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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Put it back‼~元に戻してくれ‼~…<総優>  2.




其の後の総二郎と優紀の付き合いは続いて居たのだ。
そして、総二郎が英徳大学を卒業し、其の一年後に、優紀も女子大を卒業したのだ。


だからという訳では無かったのだが…。
実家から独立する形で、優紀は、“そろそろ、一人暮らしを始め様か?”と、考えて居たのだった。


何故なら…。
優紀の姉で在る 瑞紀も、また、大学を卒業した事を機に、就職場所に近い所で、一人暮らしを始めて居たから…だったのだ。


勿論、其の事を、此の当時の優紀は、総二郎に言わないで置いた事は言うまでも無かったのだ。



実は、優紀が就職活動を始めた頃…総二郎は、優紀に口出しをして居たのだ。


「あそこの企業は駄目だ。」とか…。
「此処は、如何…何だ?
 色々な噂話を聞くぞ‼」とか…色々と、優紀に難癖を付けて居たのだ。


で、結局、優紀は、総二郎の思惑通りに行く事は無く、『大河原グループ』に就職したのだった。


実は、総二郎は、優紀を『美作商事』に入れたかったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎の思惑は、あきらに、優紀を見張らせる事だったのだ。


だからだったのだ。
此の当時の総二郎と優紀は、就職活動の話しに成ると、良く、喧嘩して居たのだ。


なので、そんな総二郎に懲りて居た優紀は、“一人暮らしを始め様か?”と、考えて居た事を、敢えて、総二郎に言わずに置いたのだ。



だが、何故か?
其の事が、総二郎にバレてしまって居たのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、自分勝手に行動し様として居た優紀を、怒って居たのだ。


「優紀…‼
 お前は、俺に黙って、“一人暮らしを始め様か?”と、考えて居るらしいな?」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、“総二郎さんには、此の事を話しして居なかった筈なのに、何故、総二郎さんは、此の事を知って居るの?”と、驚愕し乍らも、不思議に思い、総二郎に訊くのだった。


「総二郎さんは、如何して、此の事を知って居るんですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、自身にそう訊いて来た優紀を前に、飄々と、言って除けるのだった。


「はぁ~??
 俺が、何故、其の件を知ったのか?
 優紀が、そんなに気に成る話しか?
 じゃあ…教えて遣ろうか?
 司から、聞いたんだよ。 
 “松岡(優紀)が、一人暮らしを始めるみてぇだな。
  で、松岡(優紀)は、今、マンションを探して居るらしいぞ‼”って…な。
 で、訊くが…。
 俺には、一人暮らしの件は、内緒かよ⁉
 優紀は、俺と付き合ってんだよな?
 其の付き合ってる彼氏に、一人暮らしの件は、内緒で、一人暮らしを始めるってか?
 何か、可笑しいよな?
 何れは、俺にバレる話しだろ?
 だったら、先ずは、俺に言えっつーの‼」と…。
「………」


勿論、優紀にも、其の事は分かって居たのだ。
言わずに引っ越ししても、何れ、バレるだろう事は…。
だが、敢えて、優紀は、総二郎に言わずに、引っ越しする方を選んで居たのだ。


何故なら…。
“何れ、バレるにしても、事前にバレる事無く、先に、引っ越ししてしまえば、総二郎さん
 は、諦めてくれるだろう。”と、優紀が思っての事…だったのだ。



だが、事前に、引っ越しの件が総二郎にバレてしまった訳なのだ。
と言う事は、勿論、優紀の野望は、脆くも、無残に崩れしまったのだ。


何故なら…。
総二郎に寄って、其の優紀の野望は、阻止されたから…だったのだ。



で、何も言って来ない優紀の代わりに、総二郎は、優紀に提案するかの様に、続けて、話しするのだった。


「お前が、如何しても、一人暮らししてぇなら、俺と同棲しねぇか?
 お前の傍に俺が居ねぇと、お前は、また、良からぬ事を考えちまうから…な。
 お前の傍には、何時(いつ)も、俺が居て遣る。」と…。



だが、此の時の優紀にとっても、考えが有るからこそ…。
“一人暮らしを始め様か?”と、考えて居たのだ。


で、無ければ、優紀が実家を出るにしても、総二郎に相談して、総二郎と一緒に、西門家所有の総二郎のマンションに住む事を考えて居た筈なのだ。


何故なら…。
優紀は、総二郎とお付き合いをして居て、総二郎の恋人で彼女だったのだから…。


だが、此の時の優紀は、事前に、総二郎には、一切、相談をして居ないだけじゃ無く、提案もして居なかったのだ。


だからこそ…。
其れが証拠に、此の時の優紀は、総二郎に相談も、提案もせずに、自身の引っ越し先で在る マンションを探して居たのだから…。


勿論、“一人暮らしを始め様か?”と、考え始めた理由は、出勤時間の短縮だった事は言うまでも無かったのだ。


だからこそ…。
自身の引っ越し先で在る マンションは、今後、勤務地に成る『大河原ビル(大河原グループ)』に近い場所を探して居たのだ。



では、何故、優紀は、『恋人で在る筈の総二郎に、其の話しをし無かったのか?』と、言うと…。
総二郎のマンションに其の理由が有ったのだ。


総二郎のマンションは、確かに、総二郎名義では在るのだが…。
マンション自体が、西門家所有物件なのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀にとっては、其処がネックだったのだ。


何故なら…。
総二郎の両親で在る 家元と家元夫人は、確かに、総二郎と優紀の付き合いに関して、此れ迄、何一言、言って来なかったのだ。


其の事に関しては、優紀自身、総二郎の両親で在る 家元と家元夫人に感謝して来たのだ。


だが、何処か?
後ろめたさみたいな物が、何時(いつ)も、優紀の中に、存在して来たのだ。


其れは、此れだけ、総二郎と優紀の付き合いが続いて居るにも関わらず、未だ、優紀は、総二郎の両親で在る 家元と家元夫人と会った事も無ければ…。
西門邸に呼ばれた事も無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎の両親で在る 家元と家元夫人から、総二郎の恋人としてだけじゃ無く、総二郎との付き合い自体、許されて居ない事を実感して居たのだ。


だからだったのだ。
此の当時の優紀は、西門家所有の総二郎のマンションに住む事を躊躇って居たという訳…だったのだ。


だが、そんな風に、優紀自身が考えて居る事を、総二郎に話しする事も出来ず、謝る事しか出来なかったのだ。


「勝手して、ご免なさい。」と…。



だからだったのだ。
素直に、自身に謝って来た優紀に対して、気を良くした総二郎は、強引かつ大胆にも、優紀を西門家所有の自身名義のマンションの自身の部屋に住まわせる事としたのだった。


其の為に、総二郎は、自身の部屋のリフォーム工事を決行したのだ。


実は、(総二郎のマンションの)総二郎の部屋には、和室は有ったのだが、茶室は無かったのだ。


此れ迄の(総二郎のマンションの)総二郎の部屋と云えば…。
総二郎と優紀の二人だけで時間を過ごす場所で在り、住む場所では無かったから…だったのだ。


だからこそ…。
此れ迄、総二郎は、敢えて、茶室を設けて来なかったのだ。



だが、総二郎と優紀が一緒に住むと成ると、話しが違って来るのだ。


何故なら…。
総二郎と優紀が一緒に住むという事に成れば、“生活の一環として、寛ぐ場所として、茶室も必要だろう。”と、此の当時の総二郎が考えての事…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、茶室を設ける為に、リフォーム工事を決行したという訳…だったのだ。



勿論、此の当時の優紀は、未だ、桜子の祖母から、お茶の稽古を付けて貰って居たのだ。


だが、其れでも、総二郎は、“俺からも、優紀に稽古を付けて遣りてぇ。”と、考えて居た事も、また、事実だったのだ。


そんな思惑が、実は、総二郎の中にも、芽生え始めて居たのだ。
総二郎と優紀の将来の事も考えて…。



そして、其の後の優紀は、自身の姉で在る 瑞紀の事を出して来て、自身の両親に一人暮らしをする事を伝えて、実家を出て、(総二郎のマンションの)総二郎の部屋にて、同棲を開始したのだった。


実は、自身の両親に嘘を付いて迄、自身の実家を出て、(総二郎のマンションの)総二郎の部屋にて、同棲を開始した事は、優紀自身、後ろめたさは有ったのだが…。



そして、其の後も、総二郎と優紀の付き合いは、続いて行くのだった。




PS.
実は、何故、優紀が一人暮らしを始め様として居た事が、総二郎にバレたのか?
其の後の優紀は、其の事を、知る日が来るのだった。


実は、独り言かの様に、ポロっと、つくしの口から出た話しだった事は言うまでも無かったのだった。

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