tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  9.




午後の授業を受ける為に、其れ迄、F4ラウンジに居た和也は、一旦、F4ラウンジを出たのだった。


そして、其の後、午後の授業が、全て、終了した後の和也は、桜子の学年(高等部2年生)の教室が在る階に、急いだのだった。


何故なら…。
桜子が帰ってしまっては、元もこうも無いから…だったのだ。



そして、此の時の和也は、慌てて、桜子が教室から出て来る所を捉えて、桜子に声を掛けるのだった。


勿論、此の時の和也は、咄嗟に、桜子の腕を掴んだまま…だったのだ。


「三条さんにお願いが有るんだ。
 今から、僕と一緒に来てくれる?」と…。



だが、此の時の桜子は、勿論、急いで居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、和也を制止し様と、必死…だったのだ。


「ちょっと、青池さん…。
 私は、急いで居るんです。
 何か、私にお話しが有る様でしたら、明日のお昼休みにお願い出来ませんか?」と…。



だが、此の時の和也も、必死…だったのだ。


何故なら…。
其れは、F4からの頼まれ事…だったからなのだ。


其れに、此の時の和也にとっても、つくしの居場所を知る事は、最重要課題…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の和也は、しっかりと、桜子の腕を握ったまま、桜子を引き摺るかの様に、F4ラウンジに連れて行くのだった。



実の事を言うと、和也から腕を掴まれたままの状況だった桜子からして視れば…。
“青池さんから逃れる事は、私でも、容易いと思う。”と、実は、思って居たのだ。


勿論、『和也』という人物は、誰が如何見ても弱々しく見える事は間違い無いのだが…。
此れでも、一応、高等部3年生の青年男性だと云えたのだ。


だからこそ…。
此の時の桜子とて、『和也』という人物に対して、力では、とても、敵う事が出来なかったのだ。


云わば…。
其の事を、すっかり、忘れてしまって居た桜子は、和也に寄って、引き摺られるかの様に、F4ラウンジに連れて来られて居たのだ。



そして、当然の事乍ら、F4ラウンジに連れて来られた桜子は、F4から声が掛かるのだった。


先ずは、あきらが口火を切ったのだ。


「よぉ~、桜子…。
 久し振りだな。
 春期休暇~4月に入ってからだと、俺等 F4とは、久々に、会うんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、そんな風に、自身に訊いて来たあきらを睨み付けるかの様に見乍らも、あきらに訊き始めるのだった。


「一体、如何言う事…何ですか?
 此れでも、私は、忙しいんです。
 ですから、下らない話しなら、帰っても良いですか?」と…。


だからだったのだろう。
あきらに代わって、類が、更に、桜子に訊き始めるのだった。


「三条は、牧野の事を探してくれてる?
 俺達は、既に、行き詰って居るんだよね。
 三条達は、何処迄、牧野の調べが進んでる?」と…。


其処で、其の後(あと)を受けるかの如く、司が、口を開くのだった。


「三条が分かって居る所迄で良い。
 俺等に教えてくれねぇか?」と…。



其の時だったのだ。
此の時の桜子は、司からのそんな話しを聞いた事で、首を傾げ乍らも、ふと、或る事に気が付いたのだ。


“もしかして、道明寺さんは、先輩の記憶を取り戻してる⁉”と…。


だからこそ…。
此の時の桜子は、司に訊けた言葉…だったのだ。


「もしかして、道明寺さんは、先輩の記憶を取り戻したという事で宜しかったのでしょう
 か?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、桜子の顔の表情を見据えた上で、桜子に即答するのだった。


「ああ、牧野の記憶を取り戻した。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の桜子にとって、“道明寺さんの記憶は、如何遣って、戻ったのだろうか?”と、気に成った事も有り、司に訊く事にしたのだった。


「道明寺さんは、如何遣って、先輩の記憶を取り戻したんですか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、桜子に話しし始めるのだった。
つくしの記憶を取り戻した時の話しを…。



其処で、司からのそんな話しを聞いた桜子は、納得した上で、司に告げるのだった。


「そうだったんですか?
 折角、道明寺さんが、先輩の記憶を取り戻されたので、良いご報告が出来れば良かったの
 ですが…。
 申し訳御座いません。
 滋さんも、私も、未だ、先輩の消息を掴めて居ないんです。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、がっかりして居たのだ。


実の事を言うと…。
其れは、勿論、総二郎とあきらと和也にも同じ事が言えたのだ。



だが、類だけは、“三条は、俺達に、何か、隠してる。”と、踏んで居たのだ。


何故なら…。
此の時の類からして視れば…。
“三条の顔の表情に現れて居る。”と、感じて居たのだ。



実は、桜子自身、自他共に認める『策士』…なのだ。


だが、同じ『策士』の部類に属する類からして視れば…。
桜子の顔の表情一つで見破って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の類にとって、“三条は、俺達に、何か、隠してる。”と、容易く、見破る事が出来て居たのだろう。


其処迄、此の時の類が、そんな桜子の様子を見破って居るにも関わらず、まだ、核心が持てて居ないという理由だけで、自身の心の声は、実は、伏せたままにして置いたのだ。



だからだったのだ。
此の時の類は、桜子が此の場(F4ラウンジ)を去った後…。
更に、核心を深める為に、F3に、或る事を提案するのだった。


「また、牧野が住んで居たアパートに行って視る?
 何か、証拠が出て来るかも…よ。」と…。



だからだったのかも知れない。
総二郎とあきらは、実は、同じ事を思って居たのだ。


“牧野が住んでたアパートに行って、此れ以上、何が出て来るんだぁ~⁉
 もしかして、類には、何か、見えてるとか…。”と…。



だが、司は、つくしの記憶を失くして以来…。
一切、つくしが住んで居たアパートに行った事が無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、言えた言葉…だったのだろう。


「ああ、そうだな。
 何か、証拠が出て来るかも知れねぇ…な。
 だったら…よ。
 今から、行こうぜ‼」と…。



だが、此の時の総二郎とあきらは、半信半疑だと言えたのだ。


何故なら…。
例え、つくしが住んで居たアパートに行った所で、“此れ以上、何も出て来ねぇんじゃねぇのか?”と、思って居たから…だったのだ。


其れでも、此の時の総二郎とあきらは、そう思い乍らも、司と類に就いて、つくしが住んで居たアパートに向かうのだった。



実は、此の後の和也は、置いてけぼりを食らって居たのだ。


何故なら…。
和也は、F4の後ろから就いて行こうとして居た時に、司から言われて居たのだ。


「和也…お前は、就いて来なくて良い。
 お前が居ると、ややこしく成るから…な。」と…。


だからだったのだ。
F4の後ろから就いて行こうとして居た和也は、思わず、足止めを食らって居たという訳…だったのだ。


勿論、此の時の和也は、不貞腐れて居た事は言うまでも無かったのだった。

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