tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  24.



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  24.』は、2021.12.15
 中に投稿して折りますので、時間差での同日連続投稿かの様に投稿して折りますが、実
 は、2021.12.16の投稿分と成ります。
 此方サイドの勝手な都合に寄り、2021.12.15中に投稿して折りますが、了承の程、宜
 しくお願い致します。>



【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  22.』のエピローグ
 <道明寺総合病院の看護師長が、つくしの執務室で在る 総合外科部長室を出た後の道明
  寺総合病院の看護師長の心配>】


道明寺総合病院の看護師長は、つくしの執務室で在る 総合外科部長室を出た後…。
其の後の司とつくしの事が、実は、気に成って居たのだ。


だが、自身にとっては、息子と娘と同じ様な年齢で在る 司とつくしの其の後の事が気に成ったとしても、『大の大人』とも言うべき年齢の…しかも、上に立つべき立場の司とつくしに対して、「其の後、如何成ったのか?」と、再三に渡って、訊きに行く訳にもいかず、此の時の道明寺総合病院の看護師長は、実は、途方に暮れて居たのだ。



そして、其の日から暫く経った頃…。
そんな所に、一人の女性が、道明寺総合病院の看護師長宛てに連絡して来たのだ。


「訊きたい事が有るので、会ってくれるかい?」と…。


だからだったのだ。
此の時の道明寺総合病院の看護師長は、其の一人の女性に即答したのだった。


“勿論です。”と…。


そして、また、其の日から、数日経った頃…。
つくしの目の前に、其の一人の女性が現れたという訳…だったのだ。



実は、其の一人の女性とは、60余年、否、80年近く、道明寺家の使用人頭を務めて来た タマだったのだ。
現在のタマは、道明寺家の使用人頭を務めて居ると言っても、此れ迄の様に、動く事は、儘成らず、指示をするのみだったのだが…。



そして、ここ最近のタマは、司が、道明寺邸に帰って来ない事を、実は、気にして居たのだ。


勿論、タマ自身、司の第1秘書で在る 西田からも、現在の司の様子は聞いて居たのだ。


だが、一向に、何も言って来ない司に、等々、タマは、痺れを切らし始めて居たという訳…だったのだ。



なので、自身が若い頃から厚意にして貰って来たタマからの連絡と在らば、何処へでも行くのが、道明寺総合病院の看護師長…だったのだ。


なので、此の日の道明寺総合病院の看護師長は、休みと言う事も有り、タマに呼び出された道明寺邸に向かって居たのだ。


そして、此の時の道明寺総合病院の看護師長は、タマから訊かれて居たのだ。


「ここ最近の坊っちゃんの様子は、如何だい?」と…。


其処で、此の時の道明寺総合病院の看護師長は、タマに白状するかの様に、先日、司から聞いた話しを、タマに話しして聞かせて居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のタマは、道明寺総合病院の看護師長からのそんな話しを聞いた事で、笑い始めるのだった。
そして、笑い始め乍らも、道明寺総合病院の看護師長に、言って除けるのだった。


「そうかい、そうかい(笑)。
 其のお嬢さんも、中々、遣るじゃ無いかい。
 司坊っちゃんが、女性に振り回される日が来るとは…タマは、思っても視なかったさね。
 此れ迄の司坊っちゃんは、自分自身の思う様に行動して、人を動かして来た。
 自分自身の思う様にいかない事も有ると、司坊っちゃんは、漸く、認識したんじゃ無いの
 かね。
 そうかい、そうかい。
 タマは、其のお嬢さんを気に入った。
 師長…タマにも、其のお嬢さんと会わせてくれるかい?」と…。



だが、疑問に感じた此の時の道明寺総合病院の看護師長は、思って居たのだった。


“タマさんは、今、「其のお嬢さんを気に入った。」と、仰ったわよね?
 だけど…。
 タマさんは、今、私に、「タマにも、其のお嬢さんと会わせてくれるかい?」とも、仰っ
 たわよね?
 と言う事は、今迄に、タマさんは、牧野先生と会った事が有るのかしら?”と…。


だからだったのだ。
此の時の道明寺総合病院の看護師長は、そう思い乍らも、タマに訊き始めるのだった。


「タマさんは、牧野先生とお会いに成った事が有るんですか?」と…。


其処で、タマは、先ず、道明寺総合病院の看護師長からの質問に返答した後…。
道明寺総合病院の看護師長に確認するかの様に、訊くのだった。


「否、まださね。
 其のお嬢さん…牧野先生と言うのかい?」と…。


そして、此の時のタマは、道明寺総合病院の看護師長からの「はい。」と、言う返事を聞いた事で、其の後(あと)は、飄々と、言って除けるのだった。


「そうかい。
 実は、奥様からも、西田からも…。
 其の牧野先生の話しを、タマは、聞いて居たさね。
 だからこそ…。
 実は、其の牧野先生とやらに、“会いたいさね。”と、ずーっと、思って居たんださね。
 けれど、坊っちゃんにお願いしても、どうせ、話しは流される。
 だから、其の牧野先生とやらと近い立場の師長に頼もうと思ったさね。
 其れに、師長の話しを聞いて、タマは、更に、思ったさね。
 “司坊っちゃんを預けられるのは、間違い無く、其の牧野先生しか居ないだろう。”と…。
 だからこそ、タマからも、其の牧野先生にお願いして置きたいさね。
 司坊っちゃんの事を…。」と…。


其処で、道明寺総合病院の看護師長も、タマからの話しを聞いて居て、タマに話しし始めるのだった。


「私も、タマさんとは、同じ事を思って居ました。
 “あの司様に、こんな日が来るとは…。”と…。
 なので、私も、タマさんと同感です。
 “司様を預けられるのは、間違い無く、牧野先生しか居ない。”と…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、念押しするかの様に、道明寺総合病院の看護師長に、更に、お願いするのだった。


「だったら…さね。
 タマにも、其の牧野先生に会わせてくれるかい?」と…。


だからだったのだ。
此の時の道明寺総合病院の看護師長は、タマに約束するのだった。


「タマさんには、間違い無く、牧野先生にお会い頂きます。
 日にちを調整しますので、時間を下さい。」と…。


なので、タマも、“其の必要性は有るのだろう。”と、思った事で、道明寺総合病院の看護師長に、了承の意を伝えるのだった。


「承知した。」と…。



そして、更に、其の日から、数日経った頃の事…だったのだ。
つくしの目の前に、タマが現れたという訳…だったのだ。



勿論、此の時のタマは、つくしと会う事を、司には、内密にするつもりだったのだ。


何故なら…。
司に言えば、間違い無く、邪魔される事は言うまでも無いから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、道明寺総合病院の看護師長に、願い出るのだった。


「師長も分かって居るとは思うが…ね。
 此の事は、“司坊っちゃんには、内密に…。”と、言う事で、お願いするさね。
 司坊っちゃんに、此の事を言えば、間違い無く、邪魔されるに決まってるさね。
 だからこそ、司坊っちゃんには、内密にお願いするよ。」と…。


なので、此の時の道明寺総合病院の看護師長も、タマとは同じ事を考えて居たので、即答するかの様に、了承の意を伝えるのだった。


「承知して折ります。
 司様は、牧野先生に関わる事、全てに、依存為さって居るかの様に、私には、お見受け致
 しました。
 ですから、司様には、“此の事を、お伝えし無い方が良い。”と、私も、考えて居りまし
 た。
 ですので、牧野先生にも、其の様に、お伝え致しますね。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のタマは、にこっと、笑い乍ら、道明寺総合病院の看護師長に、言って除けるのだった。


「其れで、お願いするさね。」と…。



そして、其の後のつくしは、つくし自身の勤務スケジュールを把握して居る道明寺総合病院の看護師長に寄って、有無を言わさず、タマと道明寺総合病院の看護師長と、何時の間にか、会う事と成って居たのだった。


云わば…。
此の時のつくしからして視れば、『強制』と言っても過言じゃ無い程…だったのだ。


だが、其の後のつくしは、タマと会った事を、喜ぶ結果と成るのだった。


何故なら…。
将来のつくしにとって、タマという人物は、肉親以上の密接した関係を築く事に成るから…だったのだ。



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  24.』は、切りが良い為
 に、かなり、短めで終了致して折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  23.




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  22.』のエピローグ
 <道明寺総合病院での司とつくしの噂話>】


実は、つくしは、道明寺総合病院内で繰り広げられた司とつくしの言い合いの件に関して、道明寺総合病院のスタッフ達から、色々、聞かれたり、お祝いの言葉を言われたりして居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、既に、言い訳が出来無い状況に置かれて居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司との言い合いの件を後悔して居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の或る日の事だったのだ。
ナースステーションで、患者のカルテを確認して居たつくしの下に、総合外科の或るナースから、つくしは、聞かれて居たのだ。


「牧野先生…私、見てしまったんですけど…。
 牧野先生は、道明寺副社長と、何時(いつ)からお付き合いしてらっしゃるですか?」と…。


「………」


だからだったのだ。
此の時のつくしは、答えずに居たのだ。



其処に、つくしに訊いて来た其の総合外科の或るナースは、質問を変えるかの如く、更に、つくしに聞いて来たのだった。


「道明寺副社長と牧野先生って…婚約者同士…何ですよね?
 道明寺副社長が、そんな風に、師長に仰って居たと思うんですが…。」と…。


だからだったのだ。
此の話しの件の収拾を図る為に、此の時のつくしはカルテを観乍らも、其の総合外科の或るナースの顔を観る事無く、訊き始めるのだった。


「私のプライベートの事なのに、そんなに気に成るのかしら?」と…。


だからだったのだ。
其の総合外科の或るナースは、自身の目を輝かせ乍ら、つくしに返答するのだった。


「そりゃあ、そうですよ。
 何てったって、牧野先生のお相手で在る 道明寺司さんという方は、元 あの英徳学園の
 F4ですよ。
 そして、更には、其のF4の最後の独身者…。
 其れに、道明寺司さんという方は、道明寺財閥の御曹司で、道明寺HDの後継者…。
 そして、今や、道明寺HDの副社長…。
 其れに、道明寺副社長は、此の道明寺総合病院のオーナーでも在るんですよ。
 将来的に、牧野先生が道明寺副社長とご結婚されれば、牧野先生は、此の道明寺総合病院
 の院長に成られるんですよね?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身に、そう訊いて来た其の総合外科の或るナースに対して、溜息だけじゃ無く、眩暈を起こしそうに成る程、呆気に取られて居たのだ。
実際にも、此の時のつくしは、少し、ふら付き、自身の片手を、自身の額に置く程…だったのだ。


だが、此の時のつくしは、自身に、そう訊いて来た其の総合外科の或るナースに伝えて置くのだった。


「『英徳学園のF4』って、世間では、そんなに有名なの?
 私には、意味が分からないわ。」と…。


だからだったのだ。
つくしに訊いて来た其の総合外科の或るナースは、不思議そうな顔付きに成り、つくしに、訊くのだった。


「えっ??
 まさか…⁉
 牧野先生は、『英徳学園のF4』の存在を、ご存知じゃ無かったんですか?
 私は、てっきり、牧野先生は、道明寺司さんという方が、如何言う方なのかご存知の上
 で、道明寺司さんに近付かれたのだと、思って居ました。
 だって、此の世の中で、あの道明寺司さんという方が、元 英徳学園のF4のメンバーで、
 リーダーだったと言う事を、ご存知無い方が居るだ何て、信じられませんもの。
 牧野先生とは、世代の違う私ですら、道明寺副社長の事を知って居るのに…。」と…。



実は、そうつくしに訊いて来た其の総合外科の或るナースというのは、20代…だったのだ。


だからこそ…。
例え、「牧野先生とは、世代の違う私ですら、道明寺副社長の事を知って居るのに…。」と、言われたとしても、怒るに怒れないのが、今のつくしの実情…だったのだ。


だが、此の時のつくしは、遣る瀬無い気持ちに成って居た事は、事実…だったのだ。


という寄りも、此のナースは、まだ、若いナース故、此の時のつくしは、言いたい事も言わず、取り敢えず、此の場を収め様として居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、此の若いナースに言えた言葉…だったのだ。


「取り敢えず、私は、元々、『道明寺司』狙いでも無ければ…。
 元々、『道明寺司』という人物が、如何言う人物だったのか?
 全く、知らなかったの。
 だから、変な事は、言わないでくれるかな?
 という寄りも、変な噂話を流さないでくれるかな?
 お願いね。
 其れ寄りも、今から、回診に行くわよ。
 早く、準備してくれるかな?」と…。


そして、其の後のつくしは、其の件に関しては、一切、口を開こうとせず、患者の下に回診に向かうのだった。



そして、其の日と同じ日の遅い昼休憩の時の事だったのだ。
此の日のつくしは、道明寺総合病院内に在る スタッフ専用食堂にて、昼食を摂って居たのだった。


其処に、或る科の先輩部長ドクターが、つくしの下に、現れたのだ。
そして、此の時のつくしは、或る科の先輩部長ドクターから、お祝いの挨拶をされて居たのだ。


「牧野先生…聞きましたよ。
 道明寺副社長と、ご婚約が成立したそうですね。
 此の度は、おめでとう御座います。
 挙式は、何時(いつ)に執り行う予定ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、誤魔化す事に必死だったのだ。


言う成れば…。
“此の場を如何切り抜こうか?”と、其の事だけに、集中して居たのだ。


だが、此の或る科の先輩部長ドクターには言い訳等出来る状況に無く、取り繕う様な言葉で、切り抜ける事にしたつくしだったのだ。


「何も決まって折りません。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の或る科の先輩部長ドクターは、“仕方無いのだろう。”と、思った事で、つくしに、返答の言葉を伝えるのだった。


「其れは、仕方無いでしょうね。
 道明寺副社長にしても、牧野先生にしても、お忙しい方同士なので…。
 色々、大変な時期でしょうが、身体を壊さずに、頑張って下さいよ。
 牧野先生は、総合外科にとって、無くては成らない方ですから…ね。」と…。


だからだったのかも知れない。
本来なら、言い訳を言いたいつくしだったのだが…。
更に、言える状況に無く、お礼の言葉を、此の或る科の先輩部長ドクターに伝えて居たのだった。


「有難う御座います。」と…。



だが、其の結果…。
更なる憶測が、道明寺総合病院内で噂話と成って、溢れる事と成るのだった。


実は、つくし自身、此の或る科の先輩部長ドクターから、“自身の身体の事を気遣って貰った。”と、思った事で、「有難う御座います。」と、取り敢えず、此の或る科の先輩部長ドクターにお礼の言葉を伝えて居たのだ。


だが、実は、此の或る科の先輩部長ドクターは、つくしの気持ち通りには取って居なかったのだ。


だからこそ…。
其の事を知った時のつくしは、更に、後悔するしか無かったのだった。


という寄りも、“つくしの鈍感も、此処迄来ると、致命傷に成るのかも知れねぇ。”と、司が思う程…だったのだ。



だが、唯一人、ほくそ笑んで居る者が居たのだ。
其れは、勿論の『道明寺司』…其の人だったのだ。


何故なら…。
其の後の部長会議に出席した際に、司とつくしは、各科の部長ドクター達から、それぞれ、お祝いの言葉を言われて居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
其の後の司は、道明寺総合病院内に在る スタッフ専用食堂での或る科の先輩部長ドクター とつくしとの会話の件をつくしから聞いた事で、ほくそ笑んで居たという訳…だったのだ。



という訳で、道明寺総合病院内での司とつくしの二人の噂話の件は、『噂話』と云う寄りも、決定事項かの様に、『婚約=結婚』と、話しが広がって居たのだった。
其れは、まるで、公然の事実かの様に…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、三度、後悔するしか無い状況に成って居たという訳…だったのだ。



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  23.』は、切りが良い為
 に、短めにて終了して折ります事を、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  22.




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  21.』のエピローグ
 <つくしの執務室で在る 総合外科部長室に入ってからの司とつくし>


司とつくしが言い合って居る所に、司の幼少期の頃から道明寺総合病院にて、長らくナースとして勤め、司の事を良~く知って居る看護師長が、司とつくしの前に現れたのだ。


そして、此の時の看護師長は、司とつくしを、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に入る様に促して居たのだ。


「司様と云い、牧野先生と云い…。
 上に立つ立場の方々が、此の様な場所で、何を為さって居るのですか?
 (道明寺総合)病院内では、既に、司様と牧野先生の事が噂に成って居ますよ。
 こういうお話しは、お部屋の中で、話しして下さいますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、後悔して居たのだ。


云わば…。
此の時のつくしにとって、時すでに遅しと云えたのだった。


何故なら…。
此の事を知った道明寺総合病院のスタッフの誰もが、つくしに訊いて来たから…だったのだ。
なので、此の時のつくしは、既に、言い訳等出来無い状況と成って居たのだった。



そして、其の後、看護師長から促された此の時の司とつくしは、看護師長の指示の下…。
再び、素直に、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に入ったのだった。


そして、ソファに腰掛けた後の看護師長は、其処で、司とつくしの仲を取り持とうと、司とつくしに訊き始めるのだった。


「司様と牧野先生は、あの様な所で、何故、言い合い成ってお出でだったのでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自分自身の不甲斐無い行動を反省して居るかの様に、下を向いたままだったので、司が、代表かの様に、話しし始めるのだった。


「つくしが、素直に、俺の言う通りに動かねぇから…な。
 俺が、つくしの代わりに動いて遣った。
 で、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)迄、つくしを迎えに来て遣った。
 けど…な。
 つくしには、其れが、不満らしいわ。
 で、結局、言い合いに成った。」と…。


其処で、看護師長は、更に、訊き始めるのだった。


「司様と牧野先生は、何時の間に、お付き合いを始められたのでしょうか?
 私は、存じ上げて折りませんでしたが…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、『意気揚々』とでも、云った感じで、看護師長に話しするのだった。


「ああ、つい最近な。
 やっと、つくしが、了承してくれたんだわ。
 だから…よ。
 俺は、既に、つくしとマンションで一緒に住んでる。
 所謂、同棲ってやつだよ。」と…。


だからだったのだ。
司と看護師長とのそんな話しを、反論する事無く、唯、司の横で聞いて居た此の時のつくしは、驚愕過ぎて、俯いて居た頭を上げて、司の顔を睨み付けるかの様に観て居たのだった。


だからだったのだろう。
そんなつくしの様子を、目の前で観て居た看護師長は、クスクス笑い乍ら、つくしに訊くのだった。


「そう言う事ですか(笑)?
 所謂、舞い上がって居るのは、牧野先生では無く、司様と言う事ですか?」と…。


其処で、看護師長には返答出来無いで居るつくしに代わって、司が、看護師長に返答するのだった。


「ああ、そう言う事だ。
 俺は、“今直ぐにでも、つくしと結婚してぇ‼”と、考えてる。
 けど…な。
 つくしは、如何も、俺と結婚する事を、“今は、まだ、早ぇ‼”と考えてる様だ。
 だから…な。
 此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)には、まだ、俺に迎えに来て欲しく無か
 ったらしいわ。
 けど…な。
 俺は、(道明寺総合)病院内で噂に成っても良いと思ってる。
 俺には、つくしを守れるだけの力も有るし…よ。
 其れに、噂に成った以上、俺は、つくしへの責任を果たすつもりだ。
 だからこそ…。
 (道明寺総合)病院内で噂に成った方が良いとさえ、考えてる。
 じゃねぇと…よ。
 何時(いつ)迄経っても、俺は、こいつと結婚出来ねぇ。
 って、言うか?
 こいつは、何時(いつ)迄経っても、俺との結婚を決意出来ねぇ様な気がすんだよな。」と…。


其処で、此の時のつくしは、漸く、そんな司に言って除けるのだった。


「だからって、あんな所(つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下)で、あんな風
 に、言わなくても、良いでしょ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしを睨み付けるかの様に、言い返すのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、必ず、お前を守って遣る。
 其れに、俺は、“お前だけだ‼”とも言った筈だ。
 其れなのに…よ。
 如何して、お前は、俺との結婚を拒むんだ?
 つくし…いい加減にしろよ‼」と…。
「………」



だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に、如何、返答すれば、良いのか?
分からなかったのだ。


何故なら…。
自身が、結婚自体を拒んで居る本当の意味を、司が知れば、如何言って来るか位…。
つくしには、分かる様な気がして居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司に返答する事が出来無かったのだ。



だが、今のつくしにとって、唯、司には、言い出せなかっただけだったのかも知れない。


勿論、自分自身が、司に言い出せないのは、言い訳かも知れないのだが…。
其れでも、此の時のつくしにとって、“自身の家庭での話しを、看護師長に聞かせる話でも無いだろう。”と、思えて居たからこそ、司にも、何も、言い出せなかったのだ。



其処で、何も言わないで居るつくしを観て居た看護師長は、此の場から離れる為に、つくしに話しし始めるのだった。


云わば…。
つくしの此の時の気持ちを察知したからこそ、此の時の看護師長は、此の場から離れる事にしたのだ。


“司様と牧野先生のお二人だけで、お話しする方が良いでしょう。
 お二人にしか解決出来無い様なお話しも有るでしょうから…。”と…。


なので、此の時の看護師長は、つくしを諭すかの様に、話しし始めるのだった。


「牧野先生…。
 貴女の中には、司様に言いたい事が山の様に有るのでは無いですか?
 如何か、司様に、ご自身の思いを、ちゃんと、伝えて下さいまし…。
 司様は、青年期に入った頃から、我が儘で、傲慢な坊っちゃんに成られました。
 其の当時の司様の中には、『愛情』というモノが、如何も、欠落されて居た様に、私には
 お見受け致しました。
 其れは、司様をお育てに成った道明寺家の使用人頭も、そう仰ってお出ででした。
 ですが、漸く、遅れ馳せ乍らも、司様は、牧野先生と出会われた。
 其れこそ、初対面の時の司様と牧野先生は、お互い、敵対心剥き出しに為されてお出でで
 した。
 でも、牧野先生とお知り合いに成られる前の司様は、女性自体を毛嫌いされて居り、牧野
 先生の様に、敵対心剥き出しに成る事自体無かった事です。
 其れが、牧野先生は、そんな事だとは知らなかったとは言え、司様に歯向かわれた。
 そんな女性は、此れ迄の司様の周りには居なかったんです。
 唯一、居らっしゃったとすれば…。
 其れは、司様が高等部の頃に、一時的に、婚約者と成られた大河原様だけだったかと…。
 ですが、其の大河原様とは、程無くして、婚約解消され、破談に成りました。
 其れは、無理も無い事でした。
 司様が、一切、大河原様に、興味を示されませんでしたから…。
 実は、司様も、大河原様も、何方も、我が儘で、傲慢な性格なのです。
 ですから、司様も、大河原様も、何方も、性格が似てお出でという事に成ります。
 我が儘同士の結婚では、上手く行くものも、上手く行きません。
 ですから、“此の婚約解消の話は、無理も無いだろう。”と…私も、思って居りました。
 ですが、其の後の司様が、此れ程迄に、何かに、執着為さるお姿を、私達にお見せに成る
 だ何て…此の私ですら、思っても居りませんでした。
 ですので、此の私ですら、そんな司様のお姿を観たのは、初めてでした。
 実は、多感だった司様の青年期は、何時(いつ)も、喧嘩ばかりで、其の治療の為に、
 (道明寺総合)病院にお越しに成る程でした。
 其の司様が、女性に執着為さる日が来るだ何て…。
 実は、其の女性というのが、牧野先生だけ…何ですよ。
 きっと、牧野先生自体、司様からの(牧野先生への)執着振りに、嘸かし、戸惑ってお出
 でかも知れません。
 ですが、其れは、司様からの牧野先生への愛情の裏返しと取って下さいましたら、私も、
 嬉しく思いますよ。
 私は、司様の幼少期の頃から、此の道明寺総合病院にて、長らくナースとして勤め、司様
 の事を良く知る者の一人です。
 ですから、此れ迄、司様を息子の様に、見て参りました。
 牧野先生にとって、負担に成るやも知れませんが、司様の牧野先生への想いを拒まないで
 頂きたいと、私は、思って居ります。
 牧野先生…如何か、司様の事を、宜しくお願い致します。
 では、私は、此れにて、失礼致しますね。
 此の先は、私からの話しも踏まえて、司様と牧野先生とで、良~く、お話し合い為さいま
 せ。」と…。


そして、其の後の看護師長は、本当に、話し終えて直ぐ、此の場を後にして居たのだった。
なので、此のつくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に居るのは、司とつくしのみという訳…だったのだ。
 


勿論、先程の集まりの話しの件を、此の時の看護師長は、司とつくしから聞いて居た訳では無いので、先程の滋との話しについて、知る由も無いのだ。
だが、此の時の看護師長は、まるで、先程の滋との話しについて、知って居るかの様に話しして居たのだ。


だからだったのかも知れない。
其処で、此の時の司は、“師長は、余計な事を言いやがって…。”と、思いつつも、“此れで、漸く、つくしの誤解を解ける。”と、思って居た事は、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後の司は、俯いたままのつくしの顔を上げさせるかの様に、つくしの両頬を自身の両手で包み込む様に持ち上げたのだ。


だからだったのかも知れない。
自ずと、つくしの顔は、上を向く羽目に成り、司の顔を観る羽目に成って居たのだ。
其処で、此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「つくし…師長の話しを聞いてたよな?
 俺は、元々、あの『サル』の事は、眼中にねぇよ。
 というか?
 元々、あの『サル』の事は、其の当時の俺自身、婚約者だと、認識してねぇよ。
 俺の婚約者だと、俺自身が認めたのは、経った一人…お前だけだ。
 だからこそ、俺は、お前に言いてぇ‼
 俺は、嘘を言わねぇよ。
 だから…よ。
 つくしは、俺を信じろよ。
 お前の事は、ぜってぇ、俺が守る。
 だから…よ。
 俺を疑うな‼
 俺を拒むな‼
 俺だけを信じろ‼
 良いな、つくし…。」と、其れは、まるで、プロポーズかの様に…。
「………」



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司からのそんな力強い『宣言』とでも言うべき話しに、思わず、「うん。」と、頷きそうに成って居たのだ。


だが、此れは、つくし一人の問題では無いのだ。
牧野家に関わる問題でも在るのだ。


というのか?
実は、つくしの母親で在る 牧野千恵子とつくし本人の『問題』と云った方が、しっくり来る位…だったのだ。
勿論、つくしの母親で在る 牧野千恵子にとってすれば、其の事自体、何ら、『問題』と思って居なかったのだが…。


だからこそ…。
此の時のつくしにとって、司に、「うん。」と、頷く事自体も、返答する事すらも出来ずに居たのだ。



だが、其れから、暫くしてからの事だったのだ。
一人の女性が、其の後のつくしの前に現れたのだった。