tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  21.




其の後の司は、道明寺総合病院の理事長から、直接、連絡が入って来た事で、自身の愛車を走らせて、道明寺総合病院に向かって居たのだ。
其れは、勿論、つくしを迎えに行く為だった事は言うまでも無い。



実は、こう言う事も有ろうかと、司は、道明寺総合病院の理事長に頼んで、或る物を用意させて居たのだ。


其の或る物とは…。
そうなのだ。
つくしの執務室で在る 総合外科部長室のキーだったのだ。


何故なら…。
こう言う事も有ろうかと、司は、道明寺総合病院の理事長に頼んで、事前に、準備させて置いたという訳…だったのだ。



だからだったのだ。
つくしが担当する急患の手術が終了して、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)につくしが戻って来る事を、今か今かと、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中で、此の時の司は、つくしを待つ事にしたという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
自身の自室にて、司が待って居る事を知らなかった此の時のつくしは、鍵を開けて入ろうとして居たのだ。


だが、既に、ドアの鍵が開いて居る事を確認したつくしは、そーっと、ドアを開けて視たのだった。


そして、其処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中)では、既に、司が、ソファに、デンと、座って居る様子が見えたのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、また、そーっと、ドアを閉めたのだ。



だからだったのだろう。
つくしのそんな様子を見付けた司は、慌てるかの様に、ドアの方に向かい、逃げるつくしの腕を、ギリギリ、捕まえたのだ。
其処で、其れでも、逃げ様と藻掻いて居るつくしに、此の時の司は、訊き始めるのだった。


「つくし…俺が、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中)に居るのに…よ。
 何で、逃げんだよ⁉
 可笑しいだろ?
 俺は、お前の婚約者だろ?」と…。



実は、此の時の司には、分かって居たのだ。
何故、つくしが、司から逃げ様と、藻掻いて居るのかを…。


実は、『其処』と、云うのは、つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下…だったのだ。


勿論、つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下と云うのは、実は、人が往来出来無い様な奥地に在る訳では無く、寧ろ、誰でも通れる様な場所に在るのだ。


何故なら…。
総合外科に在籍して居る ドクター達の為のドクター室 や 総合外科病棟のナース達の為の休憩室が、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の目の前に在るから…だったのだ。


だからだったのだ。
其の為に、総合外科のドクター達 や 総合外科病棟のナース達も、つくしの執務室で在る 総合外科部長室前を通る事に成るのだった。


だからこそ…。
此の時のつくしは、そんな風に、強引な司と離れたくて、藻掻いて居たという訳…だったのだ。


其れなのに…。
此の時の司は、「俺は、お前の婚約者だろ?」と、言ったのだ。
しかも、総合外科のドクター達 や 総合外科病棟のナース達も通って居るというのに…だ。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、独り言かの様に、呟いて居たのだ。


「此の男は、何を言ってるのよ⁉」と、怒り乍ら…。


だからだったのだ。
そんなつくしの独り言の様な呟きを、ちゃんと、聞き取って居た此の時の司は、其れでも、飄々と、つくしに言って除けるのだった。


「はぁ~??
 “此の男は、何を言ってるのよ⁉”って…か?
 なぁ~、つくし…。
 俺は、事実を言った迄だ。
 お前は、何で、そんなに不服そうな顔付きで、俺に言ってんだよ?」と…。



其処で、つくしは、口に出し乍らも、此処(道明寺総合病院)が、自身の職場だと言う事を忘れてしまったかの様に、司と言い合いを始めるのだった。


「あのねぇ~。
 此処(道明寺総合病院)は、私の職場なの!
 しかも、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室前)は、私の執務室の前の廊下な
 の。
 此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)迄、司が迎えに来る事無いでしょ!」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、一歩も、つくしから引き下がる様子も無く、更に、つくしに言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 其れは、お前が悪ぃんだろ‼
 お前さえ、俺の言う通りに行動してれば、俺も此処迄しねぇっつーの‼
 お前が、俺に反論ばかりするから…よ。
 こうせずには居らねぇんだよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしも、一歩も、司から引き下がる気配を見せずに、司に訊き始めるのだった。


「誰に、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)の部屋の鍵を開けて貰ったの
 よ?」と…。


其処で、司は、“当たり前ぇだろ‼”と、言いた気に、つくしに言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、お前の婚約者で、此処(道明寺総合病院)のオーナーだっつーの‼
 其の俺が、お前の部屋のキーの一つや二つ、用意出来ねぇ様で、如何すんだよ⁉
 だからこそ…。
 俺は、お前の自室だろうと、お前の部屋のキー位ぇは持ってんだ‼」と、自慢げに…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、“此の男には、何を言っても無駄‼”と、諦めて居たのだ。



だが、此の時のつくしは、知らなかったのだ。
司とつくしが、つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下にて、繰り広げて居る此の言い合いの様子が、既に、道明寺総合病院内にて、知れ渡って居た事を…。


云わば…。
時すでに遅しとは、此の事…だったのだ。


実は、其の事を知った時のつくしは、もう、道明寺総合病院の誰にも、言い訳等出来無い状況と成って居たのだ。



実は、此の時の司は、此の事を狙って居たのだ。


というのか?
態と、此の時の司は、こうして居たのだ。


云わば…。
此の時の司は、確信犯と云えたのだ。



本来のつくしは、司の事が嫌いで、司を拒んで居る訳では無かったのだ。
寧ろ、つくし自身、司の事を好きに成って居たのだ。


だが、此の当時のつくしは、ドクターに成った頃から、決心して居た事が有ったのだ。
其れは、『私は、一生、結婚をし無い。』と、言う事だったのだ。


云わば…。
此の時のつくしは、既に、一生、ドクターとして生きて行く決心をして居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、既に、自身との結婚を望み、“つくしとは、一日でも早く、結婚してぇ(たい)‼”とまで、考えて居る司を拒んでしまうのだった。



実は、つくしには結婚を望まない理由が有ったのだ。


其れは、つくしが中学生だった頃から、『つくしの玉の輿』を望んで居た自身の母親で在る 牧野千恵子への反発心からだったのかも知れない。


だが、現在のつくしが、恋人としてお付き合いをして居る男性は、其れは、言うまでも無く、道明寺財閥の御曹司 『道明寺司』なのだ。


だからだったのだ。
間違い無く、其の事は、つくしの母親で在る 牧野千恵子が望んで居た『つくしの玉の輿』と、言わざるを得なかったのだ。



だが、実は、牧野家の将来に関して、ドクターに成った当時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子には、自分自身の事を信頼して欲しかったのだ。


何故なら…。
“玉の輿を狙わなくても、私の給料だけで、牧野家を支えて魅せる。”と、つくし自身、ずーっと、考えて居たのだ。


其れは、そう思う位に、此れ迄のつくしは、努力して来たし、頑張っても来たと自負して居たのだ。


だが、其れでも、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、『つくしの玉の輿』を望んで居たのだ。


其れは、つくしがドクターと成った後も、『つくしの玉の輿』を望んで居たという訳…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
つくしがドクターと成った当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、「つくしには、きっと、素晴らしいお医者様が、つくしのお婿さんに成ってくれると思うわ。」と、自身の娘で在る つくしに言って居た程…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、思って居たのだ。


“もし、司を、パパとママの前に連れて行けば、きっと、ママは、目の色を変えて、有り得
 ない事を、司に言い出し、司を怒らせる様な事に成って、大変な事に成ると思う。
 だからこそ…。
 司を、パパとママの前には、連れて行けない。
 だからこそ…。
 私は、司とは、結婚出来無い。”と…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、頑なな迄の態度を、司に取って居たのだ。


だが、そんな事とは知る由も無い司は、“つくしは、何で、其処迄、俺に、不機嫌な態度を取って来んだ⁉”と、思って居たのだった。



其処で、此の騒ぎを聞き付けた看護師長が、つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下に現れたのだった。


だからだったのだ。
此の場で、言い合いに成って居た司とつくしは、看護師長の登場に、驚愕するのだった。



其処で、看護師長は、そんな司とつくしに、言って除けるのだった。


「司様と云い、牧野先生と云い…。
 上に立つ立場の方々が、此の様な場所で、何を為さって居るのですか?
 (道明寺総合)病院内では、既に、司様と牧野先生の事が噂に成って居ますよ。
 こういうお話しは、お部屋の中で、話しして下さいますか?」と…。



其処で、此の時のつくしは、後悔して居たのだ。


何故なら…。
此の時のつくしには、分かって居たのだ。


“今更…何だけど…。
 司が、こう成る事を分かってて、態と、そう仕向けたのかも知れない。
 だけど…司のそんな作戦に乗ってしまった私が悪いと云えば、悪いのかも知れないなぁ
 ~。”と、反省する程に…。


だからだったのだ。
此の時のつくしが、そう考える程に、此の時のつくしは、司の作戦に、まんまと、乗せられて居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
という訳では無いのだが、其の後のつくしは、司との噂話を否定出来無い状況と成って居たのだ。


何故なら…。
其の後のつくしは、次から次に、否定出来無い様な出来事が起こるから…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司は、密かに、ほくそ笑んで居たという訳…だったのだ。

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  20.




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  18.』のエピローグ
 <道明寺総合病院 総合外科からのつくしへの呼び出しのTELの後>】


つくしは、道明寺総合病院 総合外科の看護主任から、呼び出しを受けて居たのだ。


「もう直ぐしたら、急患が運ばれて来ます。
 本日の夜勤勤務の先生は、他の急患を担当されて居る為に、現在は、○○先生のお一人で、
 不安との事です。
 牧野先生…本日は、お休みとの事ですが、此方に、お越し願いますか?」と…。


実は、○○先生とは、研修医を終了して、まだ、2年目のドクターなのだ。
なので、つくしに、ヘルプ要請が掛かったのだ。


という訳で、つくしは、了承したという訳…だったのだ。
勿論、其の場に居た皆には断りを入れて…。


だからだったのだ。
司は、つくしの腕を掴んだまま、東京メープルのVIP専用地下駐車場に連れて行き、自身の愛車に、無理矢理、つくしを乗せたのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、観念したかの様に、司の言う通りに、司の愛車に乗ったのだ。
なので、此の時の司は、つくしを道明寺総合病院迄、送り届けたという訳…だったのだ。



だが、其の道中…。
此の時のつくしは、自身の窓の方向に顔を向けたまま、司からの話しに乗ろうとし無かったのだ。
所謂、此の時のつくしは、司を無視して居た状況だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、運転し乍らも、勿論、そんな状況のつくしに、話し掛けて居たのだ。


だが、此の時のつくしは、そんな司に言って除けるのだった。


「私に話し掛けて居ないで、運転に集中して…。」と、訴えるかの様に…。



だが、此の時の司にして視れば…つくしから、そっぽを向かれて居た状況だと云えたのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしの気を引く為に、運転し乍らも、必死で、つくしに話し掛けて居たのだった。


「なぁ~、つくし…。
 そんなに怒るなよ。」とか…。


「なぁ~、つくし…。
 勘違いしねぇでくれよ。」とか…。


「俺は、あの『サル』と、婚約した覚えはねぇんだ。」とか…。



だが、此の時のつくしは、そんな司からの自身への想いを、知ってか? or 知らずか?
其れでも、依然として、そっぽを向いたままの状況だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしを自身の方へ向かせ様と、必死だったのだ。



だが、そうこうして居る間に、司が運転する(司の)愛車は、道明寺総合病院の病院関係者専用出入口前に到着したのだ。
其処で、此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「つくし…勝手に降りるなよ‼
 俺が、お前をエスコートして降ろして遣るから…よ。」と…。


だが、此の時のつくしは、急いで居たのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、反対に、そんな司に、言い返すのだった。


「あのねぇ~。
 そんな悠長な事を、私は、言ってられないの。
 だから…ね。
 降りるわよ。」と…。


だからだったのだ。
司は、慌てて、自身の愛車から降りて、一旦、ドアのキーを、外から掛けたのだ。



実は、此の司の愛車は、外からドアのキーを掛ければ、中からは、開ける事が出来ない様に成って居るのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、必死で、中から開けて、外に出様とするも、開ける事が出来なかったのだ。


なので、此の時のつくしは、“何で、開かないのよ。”と、怒り乍らも、動揺して居たのだ。


云わば…。
此の時のつくしは、プチパニックの状況だったのだ。


そして、司が外から自身の愛車のドアのキーを開けた事で、此の時のつくしは、漸く、外に出る事が出来て居たのだ。
なので、此の時の司は、つくしをエスコートし乍ら、自身の愛車から降ろして遣って居たという訳…だったのだ。



だが、実は、此の時の司は、其れだけでは済まなかったのだ。


何故なら…。
此の時の司は、自身の愛車からつくしを降ろして遣る際に、つくしをエスコートしつつも、(自身の)愛車のドアを閉める振りをし乍ら、つくしの腕を自身の方に引っ張って、其のまま、つくしを抱き締めて居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、実は、司から離れ様と、藻掻いて居たのだ。


何故なら…。
此の時のつくしは、急いで居たのだから…。



実は、つくしは、気が付いて居なかったのだが…。
何処から登場したのか?
司の愛車の横を、一台のマスコミらしい車が付いて居たのだ。


勿論、此の時の司は運転し乍らも、自身の愛車の横を、一台のマスコミらしい車が付いて居る事に、既に、気が付いて居たのだ。


勿論、SPの車も、司の愛車の後を付いて居たのだ。
だが、其の一台のマスコミらしい車は、一般の乗用車だった為に、一見すれば、気が付き難い状況と云えたのだ。


だからこそ…。
パッと見は、SPにも気が付いて居ない状況だったのだろう。



だが、此の時の司は、態と、つくしの腕を自身の方に引っ張って、其のまま、つくしを抱き締めて居たという訳…だったのだ。


所謂、此の時の司は、其の事が分かって居乍らも、マスコミに情報提供して遣った様なモノだったのだ。


云わば…。
此の時の司は、そう意味で云うと、確信犯と云えたのだ。


だからだったのだろう。
SPが、そんなマスコミ達を、撃退し様として居たのだが、司自身、そんなSPの行動を制止して居たのだ。


何故なら…。
此の時の司は、勿論、つくしを抱き締め乍らも、手でそんなSP達の行動を制止し乍ら、司自身の顔付きは、ニヤッと、笑って居たのだから…。



という訳で、此の状況自体、無言と共に、司が、自ら、情報提供して来たと言う事も有り、しっかり、雑誌に載ってしまったのだ。


実は、一応、此の記事を雑誌に載せる際…マスコミ側は、道明寺家サイドに、報告して居たのだ。
だが、此の時の道明寺家サイドは、YES共、NO共、一切、返答して来なかったのだ。


だからだったのだ。
道明寺家サイドから了承されたと見做したマスコミ側は、此の記事を、雑誌に掲載したという訳…だったのだ。
勿論、其の事を、後から知ったつくしは、司に文句を言って居た事は言うまでも無かったのだが…。



そして、つくしを自身から放して遣る際に、つくしに軽めのkissをしたと同時に、つくしを自身から放して遣った此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「つくし…今日は、お前が帰って来る事を、俺は寝ずに待ってる。
 だから…よ。
 ぜってぇ、手術が終わった後、俺の(プライベート用)携帯に、連絡して来い‼
 何時(なんじ)でも良いからよ‼
 迎えに来て遣るから…。」と…。


だが、此の時のつくしと云えば…。
“一人で帰れるっつーの‼”と、思い乍らも、司に言って置くのだった。


「何時(なんじ)に終了するのか?
 今の私でも分からないんだから…。
 先に、寝てて…。
 其れに、今日は、私の部屋に帰ると思うから…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、不機嫌な顔付きに成り乍らも、つくしに言って除けるのだった。


「あのなぁ~、何で、お前の部屋に帰るんだよ⁉
 今日の俺は、お前に話しして置かねぇといけねぇ事が、山の様に有んだよ‼
 だからこそ、今日のお前は、俺の部屋に帰って貰う。
 良いな、つくし…。」と…。


其処で、つくしは、つくしで、思って居たのだ。


“手術が終了すれば、ホッとして、司の話しを聞くよりも、寝たいっつーの‼
 だからこそ、今日の私は、(自身の)部屋に帰って寝たいっつーの‼”と…。


だが、此の時のつくしには、分かって居たのだ。
自身のそんな本音を、今、司に言えば、当然、放して貰えなく成る事を…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の本音の言葉を言う事無く、司に言って除けるのだった。


「もう、行かないと、ヤバいから、行くね。」と…。


だからだったのだ。
其れでも、此の時の司は、つくしの思いを知る事無く、つくしに話しして置こうとするのだった。


「良いな、つくし…。
 ぜってぇに、俺の(プライベート用)携帯に、連絡して来いよ‼」と…。


だが、此の時のつくしは、一切、後ろを振り向く事無く、更には、司に返答する事無く、(道明寺総合病院の)病院関係者専用出入口から、病院内に吸い込まれるかの如く、入って行ったのだった。



そんなつくしの後ろ姿を観乍らも、此の時の司は、思って居たのだった。


“あいつの事だ。
 俺の(プライベート用)携帯に、連絡する事無く、勝手に、マンションに帰って来て、自
 分自身の部屋で、寝るつもりだろう。
 だが、そんな事をさせるつもりは毛頭ねぇ‼
 だから…よ。
 西田に連絡して、つくしが担当する手術が終了したら、俺の所に連絡する様に、理事長に
 報告させれば良いだろう。”と…。



という訳で、此の時の司は、自身の愛車に乗り込んだ後…。
西田に連絡を入れて、事情を説明した後に、伝えて置くのだった。


「理事長には、つくしが担当する手術が終了したら、俺の(プライベート用)携帯に、連絡
 する様に、伝えて於いてくれ‼」と…。


だからだったのだ。
司のここ最近のつくしへの執着振りに、少々、呆れ乍らも、慣れて来た此の時の西田にとって、こういうしか無かったのだ。


「賜りました。」と…。



そして、其の後の西田は、司とのTELを切った直後…。
道明寺総合病院の理事長に連絡を入れて居たのだった。


そして、此の時の道明寺総合病院の理事長も、また、司のここ最近のつくしへの執着振りに、少々、呆れ乍らも、慣れて来た事も有り、西田からの話しに了承するのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、此の時の道明寺総合病院の理事長は、此の日、夜勤勤務の筈で在る 看護師長に連絡を入れて、西田からの伝言を伝えて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の看護師長も、また、司のここ最近のつくしへの執着振りに、少々、呆れ乍らも、慣れて来た事も有り、道明寺総合病院の理事長に、了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



という訳で、道明寺総合病院の理事長から、直接、連絡が入って来た此の時の司は、自身の愛車で、つくしを迎えに行く為に、道明寺総合病院に向かって居たのだった。



<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  20.』の中に出て来る『司
 の愛車のドアのキー』についてですが…。
 こういう車が、本当に、此の世の中に存在するのか?
 定かでは在りません。
 ですが、以前に、幼児用対策の為に、そう言う車が有ると言う事を、何処かで聞いた事が
 有って、採用させて頂きました。
 もし、此の世の中に存在して居なくても、此処は、『二次小説の世界』と、スルーして下
 さいました成らば、幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  19.




其の後の桜子は、司とつくしが居なく成った部屋の中で、滋に話しし始めるのだった。
勿論、此の時の桜子自身、呆れた様な顔付きだった事は言うまでも無かったのだが…。


「滋さんは、先輩に何を言いたかったんですか?
 現在の道明寺さんの恋人で在る 先輩が、滋さんから、あんな挨拶の言葉を聞いて、良い
 気分で居られると思いますか?
 勿論、今の先輩の様子だと…。
 道明寺さんの方が、先輩の事を好きなのだと思います。
 でも、私からすれば、少なくとも、先輩も、其れ成りに、道明寺さんに好意を抱いて居る
 と思いますよ。
 勿論、私の見解ですけど…。
 でも、私が知って居るドイツに居た頃の先輩は、どんなに、私が、男性を紹介し様とも、
 一切、其の男性方に、目を呉れる(くれる)事も無かったんです。
 云わば…。
 私が知って居るドイツに留学されて居た当時の先輩は、そう言う恋愛事には、一切、興味
 を示さなかったんです。
 なので、如何言う経緯で、道明寺さんと先輩が、お付き合いを為さる様に成ったのか?
 勿論、私は、知りません。
 でも、其の先輩が、今は、道明寺さんとお付き合いを為さって居るんです。
 其れが、如何いう意味を成すのか?
 優紀さんなら、お分かりですよね?」と…。


其処で、急に、桜子から話しを振られた優紀だったのだが…。
優紀も、言いたい事が有った様で、滋に、話しし始めるのだった。


「ええ、私にも、其の意味は分かります。
 あのつくしが、道明寺さんとお付き合いを始めると言う事は、『清水の舞台から飛び降り
 る』…心境だったと思います。
 私が、そう思う位に、此れ迄のつくしを見て来て、そんなつくしの行動を驚愕した位だっ
 たんですから…。
 私自身、“つくしの中で、如何言う心境の変化が有ったのだろうか?”と、思ってしまう位
 に…。
 だからこそ…。
 桜子さんが仰る通り、滋さんから、あんな挨拶の言葉を聞いた時のつくしは、良い気分で
 は居られなかったと、私も、思います。」と…。


だからだったのだろう。
其処で、此の時の桜子は、更に、滋に、核心を突いて居たのだ。


「もしかして、滋さんは、道明寺さんに好意をお持ちだったんじゃ無いでしょうか?
 私の推測に寄ると…。
 其れは、もしかすると、道明寺さんと知り合った高等部の頃からじゃ無いでしょうか?
 勿論、其れは、道明寺さんと滋さんが、お互いのご両親の策略に寄り、高等部当時に婚約
 者と成られた前からなのか? or 後からなのか?
 勿論、私には、分かりません。
 滋さんもご存知の通り、其の当時の私は、まだ、ドイツでしたし、滋さんとは、知り合っ
 て居なかったんですから…。
 ですが、少なくとも、“高等部当時から、滋さんは、道明寺さんに好意をお持ちだったん
 じゃ無いか?”と、私は、視て居ます。
 其れに、先輩と知り合う迄の道明寺さんは、例え、NYに在住だったとしても、一切、恋
 人を作らず、結婚をし様ともせず、婚約者と云われる様な方も居らっしゃらなかったんで
 す。
 もしかすると、滋さんは、“あわよくば…。”と、チャンスを窺って居らっしゃったんじゃ
 無いでしょうか?」と…。



だからだったのかも知れない。
此の場に居た優紀だけじゃ無く、F3&静も、桜子の意見に賛同するかの様に、頷き始めるのだった。


其処で、優紀と桜子の話しを傍で聞いて居たあきらが、口を開いたのだった。


「ああ、俺も、高等部当時から今迄、滋を観て来て、そんな風に感じた事は有った。
 滋は、露骨だったから…な。
 偶に、司が、日本に帰国して帰って来た際も、其の情報を入手すれば、滋は、態々、俺に
 連絡して来て、言って来ただろ?
 “F4と女子で集まって、パーティーをし様よ。”って…。
 で、滋は、其の場で、司の気を引こうと、必死だった。
 しかも、司が、幾ら、滋を鬱陶しそうにして居様とも…。
 どんなに、滋が、司から、『サル』と、言われ様が…。
 司の気を引く気満々で、司に近付いて居たろ?
 だから…よ。
 俺だけじゃねぇと思うぞ。
 優紀ちゃんと桜子以外で云うと…。
 類も、静も、総二郎も、そう思って居たと思うぞ。」と…。


其処で、類&静&総二郎は、頷き乍ら、あきらからの話しに、返答するのだった。


「勿論、知ってたよ。」


「ええ、存じてましたわ。」


「そういう事…。
 其れに、滋は、司の気等、知る由も無かったろ?
 司は、滋の事を、煩がってたんだぞ‼
 “あの『サル』が居るなら、俺は、集まりに参加しねぇ‼”とか、言ってな。
 其れを、何時(いつ)も、司を宥めて、参加させてたんだぞ‼
 俺とあきらの気持ちにも成って視ろよ。」と…。



だからだったのだろう。
優紀と桜子だけじゃ無く、総二郎とあきらから、其処迄、そんな風に、言われた此の時の滋は、俯いたまま、目を腫らせるかの様に、涙を浮かべては流して居たのだ。
そして、此の時の滋は、ポツリと、反省の弁を話しし始めるのだった。


「分かってる。
 今では、私自身、反省してる。
 唯、私は、司が、騙されて居るじゃ無いかと思っただけ…。」と…。


其処で、桜子は、更に、そう言って来た滋に、呆れた様な顔付きで話しし始めるのだった。


「其れは…滋さんが、そんな風に思ったのは、誰にも、道明寺さんを取られたく無かったか
 ら…ですよね?
 でも、道明寺さんが、先輩に夢中で居らっしゃるお姿を観て、滋さんでも納得為さったん
 じゃ無いですか?
 ご自身の出る幕が無いと言う事を…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そう言って来た桜子に、不服とでも言いた気に、言って除けるのだった。


「桜子…其処迄、私は、桜子から言われなくても良いじゃん!
 私自身、反省してる事は、今、言ったばっかでしょ!
 如何して、私は、桜子から、其処迄、言われなくちゃ、いけない訳…⁉」と…。


だが、此の時の桜子は、そう反論して来た滋に、はっきり、言って除けるのだった。


「其れは、先輩が、お気の毒だから…です。
 だって、全く、初対面の…。
 しかも、此れ迄、何の面識も無かった滋さんから、先輩は、行き成り、“実は、私は、司
 (道明寺さん)の元 婚約者なの。”と、言われたんですよ。
 そりゃあ、道明寺さんの恋人で在る 先輩が、良い気分で居られる訳無いですよね?
 しかも、道明寺さんと滋さんが婚約者だったお話しが、例え、高等部当時の頃の話しだっ
 たとしても、道明寺さんと滋さんのお互いのご両親の策略だったと成れば、先輩が、あん
 な風に、言ったとしても仕方無かったと思いますよ。
 “司(道明寺さん)は、大河原(滋)さんの様な女性の方が、私…何かより、よっぽど、
  お似合いだと思うけど…なぁ~。”って…。
 もし、先輩が、“そう思うだろう。”と、推測して、滋さんが、先輩に、あんな風に、お話
 しされたと言うのなら、私は、滋さんを、軽蔑しますけど…ね。」と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に、桜子から言われた滋は、俯いて居た顔を上げて、言い訳かの様に、桜子に言い始めるのだった。


「つくしが、そう思うだ何て、考えても視なかったわよ。
 唯、もし、司が騙されて居る様なら…。
 “目を覚まさせ無きゃ…。”と、思っただけ…よ。」と…。



だが、此れ迄、唯、じーっと、滋と桜子の話しして居る様子を観て居た類は、漸く、動き始めるが如く、滋に訊き始めるのだった。


「司とドクターの仲を、仲違いさせるつもりとかじゃ無く…。
 唯、本当に、司の事を思って、あんな風に、ドクターに言ったって事…?」と…。


其処で、類からそんな風に訊かれた滋は、ショックを起こしたかの様に、驚愕顔に成って、類に返答するのだった。


「そんなつもりは、毛頭無いわよ。」と…。


だが、此の時の類は、更に、滋に、突っ込むかの様に、言い始めるのだった。


「でも…さ。
 三条が言う通り、少なくとも、ドクターは、良い気分じゃ無い事だけは、確かでしょ!
 だからこそ…。
 其の事を理解してる司は、ドクターと一緒に、此処から出た。
 言い訳って、訳じゃ無いんだろうけど…。
 司は、自分自身の気持ちを、ドクターに話しするつもり何じゃ無いの。
 俺は、そう思うけど…ね。」と…。


だからだったのだろう。
其処で、滋は、急に、不安に成り始めるのだった。


「其れって、私は、司から、嫌われるって事かな?
 恋人だけじゃ無く、仲間としても、友達さえも、司とは、一緒に、居られなく成るという
 話しかな?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の桜子は、名案が有ると言いた気に、滋に話しし始めるのだった。


「滋さんが、本当に、反省してると言うのなら、私に、名案が有るんですよね。
 如何しますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、桜子に縋る様な思いで、必死に、返答するのだった。


「うん、勿論、反省してるよ。
 つくしに、謝るつもりだし…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、“仕方無いなぁ~。”と、言いた気に、滋に言って除けるのだった。


「分かりました。
 じゃあ、私の名案を、お話ししますね。
 先輩という方は、元々、『人たらし』…何ですよ。
 其れに、元々、辛そうに、人から何か言われれば、嫌という事も言えない様な方…何です
 よ。
 正義感が強いというのか?
 良い意味で、其処を利用して、滋さんは、先輩に許して貰う。
 其の為に、女子会を開きませんか?
 そして、今後の為にも、親睦を深めるというのも悪く無いと思いません?」と…。


という訳で、何時の間にか?
桜子からの提案に寄り、女子会を開く事に成ったのだった。


勿論、F3には、司に内密にして貰う事を、了承させた桜子…だったのだ。




<此の二次小説『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  19.』は、切りが良い為
 に、短めに成って折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>