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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ハロウィンパーティー~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 ①




10月31日…ハロウィン



<此の二次小説『ハロウィンパーティー~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外
 編 ①』は、一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『パーティー三昧の日々~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編』のエピロ
 ーグ  <葉山龍介 と ひなとの出逢い>】


【葉山龍介 と ひなとの出逢い】とは…。
其れは、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、無理矢理、連れて行かれた10月31日のハロウィンパーティーでの事…だったのだ。


10月31日のハロウィンパーティーと云えば…。
セレブ界でも、仮装パーティー や 仮面舞踏会風のパーティーやらが催される事も有るのだ。


だからだったのかも知れない。
10月31日のハロウィンパーティーが催される際に、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ひなに振袖姿で出席する様に促したのだ。


結果的に、そんなひなの振袖姿が目立ったのか?
『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介の目に留まったという訳…だったのだ。


何故なら…。
『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介の第一印象は、こうだったのだ。


“つくしか?
 否、つくしにしては、若過ぎねぇか?
 でも、つくしに良く似てんなぁ~。”と…。



実は、今回の此のハロウィンパーティーに、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介だけでは無く、葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長 と 葉山龍介の母親も出席して居たのだ。


しかも、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長と面識が在ったのだ。


だからだったのだ。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長に近付き、自ら声を掛けたのだ。


「此れは此れは、葉山社長 と 葉山夫人じゃ御座いませんコト?」と…。


だからだったのだ。
葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長は、自身の息子で在る 葉山龍介さえも見た事が無い様なにこやかさで、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答するのだった。


「ご無沙汰致して折ります。
 普段、NY在住の道明寺社長とは、中々、お会い出来ずに居ましたが、お元気そうで何よ
 りです。」と…。


だからだったのだ。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司でさえも見た事の無い様な笑顔を葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長に向けるのだった。



実は、元々、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓という女性は、『鉄の女』との異名通り、相手が如何言う相手で在っても、相手から声を掛けられ様共、利害関係が一致し無ければ、此方から相手に声を掛けず、勿論、笑う事無く、軽く遇らう(あしらう)程…だったのだ。


だが、此の時のひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自ら、葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長に声を掛けたのだ。
と言う事は、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、葉山龍介の父親で在る 葉山コンツェルンの社長という人物は、利害関係が一致したという意味なのだ。


と言うのも、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介が優秀で在るという事を、遠くNYに居ても、噂で聞いて知って居たのだ。


だからだったのだろう。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、元々、面識の在る(葉山龍介の父親で在る)葉山コンツェルンの社長に、態と、声を掛けたという訳…だったのだ。
しかも、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、態と、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介にも声を掛けたのだった。


「貴方が『葉山コンツェルン』の御曹司なのね。
 私(わたくし)とは、『初めまして』かしら?」と…。


だからだったのだ。
此の時の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介も、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が如何言う女性なのか?
知って居るという事も有り、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓同様に、にこやかに、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答するのだった。


「はい、お初にお目に掛かります。
 以後、宜しくお願い致します。」と…。



だが、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな行動を観て居た今回の此のハロウィンパーティーの出席者達は、皆、口々に小声で物申して居たのだった。


「あの『鉄の女』が、御自ら、葉山コンツェルンの社長 と 御曹司に声を掛けて居る。
 一体、如何言う意図が有っての事なのか?」と、まるで、珍しいモノを見るかの様に…。



だが、まさか、周りでそんな話しをされて居る等と知る由も無い『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなとお互いの自己紹介をし終えた後…。
ひなの方を向いて、訊き始めるのだった。


「もしかして、君って…牧野つくしの娘さん…?
 で、君は、『道明寺ひな』という位だから、君の父親は、道明寺HDの副社長 道明寺司
 氏…かな?」と…。


勿論、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介にしても、ひなの父親が司とは思いたく無かったのだ。


何故なら…。
『牧野つくし』に似て居るひなの父親が『司』という事は、司 と つくしが結婚して居ると、証明された事と成るのだ。
其れに、ひなの苗字もそうだが、ひなの横には、しっかりと、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が寄り添って居るのだ。


だからだったのだ。
『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、そんなひなを観て居て思って居たのだ。


“彼女(ひな)の父親は、あのクルクル頭(司)…何だろうな。”と…。


実は、そんな風に思って居た『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、自身が5歳児当時に、つくしに言って居た司の呼び名でそう思い乍らも、ひなには、ひなの両親について、訊いて居たのだった。



其処で、ひなは、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介からのそんな話し振りに驚愕顔に成り乍らも、逆に、訊き返すのだった。


「えっ、私の両親をご存知…何ですか?」と…。


だからだったのだ。
『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、苦笑いと共に、ひなに言って除けるのだった。


「否、実は、俺は、君の両親の事を知ってるって程じゃ無いんだよ。
 と言うのも、実は、俺がまだ5歳児だった頃…。
 或る女子高生の大会みたいなものが催されて、其の決勝で、其の当時の俺達 幼稚園児が
 審査員に成ったんだよ。
 其の時に、君の母親で在る 牧野つくしと出逢ったって訳…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のひなは、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に、思わず、叫んで居たのだった。


「もしかして、其の或る女子高生の大会って、『ティーン・オブ・ジャパン(TOJ)』の事
 ですか?」と…。


実は、まさか、『ティーン・オブ・ジャパン(TOJ)』の事をひなが知って居るとは知る由も無い『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、“きっと、つくしから、其の当時の頃の話しを聞いたんだろうな。”と、考えて居たのだった。


だからだったのだ。
其のつもりで話しし様と思って居た『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、更に、ひなに話しし始めるのだった。


「君は、『ティーン・オブ・ジャパン(TOJ)』の事を知って居たんだな。
 そうだよ。
 君の母親とは、其の『ティーン・オブ・ジャパン(TOJ)』の大会で知り合ったんだよ。
 で、其の後(あと)のクリスマスの日に、君の父親で在る 道明寺司氏とも知り合った。
 如何も、其の当時の5歳児だった俺は、君の両親のクリスマスデートの邪魔をしたみてぇ
 だった。
 君の両親 と 其の当時の俺の3人で、動物園に遊びに行ったんだよ。
 実は、動物が見えなかった其の当時の俺は、君の父親に肩車をして貰ったよ。
 けど、其の後の君の父親で在る 道明寺司氏は、NY在住だったみてぇだから、其の後、
 道明寺司氏とは再会して居ないんだけど…な。
 勿論、君の母親共、あれ以来、会った事は無いよ。
 君の母親は、俺にとっての初恋の女性(ひと)だから、多分、其の事を知って居る君の父
 親がそんな俺の事を警戒して居たのかも…な。
 だから、もしかして、此れ迄の君達 親子は、NY在住だった訳…?」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、思って居たのだ。


“此の男性(ひと)は、きっと、其の後のパパ と ママの事を知らないんだぁ~。”と…。


其処で、今でも自身の隣に寄り添ったまま、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身との話しを聞いて居た自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方を見たひなは、自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に目配せして居たのだ。


“言っても良いの?”と…。


自身の孫娘で在る ひなのそんな行動を察知した此の時のひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ひなに頷くのだった。


何故なら…。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、考えて居たから…だったのだ。


“何れ、バレる話しでしょうし…。”と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に話しし始めるのだった。


「実は、私の母は、私が小学4年生の頃に、病気が悪化したらしく他界したんです。
 だから、大学生の時に私の父と会う迄、私は、牧野家で育てられたんです。
 なので、私は、産まれた時から道明寺家で育った訳では無いんです。
 実は、私の父親は、英徳高校を卒業後、修行の為に、NYに渡米したそう何ですが…。
 其の頃の父は、NYで事故に遭い、私の母だけの記憶を失って居たそうです。
 だから、其の当時の私の父は、勿論、母が妊娠して居た事も、私が産まれて居た事も、全
 く、知らずに生活して来たみたいです。
 ですから、母の記憶を取り戻した父は、私の母親が元気だった頃に、母と一度も会う事が
 出来無かったんです。
 全ては、後の祭り…だった様です。」と…。


其処で、そんな話しをひなから聞いた『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、「母は、私が小学4年生の頃に、病気が悪化したらしく他界したんです。」と、言う言葉を聞き、ショックを隠し切れずに居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、「マジか⁉」と、小声で言った切り、顔面蒼白状態…だったのだ。


其れ程、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなの話しを聞いてショック…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、思って居た程…だったのだ。


“生前だった頃のつくしを見付け出して、つくしに会いに行けば良かったよな。
 「此れ以上、恋人同士で在る 二人の邪魔をしたら、駄目だろう。」とか、言ってねぇで
 一日でも早く、つくしに会いに行くべき…だった。”と、後悔して居るかの様に…。


という寄りも、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、其の当時の自分自身の行動の鈍さに、呆れるかの如く、後悔して居たのかも知れない。


だからだったのだろう。
其の後の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、パーティー等でひなと会う事が出来れば、何かと気に掛けるかの様にひなに声を掛け、パーティーでの一時(ひととき)を楽しん居たのだった。



だからだったのかも知れない。
其の内、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、パーティー等でひなと会う度に、ひなの人と成り(=為人(ひととなり))が分かる様に成り、何時(いつ)の間にか?
ひなに惹かれ始める自分自身に気が付くのだった。


勿論、ひなと出逢った最初の頃の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、自身の初恋の女性で在る 『牧野つくし』に似て居るひなの事を気に成り始めて居た事は事実…だったのだ。
だが、其れだけでは無い自分自身に戸惑い始めるのだった。


何故なら…。
自分自身とは5歳以上も歳が離れて居る若い女性(ひな)に惹かれただ何て、とても、言える筈も無く、ましてや、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介にとっては、自身の初恋の女性の娘で在り、其の自身の初恋の女性で在る 母親(つくし)に良く似た娘(ひな)に、「惹かれた。」と、言えば、間違い無く、勘違いされる事位、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介とて、分かり切って居たのだ。


其れに、ひなの父親で在る 司なら、きっと、自身 と 愛娘(ひな)との恋愛を許す筈が無い事も、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介とて、分かり切って居たのだ。


其れだけでは無かったのだ。
此の時の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、思って居たのだ。


“まだ、20代の若い娘(ひな)が、俺みてぇなおっさんを好きに成る訳ねぇよな。”と…。


だからこそ…。
どんどん、ひなに惹かれて行く自分自身が居る事を自覚し乍らも、此の時の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、ひなを意識し無い様にする為にも、パーティー等でひなと会う事だけに留めて居たのだった。



だが、ひな自身の想いは、違って居たのだ。


何故なら…。
ひな自身も、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に惹かれ始めて居る自分自身の気持ちに気が付き、パーティー等で会う度に、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介の方から声を掛けてくれる事を嬉しく思って居たのだった。


実は、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介と出逢った頃のひなの最初の印象は、こうだったのだ。


“此の男性(ひと)、何処と無く、パパに似てる様な気がするわ。”と…。


しかも、何時(いつ)の間にか?
何処と無く、自身の父親で在る 司に似て居る『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介と話しすればする程に、会えば会う程に、ひなは、惹かれ始めて居たのだ。


だからこそ…。
何時(いつ)迄経っても、唯の知り合い止まりの関係に嫌気が差して居たひなは、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介に訊いて視たのだった。


「もしかして、葉山さんは、私の中に、母の面影を探して居ますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介は、其の時に、自身が思って居た素直な気持ちを、ひなにぶつけるかの如く、言って除けるのだった。


「最初は、俺自身も、きっと、そうだったと思う。
 でも、其の内、ひなちゃんの事だけを見る様に成ってた。
 今の俺の中では、『つくし』は関係無いよ。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介が、自身に言ってくれた言葉の意図を考え倦ねて(あぐねて)居たのだ。


だからだったのだろう。
ひなが出席するパーティーには、常に、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が同席して居たのだが、『葉山コンツェルン』の御曹司で在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身の孫娘で在る ひなのそんな様子を観て居たひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の孫娘で在る ひなにアドバイスするのだった。


「ひなも、つくしさんと同じで、恋に奥手なのかしら?
 葉山副社長に気持ちをぶつければ宜しいんじゃ無くて…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんなアドバイスを聞いて、実は、驚愕するのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  88.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  88.』は、一部の文面の
 中に、現代に於いては相応しくない様な言葉が入って折ります。
 また、此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  88.』は、一部の
 文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



つくしが知る所では無かったのだが、司にとっては、漸く、司 と つくしの婚約発表が執り行われる事に成ったのだ。


実は、当初、道明寺家 と 大河原家の両親の間では、“紙面上にて、(司 と つくしの)婚約発表を行えば、其れで良いのでは無いか?”と、考えられて居たのだ。


だからだったのだ。
先ずは、紙面上にて、婚約発表を行った(おこなった)のだが、対面での婚約発表を執り行わなければ成らなく成り、司の思惑通り、更に、対面での婚約発表を執り行う羽目に成って居たのだった。


しかも、其の対面での婚約発表の出席者は、司だけでは無く、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長も加わったのだった。


何故なら…。
司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、当事者で在る 司一人だけでは心配故に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの願望に寄り、お目付け役として、司 と つくしのそれぞれの父親も加わったという訳…だったのだ。


其れに寄り、道明寺家 と 大河原家の両家にとって、此の司 と つくしの婚約発表が、どれ程、重要性が高いのか?
世間に露呈した様なモノ…だったのだ。


だからだったのだろう。
司 と つくしの婚約発表に出席したメディア等の記者達も、其の事を踏まえた上で、司 と つくしの婚約発表記者会見の場に臨むのだった。



実は、司 と つくしの婚約発表記者会見が始まった際、此の(司 と つくしの婚約発表記者会見の)場を取り仕切ったのは、勿論の西田…だったのだ。
なので、司 と つくしのプロフィールを紹介したのも、勿論の西田…だったのだ。


勿論、つくしのプロフィールに関しては、事前に、紙面上にて発表して居た通りに、また、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長との打ち合わせ通りに、司 と つくしの事が、西田から紹介されたのだ。


何故、此の場を西田が取り仕切る事に成ったのかと言うと、こう言う場を仕切る事自体、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の第一秘書として仕えて来た当時から、西田自身、慣れて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
どんなハプニングが起ころう共、冷静、且つ、敏速に対応出来る西田が選ばれたのだ。


だからだったのだ。
司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓だけでは無く、つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長からの人望が厚い西田が選ばれたと云えたのだった。


そして、打ち合わせ通りに西田に寄って、司 と つくしのプロフィールが紹介された後は、当事者で在る 司からの自己紹介に続き、司に寄って、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長が紹介され、其の後は、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長のそれぞれからの挨拶へと移ったのだった。



そして、其の後は、其の場に出席して居たメディア等の記者達の思惑通り、質疑応答の場に移ったのだった。


勿論、此の時の司は、『意気衝天(いきしょうてん)』というのか?
婚約発表記者会見が始まった頃の司の顔付きは、『意気揚々』と、誇らし気…だったのだ。


だが、そんな司に対して、此の場に居た司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長は、不安顔…だったのだ。
勿論、司は気が付いて居なかったのだが…。



【ーー先ずは、紙面上にて発表が御座いました通り、道明寺副社長の婚約者の方は、大河原
   家のご令嬢で宜しかったでしょうか?ーー


 此れには、当事者で在る 司から話しが為されたのだった。


 「そうです。
  私の婚約者は、大河原家の次女です。」と…。


 ーーですが、道明寺副社長は、嘗て、英徳高校時代に、一般家庭出身の恋人の方が居らっ
   しゃったかと思います。
   其の嘗ての一般家庭出身の恋人の方とは、既に、別れられたという事で宜しかったで
   しょうか?ーー


 だが、此の質問に関して、「既に、別れられた。」と、言う言葉に、ムスッと、不貞腐れ
 た様な顔付きに成って居た当事者で在る 司から、更に、話しが為されたのだった。


 「紙面上でもご報告して居たかと思いますが…。
  私が英徳高校時代にお付き合いをしてました一般家庭出身の恋人というのは、現在の私
  の婚約者で在ります 大河原家の次女です。
  ですから、私が英徳高校時代にお付き合いをしてました其の当時の一般家庭出身の恋人 
  と 現在の私の婚約者で在ります 大河原家の次女とは、云わば、同一人物という事に
  成ります。」と…。


 そして、其処迄、当事者で在る 司が話しした後…。
 そんな司の話しの後を受けるかの如く、司の様子を窺って居た つくしの父親と成った 
 大河原グループ 大河原社長からも、つくしについての話しが為されたのだった。


 言う成れば、つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長からの話しとは、司の
 両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓との打ち合わ
 せ通りに、事前に、紙面上にて報告して居たつくしの話の内容と同じ内容の話を話しする
 のみ…だったのだ。】



言う成れば、此の場に出席して居たメディア等の記者達の思惑通りにはいかなかったのだ。
と言うのも、道明寺家 と 大河原家の両家からは、其れ以上の新しい内容の話しを聞く事が出来なかったのだから…。


だからだったのかも知れない。
此の場は、淡々と、話しが進んで行くのだった。


だからだったのだろう。
此の記者会見の場は、全く、面白味に欠ける会見の場と成って居たのだ。



実は、此の司 と つくしの婚約発表記者会見は、TV中継も為されて居たのだ。


何故なら…。
誰もが興味の湧く事案…だったからなのだ。


其れも其の筈…。
『道明寺司』と云う男性は、セレブ界の淑女だけでは無く、世の中の女性という女性全ての注目の的だと云えたのだ。
もしかすると、其れは、老若男女問わず、言える話しなのかも知れない。


そんな『道明寺司』の記者会見なのだ。
其の『道明寺司』の記者会見を誰もが見逃す筈等無かったのだ。


だが、結局の処、此れと言って新しい情報が有る訳でも無く、司のお相手の女性は、司が英徳高校時代からお付き合いをして居た一般家庭出身の女性で在って、現在の大河原家の次女で在り、大河原家のご令嬢で在ったという事を露呈したに過ぎなかったのだ。


云わば…。
『道明寺司』の恋人で在り、『道明寺司』の現在の婚約者は、結局の処、其の当時から、一切、代わり映えせず、同一人物で在ったと云えたのだ。


結局は、セレブ界の淑女だけでは無く、世の中の女性という女性全てがメディアを通して、其の事を思い知らされたに過ぎなかったのだ。



実は、紙面上 または、司 と つくしの婚約発表記者会見をTV中継で見て居た其の当時の英徳高校の生徒達 や 英徳学園の関係者達にとっての其の情報は、目が点の情報だと云えたのだ。


何故なら…。
『牧野つくし』と言う少女は、一般家庭出身という寄りも、「『(其の当時の)牧野家』自体、困窮して居る。」と、言われて居た程…だったのだ。


本来なら、其の『牧野つくし』が一般家庭出身の少女では無く、実は、【『大河原家』のご令嬢で在った。】と、言う事に成れば、其れは、大変な事態に陥る企業も出て来るやも知れないのだ。


其れは、特に、英徳高校時代の『牧野つくし』の同級生だった『リリーズ』の三人娘で在る 浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子の父親の企業なのかも知れない。


将又、英徳高校時代の『牧野つくし』を苛め抜いた其の当時の英徳高校の生徒達の父親の企業なのかも知れない。


兎に角、其の当時の英徳高校の生徒達 や 英徳学園の関係者達にとって、【英徳高校時代の『牧野つくし』が、実は、『大河原つくし』だった。】という事自体、飛んでも無い情報…だったのだ。


だからこそ…。
其の当時の英徳高校の生徒達 や 英徳学園の関係者達は、道明寺家 と 大河原家の様子を窺おうと、戦々恐々として居たのだ。



そして、其の後、婚約発表記者会見を済ませた司 と つくしについて、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長は、次のステップに進む為に、また、相談し合うのだった。


何故なら…。
つくしが司の婚約者で在るという事、そして、其の後、司 と つくしが結婚すると成ると、『大河原つくし』だろうと、『道明寺つくし』だろうと、何れ、つくしは、世間の目に晒される事に成るのだ。


だからこそ…。
相談を始めた司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長は、意見が一致したのだ。


“そう成ってから世間につくし(さん)を公表するのでは無く、前以て、セレブ界につくし
 (さん)をお披露目する必要が有る。”と、それぞれの親達が認識したという訳…だったのだ。



だが、現在のつくしには、相変わらず、『牧野つくし』としての過去の記憶が無いのだ。


其れ故、司としても、英徳高校時代の過去に関して触れたくも無ければ、嘗て、英徳高校時代の自身が行って(おこなって)居た『赤札』の事等、現在の『大河原つくし』に知られたく無いのだ。


云わば…。
司は、其の当時の頃の事を公表する気等、毛頭無かったと云えたのだ。


だからだったのかも知れない。
司としても、其の当時の英徳高校の生徒達 や 英徳学園の関係者達にとってしても、知らぬ所で、勝手に、利害が一致して居たという訳…だったのだ。


という寄りも、此の件に関して、道明寺家側にしても、大河原家側にしても、公表する気等、毛頭無かったという訳…だったのだ。



という訳で、相談を始めた其の後の司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの父親と成った 大河原グループ 大河原社長は、それぞれ、結論付けたのだ。


“出来るだけ早い時期に、司(君) と つくし(さん)の婚約披露パーティーを執り行う
 べきだろう(執り行うべきだわ)。”と…。


勿論、此の婚約披露パーティーの主催者は、道明寺家 と 大河原家の両家で取り仕切る事としたのだった。


云わば…。
司 と つくしは、自身達の婚約披露パーティーの『HOST(ホスト)』で在り、道明寺家 と 大河原家の両家は『主催者家族』と、言えるのだろう。



だが、其の後、道明寺家 もしくは、大河原家の何れかからの招待を受ける事と成る 其の当時の英徳高校の生徒達 や 英徳学園の関係者達にとって、更に、戦々恐々とする事態に陥って居たという訳…だったのだ。



PS.


実は、司 と つくしが一緒に行ったあのドライブデートでの司からのつくしへのプロポーズとは、紙面上にて行った(おこなった)婚約発表の後直ぐに、司がつくしを連れ出した事で実現したプロポーズ…だったのだ。


何故なら…。
紙面上にて行った(おこなった)婚約発表には、つくしの事が公表されて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、考えたのだ。


“紙面上にて婚約発表を行えば、俺の婚約者は、滋じゃねぇ事位ぇ、一目瞭然だろ。
 と言う事は、俺がつくしに会う為に大河原邸に入ったとしても、何ら不思議な話でもねぇ
 よな。”と…。


そして、此の時の司がそんな風に考えたからこそ…。
つくしとの久々のドライブデート と 其の後の司 と つくしの二人だけの時間を楽しむ事が出来たという訳…だったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  87.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  87.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 また、此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  87.』は、現代に
 於いて、相応しくない様な言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



実は、司 と つくしは、既に、婚約者同士と成って居た事は事実だったのだが、此の当時の司は、つくしの気持ちが自分自身に向く迄…。
所謂、つくしが司への想いを自覚する迄、態と、司は、つくしに正式なプロポーズをし無かったのだ。


何故なら…。
司 と つくしの婚約は、道明寺家 と 大河原家の両親が認めた事に寄り決まった婚約だったのだ。


と言う事は、其れは、『家の為の結婚(政略結婚)』と、思って居た当時のつくしにとって、つくし自ら進んで司との婚約を認めた様に、司自身、思えなかったのだ。


だからこそ…。
司は、つくし自身の想いが自分自身の方に向く迄、正式なプロポーズをせずに、待って居たのだ。


勿論、司は、“ぜってぇ、つくしは、また、俺を好きに成る。”と、願いを込めて、自身 と つくしの婚約が決まった時点で、婚約指輪(エンゲージリング) と 結婚指輪(マリッジリング)を、既に、用意して居た事は言うまでも無かったのだ。



だからだったのだ。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、「(自身達の)婚約発表の日取りが決まった。」と、話しを聞いた時の司は、正式なプロポーズをする為に、つくしとのドライブデート中に、真剣な眼差しのまま、つくしに話ししたのだ。


「なぁ~、つくし…今から、俺の話しを、ちゃんと、聞いてくれるか?」と…。


実は、此の時の司の話す言葉は、何時(いつ)もと何ら変わりない司だった事は、確か…だったのだが、真剣な顔付きのまま話すそんな司の顔付きを見た此の時のつくしは、司に合わせて、真剣な顔付きに変わるのだった。
そして、つくしは、そんな司に訊き返すのだった。


「うん、何…⁉」と…。



其処で、司は、自分自身のつくしへの今の素直な想いを、更に、つくしに言い始めるのだった。


Close to you.…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、『Close to you.』の言葉の意味を理解したからこそ、何も言わず、唯、司の顔をじーっと観乍ら、司からの其の続きの話しを待って居たのだ。


だからだったのだろう。
司は、つくしに正式なプロポーズをし始めるのだった。


「此れからも、ずーっと、俺は、お前の傍に居て良いか⁉」と、自信な気に…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そんな風に、自信な気に話すそんな司を横目に見乍らも、司に返答するのだった。


「もしかして、其れって、プロポーズ…?
 でも、私達は、既に、婚約して居るんだし、もう、私は、其のつもり…だったよ。
 だから…さ。
 此れからも、宜しくお願いします!」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司の顔付きは、満面の笑み…だったのだ。
そして、此の時の司は、嬉しさを爆発させるかの如く、つくしの方を向いて、嬉しさを言葉に表現するのだった。


「マジか?
 やったぜ!
 否、やっとだぜ‼
 此れ迄の道のりは、凄ぇ、長かったぞ‼
 俺こそ、此れからも、宜しくな!」と…。


其処で、「はい。」と、返事し乍らも、司に頷いて魅せるつくしに、此の時の司は、先ずは、心の中で独り言を呟くのだった。


“つくしの想いは、俺に有るんだ!
 だったら、今から俺がつくしに言う言葉は、ばあやが言ってた『お痛』には成らねぇよ
 な⁉”と、不安気に…。


だからだったのかも知れない。
そう思い乍らも、此の時の司は、恐る恐る、つくしに言って除けるのだった。
自身の不安気な気持ちを払拭するかの様に…。


「つくしは、俺の事が好き…何だよな?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身に、そんな風に訊いて来た司に対して、思うのだった。


“えっ、司さんは、私の気持ちを知ってる筈だよね⁉
 司さんは、今更、何を訊いて来るんだろう?”と…。


其処で、此の時のつくしは、そんな風に思い乍らも、“勿論‼”と、でも言いた気に、司に返答するのだった。


「今更、如何して、そんな事を訊いて来るの?
 勿論、好きだよ。」と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に自身に返答して来たつくしに対して、此の時の司は、密かに、考えて居たのだった。


“もし、今の此のつくしが『牧野つくし』だったら…。
 『(牧野)つくし』は、こんな風に、俺に言ってくれただろうか?”と…。


だが、此の時の司は、そんな風に思い乍らも、更に、つくしに訊くのだった。


「だったら、つくし…そろそろ、良いよな⁉
 つくしの想いが俺に近付く迄、俺は、つくしを待って遣ったつもりだ‼
 だから、俺は、つくしと切っても切れねぇ仲(関係)に成りてぇ‼
 なぁ~、つくし…そろそろ、覚悟してくれねぇか?」と…。


だが、此の時のつくしは、司の言って居る言葉の意味を理解出来て居ないのか?
きょとんとしたまま、首を傾げるのみ…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、そんなつくしを見た事で思うのだった。


“やっぱりな。
 何時(いつ)のつくしも、『つくし』は『つくし』だな。
 やっぱ、つくしは、どんな『つくし』だったとしても、『鈍感つくし』…だった様だ
 な‼”と、呆れるかの様に…。


其処で、司は、そんな風に思い乍らも、更に、つくしに言って除けるのだった。


「だから…よ。
 俺は、つくしの身も心も欲しいんだよ。
 つくしの心は、漸く、俺のモンに成った。
 だから、後は、『つくしの身』が欲しい。」と、懇願するかの様に…。



だからだったのかも知れない。
自身の婚約者で在る 司からそんな懇願の話しを聞いた此の時のつくしの顔色は、真っ赤…だったのだ。


だからだったのだ。
そんな真っ赤な顔色のままのつくしを見た此の時の司は、更に、思うのだった。
勿論、此の時の司は、ニヤッとした顔付きのまま…。


“つくしは、漸く、俺の言った言葉の意味を理解したのかよ。”と…。


其処で、司は、更に、つくしに訊き始めるのだった。


「つくし…返事は…⁉」と、何時(いつ)も通りの司に戻ったかの様に、強気に成って…。



だからだったのかも知れない。
尚も、真っ赤な顔色のままのつくしは、そんな強気の司に返答するのだった。


「えっ、今直ぐ、返答し無きゃ駄目?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな風に自身に言って来るつくしを睨み付け乍らも、言葉無く、頷くのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、“仕方無いなぁ~。”と、思い乍らも、そんな司に白状し始めるのだった。


「えっ、っと…。
 実は、私…こう言う事って、初めてなの。
 だから、何て言って良いのか?
 分かんないの。」と…。


勿論、此れ迄のつくしを取り巻く環境的に、つくしが『お初』で在ろう事は、司自身、承知して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「勿論、俺も、『お初』だ‼
 俺は、元々、女嫌ぇな男だ‼
 女が近付いて来ただけでも、寒気はするし、鳥肌モンだ‼
 そんな男が、自ら、女に触れると思うか?
 自慢じゃねぇが、俺と言う男は、鬼畜な男じゃねぇよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の心の声を口に出してしまうのだった。


「司さんが、『お初』だ何て…とても、信じられない。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、嫌味でも何でも無く、ニヤッと笑い乍ら、つくしからのそんな独り言に返答するかの如く、つくしに言って除けるのだった。


「ああ、俺は、つくしが思ってる様に、勿論、モテる。
 だから、女は、俺の近くに近寄ろうとする。
 だが、俺は、そんな女を威嚇し続けて来た。
 俺に誰も近付いて来ねぇ様に…な。
 だから、俺も、つくしと一緒だ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司が自身に嘘を付いて居る様には思えず、司に頷いて魅せたのだった。



そして、ドライブデート中…だった其の後の司 と つくしは、つくしが頷いた事も有り、つくしからの了承が得られたと、司が判断した事で、其の地に在る メープルホテル系列のホテルに入り、其のホテルの最上階の道明寺家のファミリースペース内に在る 司の部屋に入ったのだ。


云わば…。
其処が、司 と つくしの『初めての場所』と成ったのだ。



という訳で、漸く、一つに成れた後の司 と つくしは、其の後、自分達の婚約発表の日を迎える事と成ったのだ。
勿論、つくしの知る所では無かったのだが…。


だからだったのかも知れない。
司 と つくしの婚約発表の日の司は、『意気衝天(いきしょうてん)』と言うのか?
其の日の司の顔付きは、『意気揚々』と、誇らし気…だったのだ。



だからだったのだ。
そんな司の様子を見て居た其の場に居た者達は、不安顔…だったのだ。


勿論、此の時の司自身には、そんな自身の周りに居る者達の不安顔に気が付く事も無かったのだった。



PS.


司 と つくしの二人にとっての思い出の地で在る 其のホテルの司の部屋は、二人一緒の最初の『思い出の地』で在り、『思い出の場(ホテル)』と成ったのだ。


だからだったのだろう。
婚約発表後の司 と つくしは、度々、そんな二人の最初の『思い出の地』で在り、其の『思い出の場(ホテル)』に出掛けては、二人だけの時間を過ごして居たのだった。