自身の孫娘で在る 桜子から、優紀の話しを聞いた其の後の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、怒り心頭のまま、西門邸に向かうのだった。
実は、此の日の西門邸では、主役で在る筈の総二郎が不在のまま、西門家 と 総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親との食事会が催されて居たのだ。
勿論、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性も、自身の両親と共に、此の日の食事会に参加して居たのだ。
其処に、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が現れたという訳…だったのだ。
勿論、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様のそんな怒り心頭の様な顔付きを観た総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人 と 総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親は、驚愕だった事は言うまでも無かったのだ。
だが、実は、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性本人は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、如何言う女性(老女)で在るのか?
一切、知らなかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に、不躾な物言いをしてしまったのだ。
「何方か?
私(わたくし)は、存じ上げませんが…。
此の場に、呼ばれて居らっしゃらない方が入って来られるとは、失礼ですわよ。
此れですから…困るのよね⁉」と…。
実は、其れでもまだ、怒りを抑えて居た桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様では在ったのだが…其処で、等々、完全に、切れてしまったのだ。
「貴女かしら?
次期家元の婚約者だと、触れ回って居らっしゃるのは…?
此方のお嬢さんのご家族は、何方かしら?」と…。
実は、此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様には、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性が誰の娘で在るのか?
分かって居乍らも、敢えて、そう訊いて居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に、平謝り状態…だったのだ。
「申し訳御座いません。
私共の躾(しつけ)がなって居ない様で…。」と…。
其れでも、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の顔の表情は、怒り心頭のまま…だったのだ。
だからだったのかも知れない。
其処で、漸く、此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、悟って居たのだ。
“此の方は、私(わたくし)の両親でさえ、服従し無ければ成らない様な人物なのかも知れ
ない。”と…。
なので、此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、其れ以上の言葉を発する事無く、俯いたまま、唯、じーっとして居たのだ。
何故なら…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の顔を観る事が出来無かったから…だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性のそんな様子を観た事で、矛先を変えるかの如く、今度は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人の方をジーっと見乍ら、言って除けるのだった。
「主役で在る筈の総二郎さんが不在のまま…。
此の様な席を設けるとは、親として、如何言うお気持ちかしら?
総二郎さんは、今、寝込んで居るそうじゃ無いの?
家元…貴方は、お母様から、そんな風に、教育を受けたのかしら?
寝込んで居る息子よりも、此の場が、そんなに大切なのかしら?」と…。
其処で、総二郎の父親で在る 西門流 家元が、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に返答し様とする寄りも早く、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の方が、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に訊き始めるのだった。
勿論、此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様からのそんな話しを聞いた事で、俯いて居た頭を、素早く、持ち上げ乍ら…だった事は言うまでも無かったのだ。
「えっ??
総二郎様が寝込んで居らっしゃるんですか?
お仕事では無くて…。」と、総二郎の父親で在る 西門流 家元の方を観乍ら…。
実は、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、此の場に居ない総二郎の事を言い訳する為に、「次期家元は、本日、仕事の為に、欠席させて貰います。」と、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の家族に伝えて居たのだ。
だからだったのだ。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様からのそんな話しを聞いて、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性本人だけじゃ無く、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親も、驚愕して居たのだ。
だからだったのだろう。
言い辛そうにして居る 総二郎の父親で在る 西門流 家元の顔付きを観た総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、悟って居たのだ。
“此の方(桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様)が仰って居るお話しが、本当の
事なのだろう。”と…。
なので、此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性は、慌てるかの様に、続きの言葉を言い始めるのだった。
「でしたら、私(わたくし)は、今から、総二郎様の下に参りますわ。
此の私(わたくし)が、総二郎様の看病をさせて頂かなくては…。」と…。
其処で、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、呆気に取られたかの様に、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性に言って除けるのだった。
「良いかしら?
貴女は、総二郎さんにとって、必要の無い女性なのよ。
と言う事は、総二郎さんが必要なのは、別の女性よ。
ですから、総二郎さんの下には、総二郎さんが必要として居る女性を行かせます。
宜しいわよね、家元、家元夫人…?」と…。
其処で、驚愕して居たのは、名指しされた総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人だけでは無かったのだ。
実は、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性と其の両親も、また、驚愕して居たのだった。
だからだったのだろう。
総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性と其の両親は、同時に、声を発するのだった。
「如何言う意図を以って、其の様なお話しを為さってお出でなのか?
私には理解出来ません。
詳しく、お話し下さいませんか?」
「娘が必要無いだ何て…如何言う意味でしょうか?」
「私(わたくし)は、総二郎様の婚約者…何です。
私(わたくし)が必要無いだ何て…失礼じゃ御座いませんか?」と…。
だからだったのかも知れない。
名指しされた総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人も、其の後(あと)を受けて、(名指しした本人で在る)桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に訊き始めるのだった。
「大奥様…申し訳御座いませんが、私共に分かる様に、お教え願えませんでしょうか?」と…。
だからだったのだ。
此処だとばかりに、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、此の場に居る面々に向かって、言って除けるのだった。
「優紀さんは、私(わたくし)の愛弟子です。
しかも、孫娘の桜子同様、私(わたくし)が孫の様に可愛がって居るお嬢さんです。
其の意味が、あなた方に、お分かりに成らない訳が無いわよね?
ですから、本日を以って、優紀さんの後ろ盾は、此の私(わたくし)です。
此れで、文句は有りませんね。
優紀さんの此れからは、もう、一般家庭出身のお嬢さんでは在りません。
まさか、優紀さんの後ろ盾が、“此の私(わたくし)では不満…。”とは、仰らないわよ
ね?
でしたら、全ての重鎮の皆様方に集まって貰って、審議しましょうか?
あなた方(総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性と其の両親)が相応
しいのか?
此の私(わたくし)が後ろ盾に成った優紀さんが相応しいのか?
宜しいのよ、審議しても…。
“あなた方(総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親)が、如何
言う手を使って、全ての重鎮の皆様方を口説き落としたのか?”と、いう事も含めて、
審議しましょうか?」と…。
実は、此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、全てを調べ上げた上で、西門邸に出向いて居たのだ。
勿論、此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、此の場に居る面々を威嚇する意味でも、立ったまま、話しして居たのだ。
そんな桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の姿を観て居た総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親は、悟って居たのだ。
“大奥様は、本気なのだろう。
全てを把握した上で、私(わたくし)達を威嚇して居るのだろう。”と…。
だが、此の時点に於いての総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親が、陰で、西門流の重鎮達を買収する様な真似をして居た事を知らなかったのだ。
だからだったのだろう。
そんな話しを、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様から聞いた事で、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に感謝するのだった。
勿論、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に感謝の意を述べたのは、代表かの様に、総二郎の父親で在る 西門流 家元だった事は言うまでも無かったのだ。
「大奥様…今、お話しをお伺いして置いて、良かったです。
もし、此の話しを知らないまま、総二郎を結婚させて居たら、とんでも無い事に成って居
ました。
感謝申し上げます。」と…。
そして、其の上で、此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居る女性の両親に、態と、それぞれ、言って除けるのだった。
「此の婚約の話は無かった事にして貰おう。
大奥様が優紀さんの後ろ盾に成って下さるので有れば、大奥様が仰る通り、総二郎にとっ
て、必要な女性と結婚させるべきだろう。」
「ええ、そうですわね。
私(わたくし)は、元々、聡明な女性で在る 優紀さんの事を認めて居りましたの。
あれだけ、女遊びの酷かった総二郎を立て直してくれたんですもの。
当然ですわね。
ですから、私(わたくし)は、“優紀さんが一般家庭出身の女性で無ければ…。”と、残念
に思って居た位だったんですから…。
なので、優紀さんが、私(わたくし)の後を継いでくれるなら、申し分無いですわ。」と…。
という訳で、話しを終わらそうと、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に言って除けるのだった。
「では、此の婚約の話は、無効…。
まぁ~、破棄と云っても良いのかしら?
兎に角、総二郎さんと優紀さんの婚約の話については、また、後程と致しましょう!」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居た其の女性は、納得がいかないと云わんばかりに…。
また、しかも、当事者だと思って居るが故に、自分自身を蔑ろにして迄、話しを進めて居る桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人に、文句の一つも言いたかったのだ。
「私(わたくし)は、納得いきません。
行き成り、此の場で、婚約破棄されても、納得いく訳が有りません。」と…。
だが、此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、飄々としたモノ…だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、態と、総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居た女性を怒らせるかの様に、それぞれ、言って除けるのだった。
「訳は、ご自身の両親に訊きなさい。
貴女の両親には、西門流の重鎮としての立場を下りて貰う事にする。
三条家の大奥様を怒らせた罪は重いんだよ。」
「其れに、貴女には無理だったかも知れないわね。
総二郎の世話は…。
其の点、優紀さんは、総二郎の扱い方に手慣れたモノ…だったわ。
そう言う事ですから…。」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居た女性は、其れでも、実は、言いたかったのだ。
「私(わたくし)にも出来ますわ。」と…。
だが、自身の両親で在る 総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居た女性の両親が、其れ以上、言わさなかったのだ。
“其れ以上、何も言うな‼”と、言わんが如く、首を振り乍ら…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎が承諾して居ない総二郎の婚約者とされて居た女性は、其れ以上、何も言う事が出来ず、敗北するしか無かったのだ。
そして、其の後の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 桜子の誘導に寄り、先ずは、優紀と会う事と成ったのだ。
だからだったのだ。
其の後の総二郎と優紀の二人は、漸く、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から認められた事と成ったのだった。