。”と、司自身、一切、何も気にする様子は無かったのだが、其の日も、此れ迄同様に、会場内に居た女性達は、そんな司に目を奪われて居たのだった。


更に、実の事を言うと、此の会場内のそんな淑女達の目は、道明寺家から司の傍に居る事を許されたつくしに対して、嫉妬に狂ったかの様な『羨望の眼差し』の目 や 憧れの気持ちを抱く様な『憧憬の念(しょうけいのねん)』に満ちた目迄、其処には存在して居たのだった。


云わば…。
『牧野つくし』の記憶の無い現在の『大河原つくし』にとっては、初めて、そんな淑女達からの洗礼を受けて居た事に成るのだった。


だからだったのだ。
そんな状況に、余り、良い気のして居ないつくしが其処に居たという訳…だったのだ。



そして、コトは起こったのだった。


漸く、挨拶も落ち着いたという事で、つくしは、司 や 両家の父親達と離れて、自身の姉と成った 滋 や 現在のつくしにとっても、親友で在る 優紀 や 桜子と一緒にお喋りに花を咲かせて居た時の事…だったのだ。


此の時のつくしは、暫く経ってから、SPに合図を送り、レストルームに向かう為に、席を外して居たのだった。


勿論、自身の姉と成った 滋には、目線 と 口パクにて、合図を送って居たつくし…だったのだ。



だが、実は、唯、そんなつくしの様子を、じーっと、観察して居た女性(もの)が、此の場に居たのだった。


其れは、まるで、虎視眈々と、其の機会を狙って居るかの様な雰囲気…だったのだ。
唯、つくし自身、一切、気が付いて居なかったのだが…。


だからだったのだろう。
此のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性は、つくしが其の場を後にしたと同時に、其の場を後にするのだった。


そして、自身の考えの下、つくしよりも先回りするかの様に、態々、つくしを追い越して、慌てて、レストルームに向かって居たのだった。


勿論、此のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性にとっては、賭けでは在ったのだ。


と言うのも、此の時点に於いてのつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性にとっては、此の時のつくしがレストルームに向かうのかは知らなかったのだ。
もしかしたら、此の時のつくしが別の所に向かうのかも知れなかったのだ。


だからこそ…。
此のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性にとっては、賭けだった事は言うまでも無かったのだ。



だが、此の時点に於いては、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性の勝ちと言っても過言じゃ無い状況と成って居たのだ。


だからだったのだろう。
此のつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た女性の行動は、即、実行されたのだった。



事前に先回りして迄、先ずは、レストルームに入って居たつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、つくしが用を足して出て来た所を狙ったかの様に、つくしに声を掛けるのだった。


「貴女は、確か、『牧野つくし』…だったわよね?」と…。


だが、現在のつくしは、『牧野つくし』の記憶の無い『大河原つくし』…だったのだ。


だからこそ…。
現在の『大河原つくし』にとっては、『牧野つくし』という名を知る由も無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性に伝えるのだった。


「あのぉ~、もしかして、人違いでは在りませんか?」と…。


だが、そんなつくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、ニヤッとした顔付きのまま、更に、つくしに物申すのだった。


「あら、そうなのね。
 って言うか?
 あんた、しらばくれるんじゃ無いわよ。」と、怒りに満ちた様な顔付きのままに…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、何が何だか、全く、分からないまま、自身の心の中で思って居たのだった。


“一体、此の女性(ひと)は、何なの。
 私は、此の女性(ひと)が言って居る『牧野つくし』という女性(ひと)の事を知らない
 のに…。”と…。


だからだったのかも知れない。
何も言って来ないそんなつくしに痺れを切らしたかの様に、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、更に、つくしに物を申し始めたのだった。


「まぁ~、良いわ。
 今から、貴女に分かる様に教えて上げる。
 私は、司さんの初kissの相手なの。
 本来なら、私が、司さんの婚約者に成る筈…だったの。
 其れを、貴女は諦め切れないのか?
 態々、『大河原つくし』と名乗って迄、司さん と 私との間を割こうとして居るのね。
 でも、貴女は、如何遣って、性懲りも無く、大河原家に入り込んだのかしら…ね?
 意地汚いったら、有りゃし無いわ。
 やっぱり、貴女は、庶民…。
 いいえ、貧乏人代表の様な女なのね。
 いい加減、司さんの周りをウロウロするのは止めて欲しいわ。
 締めて、此の場から失せて頂戴‼
 目障りで仕方無いわ。」と、其処迄、言い乍ら、高笑い状態…だったのだ。



勿論、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、確かに、司が英徳学園 中等部の頃に、総二郎 と あきらに連れて行かれたClubで、kissをした相手…だったのだ。


だが、当の司でさえも、誰が、自身の初kissの相手なのか?
分かって居ないという寄りも、覚えて居らず、定かでは無い状況…だったのだ。
にも関わらず、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、断定するかの様に、つくしに言って除けて居たのだった。


そして、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性は、最後に、捨て台詞かの様に、つくしに言って除けるのだった。


「私は、今迄、司さんが私の所に戻って来る事を、何も言わず、唯、待って居たのよ。
 其れに、貴女は、司さんよりも1歳年下でしょ!
 私は、司さんよりも、5歳上なの。
 だから、優先順位的に言っても、私の方が司さんに相応しいのよ。」と…。


というのか?
つくしが、『大河原つくし』では無く、今でも、『牧野つくし』…だったの成らば…。
きっと、『牧野つくし』は、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性の事を、疑いの眼差しで見て居た事だろう。


だが、此の時のつくしは、『牧野つくし』の記憶の無い現在の『大河原つくし』なのだ。


何が本当で、何が嘘なのか?
見抜く事が出来ずに居たのだった。


だからだったのかも知れない。
つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性の話しを、何も言わず、反論もせず、唯、じーっと、聞いて居た此の時の『大河原つくし』は、次第に、身体を震わせ始めるのだった。


そして、徐々に、つくしの頭は、割れるのでは無いかと言う程の痛みに見舞われ、つくしの意識は、遠退き始めるのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の頭を抱えたまま、其の場にしゃがみ込んでしまうのだった。



だからだったのだろう。
そんなつくしを傍から観て居た(つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た)其の女性は、怖く成って、何事も無かったかの様に、其の場を後にするのだった。


其処に丁度、つくしの様子を、唯、じーっと、観察して居た其の女性と入れ違いかの様に、或る女性が、つくしが居るレストルームに飛び込んで来るのだった。



PS.


司は、嘗て、自身が英徳学園 中等部の頃に経験して居た其の当時のkissについて、既に、司の中では無かった事にして居たのだ。


“あれは、ノーカウントだろ⁉”と、言う思いのままに…。


だからだったのだ。
司は、英徳学園 中等部の頃に経験した事を、『牧野つくし』には喋ってしまったのだが、『大河原つくし』には喋るつもり等毛頭無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
司の初kissは、司の中で、“(自身と)つくしとの初kissが俺の初kissだ‼”と、勝手に、認定して居たのだ。


実は、司が、何故、そんな風に、勝手に、認定して居たのかと云えば…。
其れは、司 と つくしが、まだ、知り合ったばかりの英徳高校時代に迄、遡るのだ。


其の当時のつくしは、英徳高校のサマースクールには行かず、青池和也からの招待を受けた事で、熱海に在る 和也ん家(ち)(=青池家)の別荘に招待されて出向いて居た時の話し…だったのだ。


司が英徳高校の生徒の皆を引き連れて、態々、道明寺家のクルーザーで、熱海に来た事で、藤堂静に寄って、シンデレラの様に綺麗に魔法を掛けられたつくしは、船上パーティーの場で、司との触れるだけのkissをしてしまったのだ。


勿論、其の当時のつくしにとっては、最悪な司とのkissだったのかも知れない。


だが、後(のち)の『牧野つくし』にとっては、幸いな事に、“あの暗闇の中で交わしたkissが道明寺とのkissで、本当に良かった。”と、思える様なkiss…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
“其の当時(英徳学園 中等部)の頃の事を遣り直してぇ。”と、さえ、考えて居た司にとってすれば、まさか、其の当時のkissの相手の女性から其の当時の頃の事を、現在の『大河原つくし』に話しされて居るとは知る由も無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司にとってすれば、此の状況は、『青天の霹靂』…だったのかも知れない。
否、英徳高校時代の司流に言えば、『青天屁こき』…だったのかも知れない。



<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  91.』は、一部の言葉の
 中に、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のセリフに拘る言葉 や シーンを、勝手に、
 拝借致して折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借致して折ります事をお詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、拝借致して折ります事を、重ねて、お
 詫び申し上げます。>

道明寺家の後悔【会いたい】…<つかつく>  番外編





<此の二次小説『道明寺家の後悔【会いたい】…<つかつく>  番外編』は、一部の文面
 の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『ハロウィンパーティー~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 ②』のエ
 ピローグ】


実は、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の孫娘で在る ひな共々、ハロウィンパーティーに出席した事で、自身の孫娘で在る ひなから約束をさせられて居たのだった。


「お祖母様が、葉山さん と 私の交際を薦めたんだし、お祖母様にも責任は有るんだか
 ら…ね。
 パパにバレる迄、パパには、黙って置いてよ!」と…。


勿論、そんな風に自身の孫娘で在る ひなから約束させられた此の時のひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓とて、自身の孫娘で在る ひなからの言い分には、納得出来るものが有ったのだ。


何故なら…。
葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、例え、幼少期の頃の話だったとしても、自身の息子で在る 司と面識が有ったのだ。


なので、“此の事が、もし、パパにバレれば、私(ひな)の交際相手に関して、パパからの駄目だしが有るかも知れない。”と、此の時のひなが、もし、そんな風に考えて居たとしても、何ら不思議では無かったのだ。


だからこそ…。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に言わない事を、自身の孫娘で在る ひなと約束するのだった。


「ええ、分かってるわ。
 もし、司に言えば、此の話しは、きっと、司に寄って、潰されるでしょうし…ね。
 其れに、あんなに優秀なお婿さんには、中々、巡り逢えないでしょうから…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、“まだまだ、先の話しなのに…。”と、そう思い乍らも、自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの了承の話しを聞いた事で、自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に感謝の意を述べるのだった。


「有難う、お祖母様…。」と…。



だが、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、後悔して居た事が有ったのだ。


其れは、あのハロウィンパーティーにて、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身の孫娘で在る ひなとの話しを聞いて居た時の事…だったのだ。


【其の話しとは…。
 葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からの質問に対して、司の
 愛娘で在る ひなが返答して居た話しの内容…だったのだ。


 「牧野家では、ハロウィンらしいハロウィンはして無かった様に思います。
  10月31日のハロウィンの際、子供達が、“トリックオアトリート”って、大人達に声を掛
  けて、大人達からお菓子を貰うイベントが有るだ何て、私が中学生の頃に知ったんで
  す。
  其れに、私は、10月31日のハロウィンの日に、家のドアの外に、『カボチャのランタ
  ン』を飾るだ何て、高校生に成ってから知ったんです。
  でも、善く善く(=能く能く(よくよく))、考えて視れば…。
  “そう言えば、まだ、母 と 牧野の祖父母が健在だったの頃の10月31日は、良くカボ
   チャ料理が出て居たなぁ~。”って、思い出しましたけど…。」と…。 】


だからだったのだ。
自身の孫娘で在る ひなから、そんな話しを聞いたひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、後悔して居たという訳…だったのだ。



実は、自身の息子で在る 司がつくしの記憶を思い出し、其の後、ひなと再会する迄…。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ひなの存在すら、知らなかったのだ。


勿論、2回も、つくしだけの記憶を失ってしまった自身の息子で在る 司の事を呆れて居た其の当時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は考えて居た事が有ったのだ。


“再び、牧野さんだけの記憶を失ってしまう様なバカな司の事等、早く忘れて、牧野さんに
 は、牧野さんにとって、有意義な人生を送って欲しい。”と…。


しかも、其の当時のひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の当時の司の主治医だったNY在住の日本人ドクターからも言われて居た事が有ったのだ。


「再び、ご子息が記憶を取り戻すかは、今の処…不透明です。
 現在の医学を以てしても、何時(いつ)、ご子息の記憶が戻るのか?
 または、ご子息が、何時(いつ)、自分自身の記憶を取り戻す事が出来るのか?
 其れは、全く、分からないし、不透明だという意味です。
 ですから、再び、ご子息の記憶が戻るとは、お考えに成らない方が宜しいでしょう。」と…。



だからだったのだ。
敢えて、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方から司の恋人だった つくしに連絡を取る事はし無かったのだ。


其れは、何故なら、変に期待させてしまって、つくしを傷付けたく無かったから…だったのだ。


ましてや、つくしの人生を邪魔したく無かった司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の当時の牧野家の調査をさせる事もして来なかったのだ。



だからこそ…。
そんな牧野家のハロウィンの話しを、直接、自身の孫娘で在る ひなから聞いた事で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、後悔するしか無かったのだ。


“其の当時のつくしさんに一年の猶予を与えずに、司と一緒に、つくしさんをNYに渡米させ
 て居たら…。
 もし、其の当時のつくしさんの病状を知って居たら…。
 例え、再び、司がつくしさんだけの記憶を失ったとしても、常に、牧野家の動向を調べさ
 せて居れば…。
 こんな事には成らなかった筈…。
 なのに、何故、其の当時の私(わたくし)は、一切、対策を講じて来なかったのかしら?
 もし、あの当時の私(わたくし)が対策さえ講じて居れば、少なく共、つくしさんが28歳
 の若さで他界し無くても良かったのかも知れない。
 其れに、つくしさんが28歳の若さで他界して居た事を知った司自身を後悔させる必要も
 無かったのかも知れない。
 全ては、タラレバだけど、少なく共、私(わたくし)も後悔し無くても済んだ筈…。
 こう成ってしまったのは、全て、私(わたくし)の責任かも知れないわ。”と…。



だからだったのだ。
NYに戻った司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の孫娘で在る ひなの話しを、自身の夫で在り、道明寺HD 会長でも在る 道明寺保 と 自身の娘で在る 椿のそれぞれに話しして聞かせて居たのだ。


そして、自身の妻で在り、道明寺HD 社長でも在る 道明寺楓からそんな話しを聞いた事に寄り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保も、また、自身の妻で在り、道明寺HD 社長でも在る 道明寺楓と同じ様に後悔して居たのだった。


“一度目に、あの港で司が暴漢に襲われたのも、司がNYで事故に遭ったのも、全ては、私の
 経営の仕方に問題が有ったのだろう。
 だが、其れだけでは無いだろう。
 私が倒れた事で、司への比重が大きく成った。
 其れに、道明寺HDの全責任が司に向かってしまった。
 だからこそ、あの当時の司は、疲れて、リムジンの中で眠ってしまって居たのかも知れな
 い。
 そして、結果的に、あの頃の司は、事故の事に気が付くのが遅れてしまったのだろ
 う。”と…。


そうなのだった。
実は、NYで事故に遭った時の司は、慣れない事の連続で、疲れがピークに達して居たのだ。


そして、其の事に寄り、其の当時の司は、リムジンの中で眠ってしまって居たのだ。


だからだったのだ。
当然、其の当時の司は、直ぐには、何が起こったのか?
全く分からないまま、事故に遭ってしまったという訳…だったのだ。



そして、椿も、また、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの話しを聞いた事で、後悔して居たのだ。


何故なら…。
其の当時の椿は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのつくしへの思いを聞き、つくしの近況等を調べて来なかったのだ。


また、NYで事故に遭い、つくしだけの記憶を失ってしまった司に対して、“つくしちゃんに合わせる顔が無い。”と、勝手に、思い込んで居た椿は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の思いを汲み、日本への帰国もする事無く、時を過ごして居たのだ。


勿論、椿とて、日本から遠く離れたLAの地から、つくしの事を心配して来なかった訳では無かったのだ。
だが、其れでも、其の当時の椿は、諦めるかの様に、つくしに会いに行こうとはし無かったのだ。


だが、返って其の事で、自分自身が後悔し続け無ければ成らない事態に陥って居た事は言うまでも無かったのだ。


“幾ら、後悔しても、後悔し切れない。
 幾ら、悔やんでも、悔み切れない。”と、泣く程に…。


そして、実は、つくしの事で後悔して居た椿は、其れだけでは無く、更に、後悔の念に苛まれて(さいなまれて)居たのだった。


“きっと、此の後悔が、一生、終わる事も無ければ、悔み終わる事も無い。
 其れは、きっと、私の人生が終わる日迄、ずーっと、続くのよね。”と…。



そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身の孫娘で在る ひなとの交際が、自身の息子で在る 司にバレた時、自身の後悔の念を自身の息子で在る 司に話しして聞かせて居たのだ。


勿論、其の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、自身の後悔について、伝えて置くのだった。


「ああ、俺も、あいつ(つくし)の事に関しては、後悔の毎日だ。
 俺さえ、また、あいつ(つくし)だけの記憶を失って無ければ、何も後悔する必要も無か
 った筈だ。
 もしくは、どれだけ、あいつ(つくし)から拒まれたとしても、あいつ(つくし)を説得
 して、俺がNYに渡米する時に、俺と一緒にあいつ(つくし)もNYに渡米させれば良かっ
 たんだ。
 そうすれば、あいつ(つくし)に手術を受けさせる事も出来たと思うし…よ。
 少なく共、28歳のあいつ(つくし)を失う事も無かったと思う。
 其れに、ひなの幼少期から…。
 否、つくしがひなを産んだ時から、俺は、つくし と ひなと一緒に過ごす事が出来た筈
 だ。
 其の絶好の機会を、俺は失った。
 此れが後悔と言わずして、何と云うんだろうな。」と…。


実は、自身の知らぬ所で自身の最愛の妻で在る つくしを、28歳の若さで他界させてしまった事が、此れ迄の司の心の中で、重く、伸し掛かって居たのだ。
そして、其れは、其の事を知った日から、ずーっと、続いて居たのだ。



勿論、其れだけでは無く、自身の最愛の妻で在る つくしが、28歳の若さで他界し無ければ成らなかった理由自体、全ては、自分自身の責任…だったのだ。


其れは、英徳高校時代のバカだった司が犯して来た罪…だと云えたのだ。


所謂、英徳高校時代のバカだった司が、其の当時のつくしに貼った『赤札』が原因でつくしは、28歳の若さで他界し無ければ成らなかったのだ。


勿論、其の結果、司 と つくしが知り合ったのは事実…だったのだ。


だからこそ…。
其の当時の司 と つくしは、例え、『赤札』が原因…だったとしても、二人が知り逢えた事を後悔して居なかったのだ。


だからだったのだ。
つくしは、自身が司の子を妊娠したと知った時も、迷わず、産む決心が付いて居たのだった。



勿論、つくしが28歳の若さで他界する等と思っても視なかった其の当時の進は、ひなを出産した事について、其の当時、入院中だった自身の実姉で在る つくしから、度々、話しを聞かされて居たのだった。


「私は、道明寺の子(供)を出産した事自体…後悔して居ないのよ。
 でも、道明寺にとって、ひなは隠し子に成る。
 だから、其の事だけが心残り…。
 だから、ひなを道明寺家に拘らせないで欲しい。
 此れが私からの最後のお願い!」と…。


其れは、まるで、つくしからの遺言のかの様…だったのだ。



実は、自身の息子と成った 進からそんな話しを聞いた時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、今回のハロウィンパーティーの時に、再び、其の時の話しを思い出し、更に、後悔するのだった。


そして、自身の息子と成った 進からのそんな話しは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の口から、自身の夫で在り、道明寺HD 会長でも在る 道明寺保 と 自身の娘で在る 椿のそれぞれに話しして聞かせて居たのだった。


だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の後悔は、自身の夫で在り、道明寺HD 会長でも在る 道明寺保 と 自身の娘で在る 椿 と 自身の息子で在る 司共々、一生、癒える事の無い後悔の念…だったのだ。


云わば…。
其れが、唯一の道明寺家の後悔だと云えたのだった。


だからこそ…。
此の時の司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、後悔の念を生まない為にも、其の後の経営に尽力するのだった。



fin