もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく> 28.
【花沢つくし 編 28.】
滋は置いて行かれた気分満載になっていた。
滋は説明してもらわないと叫びそうな気分になっていた。
滋は問い質し出した。
「私を騙していたって事?」
あきらは正当性を説いた。
「あのな、騙すとか騙さないとかそういう話しじゃないんだよ。」
「はぁ~⤵。」
(滋、溜息付くな‼ by あきら)
総二郎も正当性を説いた。
「俺らがそれぞれこうなったのには、少なくとも滋らにも責任は有んだよ。」
滋の声が大きくなった。
「どういう事よぅ?⤵」
「あのな、俺らが大学2年くらいから仲間内の集まりが減って行っただろ?」
滋の声は小さな声になっていった。
「まあ、そうだったね。
皆、忙しくなって来ていたし…。」
「ほれ、見ろ‼」
滋のテンションが下がって来た。
迂闊に、ものが言えない気分だった。
何か、悪い事して怒られている気分になりそう、滋は密かにそう思っていた。
尚も、総二郎は追求する。
「司はNY、つくしちゃんは学生、仕事、お嬢様教育と時間が取れない状態、類は学生、
仕事、仮に時間が出来ても、つくしちゃんのお嬢様教育の付き添いって言って出て来な
いし…、滋だって、ドバイと日本を行ったり帰って来たりで、日本に居ない時も有った
だろ。」
滋は段々、居た堪れなくなって来ていた。
「まあ、そうだったね。」
滋はもう、居心地が悪くなって来ていた。
あきらは尚も畳み掛けた。
「最初の内は、優紀ちゃんと桜子が一緒に遊んでて、総二郎と俺が一緒に遊んでたんだ
よ。
偶々、街でばったり会って、俺らから声掛けて、必然的に4人で遊ぶようになったん
だ。
俺らもそろそろ、女遊びは止めなきゃなって思っていたし、仲間で遊ぶ方が居心地良
かったし…な。」
「で、そのうち、カップルが出来上がったって構図だよ。」
滋は、もう、納得しかなかったのである。