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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ①



【プロローグ】


牧野つくしは、日本最高峰の国立大学を卒業後…。
道明寺HDに入社して、早1年が経ったのだ。



実は、牧野つくしが、道明寺HDの入社試験を受けた際の最終面接の面接官は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。


其の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が牧野つくしの面接をした時の印象は、自身の中に、強烈に、鮮明に残る程…だったのだ。



と言うのも、其の時の牧野つくしの瞳(め)は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を射る様な眼差し…だったのだ。


実の事を言うと…。
其の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、先ず、面接会場に入室して来た牧野つくしのそんな瞳(め)に、“彼女とは、何か、因縁めいたモノを感じるわ。”と、思って居た程…だったのだ。


そして、其の次に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の印象に残って居る牧野つくしとは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの質問にも、物怖じする事無く、ハキハキと、返答して来る処…だったのだ。


此れだけで、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、『牧野つくし』の内定を決めたのだ。


そして、実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、牧野つくしの配属先を、此の時点で、決めて居たのだ。


何故なら…。
道明寺HDにとって、此の当時の司は、『負の遺産』を生んでしまったと言っても過言じゃ無い程…だったのだ。


勿論、其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとっても、自身の息子で在る 司は、『負の遺産』と云えたのだ。



実は、『司』と云う男は、英徳学園 初等部 高学年に通って居た頃から…。
自分自身にとって、『気に入らない者は排除する』と、言ったスタンスを、徐々に、崩そうとし無く成ったのだ。


だからだったのだろう。
此の当時の『司』と云う男は、常に、誰に対しても、暴力的な態度を崩そうとし無かったのだ。



と言うのも、そんな司の暴力的な態度に酷さを増したのは、司が英徳学園 中等部に入った頃から…だったのだ。


何故なら…。
英徳学園では、絶対的な王者で在り、王様…だったからなのだ。


実は、其れだけでは無く、他人を近寄らせないオーラが、常に、『司』と云う男には、存在して居たのだ。



だからだったのだ。
英徳学園では、誰も、『司』と云う男に逆らう事が出来ない程…だったのだ。


其れに、誰もが思う『司』と云う男は、世間的な物事が合って居様共、間違って居様共、そんな事は、全く、関係なく、何処から出て来るのか?
常に、漲る(みなぎる)自信が溢れて居る様な男…だったのだ。


云わば…。
英徳学園に通って居た当時からNY在住だった当時の『司』と云う男は、自分自身の考えは正しくて、自分自身に対しては、「『イエスマン(ウーマン)』で無ければ、用はねぇ‼」と、言って除ける様な男…だったのだ。



だからだったのだろう。
道明寺家のSPから、自身の息子で在る 司の報告が入って来る度に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、お金で解決して来たのだ。
慰謝料という形で…。


だが、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の為に、後悔して居たのだ。


“(自身の息子で在る 司に対する母親としての自身の行動の全てに寄って)其れは、物語
 って居るのだろう。”と…。



だからだったのだ。
自身の息子で在る 司を、“真っ当な男にする為には、如何すれば良いのか?”と、常に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭を悩まし、課題にも成って居たのだ。


何故なら…。
道明寺HDの重役達の間では、司の解任請求が出る程…だったのだ。



実は、司は、NYの大学を卒業した事を機に、専務に昇格して居たのだ。
勿論、此の当時の司は、自身の其の専務の昇格に対しても、“遅ぇ位ぇだろ?”と、思って居た程…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の当時の司は、更に、威圧感の在る男に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
道明寺HDの重役達の間で、司の解任請求が出た事は、当然だったのかも知れない。



だが、当の『司』と云う男は、其れでも、そんな事にも、一切、動じる事無く、威圧感の在る男…だったのだ。


何故なら…。
道明寺HDという企業は、前身で在る 道明寺財閥当時から、此れ迄、『世襲制』を貫いて来たのだ。


だからこそ…。
道明寺財閥の御曹司で在り、道明寺HDの後継者で在る 司は、思って居たのだ。


“俺が、道明寺HDを継ぐのは、当然だろ‼”と…。



だが、英徳学園 高等部当時迄の司は、道明寺家の息子として産まれて来た事を恨んで来たのだ。


其の司が、英徳学園 高等部を卒業後…。
NYに渡米した事を機に、ビジネスの面白さを知った事で、起業家として、目覚めたと言う事なのだろう。



其の事自体…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、良い誤算だと云えたのだ。


だからだったのだ。
自身の息子で在る 司を、“真っ当な男にする為には、如何すれば良いのか?”と、常に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭を悩まし、課題にも成って居たという訳…だったのだ。



そう考えて居た時に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の目の前に現れたのが、『牧野つくし』…だったのだ。


云わば…。
『牧野つくし』を観た時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思って居たのだった。


“司には、意志の強い女性の方が良いのかも知れない。
 常に、司に対して、『YES』ばかり言う様な女性じゃ無くて、他人(ひと)を射る様な眼
 差しで、意志の強そうな彼女の様な女性が、司には、良いのかも知れない。”と…。



だからだったのだ。
そんな風に、思って居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、『牧野つくし』の配属先を、『道明寺HD 日本支社 秘書室』にしたのだ。


そして、其れから一年後の司を、『道明寺HD NY本社』から、『道明寺HD 日本支社』に転勤させたのだ。


そして、司の役職は、本社付けでは、『専務』で在り、『道明寺HD 日本支社 支社長』としたのだ。


其れに伴い、司の教育係でも在る 西田も、『道明寺HD 日本支社 秘書室』勤務と成ったのだ。


勿論、西田は、司の第1秘書に変わりは無いのだが、『道明寺HD 日本支社 秘書室 室長』と、成ったのだ。



実は、此れ迄、司には、西田以外の秘書は存在し無かったのだ。
だが、司が『道明寺HD 日本支社』勤務に成った事で、司に第2秘書を据え置く事と成ったのだ。


其れが、『牧野つくし』…だったのだ。
勿論、取り敢えず、最初は、『内勤秘書』としてだったのだが…。



そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、『牧野つくし』の教育係に任命されたのが、西田…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の西田は、悟って居たのだった。


“其れだけ、牧野さんは、(道明寺)社長からの期待値が高いという事なのだろう。”と…。


勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしが道明寺HDに入社してからの此の一年間を見て来たからこそ…。
『牧野つくし』への信頼度が高く成って居たと云えたのだ。



という訳で、司とつくしは、『道明寺HD 日本支社』にて、巡り合ってしまったのだった。




<此の二次小説『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  プロローグ①』は、文
 面の中に、『暴力的な態度』というフレーズが入って折ります。
 此のフレーズは、昨今では相応しくない言葉では在りますが、話しの流れ上、文面として
 記載させて頂きました。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>  まえがき




皆様、こんにちは!
amiです。


何時も、『tukatuku-inotiのブログ』をご覧下さり、有難う御座います。



実は、此の二次小説『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>』は、TVの情報番組を拝見してして居た時…。
此の度の世界的な情勢に寄り、アナウンサーの方が仰って居た『在宅ワーク』 や 『リモートワーク』と、言ったフレーズを聞いて居て、ふと、妄想した二次小説と成ります。


しかも、此の二次小説『在宅ワーク~リモートワーク~…<つかつく>』は、ふとした瞬間に、頭に浮かんだ妄想…だったんです。


如何言ったら良いのか?
今と成っては、私にも、全く、分かりませんが…。


なので、其の後は、取り敢えず、頭に浮かんで来た妄想を、続けるかの様に、妄想し続けて居ました。



という訳で、本当は、既に、投稿済みの二次小説の番外編か何かで、投稿し様かと考えて居たのですが…。
如何やら、其れは、難しいという事に気が付き、如何し様かと思い悩んで居た所…。
其れこそ、ふと、カレンダーを観て居て、気が付いた事が有ったんです。


2月14日が『Valentine’s Day』で在るという事を…。


なので、“如何にかして、『在宅ワーク』 や 『リモートワーク』と、言ったフレーズに、2月14日の『Valentine’s Day』を組み込めないだろうか?”と、思い悩んだ結果…。
妄想に至った次第です。


何か、無理が有り過ぎる程、有り過ぎるのですが…。
其処は、『二次小説の世界』と、スルーして貰えると有難いです。


了承の程、宜しくお願い致します。



また、お詫び…何ですが…。
2月14日の『Valentine’s Day』迄、日にちが有りますので、先ずは、『プロローグ』からと成ります。


其処も、了承の程、宜しくお願い致します。



こんなamiでは在りますが…。
此れからも、『tukatuku-inotiのブログ』を宜しくお願い致します。



ami

二人だけの世界【Put it back‼~元に戻してくれ‼~】…<総優>  番外編




【『Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  7.』のエピローグ
 <総二郎と優紀の其の後>】


其の後の優紀は、大河原家のリムジンから降りて、速足で、其のまま、吸い込まれるかの様に、西門家所有の総二郎名義のマンションのエントランスホールの中に入って行くのだった。


そして、其の時の優紀自身、逸る気持ちを押さえ乍らも、指紋認証を済ませ、オートロックのドアの施錠を解除して、マンションの中に入り、最上階専用エレベーターにて、総二郎の部屋に向かって居たのだ。



そして、総二郎の部屋の中に入った優紀は、西門家の使用人頭と、初めて、会ったのだ。


西門家の使用人頭は、既に、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人のそれぞれから連絡を受けて居た事も有り、今か今かと、優紀の到着を待って居たのだ。


だからだったのだろう。
西門家の使用人頭は、勝手知ったる総二郎の部屋の中に入って来た優紀に声を掛けたのだ。


「優紀さんですね。
 初めまして…。
 私は、西門家の使用人頭を仰せ付かって折ります 〇△(西門家の使用人頭の名前)と申
 します。
 以後、お見知り置きを…。」と…。


だからだったのだ。
優紀も、西門家の使用人頭に挨拶をするのだった。


「お初にお目に掛かります。
 松岡優紀と申します。
 宜しくお願い致します。」と…。



そして、そんな風に、挨拶を交わし合った後の西門家の使用人頭は、更に、優紀に話しし始めるのだった。


「家元と家元夫人のそれぞれから連絡を受けて居たので、優紀さんの事は、家元と家元夫人
 から伺って折ります。
 総二郎様は、此の部屋から優紀さんがお出に成った後…。
 (総二郎が倒れて居た所を手で示し乍ら)此方で、倒れられて居りました。
 そして、其の後、総二郎様は、微熱が続き、其のまま、熱が下がらず、床に臥せってお出
 でです。
 如何か、優紀さんのお力で、総二郎様を復活させて下さいませ。
 宜しくお願い致します。」と…。
「………」


なので、此の時の優紀は、西門家の使用人頭に、何と言って良いのか?
分からず、返答する言葉に苦慮して居たのだ。


だからだったのだろう。
西門家の使用人頭は、そんな様子の優紀に、更に、声を掛けたのだ。


「ですので、優紀さんは、以後、総二郎様のお傍を離れられないという意味ですよ。
 総二郎様の事を、此れからも、宜しくお願い致しますね。」と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、西門家の使用人頭に返答するのだった。


「はい、承知致しました。」と…。



なので、此の時の西門家の使用人頭は、良い返答の言葉を優紀から聞いた事で、優紀に、にこっと、微笑み乍ら、西門邸へと帰る事としたのだった。


「此れからは、優紀さんが、総二郎様のお傍に居て下さるので、此れからの総二郎様は、も
 う、大丈夫でしょう。
 其れでは、私は、此れにて、失礼致しますね。」と…。


勿論、西門邸へと帰る事とした西門家の使用人頭は、優紀に、総二郎の事に関して、あれや此れやと、説明して帰って行った事は言うまでも無かったのだ。


なので、西門家の使用人頭が居なく成った後の総二郎の部屋の中で、其の後の優紀は、西門家の使用人頭からの指示通りに動いて居たのだ。



そして、其の後の優紀は、一度、総二郎が眠って居るで在ろう 総二郎の寝室の中に入り、総二郎の様子を窺う事にしたのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての優紀は、総二郎が眠って居ると思って居たので、そーっと、総二郎の寝室のドアを開けたのだ。


そして、遠目からだと、総二郎の様子が、はっきりと見えなかった事から…。
此の時の優紀は、総二郎が眠って居るベッドの傍迄、近寄ったのだ。



実は、此の時点に於いての総二郎は、目が覚めて居たのだ。
所謂、此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たのだ。


何故、此の時の総二郎は、優紀が、自身の寝室に入って来た事が分かったのか?


其れは、何時も、自身の寝室に入って来る筈の西門家の使用人頭とは違う空気感…だったからなのだ。


だからだったのだ。
此の時点に於いての総二郎には、分かったのだ。


“優紀が、俺の下に戻って来てくれたんだろう。”と…。


なので、此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たという訳…だったのだ。


という訳で、此の時の総二郎からして視れば…。
自身が眠って居るベッドの傍迄、近寄った此の時の優紀は、所謂、総二郎の『思う壺』状態という訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、寝たフリを決め込んで居たにも関わらず、優紀が、自身のベッドに近寄って来る事を、今か今かと、笑いを堪え乍ら、待って居たのだ。


そして、其の時の優紀は、総二郎の『思う壺』に嵌ったという訳…だったのだ。



実は、総二郎のベッドに近付いた時の優紀からして視れば…。
総二郎が寝たフリを決め込んで居るとは、露程も思わずに居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、久々の総二郎の寝顔を、覗き込む様に観て居たのだ。


「総二郎さんは、まだ、眠って居る様だわ。」と、言い乍ら…。



其の時だったのだ。
其処で、此の時の総二郎は、自身が考えた作戦を決行したのだ。


其の作戦とは…。
自身を覗き込んで、自身の様子を見て来る優紀の腕を掴んで、自身の方へ倒れさせるというモノ…だったのだ。


優紀自身、此の状況に油断して居たというのか?
此の状況自体、勿論、想定外だった優紀にとって、総二郎の方へ吸い込まれるかの様に、力なく、雪崩れるかの如く、倒れ込んだのだ。


勿論、こう成る事を、予想して居た総二郎からして視れば…。
シメシメの状況…だった事は言うまでも無かったのだ。


なので、此の時の総二郎は、自身の身体の上に倒れ込んで来た優紀が、慌てて、立ち上がる前に、急いで、優紀を抱き締めたのだ。



其処で、慌てたのは優紀の方…だったのだ。


何故なら…。
此の時の優紀は、“自分のミスのせいで、総二郎さんの身体の上に倒れてしまった。”と、思って居たから…だったのだ。


其れに、尚も、此の時の優紀は、“まだ、微熱が下がって居ない総二郎さんの身体の上に倒れるだ何て…。”と、自分自身のミスのせいで、総二郎に無理をさせてしまった事を悔いて居たのだ。



だが、此の時の総二郎は、飄々として居たのだ。


何故なら…。
態と、そうしたのだから…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身の身体の上に倒れ込んで来た優紀に、声を掛けるのだった。


「優紀…。
 俺の所に、戻って来てくれたんだな‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の状況に、其れ処じゃ無い優紀は、其れでも、未だ、慌てて、立ち上がろうとして居たのだ。


だからだったのだ。
“そうさせるか⁉”と、思って居た総二郎は、更に、力を込めて、優紀を抱き締めたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、“まだ、微熱が下がって居ない筈の総二郎さんの何処に、そんな力が有るのだろう?”と、思い乍らも、総二郎に無理をさせたくない優紀は、総二郎から離れ様と、総二郎の身体の上で藻掻いて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“そうさせるか⁉”と、更に、力を込めて、優紀を抱き締めたのだ。



だからだったのだろう。
此の時の優紀は、慌てるかの如く、総二郎に声を掛けるのだった。


「総二郎さん…起きて居らっしゃったんですか?
 取り敢えず、私から、総二郎さんの其の腕を離して下さい。
 総二郎さんは、まだ、微熱が下がって居ないんですよね?
 先程、西門家の使用人頭の〇△(西門家の使用人頭の名前)さんから、話しを伺いまし
 た。
 まだ、無理を為さらないで下さい。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そう言って来た優紀を、態と笑うかの様に、言って除けるのだった。


「俺の熱は、もう下がった(笑)。
 優紀が俺の下に戻って来た時点で、俺の熱は、下がったっつーの‼」と…。


だからだったのだ。
総二郎からそんな返答の言葉を聞いた此の時の優紀は、条件反射かの様に、総二郎から抱き締められて居た状況で、総二郎の額に手を伸ばしたのだ。


だからだったのかも知れない。
其処で、優紀は、密かに、思って居たのだ。


“えっ、嘘でしょ!
 本当に、総二郎さんの熱が下がってる⁉”と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“して遣ったり‼”と、ニタっと、笑い乍ら、優紀に言って除けるのだった。


「だから、言ったろ(笑)⁉
 俺は、嘘を付かねぇっつーの‼」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
未だ、総二郎の身体の上で、総二郎から抱き締められたまま、そんな風に、自慢気に、自身に言って来る総二郎に、呆れ乍らも、返答する言葉を失う優紀…だったのだ。


だが、実は、此の時点に於いての優紀は、ニタっと、笑って居た総二郎の顔を見て居なかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀自身、そう思い乍らも、総二郎の身体の上で、如何する事も出来ず、唯、其のまま、総二郎から抱き締められた状況…だったのだ。



其処で、総二郎は、思って居たのだ。


“やっと、俺は、また、優紀との二人だけの世界に戻って来られたんだな。”と…。


何故なら…。
自身の部屋から優紀が居なく成った事で、熱が下がらず、微熱が続いて居た総二郎は、実は、魘されるかの様に、思って居た事が有ったのだ。


“誰か、今の俺と優紀を元に戻してくれ‼(Put it back‼)”と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、優紀が戻って来てくれた事を喜んで居たのだ。
其れが、今の総二郎の状況と云えたのだった。



だからだったのだ。
此の後の総二郎と優紀は、文字通り、二人だけの世界に入って行くのだった。


 
fin