tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  6.



【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  5.』のエピローグ
 <其の後の優紀>】


其の後、桜子から連絡を受けた滋は、優紀の下に急ぐのだった。



実は、桜子は、西門邸から帰邸(帰宅)して直ぐの自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から、西門邸での出来事を聞いて居たのだ。


そして、其の上で、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、自身の孫娘で在る 桜子に、更に、伝えるのだった。


「全ては、終わりました。
 優紀さんの所に、家元と家元夫人をお連れするので、滋さんに伝えて頂戴‼」と…。


実の事を言うと…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、自身の孫娘で在る 桜子から話しを聞いて、既に、知って居たのだ。
優紀が何処に居るのかを…。


なので、此の時点に於いての滋は、桜子から連絡を受けた事で、優紀の下に急いで居たという訳…だったのだ。



そして、事前に、優紀の下に到着した其の後の滋は、桜子から聞いた話しを優紀に話しして聞かせて居たのだ。
其の上で、滋は、更に、桜子から聞いた話しを優紀に伝えて居たのだ。


「後で、此処(大河原家の別荘)に、家元と家元夫人がお越しに成るの。
 優紀は、ラッキーだったのよ。
 桜子のお祖母様が、優紀の後ろ盾に成って下さる事に成ったんだから…。
 だからこそ…。
 ニッシーの婚約の話は、白紙に戻ったのよ。
 だから…ね。
 ニッシーの婚約の話は、破棄された事に成るの。
 だから…さ。
 ニッシーと優紀は、別れなくて良いって事…よ。
 良かったね、優紀…。」と…。



だが、此の時の優紀は、自身の心の中で思って居たのだ。


“でも、本当に、此れで良いのだろうか?
 幾ら、桜子さんのお祖母様が、私の後ろ盾に成って下さるとしても、此のまま、桜子さん
 のお祖母様に甘えてしまっても…(私は良いのだろうか?)。
 桜子さんのお祖母様に、申し訳無さ過ぎる。”と…。


だからだったのだろう。
滋からそんな話しを聞いた後の優紀は、そんな風に、思い乍らも、恐縮したままの状態だったのだが…。
其の後、優紀の滞在先で在る 大河原家の別荘に、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 桜子からの誘導の下、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人が、自身の前に現れてからも、優紀は、ずーっと、そんな風に、恐縮したまま…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
そんな優紀の様子を見て、優紀の思いを受け取った総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、優紀に謝りを入れるのだった。


先ずは、総二郎の父親で在る 西門流 家元から、口火を切るのだった。


「優紀さん…。
 此の度の事は、本当に、申し訳無かったね。
 実は、私達 夫婦は、総二郎と優紀さんに、私達の親と同じ事をしてしまった様だ。
 実は、結婚する前の私達 夫婦には、其の当時、それぞれ、お付き合いをして居た方が、
 居たんだよ。
 勿論、此れ迄の総二郎と同じ様に、幼少期の頃から、私達は、それぞれ、親に、“恋愛と
 結婚は違う。”と、教え込まれて育って来た事は、事実だった。
 “其れが、当然なのだ。”と、認識もして居た筈だった。
 だが、『恋愛をする』という意義を知ってしまった其の当時の私は、父親に寄って、お付
 き合いをして居た其の当時の女性と別れさせられた時、当然乍ら、此の度の総二郎同様
 に、父親に反発もしたし、反抗もした。
 だからこそ…。
 結婚後の私は、『遊び人』と、言われる様な事をして来た。
 だからだったんだろう…な。
 私の母親が亡く成る前に、私の母親が女学院に通って居た頃から、私の母親の親友だった
 という三条の大奥様を病床に呼び出し、私の事を頼んで置いたらしい。
 “息子の後の事を、宜しくお願いします。
  貴女に、息子の全てを一任します。
  息子が誤った道に進まない様に、指導して遣って下さい。”と…。
 だからだったんだよ。
 其の話しを聞いた私の父親が、三条の大奥様を西門流の重鎮として、西門流に迎え入れ
 た。
 きっと、父親は、母親への詫びのつもりだったのかも知れない。
 そして、其の後、私の父親が遺言で残したんだよ。
 【此の先の西門流の全てを、三条家の大奥様に託す。
  西門流として、三条家の大奥様の言葉は絶対で在る。
  誰もが、三条家の大奥様に逆らう事を許さぬ。】と…。
 だが、私は、此の度、三条の大奥様が私達の前に現れる迄、其の事自体、すっかり、忘れ
 て居たんだよ。
 実は、此れ迄、三条の大奥様は、私達の前に現れた事が無かったから…ね。
 だが、漸く、思い出す事が出来た。
 なので、私は、総二郎を非難出来る立場に無い。
 遣って居る事は、まだ、総二郎の方が、随分とマシだろう。」と…。


そして、其の後(あと)を受ける形で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人も、話しし始めるのだった。


「私(わたくし)も、其の事自体、すっかり、忘れて居たわ。
 実は、私(わたくし)は、家元から愛されて居た訳では無い事も、自覚して居たからこ
 そ…。
 愛だの恋だのに、現を抜かして居る総二郎に、一日でも早く、そんな考えを止めさせたか
 ったの。
 其れは、私(わたくし)と同じ様に、後に、親から、其のお相手と別れさせられた事
 で、“後悔したり、悔やんだりする時が来る。”と、私(わたくし)自身、自覚して居たか
 らだったのかも知れない。
 でも、総二郎と優紀さんが羨ましかった事は、事実だったわ。
 だからだったのかも知れないわね。
 優紀さんが、総二郎の前から去った後…。
 総二郎が、“熱を出して、寝込んだ。”と、使用人頭から聞いても、総二郎の下に行くには
 成らなかったの。
 実は、“総二郎の我が儘だ。”と、思って居たから…よ。
 “西門流を継いで行く人間が、そんな事で如何するの?”と、思って居た事も確かよ。
 でも、此れ迄、真面な恋愛をして来なかった総二郎が、優紀さんを失った事で、直ぐ、立
 ち直る事が出来なかった。
 其れが、総二郎の答えだったんでしょうね。
 だからこそ…。
 総二郎には、優紀さんの存在が不可欠で在る事を認識し始めて居た事は、確かだったわ。
 其れに、今では、私(わたくし)自身、“私(わたくし)の後を継いでもらうのは、優紀
 さんが良い。”と、思って居るのよ。
 だから…ね。
 優紀さんには、総二郎の下に戻って貰わないと困るのよ。
 如何かしら、優紀さん…?
 総二郎の下に戻って遣ってくれないかしら?」と…。



だからだったのだ。
此の時の優紀の顔付きは、此れ迄、近い立場の人間だった筈の滋と桜子でさえも、観た事の無い様な顔付きだったのだ。


何故なら…。
其の優紀の顔付きは、驚愕顔と云っても、何時(いつ)も寄りも、更に、目が大きく見開き、口も開いたままの状態…だったのだ。


最も、此れ迄、優紀と近い存在だった幼馴染で親友で在る つくしでさえも、そんな優紀の顔付きを観れば、「きっと、驚愕する事、間違い無し。」と、滋と桜子が言いたく成る様な優紀の顔付きだと云えたのだ。


其れ程迄に、此の時の優紀は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から、そんな話しを聞いた事で驚愕して居たという訳…だったのだ。


なので、返答する事も忘れて居た優紀…だったのだ。



其処で、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から、優紀に、声が掛かったのだ。


「優紀さんが戸惑って居る理由は、良く、分かるわ。
 でも、家元にしても、家元夫人にしても、嘘は言って居ないわよ。
 此れが、全てだと思うのよ。
 勿論、優紀さんが、家元と家元夫人を許せないと言うのなら、其れは、其れで、仕方無い
 と思うけど…。
 如何為さるおつもりなの?
 優紀さんは…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から声を掛けられた事も有りで、漸く、我に返った事で、自身の胸の内を明かし始めるのだった。


「勿論、そう仰って頂いた事は嬉しく思います。
 ですが、本当に、私で宜しいんでしょうか?
 其れに、桜子さんのお祖母様が、私の後ろ盾に成って下さる事も、有り難く思って居ま
 す。
 ですが、其の事で、返って、“桜子さんのお祖母様の負担に成らないか?”と、危惧して居
 ます。
 ですので…。」と、優紀が言い掛けた時…。


桜子が割って入るかの様に、優紀に話しし始めるのだった。


「其れなら、大丈夫ですよ。
 お祖母様は、優紀さんの事を、本当の孫の様に、可愛がって居らっしゃるんですもの。
 其れに、お祖母様は、優紀さんの後ろ盾に成れる事を、誰よりも、喜んで居らっしゃるん
 ですから…。」と、優紀にウインクし乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様も、自身の孫娘で在る 桜子からの話しを受ける形で、優紀に頷いて魅せたのだった。


だからだったのかも知れない。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 桜子のそんなニコニコした顔付きを見乍ら、此の時の優紀は、決心して居たのだ。


「有難う御座います。
 総二郎さんのお傍に居させて頂きます。」と…。



という訳で、其の後の総二郎と優紀の二人は、漸く、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から認められた事と成ったのだった。


なので、其の後の優紀は、滋と桜子と共に、大河原家のリムジンに乗車して、西門家所有の総二郎名義のマンションに向かうのだった。

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