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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き…<総優>  続編①




<此方の二次小説『記憶の上書き…<総優>』は、3月16日の『まえがき』より投稿して
 折りました本編の『spin off』に成ります。


 



 合わせてご覧下さいました成らば、幸いです。


 宜しくお願いします。>



<総二郎side>


俺と優紀は、あの後…。
そう、カナダから日本に帰国後、漸く、正式に付き合う事に成った。


そして、俺と優紀は、付き合い出して、1年が経った。



司と牧野は、牧野の危機管理の無さから、司は、牧野の名前は公表しなかったが…。
牧野が、大学を卒業したのを機に…。
“高校の頃から、恋人が居て、東京⇔NY間の遠恋を経て、婚約する事に成った。”と、司は、婚約発表をした。


しかも、此の婚約発表の時…。
司が、“私の婚約者は、(NYへ渡米前に)『4年後、迎えに行きます。』と、公言して居た相手(つくし)で在る。”と、いう事も、付け加えて居た事は言うまでも無かった。


勿論、司の母ちゃん同席の下だった。


此れで、世論の反発も無しだった。



あきらも桜子と如何言う経緯かは、俺は、知らねぇが…⁉
俺と優紀が付き合い出したと同時期に付き合い出したらしい。



類は、“何故か?”って位ぇ、俺には、意味が分からねぇんだが…⁉
静と、いつの間にか、良い関係に成ったらしい。



で、滋は、相変わらず…か?



で、俺は、決心して居た事が在った。


俺には、まだ、あきらの言う処の、俺と優紀の『記憶の上書き』ってぇ事をしねぇといけなかった。


先ずは、あきらん家(ち)での、『寒中浴衣大会』での件…。


其れと、俺ん家(ち)(西門邸)で、俺が、優紀を罵倒した件…。


其れと、俺と優紀が高校の時に、俺は、優紀に、“仲間で居よう‼”って言った件…。


他にも、俺が忘れているだけで、優紀を傷付けて居る事は有るのかも知れない。
だが、少なくとも、此れだけは、俺の中で、『記憶の上書き』をして於きたかった。



俺は、牧野から聞いた優紀の言って居たらしい言葉を思い出していた。


“優紀が言ってたんだよ。
 西門さんは、優紀の『ファンタジスタ』らしいよ‼”って…。
優紀が、牧野に言って居たらしい。


俺が、優紀の『ファンタジスタ』なら、“優紀は、俺にとって、『ファンタジスタ』だよな‼”って、本当は、俺も、あの頃に、思って居たんだよな。


優紀は、俺にとって、『革命を起こしてくれた女(ひと)』…。



だから、俺は、意を決して、あきらを呼び出す事にした。


其れは、何故なら、あきらん家(ち)でしか…。
俺と優紀の『記憶の上書き』が、出来ねぇ事だったから…だ。


で、俺は、あきらに連絡した。


“ん…?
 珍しいな?
 総二郎が、TELして来るとは…?
 何時も、LINEで済ませるだろ?”
「ああ。
 悪ぃ、忙しかったか?」
“否、そうでもねぇよ。
 何か、遭ったのか?
 改まって、何だよ?”


やっぱり、あきらだよな。
俺の機敏な気持ちを読み取ってくれんだよな。


「否な、折り入って、あきらに頼みてぇ事が有ってよ‼
 あきらん家(ち)(美作邸)でしか、出来ねぇ事、何だよ。」
“えっ、うち(美作邸)でか?”
「ああ。
 あきらん家(ち)(美作邸)でしか、出来ねぇ事…。」
“何だか、良く分かんねぇけど…?
 うち(美作邸)で良いなら、協力するけど…よ。
 詳しく教えろよ‼
 今日、飲むか?
 どうせ、女共(T4)は、今日、女子会してっから、総二郎も暇だろ?
 あいつ等(F2)も呼ぶか?”
「ああ。」


で、いつも通り、メープルのラウンジのVIPルームで、飲む事に成った。


勿論、優紀にバレては困るので、取り敢えず、T4が、女子会するこの日を選んで、俺もあきらに連絡した事は、言うまでも無かったのだが…。



で、F4が揃った時点で、あきらが口火を切って来た。


「で、総二郎…?
 一体、何なんだ?」


俺と優紀のあの『寒中浴衣大会』での出来事は、俺は、司も、知ってると思って居た。


何故なら、あの時、俺が、部屋に入って、暫くしてから、司が、部屋の中に入って来て、時間差で牧野が同じ所から部屋に入って来て、司との『交際宣言』を、俺達 F2&T3にしたんだから…な。


だから、俺は、司をチラッと見て言った。


「司は、知ってると思うけど…よ。」
「………」


司は、言葉にしなかったが、怪訝な顔付きに成って居た。


司は、“何の事だ…?”と、言わんばかりに俺を見て来やがる。


まあ、当然と言えば、当然か?


で、俺は、話しを続けた。


「俺等 F3&T4で、高校の時に、あきらん家(ち)でした『寒中浴衣大会』、覚えてる
 か?」


F2は、頷いて居た。


類は、あの時は、(花沢)邸で寝てたから、居なかったもんな。
類は、首を捻って居た。


まあ、仕方ねぇわな。


「あの時の俺と優紀の事、司は、知ってるよな?
 多分、あの場に居たよな?」


司は、納得した様に、俺を見ながら、言い出した。


「ああ。
 思い出したわ‼
 あん時の総二郎は、酷かったな‼
 かなり、あん時の総二郎は、松岡に怒ってたろ?
 俺でも、あん時の総二郎には、吃驚したもんな。
 総二郎と松岡の間に、何が遭ったかは、俺は、良くは知らねぇけど…よ。」


やっぱり、あの場に居たんだな、司と牧野…?


「まあ…な。
 初めてだったんだよな。
 俺のポーカーフェイスを外されそうに成ったのは…?
 否、一瞬、外されたか…?」


俺は、思い出した様に、続けて、F3に言って居た。


「優紀が、初めてだったんだよ。
 あん時が、初めてだったんだ。
 親にも、俺のポーカーフェイスを外された事もねぇのによ。
 其の頃の優紀は、其れも、いとも簡単に…。
 突かれたくねぇ所を突いて来て、優紀は、そんな俺の顔の表情を崩させた。
 で、俺自身、あん時は、テンパってしまったんだ‼」
「「「………」」」


F3は、俺をじーっと、見て居た。


だからだろう。
誰一人として、言葉を発する事は無かった。


俺は、気拙かったのだが…。

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