打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 18.
【『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 17.』のエピローグ
<司が、つくしを迎えに行った後>】
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と、道明寺総合病院で別れた後の司は、其の足で、直ぐ様、道明寺総合病院の屋上に向かったのだ。
そして、司は、道明寺総合病院の屋上(ヘリポート)にて、待機して居たドクターヘリに乗り込んだのだ。
勿論、西田も一緒に、ドクターヘリに乗り込んだ事は言うまでも無かったのだ。
そして、既に、ドクターヘリにて、準備して居た『フライトドクター』 と 『フライトナース』に、「宜しく頼む。」と、挨拶した司と西田は、其の後、打ち合わせをして居たのだ。
勿論、つくしを連れ戻す為の打ち合わせだった事は言うまでも無かったのだ。
そして、西田は、司に話しし始めるのだった。
勿論、此の事案は、プライベートと言う事で、西田からの司に対する喋り方も、プライベート仕様だった事は言うまでも無かったのだ。
「司様…。
司様の申し出通り、既に、彼方(あちら)には、リムジンを向かわせて折ります。
彼方(あちら)に、ヘリが到着致しましたら…。
リムジンに乗り変えて頂き、牧野様がお世話に成って居りますペンションに向かいます。
楓様より、お達しが御座いました。
“どんなに、牧野様(つくしさん)が拒まれても、諭して、連れて来る様に…。”と…。」と…。
其処で、司は、西田に、言って除けるのだった。
「ってりめぇだろ‼
俺は、つくし…失くしては、生きてはいけねぇんだ‼
其の俺が、つくしを連れて帰らねぇ事が有ると思うか?
ふざけんな!
必ずや、俺は、あいつを諭して魅せる。」と…。
そして、高が数分で、ドクターヘリは、目的地に着いたのだ。
そして、『フライトドクター』 と 『フライトナース』を従えた司は、西田共々、リムジンに乗り込んだのだ。
そして、其の後、司 と 西田 と 道明寺総合病院の『フライトドクター』 と 『フライトナース』を乗せたリムジンは、つくしが、世話に成って居るペンションに到着したのだ。
其処で、司は、運転手がドアを開けるのも待てず、自分自身で、リムジンのドアを開けて、一番に、リムジンから降り、ペンションの中に入ったのだ。
其処で、司を対応したのは、つくしを助けたペンションのオーナー夫人だったのだ。
そして、つくしを助けたペンションのオーナー夫人は、司の前に立ち、司に声を掛けたのだ。
「司君…いらっしゃい!
つくしちゃんは、今、寝て居る様だわ。
其れと、司君に、報告して置かなければ成らない事が有るのよ。
実は、此処(つくしが世話に成って居るペンション)に来てからのつくしちゃんは、食事
が出来ない程、食べ物が喉を通さない様で、栄養剤の点滴生活なの。
だから、司君が思って居る寄りも、きっと、つくしちゃんは、痩せてしまって居ると思う
わ。
だから…ね。
司君…つくしちゃんを見て、ショックを起こさないで…ね。」と…。
だからだったのだろう。
つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人から、そんな話しを聞いた司は、或る事を思い出して、話しし始めるのだった。
「其の時の俺は、全く、気が付いて居なかったんですが…。
実は、俺の知ってるつくしは、食べる事が大好きで、美味しそうな食べ物には、目が無い
様な女…何ですが…。
今、思えば…。
NYに居た時のつくしは、其れ程、食べて居なかった様な気がします。
あの時に、疑問に思えば良かったんでしょうが…。
あの時の俺は、つくしが、NYに渡米して来てくれた事だけで、舞い上がって居たんだと
思います。
ですから…今のつくしの状況は、俺の責任でも在るんです。
ショックを起こしませんので、気に為さらないで下さい。」と…。
そして、司からのそんな話しを聞いたつくしを助けたペンションのオーナー夫人は、更に、司に、話しし始めるのだった。
「そう…だったら、良かったわ。
其れと、司君が、此処(つくしが世話に成って居るペンション)に来る事は、つくしちゃ
んには、伝えて居ないわ。
だから…其のつもりで、居てくれるかしら?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人が、そう判断してくれた事を感謝して居たのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、素直な気持ちのまま、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人に、礼の言葉が言えたのだ。
「はい。
有難う御座います。」と…。
其処で、時間が在る事から、西田は、司の耳に、耳打ちするのだった。
「司様…。
時間が御座いますので、牧野様をお連れしませんと…。」と…。
だからだったのだ。
漸く、其の事に気が付いた司は、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫人に、願い出るのだった。
「申し訳在りません。
つくしがお世話に成って居ります部屋に、連れて行って貰えませんか?」と…。
だからだったのだ。
つくしを助けたペンションのオーナー夫人は、司からの要望に、了承するかの様に、返答するのだった。
「そうよね、分かったわ。
こっちよ。」と…。
そして、つくしを助けたペンションのオーナー夫人は、司を、つくしの部屋へと連れて行くのだった。
そして、つくしの部屋のドアを開けたつくしを助けたペンションのオーナー夫人は、「どうぞ!」と、言い乍ら、司をつくしの部屋へと通したのだ。
其処で、慌てたかの様に、つくしの部屋へと入った司は、一目散に、つくしが寝て居るベッドに向かったのだ。
其処で、驚愕したのは、既に、目を覚まして居たつくしの方だったのだ。
実は、此の時のつくしは、“如何して…⁉”と、心の中で、思い乍ら、そんな司を観て居たのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“如何して…⁉”と、心の中で、思って居た事も有り、『如何して』の『ど』の口の形のまま、(つくしの口は)開いた口が塞がらない状態と成って居たのだ。
其処で、驚愕したまま、声を出せない状況と成って居るつくし寄りも先に、此の時の司は、声を発するのだった。
勿論、ベッドに寝込んだままのつくしを抱き締め乍ら…。
「つくし…探したんだぞ!
お前が居なく成ったと聞いて、俺は、“また、お前に捨てられた。”と、思ったんだぞ‼
何で、お前は、俺に言わなかった?
何時も何時も、お前は、俺には相談無しに、勝手な行動ばかりしやがって…。」と…。
其処で、つくしは、小声で、力なく、司に、謝るのだった。
「ごめんなさい。」と…。
そして、司は、つくしに、“強制だ‼”と、云わんばかりに、言って除けるのだった。
「良いか、つくし…。
お前は、今から、俺と一緒に、ヘリに乗って、道明寺総合病院で、手術を受けて貰う。
今、お前が世話に成ってる此処(ペンション)のオーナー夫人も…。
お前が通院してた総合病院の(つくしの)主治医も、実は、ババアの英徳学園時代の友人
だったんだよ。
だから、お前がどんなに逃げ様共…ババアと俺には、筒抜けだったという訳だ‼
だからこそ…。
お前は、手術を受けなければいけねぇんだよ。
分かったか?
つくし…。」と…。
其処で、つくしは、其れでも、拒み始めたのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしを助けたペンションのオーナー夫人 と つくしの主治医との関係を、司から聞いても…だったのだ。
「でも…。」と、言い乍ら…。
だが、此の時の司は、冷静だったのだ。
だからこそ…。
此の時の司には、つくしに言えた言葉だったのだ。
「あのなぁ~、つくし…。
お前が、今の此の状況のまま、何時迄も、此処(つくしが世話に成って居るペンション)
で、世話に成る訳にはいかねぇんだぞ‼
だからこそ…。
俺と一緒に、東京に戻って、お前は、道明寺総合病院で、手術を受ける。
此れは、お前の為だけじゃねぇ‼
俺の為でも有る。
お前は、俺の前から姿を消しただけで、後悔無く、逝けたかも知れねぇ。
けど…よ。
お前から残された俺は、如何成る?
其の事を知った俺には、後悔だけが、残んだぞ‼
俺の知らねぇ所で、お前を、経った一人で逝かせた事を…。
其の事を、分かってて、お前が、こんな行動をしたというのなら…。
俺は、ぜってぇ、お前を許さねぇ‼
一生、俺の傍で、お前を、閉じ込めて遣る‼
其れで、良いなら…。
お前の好きにしろ‼」と…。
此の時の司は、そんな風に、つくしに言い乍らも、司の目には、涙が溜まって居たのだ。
云わば…。
此の時の司は、『男泣き』して居たのだ。
此の時の司は、自身の涙には、気が付いて居なかったのだが…。
だからだったのだろう。
そんな司の様子を見たつくしは、司の指示に従う事にしたのだ。
「はい。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの口から発せられた言葉が信じられなかったのか?
更に、つくしに訊き始めるのだった。
「つくし…。
“はい。”と、言う事は、“良い。”と、いう意味で良いんだな?
俺と一緒に、道明寺総合病院に、行くんだな?
お前は、手術を受けるんだな?」と…。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、言葉の代わりに、頷くのだった。
だからだったのだ。
司は、道明寺総合病院の『フライトドクター』 と 『フライトナース』 と 道明寺家のSPに、指示を出すのだった。
「今から、つくしを、ヘリに乗せる。
つくしの処置を頼む。
つくしをリムジンに乗せるのも、ヘリに乗せるのも、道明寺総合病院に着いてからも、俺
が、つくしを抱き上げる。
誰も、つくしに、手出しするな‼」と…。
だからだったのだ。
道明寺総合病院の『フライトドクター』 と 『フライトナース』は、司の指示に寄り、つくしの処置を始めるのだった。
そして、処置を終えた道明寺総合病院の『フライトドクター』 と 『フライトナース』は、司に、声を掛けたのだ。
「牧野様の処置が、終了致しました。」と…。
だからだったのだ。
司は、つくしを抱き上げ、西田からの指示の下…リムジンに乗車したのだ。
勿論、此の時の司は、つくしを助けてくれたペンションのオーナー夫妻に、礼の言葉を言って、司とつくしは、此の場(つくしが世話に成って居たペンション)を、後にしたのだった。
「つくしがお世話に成り、有難う御座いました。
此の御恩は、一生、忘れません。
つくしの手術が終了して、落ち着いたら…。
また、つくしと一緒に、お邪魔します。」と、言って…。
だからだったのだ。
つくしを助けたペンションのオーナー夫妻は、「「待ってるよ(わ)。」」と、司に返答した後、リムジンは、発車したのだった。
実は、此の時のつくしを助けたペンションのオーナー夫妻も、道明寺総合病院の『フライトドクター』 と 『フライトナース』 と 道明寺家のSPの誰もが、思って居たのだ。
“司君(司様)は、心底、つくしちゃん(牧野様)の事を、惚れて居る(愛して居らっしゃ
る)のだろう(でしょう)。”と…。
<此の二次小説『打ち上げ花火【浴衣に魅せられて】…<つかつく> 18.』は、一部の
文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>