Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優> 7.
其の後の優紀は、滋と桜子と共に、大河原家のリムジンに乗車して、西門家所有の総二郎名義のマンションに向かって居たのだ。
其処で、桜子は、優紀に声を掛けたのだ。
「優紀さん…。
本当に、良かったですね。
私も嬉しいです。」と…。
だからだったのだろう。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 桜子に、お礼を言いそびれて居た事自体、此の時の優紀は、思い出して居たのだ。
だからだったのだ。
此の時の優紀は、そう言ってくれた桜子の方に向き直しして、遅れ馳せ乍らも、お礼の言葉を優紀に伝えるのだった。
「桜子さん…今回の事は、色々と、本当に有難う御座いました。
お恥ずかしいお話し何ですが…。
私…正直、嬉しさの余り、おばあ様にお礼を言いそびれてしまいました。
桜子さんから、おばあ様にお礼を伝えて貰えますか?
“有難う御座いました。”と…。
宜しくお願いします。」と…。
そして、此の時の優紀は、「分かりました。」と、桜子の頷いた様子を確認してから、滋の方に向き直しして、滋にもお礼の言葉を伝えるのだった。
更に、気に成って居る事も含めて…。
「滋さん…色々と、本当に有難う御座いました。
其れで、退職届の件…何ですが…。
会社にも、ご迷惑をお掛けする事に成ってしまって…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋の顔付きは、にこやかに成り、心配に成って居るで在ろう 優紀に、言って除けるのだった。
「何方にしても、此のまま、優紀は、うち(大河原グループ)を退職する事に成ると思う
よ。
さっきの家元夫人の話しだと…。
此れからの優紀は、家元夫人に就いて、次期家元夫人として、修行に入るんじゃ無いの。
だとしたら…。
優紀の退職を、私が拒む事は出来ないでしょ!
だから…さ。
優紀の退職は、此のまま、受理される事に成ると思うよ。
其れで良いんだよね、優紀?」と…。
だが、滋は、思い出したかの様に、優紀に、続けて、言い始めるのだった。
「けど…さ。
優紀は、直ぐには、退職出来ないかも…。
だって、引継ぎとか有るじゃ無い。
だから…さ。
優紀の退職は、1ケ月後って…事に成ると思うよ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、納得するかの如く、滋に返答するのだった。
「あぁ~、やっぱり、そうですよね。
急な退職届の提出だったんですが…。
其れで、大丈夫でしょうか?
上(上司)の方々は、私の行動に、怒ってらっしゃらないでしょうか?」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋は、そんな不安気な顔付きの優紀に、言って除けるのだった。
「其れは、大丈夫だと思うよ。
パパにも、此の件は、私から、ちゃんと、報告して置くし…。
重役達にも、此の話しは、パパから伝わると思う。
じゃないと…。
優紀の行動に、重役達の中には、難癖を付ける重役達も居ると思う。
だから…ね。
優紀の行動について、収拾を図る為に、重役達にだけ、社長として、パパから、話しが有
ると思う。
優紀には、其れだけは、承知して置いて欲しい。
例え、1ケ月だとしても、優紀の事を守る為だから…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の優紀は、滋のそんな自身への心遣いに感謝しつつ、お礼の言葉を口にするのだった。
「承知しました。
ご迷惑をお掛けします。
宜しくお願いします。」と…。
其の時だったのだ。
桜子が、更に、優紀に声を掛けるのだった。
「優紀さんは、そろそろ、西門さんの所に行きたいんじゃ在りませんか?
早く、行って上げて下さい。
後の事は、此方に任せて下さい。」と…。
実は、此の時の優紀自身、F3&つくしにも、心配と迷惑を掛けて居るだろう事も承知して居たのだ。
“きっと、総二郎さんと私の事で、F3の皆さん と つくしには、ご心配とご迷惑をお掛け
して居たと思う。
だからこそ…。
F3の皆さん と つくしには、先ずは、お礼を伝えないと…。”と、優紀が思って居た程に…。
なので、此の時の優紀は、滋と桜子に伝えるのだった。
「今回の総二郎さんと私の事で、F3の皆さん と つくしには、ご心配とご迷惑をお掛けし
て居たと思います。
ですから、F3の皆さんに、宜しくお伝え下さいませ。
つくしには、私の方から、また、連絡しますので、つくしには、そうお伝え下さい。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、了承として、優紀に頷き乍らも、桜子は、更に、優紀に声を掛けて居たのだった。
「分かりました。
優紀さんのお気持ちを、F3の皆さん と 先輩に、そうお伝えして置きますね。
だから…。
優紀さんは、1分でも早く、西門さんの所に行って上げて下さい。」と、言い乍ら…。
此の時の桜子は、優紀を後押しする様に、優紀の背中を押し乍ら、送り出して居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな桜子の気持ちが嬉しくて、涙を流し乍ら、桜子から送り出されて居たのだ。
「はい、有難う御座います。
行って来ます。」と、此の時の優紀は、泣き笑いのまま、返答して居た位に…。
そして、其の後の優紀は、大河原家のリムジンから降りて、早足で、其のまま、吸い込まれるかの様に、西門家所有の総二郎名義のマンションのエントランスホールの中に入って行ったのだった。
そして、其の後、大河原家のリムジンの中に残って居た滋と桜子は、そんな優紀の後ろ姿を見て居て、ホッとして居たのだ。
大役を果たせた事を…。
だからだったのだろう。
此の時の桜子は、思わず、口に出して居たのだ。
「本当に、良かった。
優紀さんが、また、西門さんの傍に居られる事に成って…。
きっと、お祖母様も喜んで下さって居るわ。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋は、桜子の方を向いて、言って除けるのだった。
残念そうに…では在ったのだが…。
「ほんとだよね。
優紀が、ニッシーの傍に居る事が許されるだ何て…。
ほんと、良かった、良かったよ。
でも、大河原グループとしては、ちょっと、残念な結果に成ってしまったけど…ね。
だって…さ。
優秀な社員を、退職させてしまうんだから…ね。
きっと、パパも、残念がるとは思うけど…。」と…。
実は、此の時の桜子は、滋からの話し振りで、自身の心の中で言って居たつもりだった言葉が、自身の口から出て居た事を知ったのだ。
云わば…。
独り言と成って、桜子の口から発せられて居たという事を知ったという訳…だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の桜子は、一人、心の中で、ゴチて居たのだ。
“先輩じゃ無いだから…。
自分自身の心の声が、自分自身の口から発せられて居ただ何て…。
間違っても、滋さんに知られては駄目だわ。
きっと、大変な事に成るわ。
其れに、先輩が此の事を知ったら…。
先輩から色々、言われてしまう。
バカにされるかも知れない。
だから、きっと、言い訳出来なく成ると思う。
其れは、嫌だわ。
だからこそ、「私の心の声が、駄々洩れでした。」とは、とても、言えない。
誰にも、知られてはいけない。
良いわね、桜子…。”と…。
勿論、其の間…。
滋は、一人、納得して居るかの如く、自分自身の活躍振りを称えるかの様に、頷き乍ら、桜子に話しして居たのだ。
勿論、其の間…。
桜子の頭の中は、自分自身の心の声が駄々洩れだった事を、後悔して居た事も有り、そんな滋の話しを、一切、聞いて居なかったのだ。
だからだったのかも知れない。
滋から、急に(桜子からすれば、『急に』だったのだ。)、『桜子』と、名前を呼ばれた事で、此の時の桜子は、素っ頓狂な顔付きに成って居たのだ。
勿論、此の時の桜子からの返答の言葉も、素っ頓狂な口振り…だったのだ。
「へっ??」と…。
だからだったのだろう。
普段、桜子から聞いた事の無い様な素っ頓狂な口振り…だったので、此の時の滋は、そんな桜子に驚愕して居たのだ。
だからだったのだ。
そんな滋の顔付きを観た桜子は、“ヤバい‼”と、思った事も有り、誤魔化した訳では無いのだが、慌てるかの様に、滋に言って除けるのだった。
「そうですわ、滋さん…。
F3の皆さん と 先輩に、ご報告し無いといけませんわね。
優紀さんにも頼まれましたし…。
今から、LINEで報告しましょうか?」と…。
なので、此の時の滋は、そんな桜子の口振りに、思って居たのだ。
“私の話しを、桜子は、きっと、聞いちゃあ、居ないわよね⁉”と…。
そう思い乍らも、滋は、桜子に返答するのだった。
「そうだね。
だったら、桜子から報告してよ。」と…。
という訳で、桜子は、あきら&つくしに、LINEメッセージを送るのだった。
何故なら…。
F3に送るには、『F4&T4LINE』に送るしか無いのだ。
だとすれば、総二郎と優紀も、其のLINEメッセージを見る事に成るのだ。
だからだったのだ。
此の時の桜子は、自身からのLINEメッセージの内容を、あきらには類に、つくしには司に、それぞれ、伝えて貰う事にしたのだった。
『西門さんと優紀さんの事は、全て、終わりました。
西門さんと優紀さんは、此れからも、恋人として、お付き合い出来る事と成りました。
ですので、美作さんは、花沢さんに、先輩は、道明寺さんに、それぞれ、其の事を伝えて
貰えますか?
宜しくお願い致します。』と…。
だからだったのだ。
其の後のF3&T3は、集まる事と成ったのだ。
そして、如何、解決したのか?
滋と桜子は、F3&つくしに報告して居たのだ。
勿論、此の時の滋は、身振り手振りで、F3&つくしに報告して居た事は言うまでも無かったのだが…。
だからだったのだ。
今後、優紀の後ろ盾には、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が成ってくれる事…。
そして、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、西門流にとって、如何言う人物で在るのかも併せて、F3&つくしに伝えられたのだ。
云わば…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様 と 西門流との関係性についても…。
だが、実は、此れ迄、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、西門流にとって、そう言う人物で在ると言う事を知らなかったF3&つくしは、驚愕…だったのだ。
其れは、特に、F3にとっては…。
だからだったのだ。
此の時のF3は、それぞれ、思って居たのだ。
“三条(桜子)の祖母さんって…。
凄ぇ(凄い)人物だったんだな(ね)。
あの家元と家元夫人を黙らせるだけの破壊力が在るとは…な(ね)。”と…。
だが、此の時のつくしは、F3とは違う意味で、思って居たのだった。
“流石は、桜子のお祖母様…。
実は、桜子のお祖母様という方は、唯物じゃないと、私は、思って居たんだよね。
良かったね、優紀…。”と…。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、桜子に伝えるのだった。
「桜子…私からも、桜子のお祖母様にお礼を伝えて置いて…。
幾ら、優紀から頼まれたとは言え、優紀のお茶の先生に成って貰える様に、私から桜子に
頼んだ訳だし…。
優紀の後ろ盾に成って下さる事…“私も感謝して居ます。”って…。」と…。
なので、桜子は、つくしに返答するのだった。
「承知しました。
お祖母様には、私から、そうお伝えして置きますね。」と…。
という訳で、此の場に居たF3&T3の誰もが、総二郎と優紀の事を、祝福して居たのだ。
という寄りも、此の場に居たF3&T3の誰もが、そんな総二郎と優紀の事を思い、ホッとして居たのかも知れない。