tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  90.





司 と つくしの婚約披露パーティーの当日と成ったのだ。


此の日の司 と つくしは、婚約披露パーティーが執り行われる事と成った東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室で、朝早くから待ち合わせする事にして居たのだった。


だからだったのかも知れない。
つくしは、朝早くから出掛ける用意を済ませ、大河原家のリムジンにて、東京メープルに向かい、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かって居たのだ。


だが、実は、滋も、つくしと一緒に、大河原家のリムジンに乗り込み、東京メープルに向かって居たのだ。


何故なら…。
つくしの事が、姉として、心配で仕方無い滋…だったからなのだ。



そして、此の時の滋は在ろう事か?
つくしと一緒に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かって居たのだ。


勿論、此の時のつくしは、“お姉様も、司さんから呼ばれて居るのだろう。”と、認識して居た事から疑う事無く、二人一緒に東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かって居たという訳…だったのだ。



ところが、実は、滋は、勝手に、つくしと一緒に、東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に向かって居ただけ…だったのだ。


だからだったのだ。
滋 と つくし姉妹が東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの司の自室に到着した事で、司の自室のドアをノックしたつくしは、当然、司の自室の中に、滋も一緒に入って来ると思って居たのだった。


だが、ドアを開けた司は、つくしを中に入れた後、滋の侵入を防ぎ乍らも、当然な顔付きの滋に言って除けるのだった。


「はぁ~??
 何で、滋も、つくしと一緒に入って来んだよ⁉
 可笑しいだろ‼
 此処は、俺 と つくしの支度部屋だ‼
 お前等の支度部屋は、階下のブライズルームを開ける様に、支配人に言って有る。
 滋は、其処に行って支度して来い‼」と…。


実は、そう言い乍らも、司は、つくしに続いて入ろうとして居た滋の目の前でドアを閉めたのだった。


だからだったのだ。
そんな司 と 滋の様子を見て居たつくしは、滋の勝手な行動で在った事を知るのだった。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.』のエピローグ  
 <司 と つくしの婚約披露パーティーが始まる前の出来事 司 と つくし編>】


司は、つくしに続いて部屋の中に入ると、真っ先に、つくしの左手薬指を観て居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、「つくし、俺の懇願を受け入れてくれてサンキュな!」と、言えたのだろう。


だが、此の時のつくしは、司が自身にお礼の言葉を言ってくれた事に、不審がる様子を魅せ乍ら、更には、自身の首を傾げ乍らも、司に訊くのだった。


「如何して、司さんは、私にお礼を言ってくれるの⁉
 私が司さんの懇願を受け入れる事は、婚約者同士…何だし、当然だよね?
 違うのかな…。」と…。


だが、司からして視れば、そう言う意味で、つくしにお礼の言葉を言ったつもりは無かったのだ。


何故なら…。
此れ迄、自分自身の思い通りに成らなかったつくしが、自分自身の思い通りに動いてくれる事が嬉しかったのだ。


だからこそ…。
司は、つくしにお礼の言葉を言っただけに過ぎ無かったのだ。


だが、此の時の司は、其れ以上、話しを続けなかったのだ。


何故なら…。
此れ以上、其の話しを続けると言う事は、『牧野つくし』としての『つくし』の過去の話しをし無ければ成らなく成るのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、其れ以上、話しを続けられずに居たのだった。



其処で、此の時の司は話題を変える為に、つくしに言って除けるのだった。


「今から、パーティーの支度をし様ぜ!
 後で、此処に、ヘアメイクスタッフが来る様に支配人に手配して有る。
 だから、つくしは、こっちの部屋(ゲストルーム)に入って支度しろよ。」と…。


だが、実は、つくしは、自身の両親と成った 大河原社長 と 大河原夫人から聞いて居たのだ。


「ドレスは、ホテルに用意させて居る。
 だから、此方から持って行く必要は無い。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司に訊くのだった。


「パパ と ママから訊いて居たの。
 “ドレスは、持って行く必要は無い。”って…。
 ねぇ~、ドレスは、何処に在るの?
 お部屋の中に在るのかしら?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「ああ、こっちの部屋の中に入れて有る。
 其のドレスを着てくれ!」と…。


だからだったのだ。
そうこうして居る間に、ヘアメイクスタッフも、(東京メープルの最上階に在る 道明寺家専用 ファミリースペースの)司の自室に到着した事で、此の時のつくしは、そう言ってくれた司に対して、にこっと笑って、返答するのだった。


「うん、分かった。
 じゃあ、行って来るね!」と、ヘアメイクスタッフと共に、部屋の中に入るのだった。


だからだったのだ。
部屋の中に入って行く所を確認した此の時の司は、そんなつくしを見て思って居たのだった。


“やべぇ、今日のつくしは、何時(いつ)も以上に、滅茶苦茶、可愛いじゃねぇか?”と…。


勿論、此の時の司の心の中は、すっかり、舞い上がって居たという訳…だったのだ。


そして、其の後の司は、そんな風に思い乍らも、自分自身の支度をする為に、自身のベッドルームに入るのだった。


そして、自分自身の支度をし乍らも此の時の司の心の中では、更に、テンションMAX状態…だったのだ。


何故なら…。
此の時の司の心の中では、既に、興奮状態…だったからなのだ。


“早く、つくしのドレス姿を見てぇ!”と、興奮する程に…。


そして、其の後、支度をし終えたつくしがリビングルームに出て来た事で、此の時の司は、思わず、「わぉ~。」と、歓喜の言葉を口に出すのだった。
そして、更に、自分自身の心の声を口に出す司…だったのだ。


「やっぱ、俺の見立て通り…だったな。
 滅茶苦茶、似合ってるじゃねぇか‼」と、口走る程に…。


だからだったのだ。
思わず口走ってしまって居た司からのそんな本音の言葉を聞いて居た此の時のつくしの顔色は、恥ずかしさで、デコルテ迄、真っ赤に成る程…だったのだ。


だが、つくしの支度担当をして居たヘアメイクスタッフは、既に、其の場を退席して居た事も有り、そんな風に真っ赤に成って居るつくしの姿を、司以外、誰にも見られる事は無かったのだ。


其処で、そんな風に真っ赤に成って居るつくしの姿を観て居た司は、揶揄い半分で、つくしに言って除けるのだった。


「如何した、つくし…?
 此処には、俺 と つくし以外ぇ…もう、誰も居ねぇぞ‼
 つくしは、何、真っ赤に成って焦ってるんだよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、更に、真っ赤に成るのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、自身にそう言って来た司から抱き締められて居た事で、更に、真っ赤に成ってしまうのだった。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.』のエピローグ  
 <司 と つくしの婚約披露パーティーが始まる前の出来事 F3&T3編>】


実は、其の後の滋は、ブライズルームに向かって居る間中、司への文句の言葉を思い乍らも、仕方無く、司が用意してくれた階下に在る ブライズルームに向かって居たのだった。


そして、其の後、ブライズルームに到着した滋は、東京メープルの支配人から話しを聞いたとかで、ブライズルームに入って来た優紀 と 桜子に、司への文句の言葉を言い始めるのだった。


「ちょっと、訊いてよ‼
 今さっき、つくしと一緒に、司の部屋に行って来たのよ。
 私もつくしと一緒に支度したかったのに、司に追い出されたのよ。
 其れって、如何思う?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀 と 桜子は、お互いの顔を見合わせて、呆れ顔に成って居たのだ。
其処で、桜子は、そんな呆れ顔のまま、諭すかの様に、滋に話しし始めるのだった。


「滋さん…良いですか?
 道明寺さんの行動は、当たり前と云えば、当たり前ですよね。
 道明寺さん と 先輩の間に、滋さんが入れる訳無いですものね?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋の顔付きは、“はぁ~??”と、云わんばかりの顔付き…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな滋 と 桜子の様子を見て居て、クスクスと、笑い始めるのだった。


そして、其の後、準備の出来たT3は、F3&T3の控え室に向かうのだった。



実の事を言うと、F3はF3だけで、ゆっくり時間を過ごしたかったのだ。


何故なら…。
朝から滋のテンションに合わせる事が出来そうに無い此の時のF3は、出来れば、F3だけで、そーっとして置いて欲しかったのだ。


だが、T3の到着に寄り、そう言う訳にはいかなそうなF3は、当然、困惑し乍らも、F3&T3の控え室にT3を迎え入れるのだった。


そして、案の定、滋は、朝からテンションが高めだったのだ。
当然、困惑気味のF3は、そんな滋に対して、呆れ顔…だったのだ。


実は、此の時の滋は、優紀 と 桜子に愚痴った時と同じ様な内容の話しをし始めたのだ。


「ちょっと、訊いてよ‼
 メープルに着いた時に、つくしと一緒に司の部屋に行ったのよ。
 実は、私もつくしと一緒に支度したかったのに、司から追い出されたのよ。
 其れって、如何思う?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな風に不貞腐れて迄、司への文句を言って来る滋に対して、“はぁ~⤵。”と、溜息を吐き(つき)、更には、呆れ乍らも、それぞれ、言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 司のそんな行動は、当然だよな。
 其れを、態々、牧野に就いて行ったのかよ⁉
 いい加減、滋は、牧野から卒業しろよ‼」


「ほんとだよな。
 牧野が司と結婚したら、牧野は、当然、道明寺邸で暮らす事に成るんだぞ‼
 何時(いつ)迄も、牧野の尻ばっか追い掛けてねぇで、牧野を解放して遣れ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、折角、良かれと思って自身にそう言ってくれた総二郎 と あきらに対して、「フン!」と、言ったまま、そっぽを向くのだった。


勿論、此の時の桜子は、そんな滋に、更に、呆れて居たのだが…。
支度の出来上がったまま、ソファに寝転がって居た類は、そんな総二郎 と あきら と 滋の会話を聞いて居ただけで見る事無く、クスクスと笑って居たのだった。



そして、其の後のF3&T3は、F3&T3の控え室にて、F3はF3で固まって、T3はT3で固まって、司 と つくしの婚約披露パーティーの時間迄、時間を過ごして居たのだった。

ハロウィンパーティー~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 ②




【『ハロウィンパーティー~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 ①』の続
 き  <ハロウィンパーティーでの葉山龍介 と ひなの二人の会話>】


実は、ひなからつくしの現状の話しを聞いた後の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなの事に関して興味を示した事で、未だ、二人の傍には、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 自身の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人が居たにも関わらず、其の三人の事を放って置いて、ひなに声を掛け続けるのだった。


「今日は、10月31日だろ。
 牧野家のハロウィンって、如何言うハロウィンだったんだ?」と…。



実は、葉山龍介が幼少期の頃の葉山家のハロウィンは、確かに、見た目は、『ハロウィン』だったのだろう。


だが、其れは、形式的なモノで在って、葉山龍介が幼少期の頃のそう言う形式的なイベント事には、葉山龍介自身、一切、興味を示さなかったのだ。


だからこそ…。
幼少期の頃の葉山龍介は、そう言うイベント事が有る度に、度々、『牧野つくし』の事を思い出して居たのだった。



だが、あのクリスマスの日以降の葉山龍介の心の中では、ずーっと、“『道明寺司』 と 『牧野つくし』は、恋人同士なのだろう。”と、認識して居たのだ。


なので、幼少期の頃の葉山龍介は、あのクリスマスの頃の事を思い出す度に、喧嘩して居る様でも、お互いの事を想い合って居る様に見えた『道明寺司』 と 『牧野つくし』の事を羨ましく思って居たのだ。


何故なら…。
自身の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人は、お互い、常に、海外を飛び回って居て、殆ど、日本に居ない状況…だったのだ。


其れに、自身の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人とは、仲が良い様に見えても、実は、『政略結婚で在り、お互いの事を干渉する事はせず、お互いの事を束縛し合わない関係』…だったのだ。
だが、そう言えば、恰好は良いのだが、所謂、“本当に、夫婦なのだろうか?”と、ツッコミを入れたく成る様な夫婦関係…だったのだ。


だからだったのだ。
今回の此の『ハロウィンパーティー』の様に、夫婦でパーティーに出席して居る所を、二人の息子で在る筈の葉山龍介さえも、幼少期の頃から見た事が無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、あのクリスマスの日に、牧野家の家族の仲の良さを見て羨ましく思って居た事からこそ、ひなに訊いて視たく無かっただけだったのだろう。



だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 葉山龍介の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人が、自身達の傍に居る事を、すっかり、忘れて、自身が育って来た牧野家について話しし始めるのだった。


「牧野家では、ハロウィンらしいハロウィンはして無かった様に思います。
 10月31日のハロウィンの際、子供達が、“トリックオアトリート”って、大人達に声を掛け
 て、大人達からお菓子を貰うイベントが有るだ何て、私が中学生の頃に知ったんです。
 其れに、私は、10月31日のハロウィンの日に、家のドアの外に『カボチャのランタン』を
 飾るだ何て、高校生に成ってから知ったんです。
 でも、善く善く(=能く能く(よくよく))、考えて視れば…。
 “そう言えば、まだ、母 と 牧野の祖父母が健在だった頃の10月31日は、良くカボチャ
  料理が出て居たなぁ~。”って、思い出しましたけど…。」と…。


勿論、そんなひなからの話しを聞いて居たひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 葉山龍介の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人は、驚愕で言葉も出て来なかったのだが、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、其の当時の牧野家が住んで居た住まいを知って居た事から、当然の様に、“そうだろうな。”と、言葉にし無い迄にも、自身の心の中で、そんな風に思って居たのだった。



其処で、ひなも、葉山家の『ハロウィン』に関して興味を示した事で、悪怯れる(わるびれる)様子も無く、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に訊くのだった。


「じゃあ、葉山家の『ハロウィン』は、如何言うハロウィンだったんですか?」と…。


其処で、ギョッとしたのは、勿論、葉山龍介の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の葉山龍介の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人は、自身達の息子で在る 葉山龍介の方を、唯、じーっと、観て居たのだ。


勿論、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、そんな自身の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人の様子に気が付いて居たのだ。
だが、気が付いて居乍らも、飄々と、ひなに言って除けるのだった。


「俺も、良く似たモンだったよ。
 葉山家のイベント事は、(葉山)邸の執事 や 使用人頭 や メイド達が用意してくれ
 たイベント事を、唯、過ごして居ただけ…だった。
 親は、常に、海外…だったからね。
 だから、あの『ティーン・オブ・ジャパン(TOJ)』の後のクリスマス…。
 君の両親と行った動物園は、大人に成った今でも、忘れられない思い出の一つだよ。」と…。



そして、其の後の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と ひなは、挨拶の為に声を掛けられた事で、二人の前から、一旦、離れたひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 葉山龍介の両親で在る 葉山コンツェルン 社長 と 葉山夫人から、更に、離れる様に場所を変えて、尚も、話しし続けるのだった。


先ずは、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からひなに声を掛けるのだった。


「さっき、君は、牧野家では、“良くカボチャ料理が出て居たなぁ~。”って、言ってたよ
 な?
 君は、つくしが作ったカボチャ料理って、どんなカボチャ料理を食べてた?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からのそんな話し振りを聞いて居て、怪訝に思って居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、怪訝な顔付きのまま、また、怪訝な声質のまま、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に、嫌味たっぷりに訊くのだった。


「母が作ったカボチャ料理が、そんなに気に成りますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、牧野家のカボチャ料理が如何言う物…だったのか?
唯単に、興味が湧いた事で訊いて視たく成っただけ…だったのだ。


なので、此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、慌てるかの様に、ひなに返答するのだった。


「否、つくしという寄りも、【牧野家のカボチャ料理が如何言う物…だったのか?】
 唯単に、気に成っただけだ。
 だから、君に訊いて視ただけ…だったんだが…気分を害したのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、大人気無いそんな自分自身の発言に後悔し乍らも、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に返答するのだった。


「そういう意味…だったんですね。
 いいえ、気分を害して居ません。
 でも、何故、そんなに、牧野家に興味が有るんですか?
 普通の一般家庭の生活と同じですよ。
 カボチャ料理も、カボチャの煮物だとか…。
 カボチャのコロッケだとか…。
 偶に、デザートとして、ママが、カボチャプリンを作ってくれましたけど…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなに訊いて視るのだった。


「其のカボチャ料理って、君も作れるのか?」と…。


だからだったのだ。
ひなは、そんな葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からのそんな話し振りに驚愕し乍らも、返答するのだった。


「えっ??
 一応、祖母からカボチャ料理を教えて貰って居たので、母 と 牧野の祖父母が亡く成っ
 た後は、私が叔父に作って居ました。
 なので、まぁ~、今でも、作れるとは思いますけど…。」と…。


だからだったのだろう。
ひなからそんな話しを聞いた葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなと約束を取り交わすかの様に、言って除けるのだった。


「話しを聞いて居て、君のカボチャ料理を食べて視たく成ったから、俺にも、何時(いつ)
 か、其のカボチャ料理を作ってくれねぇか?」と…。


なので、“そんな日が何時(いつ)来るのだろうか?”と、此の時のひなは、そんな風に思い乍らも、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に頷くのだった。


「はい。」と、言い乍ら…。



そして、其の後、暫くの間、沈黙が有ったのだが、再び、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介の方から、ひなに声を掛けるのだった。


「君の父親は、元気か?」と…。


其処で、急に、如何言う意味合いで、そんな風に、自身に声を掛けて来たのか?
意図が分からなかったひなは、きょとんとした顔付きのまま、唯、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介の顔を見乍ら、訊き始めるのだった。


「其れって、如何言う意味ですか?
 今迄に、パーティー等で、父と会った事が無いって意味ですか?」と…。



勿論、ひな自身は、道明寺HDにて、自身の叔父で在る 進の第2秘書をして居る関係で、道明寺HDが如何言う企業と提携 もしくは、契約をして居るのか、把握して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時のひなは、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に、「今は、道明寺HD と 葉山コンツェルンは、提携も、契約もして無いですから…ね。」とは言わなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、唯、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からの返答の言葉を、じーっと、待って居たのだった。


其処で、此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなの意図として居る事を理解した上で、ひなに言って除けるのだった。


「否、パーティーとか、仕事上とか、そう言う意味じゃ無くて、プライベートで、君の父親
 と、また、会って視たく成っただけだよ。
 君を通じて、仕事上で、君の父親と会いたいとか、そう言う意味じゃ無いから…。
 仕事上だったら、君を利用し無くても、正々堂々と、俺からちゃんと、君の父親にアポを
 取るよ。
 唯単に、君の話しを聞いて居て、懐かしいと思っただけだ。」と…。



其処で、此の時のひなは、“あぁ~、そう言う事…。”と、思い乍らも、自分自身の発言に、恥ずかしく成り、顔を真っ赤にしたまま、俯くのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、そんなひなを見乍ら思うのだった。


“そう言う所も、きっと、つくしと分かんねぇんだろうな。”と…。



其処で、何時(いつ)迄経っても、ひなからの返答の言葉が返って来ない事で、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、また、ひなに声を掛けるのだった。


「また、何時(いつ)か?
 プライベートで、君の父親と再会出来たら良いんだろうけど…な。
 そんな日が来るんだろうか?」と…。


勿論、此の時の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からのそんな言葉は、ひなへの意味深な言葉…だった事は言うまでも無かったのだった。



そして、其の後の葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と ひなは、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの後押しも有り、何時(いつ)しか、お互いの想いが通じ合い、お付き合いする事と成るのだった。




PS.


其の後、一年が経った頃…。
漸く、葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身の愛娘で在る ひなとの付き合いを知ったひなの父親で在る 司は、驚愕するのだった。


だからだったのだろう。
自身の目の前に登場した葉山コンツェルンの御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介を見た此の時の司からの言葉は、呆れにも似た様な言葉…だったのだ。


「また、お前かよ‼」と…。


そして、此の時の司は、諦めにも似た様な顔付きに成り、“はぁ~。”と、深い溜息を吐いて(ついて)居た事は言うまでも無かったのだった。




fin

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



実は、つくしは、司 と 自身の婚約が決まった時点で、既に、司が用意して居た婚約指輪(エンゲージリング)を、自身が司からのプロポーズを受け入れた時に、司は、つくしに手渡して居たのだ。


実の事を言うと、司からつくしに婚約指輪(エンゲージリング)を手渡したという寄りも、司は、自身からのプロポーズを了承して受け入れてくれたつくしに、自身が用意した婚約指輪(エンゲージリング)を、直接、司からつくしの左手薬指に嵌めて遣った事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
其の後の司は、自身 と つくしの婚約披露パーティーを執り行う事が決まった時点で、つくしに懇願して居たのだ。


「つくしに頼み事が有んだわ。
 つくしが俺のプロポーズを受け入れてくれた時に、俺がつくしの左手薬指に嵌めて遣った
 婚約指輪(エンゲージリング)を、婚約披露パーティーの日に、お前の左手薬指に嵌めて
 来て欲しい。」と…。


そして、つくしは、そんな司からの懇願を了承するのだった。


「うん、分かった。」と…。


実は、司がつくしにそんな風に懇願したのには理由が在ったのだ。


“つくしは、俺の女だと言う事を、世間の男共に分からせて遣らねぇと…だろ⁉”と、司は、考えて居たから…だったのだ。




本来の『牧野つくし』成らば…。
きっと、こう言う時は、司の想い等、理解する事無く、「勿体無い!」とか何とか難癖を付けて、司からの懇願を断って居たのかも知れない。


だが、現在の『つくし』は、『牧野つくし』の記憶が無い『大河原つくし』…だったのだ。


云わば…。
現在の『つくし』は、(『牧野つくし』の記憶が無い)大河原家のご令嬢で在る 『大河原つくし』…だったのだ。


と言う事は、現在の『大河原つくし』は、司の想いを理解して居るとかそう言う次元の話では無く、お嬢様らしく素直な気持ちのまま、司からの懇願を受け入れて居ただけ…だったのだ。


何故なら…。
過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』も、本来の『牧野つくし』も、言う成れば、相も変わらず、違う意味で、人の気持ちに疎い『鈍感つくし』…だったのだ。


という寄りも、自分自身は、世間から如何言う風に見られて居るのかを素早くキャッチし様とする『牧野つくし』 と 既に、お嬢様気質が板に付いて来た『大河原つくし』との違いだけで在って、根本的には、人の気持ちに疎い『鈍感つくし』…だった事は言うまでも無かったのだ。


言う成れば…。
現在の『つくし』は、頑固で世間体を気にする『牧野つくし』 と 妹気質が板に付いて来た『大河原つくし』との違いだけ…だったのだ。


勿論、【自分の事より人の事】…。
此れは、『牧野つくし』の本質故に、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』には無い部分だと云えたのだ。


勿論、人を大切にする所は、頑固で世間体を気にする『牧野つくし』も、お嬢様気質が板に付いて来た『大河原つくし』のそれぞれの中にも、ちゃんと、存在して居たのだ。


唯、頑固な性格の『牧野つくし』に比べれば、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、素直…だったのだ。



もしかすると、そんな『牧野つくし』 と 『大河原つくし』の違いを見抜いた類は、如何しても、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』を受け入れらなかったのかも知れない。


だが、司の中では、どんな『つくし』も『つくし』…だったのだ。


云わば…。
受け入れるとか、受け入れられないとかでは無く、『つくし』が『つくし』で在るので有れば、どんな『つくし』で在っても受け入れられるのが、『司』…だったのだ。



だが、そうは言っても、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、素直さが売りの様なお嬢様…だったのだ。


唯、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、『車』という乗り物にトラウマが有るだけ…だったのだ。


そういう意味で云えば…。
司にとって、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』の方が、何方(どちら)かと云えば、扱い易い事は事実…だったのだ。


其れに、実の事を言うと、英徳高校時代の司自身、頑固な性格の『牧野つくし』に梃子摺って(=手子摺って(てこずって))居た事は事実…だったのだから、当然と云えば、当然だったのかも知れない。



勿論、司自身、例え、自身の仲間で在る F3&T3で在ったとしても、「(過去の記憶が無い現在の)『大河原つくし』の方が扱い易い。」等と、言うつもりも無かったし、F3&T3に限らず、そんな事を誰にも言う気等無かったのだ。


何故なら…。
もし、『牧野つくし』に其の事を知られれでもしたら…。
後々、大変な事に成るのは、目に見えて居るから…だったのだ。


だからこそ…。
司自身、そんな事を誰にも言う気等毛頭無かったのだ。



だからだったのだろう。
司は、自身の懇願を受け入れてくれたそんな素直な『大河原つくし』に感謝の意を伝えたのだった。


「つくし、俺の懇願を受け入れてくれて、サンキュな!」と…。


だが、此の時のつくしにとって、“何故、司さんが私にお礼を言ってくれるのだろう?”と、司の意図する所が、全く、掴めて居なかったし、分かって居なかったのだ。


其れ処か?
返って、不審がるつくし…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の首を傾げ乍らも、司に訊くのだった。


「如何して、司さんは、私にお礼を言ってくれたの⁉
 私が司さんの懇願を受け入れる事は、婚約者同士…何だし、当然だよね?
 違うのかな…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 本来の『牧野つくし』との違いに苦慮する程…だったのだ。



だが、其れでも、司にとって、『つくし』としての可愛さは、何方(どちら)も、全く変わらないのだ。


だが、時々、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』の素直さに、物足り無さを感じる時も有ったのだ。


云わば…。
司自身、頑固な性格の『牧野つくし』の事を思い出す日も、偶にでは在るのだが、有った事は事実…だったのだ。


だからと云って、司自身、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 頑固な性格の『牧野つくし』の事を比べて居る訳では無かったのだ。


言う成れば…。
時々、頑固な性格の『牧野つくし』の事を懐かしむ司自身が居るという話しなのだ。


其れに、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』だろうと、頑固な性格の『牧野つくし』だろうと、司自身、何方(どちら)の『つくし』も、愛して居る事は事実…だったのだ。


だからこそ…。
過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 頑固な性格の『牧野つくし』の事を比べて居る訳では無いという意味…だったのだ。



そして、其の後、司 と つくしの婚約披露パーティーが執り行われる日が遣って来たのだ。


勿論、つくしは、司との約束通り、司 と 自身の婚約披露パーティーが執り行われた際、司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を自身の左手薬指に嵌めて居たのだ。


実は、司 と つくしの婚約披露パーティーが執り行われた後に、無理矢理な形で、T3は、つくしから婚約指輪(エンゲージリング)を見せて貰って居たのだ。


何故なら…。
つくしの姉と成った 滋 と 英徳高校時代からのつくしの親友で在る 桜子にとっては、つくしが司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)が、如何言う物なのか?
実は、興味津々…だったのだ。


という寄りも、滋 と 桜子にとってすれば、“見て視たかった。”と、言う思いが勝って(まさって)居た事は事実…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋 と 桜子は、つくしに言って居たのだ。


「ちょっと、つくしちゃん…。
 司から贈られたエンゲージリングを、お姉様にも見せなさいよ。」


「そうですわよ、先輩…。
 勿体振らずに、私達にもエンゲージリングを見せて下さいね。」と…。



特に、桜子の言って居る言葉は優しそうに見えるが、此の時の桜子の話し振りは、強制的と言っても過言じゃ無い様な口調…だったのだ。


なので、此の時のつくしは、司からの了承の言葉を聞く事無く、其の場で、司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を、T3に見せるのだった。



だからだったのだろう。
其の時のT3の感想の言葉は、『感嘆』と言っても過言じゃ無い様な話し振り…だったのだ。


「ほぉ~、流石は、司だわね。」


「凄く、綺麗!
 輝き方が、全然、違うよ。」


「此のリングのお値段は、相当なモノでしょうね。」と…。



勿論、司からつくしに贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を見た時のT3の目の輝きは、何時(いつ)もと、全然、違う物…だったのだ。


云わば…。
其れは、T3の行動にも見て取れたのだった。
勿論、此の時のT3の心の中では、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだった。


“良いなぁ~、つくし(先輩)…。
 つくし(先輩)が羨ましい(よ・ですわ)!”と…。


勿論、T3にとってのつくしは、元々、コンプレックスを感じる様な相手では無かったのだ。
だが、必然的に、此の時のT3のそれぞれの心の中では、つくしが羨ましくて仕方無かったのだった。



もしかすると、女性という生き物は、何時(いつ)の世の時代も、『ダイヤモンド』というのか?
綺麗に輝く石(宝石)には弱いのかも知れない。