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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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二人だけの世界【Put it back‼~元に戻してくれ‼~】…<総優>  番外編




【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  7.』のエピローグ
 <総二郎と優紀の其の後>】


其の後の優紀は、大河原家のリムジンから降りて、速足で、其のまま、吸い込まれるかの様に、西門家所有の総二郎名義のマンションのエントランスホールの中に入って行くのだった。


そして、其の時の優紀自身、逸る気持ちを押さえ乍らも、指紋認証を済ませ、オートロックのドアの施錠を解除して、マンションの中に入り、最上階専用エレベーターにて、総二郎の部屋に向かって居たのだ。



そして、総二郎の部屋の中に入った優紀は、西門家の使用人頭と、初めて、会ったのだ。


西門家の使用人頭は、既に、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人のそれぞれから連絡を受けて居た事も有り、今か今かと、優紀の到着を待って居たのだ。


だからだったのだろう。
西門家の使用人頭は、勝手知ったる総二郎の部屋の中に入って来た優紀に声を掛けたのだ。


「優紀さんですね。
 初めまして…。
 私は、西門家の使用人頭を仰せ付かって折ります 〇△(西門家の使用人頭の名前)と申
 します。
 以後、お見知り置きを…。」と…。


だからだったのだ。
優紀も、西門家の使用人頭に挨拶をするのだった。


「お初にお目に掛かります。
 松岡優紀と申します。
 宜しくお願い致します。」と…。



そして、そんな風に、挨拶を交わし合った後の西門家の使用人頭は、更に、優紀に話しし始めるのだった。


「家元と家元夫人のそれぞれから連絡を受けて居たので、優紀さんの事は、家元と家元夫人
 から伺って折ります。
 総二郎様は、此の部屋から優紀さんがお出に成った後…。
 (総二郎が倒れて居た所を手で示し乍ら)此方で、倒れられて居りました。
 そして、其の後、総二郎様は、微熱が続き、其のまま、熱が下がらず、床に臥せってお出
 でです。
 如何か、優紀さんのお力で、総二郎様を復活させて下さいませ。
 宜しくお願い致します。」と…。
「………」


なので、此の時の優紀は、西門家の使用人頭に、何と言って良いのか?
分からず、返答する言葉に苦慮して居たのだ。


だからだったのだろう。
西門家の使用人頭は、そんな様子の優紀に、更に、声を掛けたのだ。


「ですので、優紀さんは、以後、総二郎様のお傍を離れられないという意味ですよ。
 総二郎様の事を、此れからも、宜しくお願い致しますね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、西門家の使用人頭に返答するのだった。


「はい、承知致しました。」と…。



なので、此の時の西門家の使用人頭は、良い返答の言葉を優紀から聞いた事で、優紀に、にこっと、微笑み乍ら、西門邸へと帰る事としたのだった。


「此れからは、優紀さんが、総二郎様のお傍に居て下さるので、此れからの総二郎様は、も
 う、大丈夫でしょう。
 其れでは、私は、此れにて、失礼致しますね。」と…。


勿論、西門邸へと帰る事とした西門家の使用人頭は、優紀に、総二郎の事に関して、あれや此れやと、説明して帰って行った事は言うまでも無かったのだ。


なので、西門家の使用人頭が居なく成った後の総二郎の部屋の中で、其の後の優紀は、西門家の使用人頭からの指示通りに動いて居たのだ。



そして、其の後の優紀は、一度、総二郎が眠って居るで在ろう 総二郎の寝室の中に入り、総二郎の様子を窺う事にしたのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての優紀は、総二郎が眠って居ると思って居たので、そーっと、総二郎の寝室のドアを開けたのだ。


そして、遠目からだと、総二郎の様子が、はっきりと見えなかった事から…。
此の時の優紀は、総二郎が眠って居るベッドの傍迄、近寄ったのだ。



実は、此の時点に於いての総二郎は、目が覚めて居たのだ。
所謂、此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たのだ。


何故、此の時の総二郎は、優紀が、自身の寝室に入って来た事が分かったのか?


其れは、何時も、自身の寝室に入って来る筈の西門家の使用人頭とは違う空気感…だったからなのだ。


だからだったのだ。
此の時点に於いての総二郎には、分かったのだ。


“優紀が、俺の下に戻って来てくれたんだろう。”と…。


なので、此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たという訳…だったのだ。


という訳で、此の時の総二郎からして視れば…。
自身が眠って居るベッドの傍迄、近寄った此の時の優紀は、所謂、総二郎の『思う壺』状態という訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たにも関わらず、優紀が、自身のベッドに近寄って来る事を、今か今かと、笑いを堪え乍ら、待って居たのだ。


そして、其の時の優紀は、総二郎の『思う壺』に嵌ったという訳…だったのだ。



実は、総二郎のベッドに近付いた時の優紀からして視れば…。
総二郎が寝たフリを決め込んで居るとは、露程も思わずに居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、久々の総二郎の寝顔を、覗き込む様に観て居たのだ。


「総二郎さんは、まだ、眠って居る様だわ。」と、言い乍ら…。



其の時だったのだ。
其処で、此の時の総二郎は、自身が考えた作戦を決行したのだ。


其の作戦とは…。
自身を覗き込んで、自身の様子を見て来る優紀の腕を掴んで、自身の方へ倒れさせるというモノ…だったのだ。


優紀自身、此の状況に油断して居たというのか?
此の状況自体、勿論、想定外だった優紀にとって、総二郎の方へ吸い込まれるかの様に、力なく、雪崩れるかの如く、倒れ込んだのだ。


勿論、こう成る事を、予想して居た総二郎からして視れば…。
シメシメの状況…だった事は言うまでも無かったのだ。


なので、此の時の総二郎は、自身の身体の上に倒れ込んで来た優紀が、慌てて、立ち上がる前に、急いで、優紀を抱き締めたのだ。



其処で、慌てたのは優紀の方…だったのだ。


何故なら…。
此の時の優紀は、“自分のミスのせいで、総二郎さんの身体の上に倒れてしまった。”と、思って居たから…だったのだ。


其れに、尚も、此の時の優紀は、“まだ、微熱が下がって居ない総二郎さんの身体の上に倒れるだ何て…。”と、自分自身のミスのせいで、総二郎に無理をさせてしまった事を悔いて居たのだ。



だが、此の時の総二郎は、飄々として居たのだ。


何故なら…。
態と、そうしたのだから…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身の身体の上に倒れ込んで来た優紀に、声を掛けるのだった。


「優紀…。
 俺の所に、戻って来てくれたんだな‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の状況に、其れ処じゃ無い優紀は、其れでも、未だ、慌てて、立ち上がろうとして居たのだ。


だからだったのだ。
“そうさせるか⁉”と、思って居た総二郎は、更に、力を込めて、優紀を抱き締めたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、“まだ、微熱が下がって居ない筈の総二郎さんの何処に、そんな力が有るのだろう?”と、思い乍らも、総二郎に無理をさせたくない優紀は、総二郎から離れ様と、総二郎の身体の上で藻掻いて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“そうさせるか⁉”と、更に、力を込めて、優紀を抱き締めたのだ。



だからだったのだろう。
此の時の優紀は、慌てるかの如く、総二郎に声を掛けるのだった。


「総二郎さん…起きて居らっしゃったんですか?
 取り敢えず、私から、総二郎さんの其の腕を離して下さい。
 総二郎さんは、まだ、微熱が下がって居ないんですよね?
 先程、西門家の使用人頭の〇△(西門家の使用人頭の名前)さんから、話しを伺いまし
 た。
 まだ、無理を為さらないで下さい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そう言って来た優紀を、態と笑うかの様に、言って除けるのだった。


「俺の熱は、もう下がった(笑)。
 優紀が俺の下に戻って来た時点で、俺の熱は、下がったっつーの‼」と…。


だからだったのだ。
総二郎からそんな返答の言葉を聞いた此の時の優紀は、条件反射かの様に、総二郎から抱き締められて居た状況で、総二郎の額に手を伸ばしたのだ。


だからだったのかも知れない。
其処で、優紀は、密かに、思って居たのだ。


“えっ、嘘でしょ!
 本当に、総二郎さんの熱が下がってる⁉”と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“して遣ったり‼”と、ニタっと、笑い乍ら、優紀に言って除けるのだった。


「だから、言ったろ(笑)⁉
 俺は、嘘を付かねぇっつーの‼」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
未だ、総二郎の身体の上で、総二郎から抱き締められたまま、そんな風に、自慢気に、自身に言って来る総二郎に、呆れ乍らも、返答する言葉を失う優紀…だったのだ。


だが、実は、此の時点に於いての優紀は、ニタっと、笑って居た総二郎の顔を見て居なかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀自身、そう思い乍らも、総二郎の身体の上で、如何する事も出来ず、唯、其のまま、総二郎から抱き締められた状況…だったのだ。



其処で、総二郎は、思って居たのだ。


“やっと、俺は、また、優紀との二人だけの世界に戻って来られたんだな。”と…。


何故なら…。
自身の部屋から優紀が居なく成った事で、熱が下がらず、微熱が続いて居た総二郎は、実は、魘されるかの様に、思って居た事が有ったのだ。


“誰か、今の俺と優紀を元に戻してくれ‼(Put it back‼)”と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀が戻って来てくれた事を喜んで居たのだ。
其れが、今の総二郎の状況と云えたのだった。



だからだったのだ。
此の後の総二郎と優紀は、文字通り、二人だけの世界に入って行くのだった。


 
fin

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