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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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航 と 櫂(かい)兄弟の其の後【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編




【『鬼退治~櫂(かい)編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編③』の
 エピローグ<航 と 櫂(かい)兄弟の其の後>】


幼少期の頃の櫂(かい)は、経った一人だけで、『鬼退治』が出来た事で、自分自身の心の脆さは、自然と、無く成り、其の後の櫂(かい)は、自信が付いて居たのだった。


そして、幼少期の頃の櫂(かい)は、其の後、尚一層、自身の兄で在る 航の事を尊敬するのだった。



そして、其の後、時は経ち、英徳学園 高等部2年生に成った櫂(かい)は、大学の進学先を悩み始めたのだった。


だからこそ…。
其の際も、自身の兄で在る 航に相談する事にしたのだった。


其れが決行されたのは、英徳学園 高等部2年に成った櫂(かい)の夏期休暇中の事…だったのだ。



実は、司とつくしの娘で在る あやめもそうなのだが…。
司とつくしの息子で在る 櫂(かい)も、英徳学園 初等部の頃から、英徳学園の長期休暇に入った際には、NYに渡米して居たのだ。


あやめ と 櫂(かい)姉弟の兄で在る 航がNYに滞在して居ると言う事も在ったのだが、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓夫妻の願望でも在ったから…だったのだ。


なので、司とつくしも、“道明寺家の子供として、世界を見て回る事も重要だろう。”と、言う思いも有り、あやめ と 櫂(かい)姉弟をNYに送り出して居たのだ。
勿論、つくしは、あやめ と 櫂(かい)の母親として、不安な思いも有ったのだが…。



なので、夏期休暇中に、NYに渡米した櫂(かい)は、(英徳学園)高等部2年生に成った事で、其の先の進路の悩みを、自身の兄で在る 航に打ち明けるのだった。


「兄さんに訊きたい事が有ったんだよね。」と、先ずは、話しを切り出してから…。


だからだったのだろう。
此の時の航は、自身の弟で在る 櫂(かい)からの話しを聞いて遣るつもりで、自身の弟で在る 櫂(かい)に返答するのだった。


「何を訊きたい訳…⁉」と…。


其処で、櫂(かい)は、自身の兄で在る 航に訊き始めるのだった。


「うん、実は…ね。
 兄さんは、(英徳学園)高等部を卒業した後…。
 NYに渡米する事を決断した時、誰かに、何か言われて渡米する事を決断したの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の航は、“何だ、そんな事か?”と、思い乍らも、自身の弟で在る 櫂(かい)に返答するのだった。


「俺は、父さんが、(英徳学園)高等部を卒業した後…。
 NYに渡米した話しを聞いて、“俺も、父さんの様に、NYに渡米し様!”と、決意した。
 誰に、何か言われた訳じゃ無い。
 俺自身が、俺自身で決めた事…。
 でも、(英徳学園)高等部の卒業を控えて居た俺が、“NYに渡米し様!”と、決意したの
 は、やっぱり、“父さんの様な男に成りたい。”と、言う思いが、幼少期の頃からの俺の中
 に有ったからかも知れないなぁ~。
 『鬼退治』の後の俺は、“ぼく(僕)、大人になった(成った)ら、パパみたいに、強い
 男の人になる(成る)んだ‼”って、父さんに言って居た位…だったから…さ。
 俺は、其の当時から、ずーっと、父さんの様な男に成る為に、頑張って来たのかも知れな
 い。」と…。


其処で、此の時の櫂(かい)は、何気に、自身の兄で在る 航に打ち明けるのだった。


「『鬼退治』の後の俺が、ずーっと、尊敬し続けて来たのは、父さんじゃ無くて、兄さんの
 方だよ。
 其れは、幼少期の頃から、今も、全然、変わらない。」と…。


だからだったのだろう。
自身の父親で在る 司の想いを知って居る此の時の航は、自身の弟で在る 櫂(かい)からのそんな話しを聞いて、思って居たのだった。


“父さんが考えて居た通りに成ったみたいだね。”と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の航は、航 と 櫂(かい)兄弟の父親で在る 司の想いを、自身の弟で在る 櫂(かい)に打ち明けるのだった。
其の時に、自身の弟で在る 櫂(かい)に打ち明けた話しとは…。


司とつくしの息子で在る 櫂(かい)の名前を名付ける際…。
航 と 櫂(かい)兄弟の母親で在る つくしが名付けた自身の名前で在る 『航』の名前の由来に後付けする形で、航 と 櫂(かい)兄弟の父親で在る 司が、『航』の名前の由来に後付けしてくれた事…。


そして、航 と 櫂(かい)兄弟の父親で在る 司が、自身の名前で在る 『航』の名前の由来に後付けした事で、司とつくしの次男の名前を『櫂(かい)』と、名付けた事…を、自身の弟で在る 櫂(かい)に話しして聞かせて居たのだ。


そして、此の時の航は、自分自身の『鬼退治』の際、航 と 櫂(かい)兄弟の父親で在る 司が、自分自身を発奮して居た事も併せて、話しして聞かせて居たのだ。



だからだったのだろう。
此の時の櫂(かい)は、“自分自身の名前の由来に、そんな意味が有ったとは…。”と、思って居たのだった。


何故なら…。
自分自身に名付けられた名前に、そんな意味が有った事を、今の今迄、櫂(かい)自身、知らなかったのだから…。


そして、其の上で、そんな話しを、全て、自身の兄で在る 航から聞いた此の時の櫂(かい)には、納得出来て居たのだった。


“そう言う事だったんだぁ~。
 だからこそ…。
 俺の時の『鬼退治』は、兄さんが発奮してくれたんだね。
 だから、俺は、きっと、兄さんを尊敬する事が出来たんだろうね。”と…。



だが、勿論、鬼役を務めたのが『SP』だった事に関して、英徳学園 初等部4年生の頃には、既に、気が付いて居た事も併せて、此の時の航は、自身の弟で在る 櫂(かい)に打ち明けて居たのだった。


だが、実は、櫂(かい)も、鬼役を務めたのが『SP』だった事を、英徳学園 初等部4年生の頃には気が付いて居たのだ。


だからだったのだ。
其の件に関して、今の今迄、内密にしてくれて居た兄の優しさに触れて、嬉しく思う櫂(かい)…だったのだ。



其処で、此の時の櫂(かい)は、全ての事に関して、納得したかの様に、本来の自分自身の悩み事について、自身の兄で在る 航に打ち明けるかの如く、話しするのだった。


「俺も、来年に成れば、進路を考えて行かないと…でしょ⁉
 だから…さ。
 兄さんに相談したかったんだよね。
 兄さんの様に、NYに渡米して、学業とビジネスを勉強して行くのか?
 姉さんの様に、英徳大学に進んでから、NYに渡米して、ビジネスを勉強して行くのか?
 二者択一…何だと思うんだけど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の航は、あっさりと、自身の弟で在る 櫂(かい)に言って除けるのだった。


「要するに、櫂(かい)自身、早くから、ビジネスを勉強するのか?
 後回しにして、先ずは、大学生活を楽しむのか?
 二者択一…という話しでしょ⁉
 櫂(かい)自身、何方を優先するのか?
 其れは、櫂(かい)自身が決める事だよね⁉」と…。


其処で、其れでも、此の時の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航に訊くのだった。


「そうなのは分かってるんだけど…。
 でも、兄さんが、もし、俺の立場なら、如何する?
 もし、兄さんが、長男として、生まれて来たんじゃ無くて、次男として、生まれて来たん
 だとしたら…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の航は、更に、あっさりと、自身の弟で在る 櫂(かい)に言って除けるのだった。


「息子として、産まれて来た順番じゃ無くて、要は、自分自身の意思でしょ!
 自分は、如何したいのか?
 だからこそ…。
 俺は、(英徳学園)高等部を卒業した後直ぐに、NYに渡米する事に決めた。
 もし、櫂(かい)が、(英徳学園)高等部を卒業した後直ぐ、NYに渡米して来るなら、
 俺は、応援するけど…ね。
 其れが、父さんの俺達 兄弟への想いでも有るんだろうから…。」と…。


だからだったのだ。
其の後の櫂(かい)は、“もう、迷わない。”と、決断した事で、英徳学園 高等部を卒業後直ぐに、NYに渡米して、学業とビジネスを勉強して行くのだった。



勿論、先ず、NYに渡米して直ぐの櫂(かい)は、自身達の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に就いて、修行の日々だった事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
其の当時の航は、自身の祖父で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に就いて居たから…だったのだ。


云わば…。
櫂(かい)の『鬼退治』の為に、日本に帰国して帰って居た頃の航は、既に、自身の祖父で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に就いて居たのだ。


だからだったのだ。
NYに渡米して直ぐの櫂(かい)は、航の時と同様に、自身達の祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に就いて、修行して居たという訳…だったのだ。



そして、其の後、将来の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航の片腕として、道明寺HDには無くては成らない存在に成長する事と成るのだった。



fin

鬼退治~櫂(かい)編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編③




2月4日…立春



自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのつくしへの言付けをスルーした其の後の司は、2月3日の節分の日に、自身が描いたシナリオ通りに、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事にしたのだ。



そして、其の後の司とつくし夫妻の息子で在る 航は、自身の父親で在る 司の誕生日に合わせて、自身の父親で在る 司との約束通り、日本に帰国して帰って来たのだ。


其の事に喜んだのは、自身の兄で在る 航の事が大好きな『櫂(かい)』自身…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航の傍から離れ様とし無い『櫂(かい)』…だったのだ。


そして、司の誕生日を、家族で祝った其の数日後の2月3日の節分の日…。
司 と 航父子(おやこ)は、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行するのだった。



実は、司が描いた【『櫂(かい)』の『鬼退治』】のシナリオとは…。
『航』の時と同様に、鬼の姿に変装したSPを、朝早い時間の櫂(かい)の部屋に侵入させたのだ。


何故なら…。
『航』の時と同様に、2月3日は、平日なのだ。
其の為、『櫂(かい)』の時も『航』の時と同様に、2月3日は、櫂(かい)が通う英徳学園 初等部にて、授業が行われる日…だったのだ。


なので、司は、朝早い此の時間に、鬼の姿に変装したSPを、(自分自身の部屋にて)目覚めたばかりの櫂(かい)に声を掛けさせたのだ。


「悪い子は居ねぇか?」と…。



だからだったのだろう。
『航』の時と同様に、怖がる櫂(かい)は、泣き乍ら、慌てるかの様に、自身のベッドから下りて、自身の部屋を出て、司とつくしの自室の前迄走り、司とつくしの自室のドアを叩いたのだ。


そして、櫂(かい)は、泣き乍ら、司とつくしの部屋のドアの前から、自身の両親で在る 司とつくしに声を掛けるのだった。
其れは、全く、『航』の時と同じ様な言葉…だったのだ。


「パパ、ママ…。
 ドアをあけてぇ(開けてぇ)~。
 おに(鬼)さんがこっちに来るよ‼
 こわい(怖い)よぅ~。」と…。



だが、そんな櫂(かい)の泣き声を聞いても、此の時の司とつくしは、一切、ドアを開け様とし無かったのだ。


其れに、『鬼退治』も2回目とも成れば…免疫が付いて居るのか?
此の時のつくしは、そんな我が子の泣き声を聞いても、一切、泣く事は無かったのだ。
寧ろ、自身の息子で在る 櫂(かい)の事を応援して居たのだ。


“櫂(かい)の将来の為だよ。
 鬼に負けずに、頑張れ‼”と、エールを送り乍ら…。



だが、そんな事だとは知る由も無い此の時の櫂(かい)は、自身の両親で在る 司とつくしの部屋のドアの前で、唯、泣きじゃくって居たのだ。


「おに(鬼)さん~。
 こっちに来ないでぇ~。」と、大声で叫び乍ら…。


勿論、『航』の時と同様に、怖がって居た『櫂(かい)』…だった事は言うまでも無かったのだ。



其処に、司が描いたシナリオ通りに、航が、櫂(かい)の前に現れたのだ。


「櫂(かい)…鬼さんは、怖いよね⁉
 でも、にいには、鬼を倒したけど…なぁ~。
 櫂(かい)は、鬼を倒さないの?
 唯、怖がるだけで良いの?」と…。


だからだったのだ。
櫂(かい)は、自分自身に、そんな風に、声を掛けて来た自身の兄で在る 航の方を向いて、自身の兄で在る 航に訊き始めるのだった。


「でも、どうやって(如何遣って)、おに(鬼)さんをたおす(倒す)の?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の航は、自身の父親で在る 司から手渡されて居た『節分豆』を、櫂(かい)に渡し乍ら、櫂(かい)に奮起させ様とするのだった。


「櫂(かい)…。
 此れで、『鬼退治』してお出で‼
 にいにも、此れで、『鬼退治』して、鬼に勝ったんだから…さ。」と…。


だからだったのだ。
自身の兄で在る 航から、そんな風に、言われた事で、『鬼退治』する気に成った『櫂(かい)』…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の櫂(かい)は、鬼が怖くても、鬼を倒す事にしたのだった。


だからこそ…。
此の時の櫂(かい)は、しっかりとした口調で、自身の兄で在る 航から『節分豆』を受け取り、自身の兄で在る 航に返答したのだった。


「うん、ぼく(僕)も、にいにと同じよう(様)に、これ(此れ)で、『おにたいじ
 (鬼退治)』、がんばって(頑張って)くる(来る)ね。」と…。


其処で、此の時の航は、自身の母親で在る つくし同様に、そんな櫂(かい)にエールを送るのだった。


「そうだ、其の意気だよ、櫂(かい)っ‼
 にいには、櫂(かい)が、鬼を倒す迄、此処で、見て居て上げるから…さ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航に、「うん。」と、頷き乍ら、『鬼退治』を決行するのだった。



其処で、此の時の櫂(かい)も、『航』の時と同様に、幼稚舎 や 初等部で習った節分のの掛け声の言葉を口にするのだった。


「おにはそと(鬼は外)…。
 ふくはうち(福は内)…。」と…。


云わば…。
此の時の櫂(かい)は、鬼役のSPに、そんな風に、叫び乍ら、『節分豆』を投げ付けて居たのだ。
そして、其の後の鬼役のSPは、櫂(かい)の前から退散したのだった。



だからだったのだろう。
其の後の櫂(かい)は、自分一人だけで、『鬼退治』して居る姿を、傍で、ずーっと、観て居てくれた自身の兄で在る 航に、自慢気に言って除けるのだった。


「にいに…。
 ぼく(僕)、『おにたいじ(鬼退治)』、出来たよ‼
 見ててくれた?」と…。



だからだったのかも知れない。
自身の目の前で、経った一人だけで、『鬼退治』して居る自身の弟で在る 櫂(かい)のそんな姿を観て居た此の時の航は、既に、泣きそうに成って居たのだ。
もう、すっかり、櫂(かい)の目には、涙は無かったのだが…。


だが、其れでも、此の時の航は、自分自身の時と同様に、経った一人だけで、『鬼退治』出来た櫂(かい)の事を労って居たのだ。


「凄いよ、櫂(かい)っ‼」と、言い乍ら、櫂(かい)の頭を撫ぜて遣って居たのだ。



そして、其の後の櫂(かい)は、『鬼退治』する事が出来た事で、自身の両親で在る 司とつくし と 自身の姉で在る あやめに、自慢気に、『鬼退治』の時の事を話しするのだった。


そして、更に、其の後の櫂(かい)は、2月3日の節分に『鬼退治』出来た事を、自身の兄で在る 航の時と同様に、英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師 や クラスメイトに、自慢気に話しするのだった。


だからだったのだろう。
『航』の時と同様に、英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師から、つくしの下にTELが入ったのだ。


実は、英徳学園 初等部では、2月3日の節分の時の『(航の)鬼退治』の出来事が、伝説化して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師からの連絡は、つくしへの報告のみ…だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、其の後の櫂(かい)は、経った一人だけで、『鬼退治』が出来た事で、自信と成り、自身の心の脆さは、既に、無く成って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
更に、其の後の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航の時と同様に、英徳学園 高等部を卒業後…NYに渡米する事を決断するのだった。


なので、其の後の櫂(かい)は、尚一層、自身の兄で在る 航の事を尊敬したのだった。


そして、司の思惑通り、其の後の自身の息子達で在る 航 と 櫂(かい)の兄弟は、上下関係も含めて、此の関係が続いて行く事と成るのだった。



だからだったのだ。
其の後の司は、自身の息子達で在る 航 と 櫂(かい)のそんな兄弟関係を観て居て、勿論、『破顔』状態…だった事は言うまでも無かったのだ。


云わば…。
其の後の司の顔付きは、何もかも、自分自身の思惑通りに『コト』が進んだ事に寄り、『破顔一笑』と、云えたのだった。




fin

鬼退治~櫂(かい)編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②




2月3日…節分



日本での年末年始の休暇を終えた事で、司とつくしの息子で在る 航がNYに戻った直後、司は、つくしに話しし始めたのだった。


「航と話ししたんだけど…な。
 櫂(かい)も、もう直ぐしたら、(初等部)3年に成る事だし…よ。
 “櫂(かい)にも、そろそろ、『鬼退治』を決行してぇ‼”と、思う。
 良いよな、つくし…?」と、訊くかの様に…。



実は、つくしも、“そろそろだろう。”と、思って居た事も有り、覚悟し始めて居たのだ。


だからだったのだろう。
そんな話しを、自身の夫で在る 司から聞いたつくしは、覚悟を決めて居た事も有り、司に返答するのだった。


「司は、航の時みたいに、“櫂(かい)にも、そろそろ、『鬼退治』を決行するんだろう
 なぁ~。”と、思って居たからこそ、私自身、既に、覚悟は出来てた。
 其れに、今の司にとって、櫂(かい)に『鬼退治』をさせる事が重要…何じゃ無く
 て…。
 櫂(かい)に、航の事を尊敬させる事…。
 そして、年の離れた兄弟同士で在ったとしても、“お互いを支え合って、道明寺HDを守り
 立てて行って欲しい。”って、司は、思って居るんじゃ無いの?
 だからこそ…。
 産まれて来た次男の名前を名付ける際…。
 司は、私が名付けた『航』の名前の意味を後付けしたし…。
 其れだけじゃ無く、司は、『航』という名の名前の後付けの意味に合わせて、産まれて来
 た次男の名前を『櫂(かい)』と名付けたんでしょ!
 だからこそ、航が日本に帰国して帰って来た時に合わせて、航と、此の件を相談して、
 【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事にしたんじゃ無いの!
 でも、司 と 航の二人だけで話しする何て…酷く無い?
 私は、除け者ですか?」と…。


だからだったのかも知れない。
全て、自身の妻で在る つくしにバレて居る事を知った司は、驚愕し乍らも、再度、自身の妻で在る つくしに訊くのだった。


「ほんとに、其れで、良いのか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、態々、再度、自分自身に確認して来る自身の夫で在る 司に、呆れ乍らも、返答するのだった。


「良くも悪くも…。
 其れが、将来の航 と 櫂(かい)の為…何でしょ!」と…。


そして、「ああ。」と、言い乍ら、自身に頷いて魅せた自身の夫で在る 司の反応を見た後のつくしは、更に、自身の夫で在る 司に言って除けるのだった。


「だったら、私は、何も言えないじゃん!
 其れに、航とは、既に、シナリオが出来上がってるんでしょ⁉
 其れにも、私は、参加させて貰えなかったんだから…。
 良いわよね、父子(おやこ)って…。
 お互いを分かり合えて…。」と、自身の夫で在る 司を恨めしそうに観乍ら…。



そして、其の後の司 と 自身の息子で在る 航は、つくしからの了承が得られた事で、心置き無く、2月3日の節分の日に、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事としたのだった。


また、自身の息子で在る 航から事情を聞いたと言う事で、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から連絡を受けた司は、此れまた、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保からの承認を得られた事で、更に、心置き無く、2月3日の節分の日に、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事にしたのだった。



だが、経った一つだけ、或る事が気掛かりに成る司…だったのだ。


実は、経った一人だけ、此の件に関して、司 or 航から話しを聞かされて居ない者が居たのだ。


そうなのだ。
其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。


実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、何もかも話しが決まった状況で、自身の夫で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から話しを聞いて知って居たのだ。


最も、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、“(自身の孫息子で在る)航から、話しを聞きたかった。”と、言う思いが有った事は、事実…だったのだ。


其れでも、もし、自身の孫息子で在る 航から言えないのだとしたら…。
“(自身の息子で在る)司から、此の話しの件を聞きたかった。”と、言う思いが有った事も、また、本音…だったのだ。



実は、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保という人は、普段、自身の息子で在る 司に、御自ら、連絡を入れる様な人物では無かったのだ。


だからだったのだろう。
自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保から、リモートにて、そんな連絡を受けた此の時の司は、驚愕するのだった。


「航の時と同様に、2月3日の節分の日に、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を
 決行するらしいな。
 其れで何だが…実は、楓が怒ってるんだよ。
 “私(わたくし)は、司からも、航からも、何も聞いて居りませんが…。
  其れは、如何言う意味でしょうか?”って…な。
 “自分一人だけ、除け者にされた。”と、でも、思って居るのかも知れん。
 という訳で、一応、司の方から、ちゃんと、楓に伝えて置きなさい。
 良いな、司…?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の本音は、“面倒臭ぇなぁ~。”と、思って居たのだ。


だが、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を怒らせれば、後々、厄介な事に成る事を知って居る此の時の司は、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に返答するのだった。


「ああ、分かった。」と…。



だが、此の時の司は、自身の息子で在る 航に嫌味の一つでも言わないと気が済まない状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の息子で在る 航に嫌味を言う為に、連絡を入れるのだった。
勿論のリモートにて…。


「航…。
 何で、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】の件を、先に、航の口から、ババアに
 言って置かなかったんだ?
 お陰で、親父から、頼まれちまっただろ?
 “(ババアに)伝えて置きなさい。”って…よ。
 ババアに連絡を入れるのは良いけど…よ。
 嫌味でも言われて視ろ!
 面倒臭ぇ事、此の上ねぇだろ‼
 だから…な。
 航から、ババアに言って置いてくれねぇか?」と…。


だが、航からの返答の言葉は、つれない言葉…だったのだ。


「何で、俺から、祖母さんに伝えるの?
 父さんが、祖父さんに頼まれたんでしょ!
 だったら、父さんから、祖母さんに伝えるべきでしょ!」と…。


だからだったのだろう。
此の時点に於いて、既に、司 と 航父子(おやこ)の間では、擦り合いに転じて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、自身の息子で在る 航に訊き始めるのだった。


「何で…だ?
 お前は、ババアとは、同じNYに居んだろ?
 何で、ババアに言えねぇんだよ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の航は、面倒臭そうに、自身の父親で在る 司に言って除けるのだった。


「ここ最近の祖母さんは、事在る毎に、“航は、将来の事を考えて居ないのかしら?”って、
 俺に聞いて来る様に成ったんだよ。
 だから…さ。
 ここ最近の俺は、祖母さん寄りも、祖父さんと一緒に居る方が、楽な訳…。
 だから、“祖父さんから休みを貰わなきゃあ。”と、思って居たから…さ。
 休みの件を、祖父さんに相談した訳…。
 祖父さんに相談すれば…。
 俺から、態々、祖母さんに言わなくても、“どうせ、祖父さんから祖母さんに伝わるだろ
 う。”と、思って居たし…。
 其れに、祖父さんから祖母さんに伝わった訳でしょ!
 だったら、其れで、良いんじゃ無いのかな?
 其れでも、祖母さんに伝えないといけないのなら、祖父さんから頼まれた父さんが、祖母
 さんに伝えてよ。
 俺は、知らないから…さ。」と…。



だからだったのだろう。
仕方無くと言うべきか?
自身の息子で在る 航から、そんな風に、言われてしまった此の時の司は、此の件をつくしに頼んだのだった。


「つくしから、ババアに伝えて置いてくれ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“司は、今更、お義母様に言い辛いんだろう。”と、悟った事で、司に了承するのだった。


「はいはい、分かりましたよ。」と、嫌味っぽく…。


しかも、此の時のつくしは、「どうせ、お義母様には、言い辛いんでしょ!」と、言う言葉を喉の奥に引っ込めて…。



そして、其の後のつくしは、航の時と同様に、2月3日の節分の日に、例の【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事を、自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告するのだった。
勿論のリモートから…。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、リモートからだったとしても、自身の義娘で在る つくしの顔を見られた事で喜んで居たのだが、其れでも、自身の義娘で在る つくしに言って除けるのだった。


「道明寺家の男性達は、本当に、如何成って居るのかしら?
 母親 や 祖母に、何故、ちゃんと、言えないのかしら?
 経った一言、話しするだけでしょ!
 そう思わない、つくしさん…?
 私(わたくし)は、本当に、信じられないわ。
 だから…ね。
 つくしさん…ちゃんと、司に言って置いて頂戴‼
 “其れ位、貴方の方から連絡して来なさい。”って…。」と…。


なので、此の時のつくしは、「はい、わかりました。」と、自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えた後…。
自身の姑で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から言付かった件を、自身の夫で在る 司に報告するのだった。


「お義母様は、怒ってらしたわよ。」と、付け加える事を忘れずに…。


だが、其の後の司は、此の件に関して、スルーするのだった。



そして、其の後の2月3日の節分の日…。
司は、自身が描いたシナリオ通りに、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行するのだった。