Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 10.
【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 9.』のエピローグ
<『策士』vs.『女策士』>】
実は、“三条の顔の表情に表れて居る。”と、感じて居たにも関わらず、其の時の類は、核心が持てて居ないという理由だけで、自身の心の声を伏せたままにして置いたのだ。
なので、此の時の類は、直ぐには、桜子に反論の言葉さえ、出せずに居たのだ。
だが、其れでも、思い直した此の時の類は、桜子がF4ラウンジを出様として居た時に、桜子の背後から追求し始めたのだ。
何故なら…。
此の時の類には感じ取れるモノが有ったからなのだ。
“三条は、俺と同じ匂いがする。”と…。
云わば…。
此の時の類は、自分自身と桜子は、同じ『策士』だと言う事を感じ取って居たのだ。
だからこそ…。
此の時の類は、桜子を追求し始めて居たのだ。
云う成れば…。
此れぞ、正しく、『策士』vs.『女策士』の火蓋が切られたという訳…だったのだ。
先ずは、司から話しを聞いた桜子が司への返答の言葉を話しした後…。
司だけじゃ無く、総二郎とあきらと和也も、がっかりして居る所に、類は、“三条は、俺達に、何か、隠してる。”と、踏んだ事で、類が桜子に声を掛けるのだった。
「本当に、三条は、牧野の事を調べてくれてるの?
俺達からすれば…。
正直、三条は、牧野の事を、ちゃんと、調べてくれて居るのか?
疑問…何だよね。」と…。
其処で、此の時の桜子は、自分自身の顔色一つ変える事無く、そんな風に、自身に訊いて来た類の方を観乍らも、類に話しし始めるのだった。
「ええ、お調べしてますわ。
でも、F4の皆さんも、既に、ご存知かと思いますが、先輩の情報が、何一つ、出て来ない
んですよね。
ですから、“時間を掛けて、お調べするしか無い。”と、滋さん共、お話しして居ますの。
なので、お調べして居ないという事は、決して、有りませんわ。」と…。
実は、そんな類に対して、シラっと、そんな話しを話しする事が出来た桜子は、考えて居たのだった。
“此れで、花沢さんを負かす事が出来ただろう。”と…。
だが、類は、そんな桜子の考えを覆すかの様に、更に、桜子に訊き始めるのだった。
「だったら、如何して、三条は、F4ラウンジに来ない訳…?
三条は、俺達に、色々と、報告する事も有る筈だよね。
呼んでも居ないのに、和也は、良く、F4ラウンジに来るんだけど…ね。」と、和也の方を観乍ら…。
【実は、此の場に居た和也は、そんな類の話し振りに、不貞腐れて居たのだ。
だが、此の場に居た誰もが、そんな和也をスルーして居たのだ。
何故なら…。
類と桜子のそんな負かし合いを、唯、ジーっと、見詰めて居たから…だったのだ。】
だからだったのだろう。
此の時の桜子は、そんな風に、類から訊かれた事で、反対に、不服そうに、類に訊き返すのだった。
「えっ??
如何して、私が、F4ラウンジに来ないといけないんですか?
今は、先輩も居らっしゃらないのに…。
其れに、もし、私がF4ラウンジに来る必要性が有ったとしても、報告が有る時だけでも良
い筈ですよね?」と…。
だが、其れでも、類は、そう言って来た桜子に言って除けるのだった。
「三条は、良く言うよね?
春期休暇前の三条は、例え、F4ラウンジに牧野が来なくても、良く、F4ラウンジに来て
居たよね。」と…。
「………」
其処で、桜子は、類に言い返せる言葉が見付からなかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の類は、作戦を決行する為に、更に、桜子に話しし始めるのだった。
訊くかの様に…。
「和也から聞いたんだけど…さ。
今、三条は、何時(いつ)も、忙しいらしいね。
如何して、三条は、急に、忙しく成ったの?」と…。
其処で、此の時の桜子は、言うつもりも無かった話しを話しし始めるのだった。
「実は、先輩が行方不明に成ったと知った時…。
優紀さんと連絡を取り合って居たんです。
だから、例え、先輩が居なくても、今でも、滋さんと私は、優紀さんとお会いして居るん
です。」と…。
其処迄、桜子が話しし始めた時…。
司と類が、桜子からの話しに割って入るかの如く、同時に、桜子に訊くのだった。
「『優紀さん』って、誰だ⁉」
「『優紀さん』って、誰の事…⁉」と…。
だからだったのだろう。
其処で、【『優紀さん』について】…。
あきらが、司と類に説明し始めるのだった。
「司は、覚えてるか?
牧野と一緒に団子屋でバイトして居た娘(こ)が居たろ。
『優紀さん(優紀ちゃん)』とは、牧野の幼馴染で親友の娘(こ)の事だよ。」と…。
其処で、漸く、司は気が付いたのだ。
そして、類も、何と無く、思い出して居たのだ。
だからだったのだろう。
司と類の様子を確認した此の時の桜子は、また、話しし始めるのだった。
「実は、優紀さんから相談を受けて居たんです。
優紀さんは、現在、高校のクラブで、茶道部に在籍して居らっしゃるんですが…。
茶道部の顧問の先生から、今期の部長を任命されたそう何です。
なので、私は、優紀さんから相談を受けたんです。
“私は、茶道を始めたばかりで、お茶に関して、まだまだ、疎い所も在るので、何方か、
お茶を教えて下さる方をご存知無いですか?”って…。
だからという訳では無いのですが、私の祖母を優紀さんに紹介したんです。」と…。
だが、此の時の類は、桜子からの話しを聞いただけでは、首を傾げる様な状況だと云えたのだ。
何故なら…。
優紀が忙しいと言うのなら、類とて、話しは分かる。
だが、和也の話しでは、忙しいのは、優紀では無く、桜子なのだ。
だからこそ…。
此の時の類にとって、此処迄の桜子の話し振りでは疑問が残ると言えたのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の類は、其の疑問を桜子にぶつけたのだった。
「だったら、三条は、忙しくない筈だよね?
だって、三条は、其の『優紀さん』とかいう娘(こ)に、三条の祖母さんを紹介しただけ
でしょ!
なのに、何で、三条が忙しい訳…?」と…。
だからだったのだ。
類からそう訊かれるだろうと踏んで居た桜子は、類に返答の言葉を告げるのだった。
即答するかの様に…。
「そうですね。
でも、私が忙しい事は、事実です。
実は、(英徳学園)幼稚舎迄の私は、茶道だけじゃ無く、華道も、着付けのお稽古も、祖
母から教わって居たんです。
ですが、(英徳学園)幼稚舎以降の私は、ドイツに在住して居た事も有り、茶道だけじゃ
無く、華道も、着付けのお稽古も、一切、して来なかったんです。
ですから、良い機会ですし、私も、優紀さんとご一緒に、一から、茶道だけじゃ無く、華
道も、着付けのお稽古も、また、祖母から教わる事にしたんです。
なので、優紀さんより下手だと、旧 華族 三条家の娘としては、シャレに成らないじゃ
無いですか!
という訳で、バイトが有る日の優紀さんのお稽古は無い事に成って居るので、其の日の私
は、優紀さんが居なくても、祖母から特別に教えて貰って居るんです。
実は、そんな風に、私から祖母にお願いした話しなので、祖母と約束したお稽古の時間に
遅れない様に(三条)邸に帰邸して居ます。
ですから、私は、忙しいんです。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の桜子は、“漸く、此れで、花沢さんを負かす事が出来ただろう。”と、また、考えて居たのだった。
だが、其れでも、此の時の類は、如何しても、納得出来ずに居たのだ。
何故なら…。
誰もが納得するで在ろう尤もらしい言葉を連ねて居た桜子だったのだが…。
此の時の桜子が話す話しの内容自体、尤もらしい言葉過ぎて、如何しても、此の時の類には、納得出来る話しでは無かったのだ。
だからだったのかも知れない。
其処で、類は、桜子に言って除けるのだった。
「と言う事は、三条は、其の『優紀さん』とかいう娘(こ)から、何時(いつ)でも、牧野
の情報が得られるという事でしょ!
もしかしたら、其の『優紀さん』とかいう娘(こ)の下には、牧野から連絡が入るかも知
れないもんね。
もし、其の『優紀さん』とかいう娘(こ)の下に、牧野から連絡が入れば、俺達にも報告
くれるよね?」と…。
だからだったのだ。
『YES』と、言わなければいけないそんな状況に、此の時の桜子は、嫌気が差し乍らも、類に返答するのだった。
「そうですね。
もし、『優紀さん』の下に、先輩から連絡が入れば、F4の皆さんにもご報告しますわ。」と…。
だが、此の時の桜子は、F4ラウンジを出る前の最後に、類の方を向き乍らも、類に言って除けるのだった。
「ところで、花沢さん…。
折角の機会ですし、お伝えして置きますわ。
【其の『優紀さん』とかいう娘(こ)】では無く、優紀さんの苗字は、『松岡』と申しま
すの。
『優紀さん』は、先輩の幼馴染で親友の方でも在りますし、其れに、此れからの事も有り
ますので、きちんと、覚えて置いて下さいね。」と、嫌味っぽく…。
だからだったのだろう。
此の時の類は、自身にそう言って来た桜子に、フンっと、そっぽを向き乍らも、知らん顔をするのだった。
という訳で、今回の『策士』vs.『女策士』の一戦は、両者、負かし合った状況と云えたのだ。
云わば…。
何方が勝ったのかは、言えない状況…だったのだ。
だが、此の時の類は、桜子がF4ラウンジを去った後…。
そんな桜子に対して、一矢を報いる為にも、次なる作戦に移ろうとして居たのだった。
そして、F4ラウンジを出た後の桜子は、直ぐ様、F4ラウンジでの出来事を或る人物に連絡するのだった。
